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「イノセント・ゲリラの祝祭」 海堂尊

『イノセント・ゲリラの祝祭』  

イノセント・ゲリラの祝祭

 著者:海堂尊
 出版社:宝島社





<簡単なあらすじ>
高階病院長から厚労省の会議に出席を頼まれた不定愁訴外来責任者の田口、厚労省の白鳥から名指しされたため行かざるを得なくなった。白鳥主催の「医療関連死モデル事業」会議であったが、このモデル事業での議論を基に新たな「医療事故調査委員会」が創設される。白鳥は新検討会委員の推薦枠を一つもらい田口をすべりこませる。田口が入ったことで会議はどう動くのか?

<感想>
田口&白鳥シリーズ4作目。
テンポがよくて最初から面白かったんですが、私の頭には少し、ほんの少し難しすぎる内容だったかも(汗)。業界用語は難しい(><) 出来れば登場人物と役職、相互つながりが明確にわかる相関図を見ながら読みたかったなぁ。

香水の匂いをいつもプンプンさせている大学法医学教室教授で病理学会の田村教授、ミスター厚生労働省と呼ばれている八神課長、そして田口の後輩である彦根とキャラが強い人物が登場。強烈なキャラだった白鳥がどんどん普通より少しファンキーなだけという程度に思えてきた(笑)。

坂田局長も結構アクが強い。この坂田局長の「…まんがな」「…でんねん」「…まっさ」という関西弁、いくら関西出身といっても(←定かじゃないが)厚労省の医政局長が仕事中に使うのってなんか不自然…。しかも自分のこと「ワテ」って…どこまでコテコテやの(笑)!
白鳥は彼のことを役に立つ無能なアホだと。えっ、アホの坂田?そういや吉本のアホの坂田も上記に書いたコテコテの関西弁を頻繁に使ってるような…。も、もしやアホの坂田へのオマージュだったりして?!多分そうだ。絶対そうだ!

もともと法医vs病理と対立している中にエーアイが入ってき、登場人物の1人である彦根の言葉を借りていうと「解剖至上主義者」vs「エーアイ中心主義」が焦点に。なんだかテーマが社会的になっていて厚労省、警察庁、医師、被害者等々と会議には勢揃い。今までみたいに病院内での出来事ではなく組織の体制の問題に重点が置かれてます。

このシリーズを読んで、エーアイがいかに重要だということだけはわかりました。はい。病院に縁がない、または興味がない国民に(ただし読書好き)エーアイという装置を認識させるというのが著者の狙いなら成功と言えるでしょう。。も一つ、「メタボ」って厚労省が長年かけて育て上げた国家の秘密兵器だったとは…。
後半は彦根の見せ場で、医療のことはよくわからないけど説得力があり読んでて納得してしまうぐらい。

でもこの終わり方って"次へ続く"だよね?「北」とか「南」とかの問題もあるし姫宮も北へ潜入捜査中。一体何を捜査しているのか次で判明するのか?北で医療事故が起こってるし全ては次回への序幕ってことなのかな。何かが始まりそうな終わり方、気になります。
さっき調べてみると姫宮が潜入している話は『極北クレイマー』で描かれている模様。これが「北」の話ってこと?なら「南」は??ますます気になる…

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「インファナル・ディパーテッド」

『インファナル・ディパーテッド』  黒白道  ON THE EDGE

インファナル・ディパーテッド [DVD]
 製作年:2006年
 製作国:香港
 監督:ハーマン・ヤオ(邱禮涛)
 出演者:ニック・チョン(張家輝)、アンソニー・ウォン(黄秋生)、
       フランシス・ン(呉鎮宇)、レイン・リー(李彩樺)、
       デレク・ツァン(曾國祥) ジョニー・チェン(路斯明)、
       レスター・チャン(陳捷民)
  
<簡単なあらすじ>
ホイサン(張家輝)はマフィア組織幹部ダークの部下として4年間潜入捜査をしていた。ダークが警察に捕まり晴れて警察官に戻ったホイサンはロン(黄秋生)と組むことになったが、長年の潜入捜査のせいで警察の中では孤独、しかもずっと内部調査課に尾行されている。ついこの間まで警官に取り締まられていたのに今は逆の立場。今の同僚らには信頼されず馴染めない、昔の仲間からは裏切り者と言われそこにも居場所がない。そんな時、マフィア時代の仲間からあることを持ちかけられ…

<感想>
『エンドレス・アフェア』同様、タイトルに惹かれ手に取ってみるとまたまた呉鎮宇主演、しかも今度は張家輝と黄秋生の名まで!タイトルの誘惑ってコワいわ…また釣られたし…
でもよ、『インファナル・アフェア』とリメイク版『ディパーテッド』をくっつけたようなこのタイトル、潜入捜査ものってことで適当に名前付けてない?

ホイサンは警察官になって8年間、ずっとマフィア潜入捜査官をしていたため一般の警察官は未経験。4年はダークのもとにいたため潜入捜査が終了してもマフィアの血が体から抜けない。そりゃ8年もマフィアの生活してたんだからそう簡単には普通の生活に戻れないよ…
っていうか、潜入捜査をしていてよく同じ街で警官に戻れるなと。。捕まったダークが仲間たちに「ホイサンには手を出すな」と通達してたからいいものの、マフィア時代の仲間や違う組織の人間としょっちゅう顔合わせするだろうし、普通ならすぐ命狙われそうな気がする・・・まぁ、それは置いといて、

ホイサンが不憫で仕方がない。ロンも長年の経験から潜入捜査をした警官の行く末を知ってる。マフィア潜入捜査ものでも悲しい物語。映画とわかっていても潜入捜査官とは何ぞやと…。警官になりたくて警官になっても潜入捜査官に任命された時に半数はもう未来が決まってる。

ホイサンは8年も潜入捜査をしていたため、今とマフィア時代との間の葛藤で行き場をなくしている。仕事にも支障をきたし、マフィア時代の彼女とも元へは戻れない。ますます追い詰められていくホイサンをそんなに苦しめるのはどうして(泣)?!任務をちゃんと遂行し表彰だってされた。なのにこんな仕打ちってあり?!泣けてくる…

ホイサン&ロンよりも、ホイサン&ダークの方がきっと人間的には合ってるんだと思う。出番はさほど多くないものの、呉鎮宇はやはり存在感あるね^^ホイサンとの車の中での会話を聞くと、呉鎮宇が最終的にとった行動もうなずける。ずっと裏切ってたホイサンを責めることなく感情的にもならずというのがまた泣けてくる。
一体何のために警官になったんだろう…。そう思えて仕方がない映画でした。

「ユークリッジの商売道」 ウッドハウス

『ユークリッジの商売道』  THE ENTERPRISES OF UKRIDGE

ユークリッジの商売道 (P・G・ウッドハウス選集4)

 著者:P・G・ウッドハウス (Pelham Grenville Wodehouse)
 訳者:岩永正勝/小山太一
 出版社:文藝春秋 P・G・ウッドハウス選集Ⅳ  




<簡単なあらすじ>
ユークリッジは金持ちの伯母を持っていながらいつも無一文。普段から大儲けすることばかり考え行動に移すがいつも撃沈。それでもユークリッジは大儲けすることを日々考えている。
ウッドハウスが若かりし頃に出会った友人がモデルとなったと言われているユークリッジを主人公にした短編集でウッドハウス選集の第4弾。

<感想>
ウッドハウスものの中でもひと際パワーがある主人公。ここまで破天荒だと何しても許される気がしてくるよ。。超楽天精神でお調子者のユークリッジは横から見てる分にはおそらく楽しいはず。

手っ取り早く稼げる方法・大事業のアイディアを次から次へと出すが軍資金を出すわけでもなく、夕食代・飲み代だって出しやしない。元手なしで稼ごうなんて図々しいにもほどがある…でもユークリッジ自身はそんなこと気にしやしない。しかも勝手に家にやってきては人の服を勝手に持ち出し着る始末。

犬に芸を教え込みそのための学校を作ろうとしたり、ボクサーのマネージャーとなり全収入の半分をいただこうとしたり、コーキーを使い伯母の所に潜入させたり…
成功したかに見えても最後はいつも通り撃沈。他人は自分が望む通りには動いてくれるはずもなく…しかも伯母を騙そうとしたってかなうはずがない!なんてったってバーティーも伯母たちには頭があがらないもんね。

とりあえず思いついたことはすぐ実行というケタ外れの勇気と根性の持ち主。行動力もありやることも大きいが、その撃沈した時の見返りも十分大きい(笑)。でも諦めが早ければ立ち直りも早い。金銭が絡まなければ男同士の勝負なら真っ向からいくという面を持ってたりも。
そんなユークリッジにはとても素晴らしいお友達が!外務省に勤めており他人の悩みを自分の悩みのように受け止めてくれる心優しいジョージ・タッパー。本当に心が広い。こんな友達ならぜひ欲しい。

ウッドハウスのどの本を読んでも登場人物のキャラがインパクトあり、どの人物が一番好きか聞かれるとか困ってしまう。強いていうなら…やっぱり迷っちゃう~。

この本には『ツイてる男』シリーズの第2話が収録されており、ユークリッジとは正反対の性格のローランドの話。お人よしで謙虚な正確から甘い話に乗せられ騙される。けどシリーズ名の通り結果は"ツイてる"。1話だけだけどなかなか面白そう。このシリーズを最初から読んでみたいなぁ。

「カンフー・ダンク」

『カンフー・ダンク』  功夫灌籃  Kung Fu Dunk

カンフー・ダンク! スタンダード・エディション [DVD]
 製作年:2008年
 製作国:台湾/香港/中国
 監督:チュー・イェンピン(朱延平)
 出演者:ジェイ・チョウ(周杰倫)、エリック・ツァン(曾志偉)、
       シャーリーン・チョイ(蔡卓妍)、
       チェン・ボーリン(陳柏霖)、
       バロン・チェン(陳楚河)

<簡単なあらすじ>
赤ん坊の頃にバスケット・コートで捨てられ、カンフー学校の師父に育てられたファン・シージエ。だがシージエの前で師父は"気"を実演中に凍死してしまう。今どきの青年に成長したシージエがある晩、空き缶をゴミ箱の穴に一発で入れるのを偶然見てたリーは彼に「富豪化計画」の話を持ちかける。そして"親を捜し続けるバスケの天才"として大学のバスケットチームに入団。どんなロングシュートでも百発百中のシージエは持ち前の身体能力でどんどん有名になるが…。

<感想>
この映画が公開している時、観よう観ようと思っていながらいつもの如く知らぬ間に終わってた…。で、DVDになったら借りよう借りようと思っていたらいつの間にか新作でなくなっており旧作として借りれてラッキ~♪

ジェイのカンフー&バスケする姿を初めて見た!いやいや、かっこいい。敵の肩の上に乗りピースしその指をクイクイってする姿…かわいい。お手製のパラパラ写真も…かわいい(ポッ)。『言えない秘密』でも思いましたがジェイは自分の魅せ方がうまいな~。かなり贔屓目入ってます(笑)。
陳柏霖、陳楚河はちゃんと演技し芝居をしてるって感じだけど、ジェイだけは自分のためのプロモーションを撮ってるって感じ。←といっても悪い意味じゃなく。

リーの戦略で"親を捜し続けるバスケの天才"としてデビューしたシージエですが最初は特に意識している訳ではなく、途中から観客席にいる両親らしき人物を気にするように。親子愛というよりリーとシージエの関係を重視した感じかな。

カンフー学校のフェイ師父、ウー師父、ニー師父とホアン師父夫妻、最初だけの登場かと思いきや、やはり再登場。そりゃ名前まで紹介されてて1回だけの登場はないよねぇ。でもそんな登場ってアリ?バスケの試合でそれってアリ?まぁね、タイトルにカンフーって付くんだからアリよね(笑)。
全くもってありえないシーンなのにシージエのチームメイトだけはその後の試合はいたって真剣。ここで思い出すわけだなシージエは、子供の頃に見た師父の気を。

娯楽映画としては十分楽しめました。バロン・チェンの過去の話が中途半端でよくわからなかったけど^^;こういう細かいところを気にしなければ気楽に観れるはず?!

ジェイの新作は『刺陵』。周杰倫、林志玲、陳楚河主演らしい。そういや『カンフー・ダンク』の続編も2010年公開だとか(←本当?)。曲も作り自身も歌手でカリスマ的存在、俳優業もするわ監督もするわ・・・神様は彼にどれだけ才能を与えたら気が済むのか・・・。

♪豆腐、豆腐、豆腐、豆腐♪←この映画の主題歌です。頭に残る~。

「天安門、恋人たち」

『天安門、恋人たち』  頤和園  SUMMER PALACE

天安門、恋人たち [DVD]
 製作年: 2006年
 製作国:中国/フランス
 監督・脚本:ロウ・イエ(婁)
 出演者:ハオ・レイ(郝蕾)、グオ・シャオドン(郭暁冬)、
       フー・リン(胡伶)、チャン・シャンミン(張献民)、
       ツアン・メイホイツ(曾美慧孜)、ツゥイ・リン(崔林)、
       パイ・シューヨン(白雪云)

<簡単なあらすじ>
1987年、北朝鮮付近の図們に住んでいるユー・ホン(郝蕾)は北京の北清大学から合格通知を受け取る。そして北京へ。同じ女子寮のリー・ティ(胡伶)の彼氏を通してチョウ・ウェイ(郭暁冬)と知り合い付き合うことに。だがちょうど天安門事件の頃、ユー・ホンは別れを決心し学校を辞め迎えに来た故郷で付き合っていた彼氏と一緒に北京をあとにする。一方、チョウ・ウェイはリー・ティと共にベルリンへ。10数年後、全く別の場所で過ごしていたが2人が再び出会うことになるが…。

<感想>
予想していた内容とかなり違ってたので、どう感想を書こうか迷います(-ω-)
決してつまらない映画だとか面白くなかったとかいう訳ではなく、どう解釈していいやら…。

刺激的な日常を求め「未来がある、目の前は真っ暗でもまだ先がある。」というユー・ホン、だけど後のことを考えず今のことで精一杯に見える。チョウ・ウェイへの想いを断ち切れない自分がいつつ複数の男性と関係を持ち続ける。そして自己嫌悪。自ら自分を陥れてるとしか思えない。

チョウ・ウェイとの別れのを予感を持ちつつもどうすることもできなく不安に駆られる日々。結局彼を責めたり傷つけたり。切れそうで切れない2人。理想の男性を彼氏に持つ不安って…何?不安すぎて好きなのに別れる?
ん~、想像してみよう。もし私の彼氏が金城武だったら(←想像するのは自由だよね?ああ、妄想…じゃなく想像って素晴らしい)、確かに不安だ。んでもって別れの予感(というより振られる予感)めっちゃする。でも彼氏が金城武だと自分から別れを切り出すことは絶対にないね。断言。(←こんな状況自体が1000%まずあり得ないけど~(笑))。

ユー・ホンがタバコを吸おうとし、ライターが点かなかった時「火はあるけど、つかないのよ」と一言。この言葉はなんとなくだけどユー・ホンの気持ちが出てるような気がする。どんな?って聞かれると答えられないけどさ(笑)。
そしてリー・ティ、夢があってベルリンに行ったと思っていたけど本当のところはどうなんだろう。彼女の行動はてっきりチョウ・ウェイに振られて…と思ってたんですが真相は一体…女心はムズカシイ。

邦画タイトルにもなっている天安門の事が出てくるのは途中から。どうして天安門がタイトルになったんだろう。ユー・ホンらが参加しているのを見てると、ただその時代にいたから、周りが参加しているからとりあえず流れに乗ってみたという感じで、天安門事件は軸にはなってないような?

観終わった後、悶々とした気持ちだけが残ってしまいました。一体何を伝えたかったんだろう。天安門の時代にしたのはどんな意味が?もしやチョウ・ウェイが天安門事件の後、ベルリンの壁が崩壊後のドイツに行ったというのにも時代背景に重大な意味が?
さらに中国の女優さんにあそこまでさせておいて(中国ではかなり勇気がいったことだろう)、この映画を観たあとに「どんな意味が?」と言われるとは(←意味がわからないと思ってるのは私だけかもしれないけど^^;)・・・スミマセン。何年後かにもう一度みたら少しは意味がわかるようになってたらいいけど。覚えてたら観よう。

「エンドレス・アフェア」

『エンドレス・アフェア』  愛與誠  A WAR NAMED DESIRE

エンドレス・アフェア [DVD]
 製作年:2000年
 製作国:香港
 監督:アラン・マック(麥兆輝)
 出演者:フランシス・ン(呉鎮宇)、ダニエル・チャン(陳曉東)、
       デイヴ・ウォン(王傑)、ジジ・リョン(梁詠)、
       サム・リー(李燦森)、デヴィット・リー(李尚文)、
       ペース・ウー(呉佩慈)
  
<簡単なあらすじ>
ジュン(陳曉東)は彼女のジェス(呉佩慈)と一緒にタイに取り立てに行くことになった。カンボジア付近のタイにまで取り立てに行った相手は実の兄ツォウ(呉鎮宇)。15年前に家のお金5万ドルを盗んでタイに行ったのだった。お金を返す代わりに仕事の加担をさせられたジュンは、その後ツォウの部下カット(李燦森)と一緒にボスのセンの家に行く。そこでセンが殺されジュンが犯人に仕立てられてしまう。、ツォウは大ボスからある命令を受け、そしてツォウの相棒ヤット(王傑)も命令を受けるが…

<感想>
『エンドレス・アフェア』と"アフェア"がついてたので思わず背タイトル見ただけで手に取っちゃったこの作品(『インファナル・アフェア』が好きならとりあえず目に留まるよね?)。そしたら呉鎮宇の名が!しかも『インファナル・アフェア』と同監督ときてる。こりゃ借りるしかない。

身内の膿を出そうとするツォウ、これぞ真の裏社会で生きる男の鑑です。
弟を信じボスを殺した犯人を見つけると言うツォウ。くぅ~、呉鎮宇、じゃなくてツォウはかっこいい!大ボスからある命令をされるシーンでの今にも落ちてきそうだけど決して泣きはしない涙目は良い。良いです!その他のシーンでもやっぱり呉鎮宇は目、そして顔での演技が最高だわ。パンチパーマもよくお似合いで(笑)。だけど裏社会で生きるにはやはり正義、そして家族愛は邪魔なのか?!

呉鎮宇は相変わらずかっこいい訳ですが、観る映画ではいつも黒社会風の映画ばかり。もっとおちゃらけた3枚目で「なんちって~、うへ」とか超オタク役とかスーパーで働く気の弱い店員とか、品のいい御曹司役とかみたいな作品はないのかな?あるなら呉鎮宇の七変化が見てみたい。

梁詠、いつどこで出てくるのかと思いきやヤットの妹役で有能な助手シューとして登場。彼女を見たのは『裏街の聖者』『君のいた永遠 』『ターンレフト・ターンライト』以来。この作品は雰囲気が違うなぁ。でも良かった、最後の演技はとても良かった(泣)。

ツォウ&シューの踊りながら続く銃撃戦、なんと息が合った2人なんだろう。シューとは信頼はしてるもののただの仲間なのか惹かれ合ってる者同士なのかわからない関係。ヤット&シュー兄弟はかっこいい美男美女のうえ生き方までも似てる。←この2人は最後の最後まで見所が多い!

ツォウ、ヤット、ジュン、カット(一応彼も入れておこう)、それぞれがそれぞれの選択があり苦悩苦悩です。だけどジュンの行動の動機がイマイチよくわかんなかったかも。
一応悩める男に入れたカット役のサム・リー、そもそも君が余計な証言するからとんでもない事に~!あとで反省しても遅いよ~。っていうかサム・リー自身の問題は一体なんだったんだ??

全体的に面白かったんだけど、あの終わりかたは・・・どうでしょ。
そんなにキレイにまとめなくていいのに~(><)。だってノワール調なんだから。アラン・マック監督なんだから。見所はツォウ(呉鎮宇)&ヤット(王傑)、そしてツォウ(呉鎮宇)&シュー(梁詠)。これに尽きます。

「最後の願い」 光原百合

『最後の願い』  

最後の願い

 著者:光原百合
 出版社:光文社





<簡単なあらすじ>
度会恭平と風見爽馬は劇団φを立ち上げるため必要な人材を探している。その優れた人材たちの陰に潜むもの、悩み、ウソを交えた話を聞いただけで、またその人物を観察しただけで度会&風見は謎を解き明かしてしまう。安楽椅子探偵風の7編からなる連作短編集。


『花をちぎれないほど…』
『彼女の求めるものは…』
『最後の言葉は…』
『風船が割れたとき…』
『写真に写ったものは…』
『彼が求めたものは…』
『…そして、開幕』

<感想>
アンソロジー『事件を追いかけろ』に収録されていた『花をちぎれないほど…』を読み、この話が収録された連作短編集ならきっと面白いはず!と期待に胸をふくらませ読むことに。読み終え想像以上に満足いく1冊でした^^

人材探しから劇団φの旗揚げまでを描いており、連作短編集といっても全体的に話は1つに繋がっています。ただ単に、近い将来劇団φの一員となる人物の奥深く潜む謎を解くのではなく、その人物の肩の荷をおろしてあげてるというかなんちゅーか。
まぁ2人は劇団員になってもらう前にその人の持つしこりや不安を取り除き、人によっては現状から救い出しきれいさっぱりの心になり、晴れて劇団員となってほしいという願いもあったりするのかな。

誰にも真相を言えず胸のうちにためてる。だけど誰かにそれを気付いてもらいたい。2人ははただ謎を解くだけ。それだけなのに最後にはみなこの劇団φに参加する気になってしまうのは2人のキャラがいいから?
やはり誰かにそれを気付いてもらい、批判をされるのではなくただ真実を他人に知ってもらい肩の荷を降ろしたいという気持ちが心のどこかにあったからかな。どうだろう。

実は風見爽馬自身も度会と会うのは第2話から。ただ彼だけは他の人物と違いエピソードはないけど(これは残念!)

ミステリー色が濃いものもあれば切ないもの、オカルトちっくなものまで登場人物により内容は様々。
多彩な人生を持つそれぞれが1つの舞台を作り出す。最後のまとまりまでよく出来た1冊だと思いました。

「わが庭に幸いあれ : 紳士の国の園芸術」 K.R.G.ブラウン&ヒース・ロビンソン

『わが庭に幸いあれ : 紳士の国の園芸術』  HOW TO MAKE A GARDEN GROW

わが庭に幸いあれ―紳士の国の園芸術

 文:K.R.G.ブラウン (K.R.G. Browne)
 画:ヒース・ロビンソン (W.Heath Robinson)
 訳者:中尾真理
 出版社:筑摩書房



<感想>
日頃お世話になっているkazuouさんのブログ『奇妙な世界の片隅で』でヒース・ロビンソンの挿絵が紹介されており興味を持ち借りてきたのですが、内容は私とは縁遠い園芸術。こりゃどうかな?と思いつつ読んでみるとガーデニングど素人でも十分楽しめました^^

レイアウトから手入れ、菜園、飾り物、庭での楽しみ方などが書かれているのですが、本当に一からガーデニングを真剣にしたいと思っている人向け、準備するものとか詳しい肥料が載っているようなHow to本ではなく、園芸に興味がある人がちょっと息抜きに楽しく読めるユーモア本って感じかな。
もちろん園芸に興味がなくても専門的なことが書かれてるわけではないので(←おそらく)、文を読みながら画を見てるだけで楽しい気分になっちゃいます。

この本って1938年発行?ってことは昭和13年?(西暦より昭和の方が分かりやすくしっくりくるのは私だけ?)そんな前に書かれただなんてビックリ。
全く時代を感じさせない文章と挿絵。当時はどれをとってもさぞ斬新で奇想天外なアイディアだっただろうと。『上手に仕立てた樹』『思慮深い剪定』などは実用的でよさげな感じ^^

庭、じゃなくてガーデン(英語で言うとなんかオシャレ~)に凝るところはさすがイギリス。
だってガーデンでお茶したりシルクハット被ったお客さまがくるんだよ?!今の時代の家庭はどうか知らないけど(笑)。
一度でいいから超上流階級の家、由緒ある高級ホテル、もしくは個人所有の宮殿(開放されてる宮殿のカフェではない。これ重要)であの3段プレートにサンドイッチやケーキが沢山載ったアフタヌーンティーなんぞをその住居の主人ご自慢のキレイに整備されたガーデンを見ながらいただいてみたい。

ヒース・ロビンソンの画はとってもわかりやすくて見やすい!人の顔や体系が多様で雰囲気が良いしよ~く見ると細かいとろこまで丁寧。
複雑な機械装置を描いたのをますます見たくなってきた。あとがきによるとオックスフォード英語辞典には「馬鹿馬鹿しいほど巧妙にできているが、およそ実行不可能な装置や発明工夫」を指す形容詞としてヒース・ロビンソンの名が収録されてるんですって。そりゃすごい。

この本ってK.R.G.ブラウンとヒース・ロビンソンが組む3作目なんだそうな。1作目が『フラットに住む方法教えます』、2作目が『理想の夫になるには』。←なんかこれ面白そうなタイトルじゃない(笑)?

調べてるとこの本を読む方ってやはり園芸に嗜んでいらっしゃる方が多いような…。あとがきを読むと園芸初心者よりも経験を積んだ園芸家に読んで欲しいって書いてある通り、園芸の基本を踏まえた上で(それなりに熟知した上で)読むと思わず「ニヤっ」ってしまう箇所がいくつかあるんだろうな~。
園芸超初心者、そして英国人ではない私はその面白いであろう箇所を見つけられずにいた思うと歯痒くなってきた…。それでも遊び心満載の文と画なので楽しく読めました^^

「屋敷女」

『屋敷女』  A L'INTERIEUR

屋敷女 アンレイテッド版 [DVD] 製作年:2007年
 製作国:フランス
 監督:ジュリアン・モーリー 、アレクサンドル・バスティロ
 出演:ベアトリス・ダル、アリソン・パラディ、
     ニコラ・デュヴォシェル、
     フランソワーズ=レジス・マルシャソン、
     ナタリー・ルーセル、エマン・サイディ、
     リュドヴィック・ベルティロ、エマニュエル・ランジ   
 
<簡単なあらすじ>
妊婦サラは自身が運転する車で事故を起こし夫を死なせてしまった。4ヵ月後、翌日に出産を控えた夜、車が壊れたので電話を貸して欲しいと見知らぬ女が訪れる。自分の事を知ってる素振りを見せる女、サラは警察に電話し警官に来てもらう。サラと警官は女が既にどこかへ行ったと思っていたがいつの間にか家に侵入していた。サラが眠ったあと女が襲いかかり…

<感想>
昨年、映画館で上映されてた時に観に行こうかと思ってたんですが、上映時間が夜21時過ぎの1回だけだったのでやめました。だって予告編を観て「こりゃ久々にちと怖いかも(いい意味で嬉しい)」とホラーとして期待しつつ、内容が内容だったので頭に映像が残ったら怖いなと思って。

で、レンタルして実際観てみると…これは心臓に悪い、悪すぎる。怖すぎ。予告編でわかっちゃいたけど妊婦さんが被害者っていうのがダメだ。
だってそれぞれの状況でお腹の中の赤ちゃんの状況までもが映像になってるんですもん。妊婦さんはもちろんのこと(絶対観ちゃダメ!)、女性にはキツイ。

救世主が現れた?!と何度か思ったのもつかの間、悲劇が悲劇を生む。ああ、なんてこと!
殺し方が残虐でエグく描写もかなりえげつない。辺りは血だらけ。同時に借りてきたゆるゆるホラー『オーディション2』を観たあとだけに怖さ倍増。コメディタッチが全くなく(これは当たり前)、最初から雰囲気もバッチシで暗闇がこんなに怖いって思ったホラーはそうないです。同時に暗闇ばかりで画面が観にくかったのも事実だけど。。←これがまた怖さ倍。
最初から最後まで緊迫感ありすぎ。ホラー映画『ハイテンション』に比べ一応ストーリー性あるし。。

サラは一体どうして自分がこんな目に?と。「なぜ私なの?」
この答えは勘がいい人にはすぐわかるはず。でも勘が悪い私はサラと同様「なぜ彼女がこんな目に?」と最後のネタを明かすシーンまでずっと思ってました。
普通の女性がここまで凶悪にになるなんて。女の人生を考えるとわからなくもないけど共感は決してできない。というよりサラが女の顔を見て全く気付かないのに疑問が…。

確かに凶暴(でもどこか哀しい)な話ではあるけれど、いくらなんでも"この女、凶暴につき"ってキャッチフレーズはないと思う。断じて!邦画タイトル『屋敷女』といいキャッチコピーといい、センス悪すぎ…。
これはこの作品は日本で流行らないようにわざとセンス悪いのを付けたとしか思えない。

ホラーとしては最高傑作。でも女性として妊婦さんだっていうのが生理的にダメだ…。母は強しって言うけどそんな言葉では片付けられないホラー。

個人的な感想としてはフランスとタイには今後のホラー映画に期待してるのでさらなる恐怖をぜひ!←妊婦さんモノはなしで。久々に内容の濃いホラーを観れた気がします。

「オーディション2」

『オーディション2』  DARK REEL

オーディション 2 [DVD]
 製作年:2008年
 製作国: アメリカ
 監督・脚本:ジョシュ・アイゼンスタッド
 出演:エドワード・ファーロング、Tiffany Shepis、
     ランス・ヘンリクセン、トニー・トッド、トレイシー・ウォルター



<簡単なあらすじ>
スクリーンテストを受けるために男についていった無名女優スカーレット・メイはバラバラにされ殺されてしまう。そして53年後、大ファンであるキャシーが主演する映画の通行人役オーディションに受かったアダムは、キャシーにクラブに誘われるがその晩、女優ロレインがバラバラにされ殺される。刑事のサムと相棒のメアリベスがやってきアダムを調べ始める。別の女優タラがロレインを偲んでパーティーすることになったが、そこで芸能記者がロレインが死んだのは53年前のスカーレット・メイの時と同じ犯人だと言い出し…

<感想>
これってもしかして…パート1とは全く関連なかったりして…。その後とカメラマンの素性が知りたくてパート2を借りてきたのに~(><)。しかもパート1と同様にイマイチ謎のホラーだ。っていうか少しコメディも入れちゃったのかな。
プリチェット社長と秘書のタニヤの関係って何。2人の会話はもしかして笑うとこ?そして刑事サムと相棒メアリベスっておちゃらけコンビ?ホラーも中途半端なら笑いも中途半端だ…。タニヤの受け答えにはちょっと笑っちゃったけど(笑)。

心霊的要素が中途半端に入った復讐劇ってとこでしょうか。このシリーズってDVDのパッケージだけはホラーぽいのに内容が伴ってないのが残念。←ホントに怖いホラーはこんなコテコテのパッケージじゃないけどね^^;まぁパッケージといい前作の内容からあまり期待はしなかったけど(笑)。

ただ主役のエドワード・ファーロングは楽しみにしてました^^
だって『ターミネーター2』や『ペット・セメタリー2』に出てた頃は超美少年でイケメンだったんですもん。30代になった彼をぜひ見たかった!
で、感想は……ちょっと見ない間に雰囲気変わっちゃって…。まだ32歳だというのにもっと上に見えるよ…。あの頃の美少年は何処へ?でも面影は残ってました。

なんかホラーらしくなくダラダラとストーリーは続き、最後の最後でやっとなんとかホラーらしくなったもののこれって『オーディション』の2にする意味はあるのか?ないよね?
うーん、前作がイマイチでも期待を込めて続編を観たりするんですが、このシリーズがもしパート3を出したら…やっぱ観るかも(笑)。次こそはもしかして?!って期待を込めて。
ホラーコメディとしてはまだいいかもしれないですが(といってもホラーもコメディも中途半端だけど…)、ホラーを期待して観るとかなりがっかりするかも。
でも現在のエドワード・ファーロングは堪能できます。これは断言!

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