TK.blog

好きな映画や小説etc

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

相棒シリーズ「鑑識・米沢守の事件簿」

『鑑識・米沢守の事件簿』  

鑑識・米沢守の事件簿

製作年:2008年
製作国:日本
監督:長谷部安春
原作:ハセベバクシンオー
出演者:六角精児、萩原聖人、市川染五郎、紺野まひる、片桐はいり、伊武雅刀、水谷豊、寺脇康文、鈴木砂羽、益戸郁江、川原和久、大谷亮介、山中崇史、山西惇、神保悟志、小野了、片桐竜次

<簡単なあらすじ>
東京ビッグシティマラソンでの無差別爆破テロ事件の真っ只中、鑑識課の米沢は顔認証システムで参加者の中から逃げた本妻・知子を偶然見つける。彼女の住所を調べそのアパートへ行くが、ドアをノックする勇気がなくそのまま帰ってしまう。翌日、知子が死体で発見されるが米沢の元妻ではなく同名の別人だと判明。自殺として処理されるが別人・智子の元夫である所轄刑事の相原は納得いかず米沢と極秘で捜査を行うことに。知子の勤務先である警察の外郭団体を調べていると上層部から圧力がかかり捜査は困難。2人はある賭けに出ることにした。

<感想>
『相棒』シリーズのスピンオフで、鑑識・米沢守のヤマがストーリーの軸になってます。
六角さんはドラマでは脇役ですが、今作品では逃げた女房の名前や顔がわかっただけでなく住んでる部屋の様子やギターを弾きながら歌う姿を見ることができ、ベールに包まれていたプライベートをちょこっと覗いた感じ。六角さんのキャラ、役柄のキャラがこの作品でますます魅力的に思えてきました^^
自宅に指紋採取セット(科学キット?)があるのには笑えた~。あの様子じゃ他にも色んなキットがあるに違いない!

六角さんに関してはエンドロールで流れる映像はかなり真剣に見入ってしまった。8分割で映像が流れるからどこを見たらいいのか集中出来なかったよ(><)。
ストーリーの中にはないシーン、六角さんが女房と仲良く暮らしていた頃の映像でこんなに仲が良い夫婦だったんだと。本当に仲良く暮らしていた頃かな?なんか子どもも一緒に映っていたような。ってことは六角さんの想像か夢の世界?んー、わからん^^;結局、逃げた元女房はまだまだベールに包まれてるってことね。

逆に相原役の萩原聖人はこのシリーズお初なのでめっちゃはりきってる感が出てたような・・・。元妻が殺された心情を考慮しても、周りの迷惑を全く考えない行動は刑事としてちょっと暴走しすぎじゃない?今後のテレビ『相棒』シリーズのどこかで登場しそうな予感。
個人的にはシリーズでたま~に登場する原田龍二の登場が見たいなぁ。

右京さんと亀山の登場がどれも中途半端なのがちと気になる。スピンオフということで本来シリーズの主役2人を登場させたいのか、一応この2人が捜査している無差別爆破テロ事件と同時進行してるので廊下ですれ違うぐらいは当たり前なのか、はたまたシリーズのファンのために登場させてるのか。
どうも登場の仕方がわざとらしいのが目についてしまう。最後のみの登場だけの方がスマートでよかったような・・・。
でも全体的にはなかなか面白かったデス^^やはり六角さんのキャラがいいからかな?まだまだブームが続くなら、次は伊丹巡査部長のスピンオフだなきっと(こちらは是非テレビ2時間スペシャルで)。

おまけ:樹沙耶さんって「益戸郁江」に改名したんだ。誰かと思っちゃった。

スポンサーサイト

「おっぱいバレー」

『おっぱいバレー』  

おっぱいバレー

製作年:2008年
製作国:日本
監督:羽住英一郎
出演者:綾瀬はるか、青木崇高、仲村トオル、大後寿々花、福士誠治、光石研、田口浩正、市毛良枝、石田卓也、木村遼希、高橋賢人、橘義尋、本庄正季、恵隆一郎、吉原拓弥

<簡単なあらすじ>
1979年、北九州の中学校に赴任した美香子。そこで弱小男子バレー部の顧問になり早速部室へ行くと、バレー部とは名だけで女の子のことで頭がいっぱいのおバカな男子学生たちが待っていた。美香子は彼らになんとかやる気を起こさそうとするがいつの間にか"試合に勝ったらおっぱいを見せる"という約束をさせられてしまう。おっぱい見たさにやる気を起こし徐々に力をつけていく生徒たちを見てるとはっきり断ることができなくなった美香子は、戸惑いながらも一生懸命指導する。だがその約束を学校側に知られてしまい、先生でありながら生徒とそんな約束をしたのかと問われてしまう。そして試合日がやってき・・・。

<感想>
冒頭からおっぱいのことで頭がいっぱいの男子中学生がおバカな姿を披露してくれてます^^
そんな方法でおっぱいの感触をつかむことができるのか?!なんて思っちゃいますが、彼らはいたっって本気モード。途中から5→6人になる男子中学生のキャラがまたよかったりするんです(特にリーダー格の子と一番背が低い色白の子が際立ってる)。

若くてキレイでおっぱいが大きい先生が目の前に現れたらそりゃ舞い上がってしまうのも納得。さらに朝礼の時の挨拶で「『道程』(高村光太郎の本の名前)が好きです!」なんて美香子が言っちゃったもんだから彼らのハートをぎゅっとつかんじゃった。

美香子は同僚の教師には自分の意見をストレートにぶつけるような勝気な性格な反面、生徒の前ではなぜか予想外の方向へ。まだまだ新米なのでちょっと要領が悪かったり。
赴任する前の学校で、ある出来事により生徒から「うそつき」呼ばわりされたトラウマから今回は絶対うそをつかないと決めている美香子。教師としての自覚を一歩踏み出した感じ?

教師になるきっかけを作ってくれた恩師の話も混ぜながらの青春コメディなんですが、結構楽しく観ることができました^^タイトルに「おっぱい」とついててもエッチのエの字もないのほほ~んとした青春ものなので、おっぱいという言葉もなんだか爽やかに思えてくる(笑)。
男子中学生の父親役を仲村トオルが演じてるんですが、「ナイス、おっぱい!」と笑顔で言った時はちょっとびっくりした。。仲村トオルに「おっぱい」という言葉は似合わないと思ったのは私だけ??個人的に仲村トオルはクールな役の方が好きかな。

「ダイアナの選択」

『ダイアナの選択』  THE LIFE BEFORE HER EYES

ダイアナの選択

製作年:アメリカ
製作国:2007年
監督:ヴァディム・パールマン
原作:ローラ・カジシュキー
出演者:ユマ・サーマン 、エヴァン・レイチェル・ウッド、エヴァ・アムーリ、ブレッド・カレン、ガブリエル・ブレナン、オスカー・アイザック、ジャック・ギルピン、ジョン・マガロ

<簡単なあらすじ>
美術教師のダイアナは大学教授の夫と小学生の娘と幸せに暮らしていた。だが15年前に起こった銃乱射事件がダイアナの頭から離れなかった。当時、親友のモーリーンとトイレでおしゃべりしていると教室から叫び声と銃声が聞こえ、次の瞬間、銃を持ったクラスメイトが目の前に。「どちらか1人を殺す。死ぬのはどっちだ?」と聞かれモーリーンは「私を殺して」と。次はダイアナが答える番。生死の選択を迫られたダイアナは…。

<感想>
は~、最後の最後まで観ていて緊張したよ。個人的にはすごく好きなタイプの作品。
映画を観る前にパンフレットを読んでいたので最後のドンデン返しと言われている内容をある程度把握しており(このパンフレットには結末まで記載されており、鑑賞後にお読みくださいという注意書きに気付かず読んでしまった…)、とりあえず全編にはりめぐらされた伏線を見逃さないでおこう!と。
結末を知った上で観てると確かに伏線は結構あったと思います(多分)。
特に夫が浮気をしてるんじゃないかと泣きじゃくるシーンでのダイアナのセリフ、これはかなり現実のダイアナの気持ちを代弁してるような気が。どこの部分がどうだって詳しく書きたいんですが、ネタバレせずにそれを書くのはかなり難しい…。

10代のダイアナ(エヴァン・レイチェル・ウッド)は家庭や環境から反抗的な態度をとっていた。そんな時、モーリーンという真面目で教会に通う親友ができ、ボーイフレンドの話や将来の夢などを語ったりしていた。
一方、30代のダイアナ(ユマ・サーマン)は10代の頃とは想像できない環境。閑静な住宅街に住み大学教授の夫、可愛い娘と夢にまでみた生活。まさしく10代のダイアナが理想とするような感じ。
だけど15年前に選択したことがずっとトラウマになっており今の生活にかなり影響が。決して順風満帆というわけではなく、娘は自分の若い時にそっくり、夫は若い女性と歩いていたり。現実であってほしくないけどこれが現実。いや、どうかな?フフ。

結末を知らずに観てたら、おそらく衝撃的な結末で「えっ?!何?どういうこと??」「実は30代のダイアナって実は○ー○ー○なんじゃ?」なんて戸惑ったかもしれない。いや、きっとそうだ。
10代のダイアナがくだした選択には良心というキーワードがあるんですが、果たしてこれが本当に正しい選択だったのか?トイレの中で親友と他愛もないおしゃべりしているところにいきなり銃乱射事件、そして過酷な選択。その選択が未来にどう関わっていくのか。
現状に不安を持っている10代のダイアナだからこその未来の人生。とっさの選択の未来よりも、良心を選んで納得したのでしょうか。この究極の選択をヴァディム・パールマン監督は巧みに、そして観てる側に緊張感持たせ上手に映像にしてると思います。特にラスト付近では何度も同じシーンを流すんですがこれがまた有効的(←私的には)。

観終わったあと、どうしようもない余韻が待っていた…。「本当にあなたはその選択で良かったの?それで救われたの?」とダイアナに言いたくなる。どんな気持ちでその選択をしたんだろう。いろんな解釈が出来る奥深い作品だと思う(いい意味で)。
二者択一での罪からの解放、そう考えると奥深いだけでなく難しい問題のような気が。

エンドロールの後、スクリーンにキーワードが映し出され公式HPでそのキーワードを入れると監督の解釈を見る事が出来ます(パンフレットにも記載されてます)。
監督の解釈以外でも"(観客の)みんなの答え"を読むと結構面白いです^^「そんな解釈もあるのか」とか、「その解釈、超納得!」とか。監督と異なる解釈をしてもOKなんだそうで好きなように解釈しましょう(笑)!

結末を事前に承知の上でこの作品を観た私のこの映画に対する好き度 → かなり好き

「モダンタイムス」 伊坂幸太郎

『モダンタイムス』  

モダンタイムス (Morning NOVELS)

 著者:伊坂幸太郎
 出版社:講談社





<簡単なあらすじ>
SEの渡辺拓海は自宅で夫の浮気を疑う妻がよこした見知らぬ男から暴力を受ける。証拠写真を見せられた渡辺はこれ以上の暴力に耐えられず相手女性の名前を言ってしまう。翌日、出勤すると先輩の五反田が姿を消したことを知らされ彼が残した仕事を同僚の大石と引き継ぐことになった。「あの仕事はやばい」という五反田の言葉どおりプログラムを解析していくと一部が暗号化されており、調べていくとあるキーワードをネット検索するとその検索した人物が事件に巻き込まれたり死に至ったりするように。キーワードの一つ「安藤商会」を調べ始めた渡辺だったが真相は?

<感想>
この『モダンタイムス』は『魔王』の続編。
借りる前は知っていたけど読み始めて途中まですっかりそのことを忘れていた…。なので『魔王』の弟の名前が出てきても全く気付かなかった~(汗)。途中で犬養首相の名前が出てきたのにただ単にいつもの伊坂ワールドごとく内容が少しリンクしてるとぐらいしか思わなかった…。じゃんけんの確率のくだりでやっと気付いた私、これはなんでも気付くの遅すぎ?!

『魔王』に登場する弟夫婦のその後の消息がわかってよかった^^さらにその親戚筋まで。。
こういう未来になってたのか!とちょっと感動。この本では『魔王』より約50年後?この約50年もの間、伊坂ワールドでは徴兵制があったりジョン・レノンが若者には知られていない人物になってたりさまざまな時を経てる模様。

人は知らないものにぶつかった時、まず何をするか?―――先輩の五反田が言った言葉は「検索するんだよ」
うんうん、私もそうだ。何の言葉で検索されたのかはアクセス解析でわかるけれど、キーワードとなる数種類の言葉を検索すると自分の身にどえらいことが起こるなんて怖すぎる…。だってこのどえらいことって尋常じゃない。その検索した人に見合ったことが起こるなんて(><)。もし私だったら男に刺されるのか?!←これじゃあ渡辺のお友達と一緒じゃん。。

も一つ印象的だったのは「ルールには2種類あって大事なルールとそうじゃないルール」という渡辺の妻:佳代子の言葉。
この佳代子の理論は納得。佳代子はめちゃくちゃおそろしい恐妻かと思ってしまいますが、その後の展開は意外や意外!まさかこういう展開だなんて~。佳代子の仕事って一体何なんだろう??なんかかっこよすぎ!

渡辺の友人役で伊坂好太郎氏が登場。女好きでナルシストで自分勝手だけどなかなか的を得たことを言ったりする。物語の中でも作家なので、著者がイタズラ心で自分の名前の漢字を変え自分自身が思っていることを伊坂好太郎に語らせてるのかと思っちゃった。あとがきによると小説家の名前を考えることが億劫で自分の筆名を変形させたに過ぎないと書かれてますが、絶対遊び心もあったはず。。だって小説の中の伊坂好太郎キャラを考えると…ねぇ?

妻に浮気を疑われ精神的・肉体的にダメージ大、会社の先輩の仕事を受け継いでとんでもないことに、浮気相手の消息不明等々、さまざまな出来事を体験する渡辺。
『ゴールデンスランバー』と平行して書かれたとあって雰囲気は確かに似てるかも。といいつ平行に書かれたと知らなければ『ゴールデンスランバー』を思い出さなかったのも事実。個人的には「言われてみれば似てるかも」という感じ?だって『魔王』の内容を思い出すだけで精一杯(汗)。

結局、解決したのかどうかあやふやな部分がありますが、個人的には『魔王』よりは読みやすく面白かったかな。

「英国王給仕人に乾杯!」

『英国王給仕人に乾杯!』  OBSLUHOVAL JSEM ANGLICKEHO KRALE / I SERVED THE KING OF ENGLAND

英国王給仕人に乾杯

製作年:2006年
製作国:チェコ/スロバキア
監督:イジー・メンツェル
出演者:イヴァン・バルネフ、オルドジフ・カイゼル、ユリア・イェンチ、マルチン・フバ、マリアン・ラブダ、ヨゼフ・アブルハム、ドルフ・フルシーンスキーJr.

<簡単なあらすじ>
1963年頃、ヤン・ジーチェは再教育監獄から約15年の刑期を終え出所するが、居住許可が下りたのはズデーテンという山中の廃屋で、そこには同じような罪でやってきた年配の男性と若い女性がいた。埃まみれのビールジョッキを見つけたヤンは給仕をしていた昔を思い出す。駅でソーセージを売るところから始まり、田舎のホテルのレストラン、高級娼館でのウェイター、そして「ホテル・パリ」での給仕の修行、その後ヤンは結婚もし、夢も叶ったかと思われたが・・・
戦争という時代を背景に「私の幸運はいつも不運とドンデン返しだった」というヤンの人生を描いた作品。

<感想>
体は小さいが、百万長者になりホテル王になるという大きな夢を持っていた若かりし頃のヤン。
ヤンが投げ撒いたコインを上流階級の人々が人目を気にせず拾うという光景を目にし、それ以来コインを投げまくことしばしば。いくらなんでも紳士淑女たちがプライド気にせずあそこまで拾うとは思えないけど^^;いくらお金持ちでも欲は貧乏人と同じくらい持っているということが言いたいんだろう。←パンフの受け売り

英国王給仕人というのはヤンが働く「ホテル・パリ」の給仕長のことなんですが、チェコ人が英国王に給仕するなどありえない寓意的なタイトルなんだとか。
この「ホテル・パリ」の給仕長の一貫した態度がとても印象的。ヤンはどこか時代に翻弄されている感があるけど給仕長は違う。
給仕人としての今までの経験上、何ヶ国語も話せるのにドイツ語だけは頑固として話さない。皆が敬礼しても彼だけは絶対しない。ドイツ人には金目のものは渡したくない。ここまでの信念というかプライドが徹底してるなんて素晴らしい(その後の彼の消息は考えたくないけど)。この人にまつわる過去のエピソードが観たかったなぁ。

一方、主人公であるヤンは自分の意思、あるいはふとした偶然が重なり職場を転々。したたかな面もあるんだけど、いつの間にかそういう人生になってしまったようで、あれれという間に監獄に入っちゃった~という感じ(笑)。

夢があり楽しかった自分の過去を山奥で回想する孤独で年老いたヤン(といってもそれほど歳はいってない)。映画の前半は夢も希望もあるヤンをユーモアっぽく描いており、後半はドイツに占領されたチェコに住むヤンにも影響が出始め・・・といってもヤン自身を見てると戦争はまるで他人事のよう。
パンフにはこのように書かれてました。

"困難な時代、ヤンはドイツ人女性と結婚するなど、アウトサイダーとしての彼は始終、戦争の外側にいる。廃村で戦争の時代を思い出すことによってはじめて歴史に参加している"

なるほどね、言われてみればそうだ。この時代に生きた1人の男の人生を物語にしたという感じの作品でした。

映画「フィッシュストーリー」

『フィッシュストーリー』  

フィッシュストーリー

製作年:2009年
製作国:日本
監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎
出演者:伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、森山未來、大森南朋、渋川清彦、大川内利充、眞島秀和、江口のりこ、山中崇、波岡一喜、高橋真唯、石丸謙二郎


<簡単なあらすじ>
2012年――彗星が衝突し世界がおわるまであと5時間。人々は避難し閑散とした街で1軒だけ営業しているレコード店があった。そこにやってきた男は自分は2012年にこうなるとわかっていた、必ず世界は終わると言う。それを聞いた店長は「正義の味方が世界を救う」と一言つぶやいた。

1982年――気の弱い大学生雅史は合コンへ向かう車内で友人からある曲についての噂を聞かされる。合コンでは未来が見えるという1人の女性から意味深な言葉を聞く。その帰り、この2つに関連するような出来事が起こり・・・

1999年――明日世界は終わると予言する男とその言葉を信じて集まった人々。だが翌日になっても世界は終わらずその男の側近2人は新たに世界が終わる年を言い出す。

2009年――麻美は修学旅行でフェリーに乗ったが眠り込んでしまい置き去りにされてしまう。泣きじゃくっていた麻美の前に現れたのはコックの青年で、自分にまつわる"笑える話"を話し始めた。その時、シージャックが現れ船内は騒然となる。パイを持ったままコックの青年はその様子をじっと見ていたが次の瞬間・・・

1975年――パンクバンド"逆鱗"は解散の危機にあった。キャバレーで演奏しているのを見てスカウトした岡崎だったが、彼らの音楽は世間に理解されるには時代が早すぎた。最後のレコーディングの日、一度きりの本番で五郎が間奏中に今の想いを語り始めた。

2012年――彗星が衝突するまであと少し・・・。世界は救われるのか?

<感想>
原作を読んでから映画を観たので、殆どのストーリーはわかっていてあまり楽しめないんじゃないかと思ってたんですが…そんなことはなかった。大まかなストーリーは同じなんだけど、背景や設定が違うし原作にはいない登場人物がいたりするので十分楽しめました。もしかしたら原作以上に楽しめたかも…。

個人的に好きな話は1982年の合コンの話。時代が1980年代設定なだけにカセットテープが出てくるシーンは懐かしい。登場人物たちの髪型も時代を反映してるし。髪型と言えば濱田岳さんが時折ジャッキー・チェンに見えたりも。←濱田さんご本人もそこを見て欲しいんだとか(笑)。その濱田岳さん、まだ20歳?!失礼ながらこんなにお若いとは思ってみなかった・・・。

最後の最後、エンディング前に流れる映像で全ての話が繋がっているのがわかり、かなり感動。。。ラストの映像がないと繋がりがわからない分部や、全体から見てどんな役割があるのだ?と思っていた話もあったし。ってなぐらいラストで全てが凝縮されてるって感じかなぁ。

パンフレットに1953年から2012年までの"PEOPLE TREE"が記載されており、改めて繋がりを確認することができまた感動。。伊坂作品の原作を映画化したのを初めて観たのですが、この作品に関しては期待を裏切るようなことはなく面白かったんじゃないかなと。もしかしたら映画を観てから原作を読んだら、あるいはどちらかだけを観た(あるいは読んだ)場合はまた違った感想になるかも?
ちなみにパンクバンド"逆鱗"のボーカル役の高良健吾君がダルビッシュに見えて仕方がなかった~。

正義のヒーロー万歳!

小説「フィッシュストーリー」 伊坂幸太郎

『フィッシュストーリー』  

フィッシュストーリー

 著者:伊坂幸太郎
 出版社:新潮社





・『動物園のエンジン』
・『サクリファイス』
・『フィッシュストーリー』
・『ポテチ』
以上4編からなる短編集。

<感想>
『動物園のエンジン』
十数年前、私は大学の先輩の川原崎さんと夜の動物園にいた。シンリンオオカミの檻の前で横たわって寝ている元動物園職員の永沢を見て、川原崎は前の市長が殺された事件と結びつけようとする。後をつけ永沢がマンション建設反対運動に参加していることを知り川原崎は新たな推理を考えるが…

永沢が近くにいると動物たちは癒される?やはりそういうこともあるのかなぁ。
男が檻の前で横たわっている姿からこじつけのような推理をする川原崎、無理やり(といってもけっこうやる気満々)推理ゲームに参加させられる私である語り手、その推理の裏をとるため調べ始める2人。いやはや、ものすごい行動力!
意外と真剣に推理し調べているのは面白いんだけど、全体像は語り手の回想なのでラストはどんでん返しも突拍子性もなくやんわり終わるという感じでしょうか。

『サクリファイス』
人捜しの依頼を受けた黒澤は小暮村にやってきた。この集落は昔からの風習で困ったことがあれば生贄を捧げる儀式をしており、ちょうどこの時は周造という男性が生贄として洞窟に入っていた。かなりの確立で周造が選ばれるということから黒澤は疑問に思い調べ始める。

本業は空き巣で副業は探偵という『重力ピエロ』や『ラッシュライフ』でお馴染みの名脇役である黒澤。今回は彼が主人公となっており、本業と副業の仕事をやってのけています。ん?やってのけたっけ?
生贄になることを「こもり様」と言い風習を続けていく集落、昔は本当に生贄儀式をしていたけど今は死ぬことがないただの形式だけ…のはずだったんですが死者が出ることもあるわけで。なんでしょう、少しお喋りがすぎてしまう集落の人間、殺人、怪しい人物…このストーリー展開はまさしくサスペンス劇場?!
人捜しで来ただけなのに風習にまで興味を持ってしまう黒澤、話口調は淡々としていてハードボイルドという言葉がよく似合う。オチも忘れかけてた内容だっただけに「それを持ってくる?!」って感じでよかったかも。
そして脇役の92歳の唄子さん、年齢を感じさせないほどの推理はなかなかのもんでしゃんとしていてとても92歳とは思えない女性。彼女にはワトスン役的なことをして欲しかったな~。

『フィッシュストーリー』
・二十数年前、雅史は大学で同級生だった友人から昔読んだある小説を引用したロックバンドの話を聞かされる。演奏途中で音が消える曲があるらしく雅史はレコード店でそのアルバムを購入。その帰り偶然車のカーステレオからその曲がかかり無音の場所になった時、女性の叫び声が聞こえた。
・現在、麻美はエンジニアの勉強会から帰る機内の中で隣に座った男性から話しかけられる。その男性は実は正義の味方になりたかったらしくそれは親からそういう風に育てられたからという。その時、ハイジャック犯が現れ…
・三十数年前、あるアマチュアバンドは解散の危機にあった。キャバレーで演奏している彼らをスカウトした岡崎はイケると思っていたが、彼らの音楽は世間に理解されるには早すぎた。最後のレコーディングの日、一回こっきりの本番で五郎が間奏中にマイクに向かって正直な気持ちを語り始めた。
・十年後、ある記者は世界を救ったともいえる女性の取材をすることになった。彼女が言うことには自分は10年前に死んでたかもしれない。それを救ってくれた人がいると。記者は意味がわからないままとりあえず手元の紙に書き留める。

1冊の小説から作られた曲、その曲を聞いて勇気を出した者、そしてその縁から普段の毎日が変わった者、それによってこれまた貴重な体験をした者…といったように全ての話が繋がっておりこりゃよく出来てるわ~。
でもね、私がお馬鹿なせいか少し繋がりがわかりにくかった^^;で、この本を読んだ後に映画『フィッシュストーリー』を見たのですが、そこで繋がりがはっきりしたというか理解したというか。←映画の感想はまた後日。
こんな繋がりって運命だな~と。そう、まさしく運命。あり得ない要素パンパンなんだけれども、自分の知らないどこかでこんな風に繋がっていたらいいだろうな~と思ってしまうような感じ。本ではスケールの大きさをさほど感じませんが映画ではかなりスケールの大きい話になってます。ああ、ダメだ!映画を観てしまったから小説の感想をうまく書けない~(><)。
要は繋がりを理解できたらこのストーリーは最高に面白いっす!

『ポテチ』
空き巣の今村は彼女と一緒に現役ながら補欠プロ野球選手の家に入った。なのに今村は超有名な双子兄弟と幼馴染みの恋愛を描いた高校野球の漫画に夢中になりくつろいでいた。そこに電話が鳴り留守番電話が録音された助けを求める内容を聞いた2人は現場に行くことにした。

途中、おっとり系の今村が相談するのは…そう、『サクリファイス』の黒澤。ここでも登場してるのね~(嬉)。
今村が異常なまでに補欠のプロ野球選手に執着しているのかがミソなんですが、全体的にこのストーリーは家族愛。この母親にこの息子あり!で、この息子にこの彼女あり!ってとこがまたミソ。個人的にはプロ野球をネタにしているのがいい(笑)。
仙台を本拠地とするセ・リーグって…、パならともかくセってどこだよっ!監督は達磨のような体系で女好きって…、誰だよっ!ってツッコミながら読めました(笑)。
最後の最後まで野球ネタに凝っててホームランに対する今村の彼女の台詞の変化に注目して欲しい!


私、読み終えるまで大きな勘違いをしておりました。短編集とは思ってなく全ての話が『フィッシュストーリー』の基盤になっているもんだと(汗)。第1話・2話を読み、この話はどういう風に『フィッシュストーリー』に繋がっていくんだろうと思ってましたが繋がってなかった…。こんな勘違いもあったりしましたが面白く読めました。
ただ言えること、『フィッシュストーリー』は映画の方が面白かった!映画を観てまた原作を読んだのですがやはり映画の方がストーリーが広がっておりわかりやすいというか構造がいいというか…。←という映画もラストシーンがなければ理解できなかったかも。

他の本とリンクしてることが多いのが有名な著者ですが、何が嬉しいってこの本には結構他の著書で登場する人物が出てくるんです(台詞の中でが多ですが)。これがまた嬉し♪
この1冊はいつもの伊坂ワールドとは少し違いますが、人情味というのがあって良かったかなと思いました。

該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。