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「ブルー・ストーン」 幾米

『ブルー・ストーン』  藍石頭  THE BLUE STONE

ブルー・ストーン

 作・絵:ジミー(幾米)
 訳者:岸田登美子
 出版社:小学館




<簡単なあらすじ>
一万年が過ぎ、千年が過ぎ、百年が過ぎ、十年が過ぎ、そして一年が過ぎた。森の奥深くに青く光る石があった。世界が終わる時までここにいるだろうと石は思っていたが、ある日森で火事が起こり全ては無に。いずれ全てが元に戻るだろうと思っていた最中、人間の手により石は2つに割られ半分だけが様々な場所へ運ばれその都度身を削られ小さくなっていく、森へ帰りたいと強く願う石の運命は…

<感想>
つい先日、幾米の本を読み自分がどの本を持っているのか、どの本を読んだのかをチェックしてみました。そしたら日本語版が出版されてるのに読んでない本書に気付き早速図書館で借りてきました^^私の中ですっかり読んだ気になってなのですが読んでなかったよ~(><)。

森に残された片方の石を思い出し、森に帰りたいという強い想いがつのると自ら身を砕いてしまう。するとまたどこかで何かしらの形に削られる。砕けては削られ砕けては削られ、どんどん小さくなっていきます。小さくなるにつれ帰りたいという想いはますます強いものに。
自分の存在が人間の心を慰められなくなった時、また人々の嘆き・孤独を感じ自分の事を思い出した時、ますます小さくなっていく石。それと同時に森の記憶さえも薄れていってしまう。

これは石の旅物語?

・何万年もの時をかけ森が育つのをみてきた石、今度は人間の様々な情に触れる。
・強い想いがあればいつかは願いが叶う。
・石は弱い人、寂しがりやの人を癒してくれる。が大切にされては捨てられる。逆に言えば人々は最初は大事に大切にするが飽きたりいらくなったらすぐ捨てる。
・行く場所ごとで喜ばれる形に削られ人々の心を慰めたり心を温めたり…。逆に言えば人々は求めるばかり。

いろんな意味に捉えることが出来そうな内容のような気がします。
ところで石が列車の線路にいる時、前ページまではなかったピンク色の靴が落ちているのが気になる…

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「極北クレイマー」 海堂尊

『極北クレイマー』  

極北クレイマー

 著者:海堂尊
 出版社:朝日新聞出版





<あらすじ>
極北大から派遣され、北海道・極北市の市民病院に非常勤として赴任してきた今中だったが、そこでずさんな病院形態、腐敗した自治体を目の当たりにする。唯一病院を支えている産婦人科の三枝は医療ミスで訴えられようとしていた。一方、出産時に妻と子を失った男性のもとに医療ジャーナリスト・西園寺さやかが現れ…。そんな時、病院に皮膚科の医師として姫宮が派遣されてき与えられたミッションを遂行する。姫宮が来て病院が少し改善されたように見えたが、病院が揺るがす一大事が起こる。病院は再生することができるのか――。

<感想>
『イノセント・ゲリラの祝祭』、『ジーン・ワルツ』を読んで<北>で起こっていることが気になって仕方がなかった!そしてやっとその<北>をテーマにした本が図書館からやっと手元に(TT)。『イノセント・ゲリラの祝祭』と同時進行(この中で姫宮は北へ潜入捜査中)、『ジーン・ワルツ』の数ヵ月前ぐらい(この中では三枝医師はおそらく既に逮捕されていたはず)の設定かな?

まず思ったのは病院内も悲惨さ。院長と事務長は犬猿の仲、看護師は仕事中にテレビを観ながら煎餅をぼりぼり(カーラーまで巻いてる始末)、仕事をしてもあり得ないほど低レベル、非常勤といえども医師の外科部長の今中を平気で無視、病院なのにトイレは和式のみ等々…一見それほどでもないように聞こえますがかなり酷い状態です。

さらに平日は稼動しない遊園地、見かけ倒しの豪華ホテル、冬になると雪でリフトが埋まるスキー場(んなアホな~)、これらを市民病院より優先し市の財政を圧迫。さらにさらに病院運営費を自分達のレクリエーションに使う市役所。読んでいて財政破綻してもおかしくない状況(財政破綻しないほうがおかしい)。こういうことってあるのかなと思ってましたが財政破綻した市がありました…。実際、海堂氏はこの市の印象が大きく取材にも行ったそうな。

そんな中、楽しかったのは姫宮の登場。相変わらず相手に不協和音を醸し出してるのは笑えます^^今中先生によるとアンドロイドのようだと例えられてました。もっと活躍するのかと思いきや急に現れてさっと去る。さすが姫宮!もうちょっと見たかった気もしますがこの位がちょうど良いのかも。。姫宮が来てから病院内が少し変わったことで今中先生も院内改善しようと思うのですが、三枝先生の問題が起こり…。
今中先生は院長から勝手にいろんな肩書きを与えられると同時に厄介ごとまで押し付けられる様はまるで田口先生のよう^^;でも今中先生の方がちょっと不器用かな。

地域医療に重点を置き、どのように行政と医療事故が絡んでいるのか、そして崩壊…
読んでる側は「そんなことはあり得ない」「そんな医療ってあるの?」と思ってしまいますが最後にある人物が(これが意外なの!あの人が?!って感じです)言った言葉で胸が痛くなる…私達総クレイマーだったのね。海堂氏の本を読み、最近よく胸が痛くなります…

あれほど読みたかった<北>、<北>で起こったことはわかりましたが<南>と<北>、そして『無声狂犬』と呼ばれている人物の関わりがイマイチ把握できてません…。『イノセント・ゲリラの祝祭』、『ジーン・ワルツ』、本書を読むのに間が空きすぎて何か大事なことを読み忘れてしまったんだろうか?それともこれらはまた次回に続くとか?

ジャーナリスト西園寺さやかと監察医:南雲忠義との関係(なんとなく関係を匂わせているけど)、三枝先生のその後はまだ明らかになってないのが気になるところ。
また今回初めて登場した「日本医療業務機能評価機構」の武田さんと布崎さん。今後おそらくどこかで登場しそうな予感。。さらに白鳥と対決?なんてこともあったら…楽しいのに♪
今までの著書で関係してる名前や登場人物が会話の中に出てきたり、ちょこっと登場したりするのが楽しい1冊ではありましたが、明らかにされてない部分があるので少しだけ消化不良って感じです。

「1.2.3.木頭人」 幾米

『1.2.3.木頭人』  BLINKING SECONDS

1.2.3木頭人

 作・絵:ジミー(幾米)
 出版社:大塊文化出版股份有限公司 

<感想>
昨年、友人からいただいた5冊セット「幾米袖珍本2000→2002」のうちの1冊。

読む前までずっと一つのストーリーになってるのばっかり思っていました。だけど読みはじめて何かおかしいと…どうも話が繋がらない。私の訳し方が大幅に間違ってる??と不安になりあとがきを読むと、カード・短いコラム・書籍や雑誌の表紙・文章の挿絵等々、1996-2001年の間にいろんなメディアのために制作した絵を集めたそうな。

「幾米袖珍本2000→2002」には5冊+メモ帳が付いており(画像でいうと箱の横にあるブルーのストライプのです)、そのメモ帳には少しの挿絵が描かれてるのですがここからも幾つか選ばれてることを発見!メモ帳には挿絵だけなのに『1.2.3.木頭人』ではちゃんと文章も付いてる。あとから文章付けするのって大変な作業だろうな~。

このように一つのストーリーではないので、一つ一つの絵を見るたびその絵の世界へ。だけど話が繋がってない分、そしてその絵についての文章も数行しかないため意外と訳が難しい…絵だけ、文字だけと単独では意味がわからず(多分そう思うのは私だけ^^;)、両方を見てかろうじて何とか意味が理解出来たかも?という感じ。。本書は様々なメディアに掲載された幾米の単独の絵を楽しむものかなと思います。

途中、辞書を片手に訳すのが少ししんどくなってきた時、偶然にも「加油!一定可以做到的!」という文字が書かれており、幾米から私へのメッセージじゃないかと一瞬思え頑張って最後まで読むことができました(TT)。勝手な思い込みってこういう時に役に立つのよね~(笑)。

どうして『1.2.3.木頭人』というタイトルなのかなと思ってましたが、あとがきを読みなんとなくわかったような気が…。幾米氏は絵を描くことが好きなものの原稿の依頼がなければ積極的に制作するのは難しい。一つ号令がかかれば反射して動く(描く)ことができる。自分はまるで木頭人のようだと。うん、なるほどなるほど。このタイトルは自分自身のことだったのね。と勝手に思ってますが全然違ったりして(笑)。

1.2.3.木頭人2

「異塚」

『異塚』  THE CLOSET

異塚

製作年:2007年
製作国:香港 
監督:ディック・チョウ(曹建南)
出演者:フランシス・ン(呉鎮宇)、デイジー・ヤン(楊芷菲)、チョン・シウファイ(張兆輝)、ミッシェル・イップ (葉璇)、ゾウ・ズーユエ(鄒子月) 

<簡単なあらすじ>
マジシャンの羅飛はある世界記録を達成中に、幼少の頃に父親から虐待を受けてたことを思い出しパニックになり病院へ運ばれる。先生から半年の治療と休養が必要と言われ恋人が羅飛を連れて別荘に行く。だがその別荘には幽霊かと思われる小さな女の子が廊下を歩いたり庭で遊んでいたり…別荘に来てから奇妙な出来事にあう2人。一方、彫刻家である羅飛の父親が亡くなって二十回忌、展覧会を開くため羅飛は彫刻を作ることになったが隣人の奇妙な言動に悩まされこととなる。

<感想>
そろそろ中文字幕にも慣れて…きません(-ω-) 。案の定、90分もないこの作品を4時間程かけて鑑賞。あー疲れた~~

どうやら主人公の羅飛は夢遊症と幻覚を見るらしい。父親の件が幻覚だとはわかるのですが、夢遊症は…寝ている途中に起きて歩いたり彫刻の所に行ったりするのがそうだったのかな?観てる限りでは夢遊症ではなく、ちゃんと起きて行動しているように見えたんだけど^^;女の子のネタばらしも意外とあっけなかったりもしたり…

隣人の岳さんの奥さんが「ないない!」と探したのは結婚指輪かな?ちょくちょく羅飛らの前に現れて意味不明なことを言ったりする。どうやら少し精神的に調子が悪いようです。しかし指輪がないやらピアスがないやらネックレスがないやら…^^;挙句の果てに羅飛の優しさが隣人夫婦に誤解をうけることに。旦那さんの岳さんは妻と羅飛がデキてると思い面白くない様子。彼女・隣人やその子供には優しい羅飛ですが、病院での態度、先生の話をちゃんと聞かずだらけたポーズで座ってる姿ははまるで子供のよう。。

この作品って製作年は2007年?公開年じゃなくって??なんか映像が古いし彼女が着ている水着もスクール水着のよう^^;どうでもいいことだけどこの別荘って作業部屋にリココン多すぎやしない?

ホラーだと思って観てたのですが(音響はホラーちっく)、途中からどうやらこれは違うかなと。羅飛カップルが隣人夫婦の面倒事に巻き込まれたという話でした。最後は男女ペアのプロレスの試合を見てるようだったかも(笑)。

隣人夫婦はわだかまりがなくなり(本当になくなってのか?)よかったかもしれませんが、羅飛は休養のためにこの別荘に来たのに、絶対にリフレッシュ出来てないと思う。でもリフレッシュ出来た模様。。不思議。

この作品を一言で言うなら…呉鎮宇が見れただけでよしとしよう!

異塚2

「ベルサイユのばら 完全版」

『ベルサイユのばら 完全版』  

ベルサイユのばら 完全版セット

 著者:池田理代子
 出版社:集英社


<感想>
よくお邪魔する孔雀の森さまのブログ『夢の国・亞洲文化宮』でこちらの完全版を拝見し、
懐かしさのあまり1年間頑張ったご褒美として昨年自分で自分にクリスマスプレゼントしました~^^

帯に書かれているこの完全版の特長としては、


・すべてを雑誌掲載時のまま収録。
・週刊マーガレット掲載時のカラーページを再現。
・単行本未掲載の貴重な扉絵ギャラリーを掲載。
・<完全版特別企画>作者自ら監修・着彩、扉・本文をカラー化。
なんだそうです。が、週刊マーガレットには1972~73年に掲載。
当時のマーガレットを読んでないので当時の感動は…蘇らず^^;
かんなり昔、テレビ放送を観て単行本も読んでましたが
殆どといっていいほど内容を覚えてなかったので
「こんな展開だったんだ」と感動すること多々。。

私、改めてこの本を読むまでフェルゼンのことをあまり覚えておりませんでした…
なんと素敵な男性なのかしら。。
でもやっぱりアンドレの方が…
いや、やっぱりフェルゼン、いやいや、やはりアンドレ~!
なんて勝手にどちらの男性がいいか迷ってしまう女性は
たくさんいるはず^^;
アンドレといいフェルゼンといい、自分の死をも恐れず
女性を守ろうとする姿は惚れ惚れしてしまいます。

純粋無垢という言葉がぴったりの幼少時代から地位と権力に身を任せる日々、
そしていつしか国民から憎悪されたアントワネットよりも『ベルサイユのばら』は
この時代に生きたオスカルとアンドレとフェルゼンの本といっても過言ではない?


次はエロイカもまた読みたくなりました^^

「海角七号  君想う、国境の南」

『海角七号  君想う、国境の南』  海角七號  Cape No.7

海角七号

製作年:2008年
製作国:台湾
監督・脚本:ウェイ・ダーション(魏徳聖)
出演者:ファン・イーチェン(范逸臣)、田中千絵、中孝介、マー・ルーロン(馬如龍)、リン・ゾンレン(林宗仁)、マー・ニエンシエン(馬念先)、 ミンション(民雄)、イン・ウェイミン(應蔚民)、ダンナイフージョンルー(丹耐夫正若)、マイズ(麥子)、シノ・リン(林曉培)、レイチェル・リャン(梁文音)

<簡単なあらすじ>
台北でミュージシャンとして成功するという夢に破れ故郷・恒春に戻ってきた阿嘉は、町議長でもある継父に郵便配達の仕事を紹介される。郵便物の中に宛名が日本統治下の小包を見つけるが、日本語で書かれているため阿嘉は内容を知る由もなかった。ある日、日本人歌手・中孝介を招いて催される町興しライブの前座バンドのボーカルに選ばれた阿嘉だったが、年齢もジャンルもバラバラの即席バンドのため練習は思う通りに進まず曲作りも難航していた。一方、たまたま恒春を訪れていた雑用ばかりしている売れないモデル友子は、中国語が話せるため急遽バンドのマネージャーを押し付けられる。ライブの日が近付く中、友子は阿嘉の部屋で日本語で書かれた手紙を見つけ、阿嘉に「大事な手紙だから絶対届けて」と告げる。ライブ当日、即席バンドはうまく演奏することができるのか。また今は存在しない住所に手紙は届けられるのか。

<感想>
60年前、若い日本人教師は台湾人女性の小島友子(日本名)と恋に落ちていたが敗戦により台湾から引き揚げることになった。日本人教師は船の中で友子に宛てた手紙を書き始める…

この手紙が阿嘉が見つけたもので、現代の話の中で台湾人女性の友子に宛てた手紙の内容が冒頭から始まり、随所で朗読という形で挿入されています。60年前の話と現在の話の女性の名が2人とも"友子"、中孝介は日本人教師役と本人役を。なので昔と今とで何かしら人物にリンクがあるのかと思ってましたが違った^^;

寄せ集めバンドは大人の事情をよくわかっているクールな小学生から月琴奏者国宝の茂じいさんまで、年齢だけでなくキャラも様々。特に茂じいさんのキャラはツボにはまった~。町議長も実は家族思いでわが町のことを誰よりも考えている。見た目は怖いのに(笑)。メンバー達のキャラはホント様々だけど個々を見ると普通に生活している台湾語を話す人々。ああ、これが台湾なんだと思うとますます台湾が好きになっていくよ~。

日本人女性・友子はなんてヒステリックで怒りっぽく自分勝手な女性なんだろうと見ている間ずっと思ってました^^;実は異国の地で頑張ってるのにモデルとして時代に合ってないと言われ雑用ばかりの毎日、北京語はわかるが台湾語が理解出来ないもどかしさ、辛い・寂しい気持ちを胸に抱えても弱音を吐けない(吐く場がない)現実、イライラばかりが募り怒りっぽくなってるようです。
普段から十分言いたいことを言ってストレス発散してるように見えるけど^^;ライブ前に手紙を半ば強制的に届けさせたものの戻ってきた阿嘉に「遅いじゃないの!」と文句まで言っちゃう。
でもここに中孝介との仲介をしてるという責任感もチラホラ。60年前の手紙もなんとかしたいけど、今、任されてる仕事の責任もある。この葛藤が怒りっぽいと誤解されてしまう要因なのかも…と後になって思えてきました。

60年経ってやっと届けられた手紙、それを無気力な生活をしていた阿嘉が届けることに意味があるのかな。60年前の日本人男性と台湾人女性の叶わなかった恋に終止符を打ち、相手に想いを届けるということが現在の台湾人男性と日本人女性のどこかもどかしい恋に新たな展開をもたらしたのでしょうか。

ホテル従業員女性が友子の簡単な説明だけで大事な真実がわかったことの唐突さ、阿嘉と友子の急激な接近、ライブ前での友子への阿嘉の告白(そんなことが言えるまでの関係に2人はなってたの?!)の急展開に驚きもしましたが、ラストのライブは最高の一言!バンドも一体、阿嘉も自分の今の気持ちに正直になれた、そして日本人歌手・中孝介と台湾人バンドが一緒になって歌う。この一体感がなんとも言えない。『國境之南』はいい歌だ(TT)。
映画の中のロケーションも良く、いつか行こうと誓ったのでした。


映画館に映画の中にも出てくる"馬拉桑"が売られていたので購入。映画の中に出てくる袋、箱、瓶と一緒なのでかなり感動しました(TT)。

「竊聽風雲」

『竊聽風雲』(盗聴犯~死のインサイダー取引~)  OVERHEARD

竊聽風雲

製作年:2009年
製作国:香港
監督:アラン・マック(麥兆輝)、フェリックス・チョン(莊文強)
出演者:ラウ・チンワン(劉青雲)、ルイス・クー(古天樂)、ダニエル・ウー(呉彦祖)、アレックス・フォン(方中信)、チャン・ジンチュウ(張静初)、レイ・チーホン(李子雄)、マイケル・ウォン(王敏徳)、ヨン・リン(楊羚)、ラム・カーワー(林嘉華)

<簡単なあらすじ>
企業犯罪を取り締まるジョン(劉青雲)とヨン(古天樂)、マックス(呉彦祖)ら捜査官は株の不正取引の疑いがある企業:風華國際を24時間監視・盗聴していた。風華国際の大株主の1人であるローからインサイダー情報を盗聴で聞いたヨンとマックスはその情報を記録から消し、それぞれ悩みがある2人は自分たちのためにその儲け話に手を出してしまう。そのことを知ったジョンは止めようとするがヨンの事情を知り、また株の上昇を見ているとそれ以上反対できなくなってしまう。捜査官としての一線を越えてしまった3人はそこから悲劇が始まる…

<感想>
おそらく日本語版DVDはまだ出ていないと思うのですが、機内映画で観たので日本語字幕付き。嬉しいな~♪ただでさえ株のことはわからないのに、その上、中文字幕鑑賞だったら今頃きっと頭の中クエスチョンで埋まってるはず。。

冒頭で株の株の不正取引がある会社に盗聴器やカメラ等いろいろと仕掛ける3人なんですが、凄いねー、あんな風に監視するんだ。ってか捜査官だよね?まるでスパイ映画を観てるようだわ。。

まずは人物の整理。
・ジョン(梁俊義)=劉青雲
3人の中でちょっとだけリーダー格みたいな感じ。上司の奥さんと付き合っている。←もともとジョンと上司と奥さんは友達だった模様。だが2人のことを知らない上司は浮気相手を知るためジョンに妻の部屋を盗撮するよう頼む。ジョンは仕方なくカメラを取り付けるハメに。

・ヨン(楊真)=古天樂
数人の子供を持つ父親。幼い子どもが病気なだけでなく自身も癌に侵されている。よって自分が死んだ後、家族が困らないように大金を残しておきたいと思っている。

・マックス(林一祥)=呉彦祖
結婚相手はお金持ちの家柄。給料が少ない捜査官のマックスは義父とゴルフに一緒に行くが身分の差をひしひしと感じ、将来ずっとこんな感じなんだと思い憂鬱になってる様子。

とそれぞれに悩みはあるのですが、ヨン以外はそれほどの悩みじゃないような…^^;ジョンとマックスは自らが選んだ道だし、こういう悩みが出てくるのはわかってたはず。。高騰していくのを目の当たりした時、ヨンは「ここで止めよう」と、マックスは「もっと上がるんじゃないか」と。ヨンは家族のために確実にお金が欲しい、マックスはスリリングなギャンブルをしているように見えます。

これら悩みから捜査官という立場なのに私欲のため証拠隠滅、不正隠匿し、挙句の果てにどん底まっしぐら~。よく考えたら不正をした捜査官が復讐し相手の不正を暴こうとするって…^^;でも古天樂を見た時、その姿や家族のことを考えるとそんなことは気にならず(TT)。いけないこととわかっていながら不正な事に手を出してしまい、結果がコレってかなり悲惨です。悲惨すぎです。観終えてふと思ったこと→呉彦祖は動機も薄ければ彼の結末もなんか印象薄いよ…

この映画を観て2週間以上経ちますが、1番に思い出すのは古天樂の悲しい姿。早く『大内密探霊霊狗』を観て愉快(?)な古天樂に出会おう。

「サロゲート」

『サロゲート』  SURROGATES

SURROGATES

製作年:2009年
製作国:アメリカ
監督:ジョナサン・モストウ
出演者:ブルース・ウィリス、ラダ・ミッチェル、ロザンムド・パイク、ボリス・コジョー、ジェームズ・フランシス・ギンティ、ジェームズ・クロムウェル

<簡単なあらすじ>
近未来、人間が家で横になりサロゲートと呼ばれている自分の代わりとなるロボットを操作し、現実社会で生活を営んでいた。病気になることもなく事故・犯罪もなく諸問題が解決され安全に暮らしていたが、ある日サロゲートが破壊され、それを操作していたサロゲート発明者の息子までもが死亡してしまうという事件が起こる。捜査官のグリアーとピータースは真相をつかむため捜査を始める。

<感想>
機内で観た映画。フライト時間が短かったので上映時間が短い映画にしようと思い90分位で終わるこの作品をチョイス。

サロゲートは人間そっくりのロボット。サロゲートが撃たれても破壊されても操縦者は無傷。安全装置もついてるから安心^^なのでそれぞれ理想の姿のサロゲートで生活してます。
街中は各々理想の姿のサロゲートだらけなので皆モデルさんのよう。でも現実味があまりない。逆にサロゲート反対派の人たちは生身なので様々な年・体格・外見で現実味がある。生身の人間とサロゲートの違いはある意味見てて楽しめるかな…
現実の姿と理想のサロゲート姿を演じているブルース・ウィリス、大きな違いは髪型?!やはり素のブルース・ウィリスの髪型はサロゲート界ではイケてないのか?ロザンムド・パイクは変身してた!

外出する時だけサロゲートになって家の中では生身の人間になるのかなと思っていたら家の中でもトムたち夫婦はサロゲート姿(主に奥さんは生身で夫の前に出るのが嫌らしい)。トムはサロゲート姿の妻ではなく部屋で操縦している生身の妻に会いたい。妻のサロゲートは若い女性の姿をしているが実際は老いを夫に見せたくない。そりゃそうだ、世間で生活しているのは理想の姿の自分(サロゲート)、でも実際はシワもシミもある年老いていく自分。この辺りの女性心理はわかるわかる。

全体的に悪くない作品だとは思うのですが、何かが足りないような気がする…
サロゲートを使用しようするようになって生活は安全をもたらしたけど、サロゲートの導入によって人間同士の関係が失われてしまった。うわべではなく人間同士が面と向き合う、直に触れ合いコミュニケーションを取ることが大切なんだといった事が言いたかったのかな。

生身の主人公と生身の妻が出会うシーンは見所の一つだと思うのですが、何かが欠けてるような気がする…。 イマイチこの作品にのめり込めなかったかも。何かを変えればもっともっと面白くなるんじゃないかと思うんだけどなぁ。

「ジェネラル・ルージュの伝説」 海堂尊

『ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて』  

ジェネラル・ルージュの伝説 海堂尊ワールドのすべて

 著者:海堂尊
 出版社:宝島社





<あらすじ>
速水晃一は東城大学医学部付属病院総合外科の新米医局員。1年生医師でありながら問題児で上司にも軽い口調で接していた。一方、水落冴子はデビュー1年目の売れない歌手。ひょんなことから売れっ子バンド:バタフライ・シャドウのメンバーである城崎が冴子の巡業に飛び入り参加し、デパートの屋上でライブをすることになった。だがその途中、デパートに火事が発生し速水がいる病院は修羅場と化する。

<感想>
前半は速水先生がなぜ"ジェネラル・ルージュ"と呼ばれるようになったかというエピソードが書かれているスピンオフ的中編小説。自信満々だった速水が本当の修羅場を知り、医師としてのスタートラインに立ったというストーリー。主役は速水先生ですが猫田主任がキラリと光っていました☆

後半は"海堂尊ワールド"でガイドブックのような感じでしょうか。まずは自身が語る生まれてから現在までのHistory。エッセイのように書かれているので読んでいて楽しい。
『螺鈿迷宮』での碧翠院桜宮病院が実はシリアの片田舎にある古城が原型になってたとか、"このミス"に応募するまでの経緯、受賞してからの道のり、編集者さんとのやりとり、どんなTV番組に出演しどう思ったか等々、まるで海堂さんの日記を読んでいるよう。

1作目が面白く2作目も期待して読んだあとの感想でよく「前作と比べると…」とか「やっぱり一作目の方が…」という書評を見ます。自分の本に対するこのような書評を読んで海堂さんは"違う作品なんだから読後感は違って当たり前"と途方に暮れたらしい。うっ、胸が痛い~。私もよく同じ作家さんの著書を立て続けに読んだり同じ監督の映画を観たりすると「前作と比べると…ブツブツ」と言ってるような気がする^^;

あと本書には19作品の自作解説、メインキャラクター解析、全登場人物表、3つの時代に分けた登場人物相関図(登場人物が多く相関図が欲しいと思ってところなのでこれは嬉しい)、名ゼリフ集、桜宮市年表、用語解説・事典等々、これでもか~!というぐらいいろいろ詰まってます。

紹介されてる19作品のうち12作品は読んだのですが、カルトクイズは全然わからなかったー(><)。自分の記憶力のなさに改めてガックリ。っていうより答えを見てもピンとこないんだから記憶力どころじゃないかも。もとから頭の中に入ってなかっただけ?私、ちゃんと本を読んでるんだろうか、もしかして字を眺めてるだけで読んだと勘違いしてるのかも。ちと心配になってきた。

海堂さんの作品群は対になっているらしく陽と陰になってるんだそうな。その対を見てみると確かにそうだ。言われてやっと気づく新事実。私には今回のようなガイドブック的存在の本は必須かも(笑)。

2010年のはじまり

明けましておめでとうございます。

今回の年末年始は台湾で過ごしてました^^

もちろん往復の機内では最新映画を観て、

台湾では香港映画のDVDと幾米の最新本を購入。



--------今年の予定--------

・旅行に行き過ぎて貧乏どん底なので今年も図書館で本を借りまくる

・ダンボールの中で埃をかぶっているDVDたちを早く観る



うん、とっても簡単な予定だ^^ 出来ることからコツコツと。

ではでは、今年もよろしくお願いします。

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