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「練習曲」 <台湾シネマ・コレクション2008>

『練習曲』  ESLAND ETUD  

練習曲

 製作年:2007年
 製作国:台湾
 監督・脚本・撮影:チェン・ホァイエン(陳懐恩)
 出演者:イーストン・ドン(東明相)、Saya、ヤン・リーイン(楊麗音)、ダールン、ウー・ニィエンジェン

<簡単なあらすじ>
聴覚障害のある大学生の青年ミンは、卒業を間近に控え自転車で台湾一周旅行に出ることにした。高雄を出発し、反時計回りに東海岸を北上、祖父母がいる地に寄って再び高雄へ。道中、その土地土地で生きている人、今を自分なりに生きている人、自分を応援してくれる人と出会う1週間の旅を描いた作品。

<感想>
ギターを背負って自転車で台湾一周をしてるミンをストーリーはちゃんとあるんだけどドキュメンタリー風で描いています。
その中で出会う人たちも自然で(おそらく素人さんも多い?)、彼の日記をそのまま見てるよう。
ミンの表情を見てるとこちらまで同じ表情になってしまうのも不思議。

彼が穏やかな顔をしていると私まで穏やかな気分になる。
彼が困った顔をしていると私まで困った気分になる。
彼が涙を見せると私まで泣きそうになる。

これが自然とそうなってしまうんだから映画自体がナチュラルなんだと思います。

台湾を一周するという意味の「環島」という言葉、初めて知りました。この映画を観て台湾一周する人が続出したんだとか(笑)。社会人になってからだと時間をり自転車で台湾一周するというのは難しいだろうなぁ。そこで思い出すのはミンの「今しておかないと二度とできないことがある」という言葉。
卒業を間近に控え、社会人になる前に台湾一周したことでミンは新たな一歩を踏み出すことが出来たのではないでしょうか。

そうそう、映画の中で「撮影中の女性」が登場するのですが、ずっと「張惠妹に似た人だな~。本人?まさかね」と思っていたらなんと張惠妹の妹さんだった!そりゃ似てるはずだわ^^;あまりにも似てるからもしかして双子?と思いましたがさすがにこれは違ってた(笑)。
イーストン・ドンさんは雰囲気がありとっても好感が持てる方です♪映画の中でもどんどんステキに見えてきちゃいました^^

この作品は気取らない本当に自然な映画でなかなかの良作でした♪

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「この自由な世界で」

『この自由な世界で』  IT'S A FREE WORLD...

この自由な世界で
 製作年:2007年
 製作国:イギリス/イタリア/ドイツ/スペイン
 監督:ケン・ローチ
 出演者:キルストン・ウェアリング
       ジュリエット・エリス
       レズワフ・ジュリック
       ジョー・シフリート
       コリン・コーリン
       レイモンド・マーンズ








<簡単なあらすじ>
11歳の息子を持つシングルマザーのアンジーは仕事をクビになり、今までのノウハウを生かしルームメイトのローズと職業紹介所を立ち上げる。そして移民労働者たちの仕事を斡旋するようになるが、徐々に仕事がトラブルに見舞われ、次第に労働者たちの不満が爆発する。仕事で危機に陥ったアンジーはさらに息子まで巻き込むことになる。

<感想>
この監督の映画は初めて観たのですが、一貫して社会的弱者を描く作品を撮り続けているんだとか。
確かにこの主人公のアンジーもそうかもしれない。といってもアンジーはとってもエネルギッシュで上昇志向が強い^^;今の生活を改善するため、生きるために激しい競争社会に飛び込み上へ上へいこうとする意思が固いのなんのって。
もちろん両親に預けている息子と一緒に住むという目標があってのことですが、それと同時に自分自身のためであったりもする(いい意味でも悪い意味でも)。

「自分がよければ他人を地獄に落としてもいい――何をやっても自由」そんなアンジーですが、血も涙もない女性というわけではなく、働くことができず隠れて住んでるイラン人家族を家に泊めてあげたりもする。だけど生きるためなら彼らを踏み台にすることもためらわない。
うーん、なんだろう、根っからの悪人ではないんですよね~。自分がどんなひどい事をしているのか心の中ではちゃんとわかってる。移民労働者たちを斡旋するシステムがそこにあるから有効に利用した…という感じ?
自分自身の今の状況を何とかしなきゃいけない!という思いもあるんだろうけど、違法な手段でも「これはいける!」とか「他の人がやって捕まらないんだから私がしても大丈夫でしょ」と思えば即実行。まさに目的のためなら手段選ばずといったところでしょうーか。

監督は「この作品を単に犠牲者の物語にするのではなく、背景となっている搾取する側の態度や心に注目しているらしく、ジャッジは彼女が成功を収めることを可能にする社会体制に対して下されている」と言っている通り、アンジーだけを一方的に悪者にするような雰囲気の映画じゃないです。
だってアンジーには時々天使の声が聞こえ優しい気持ちになることがあるんですもん(←実際天使が登場しささやくシーンはないよ^^;)。だけど現代のイギリス社会のせいか悪魔のささやきの方が勝ってるいるだけ。

ラストは「これが現実なのか」と。お金を稼ぐという夢を持っている移民労働者、それを斡旋する業者、どちらの一方が欠けても本人たちはおろか、国さえも危うくなってしまうという現実。どうすることもできない現実を目の当たりにした作品でした。

「Boichi作品集 HOTEL」 Boichi

『Boichi作品集 HOTEL』  

Boichi作品集HOTEL (モーニングKC)

 著者:Boichi
 出版社:講談社





<簡単なあらすじ>
人類はついに「海」というパンドラの箱を開けてしまった――。温暖化が進みその結果、西暦2250年くらいになると気温は100℃に至り海は消滅し、地球は金星のようになるとドスキン博士は発表した。博士は人間のDNAと文明の記憶を救うため「方舟」を造ること、研究室の安野は人間以外の生物種のDNAを保存することを目的とした塔を造ることを提案し建設された。いつしかその塔はホテルと呼ばれ、地球に残っている最後のホテルとなった。ホテルの支配人である"ルイ"は、長い年月の間DNAを守るためシステムを再構築し改良し続けた。そして2700万年後…


収録作品
・『HOTEL』
・『PRESENT』
・『全てはマグロのためだった』
・『Stephanos』
・『Diadem』
・Short SF 4編
<感想>
たった40数ページの中に2700万年というものすごい長い年月の経過をリアルに、そして丁寧に描かれています。小説だと数百ページにわたり年月の経過を描写するところを(←これはこれでで想像するのが楽しい)、絵と"ルイ"の言葉だけでここまで表現するとは素晴らしい。
"両親"との約束を守るため、そしてホテルの支配人としての責任を何がなんでも遂行する姿には感動です。

2回読んだのですが(マンガだからすぐ読み切ってしまえるのが嬉しいところ^^)、1回目はそのまま普通に。2回目は本の中で使われている「What a Wonderful World」を聞きながら。この曲に乗せて2700万年間の経過を読んでると余計に悲しくなってきちゃう。
今から地球が壊れていくというまさにその時、"ルイ"が「この素晴らしき世界」を聞かせるだなんて(悲)。そして歌詞が終わり地球崩壊…。2700万年後の"ルイ"の朽ち果てた姿を見た時、思わず「君はよく頑張った!」と言いたくなっちゃいます。ホント、スケールが大きい!

『ホテル』の他にも4編収録されており、その中でも元生徒と教師の夫婦の物語『PRESENT』も泣けました。
最初、先生の「あと3日しか…!」「そんなことじゃないんだ!」と怒鳴る顔のアップがシリアスなシーンなのに妙にギャグマンガに出てきそうに見えてしまい(一度そう思ったらそうとしか見れない^^;)、一体どんな結末が?と思っていたら…
ああ、そういうことだったんですね(TT)。やられました。泣きました。ハイ。もう一回読み直すとかなりヒントが書かれてありました^^;全く気付かず驚きの結末でした。

そして『全てはマグロのためだった』
幼少の頃、地球で最後に生きていたマグロを食べた汐崎はその味が忘れられず、マグロがいなくなった世界になってからというものマグロを探し続けるという物語。
そのマグロを探す経過で、マグロとは全く関係の無いことで成果を挙げてしうという…。奮闘ぶりと落胆ぶりが笑えます^^たまにギャグっぽくなる絵も可愛らしくてこの物語に合ってます。まさしく「全てはマグロのためだった」というお話。←ピッタリのタイトル!

『Stephanos』は最初理解出来なかったんですが、説明をちゃんと読み7つの封印が理解した上でもう1回読み直すと巧みにちりばまられていることを発見しちょっと感動。だけど理解できたたのはそこまでで深い意味は今だ理解できず^^;

あと5編の間に超短編が収録されているんですが、こちらはどれもコメディタッチで面白い!
寿司船隊はバカバカしいんだけど「後姿が恥ずかしい寿司レッド」以外の船隊も見てみたいと密かに思ったり^^。お寿司の海苔が巻かれた玉子ネタをかぶっている「黒帯を巻いた寿司イエロー」とか(笑)。

今回はいつもお世話になっているkazuouさんの『奇妙な世界の片隅で』でこの本が紹介されており、興味があったので読んでみました。ありがとうございます^^
SF作品をマンガで読んだのは初めてだったんですが、小説のように想像するのではなく出来上がった絵で読むのもいいもんです♪最後の物語だけどのように解釈したらいいのかがわからなかったのが心残り…。

「ウは宇宙船のウ」 レイ・ブラッドベリ

『ウは宇宙船のウ』  R IS FOR ROCKET

ウは宇宙船のウ【新版】 (創元SF文庫)
 著者:レイ・ブラッドベリ (Ray Bradbury)
 訳者:大西尹明
 出版社:東京創元社 創元SF文庫






『「ウ」は宇宙船の略号さ』
『初期の終わり』
『霧笛』
『宇宙船』
『宇宙船乗組員』
『太陽の金色(こんじき)のりんご』
『雷のとどろくような声』
『長雨』
『亡命した人々』
『この地には虎数匹おれり』
『いちご色の窓』
『竜』
『おくりもの』
『霜と炎』
『タイム・マシン』
『駆けまわる夏の足音』
この中からいくつか紹介。
『「ウ」は宇宙船の略号さ』
友達と遊んだり住んでいる町や母親は大好き。だけど毎週土曜日にフェンス越しに見る宇宙船はもっと好きでいつか宇宙飛行士に選ばれることを夢見ていた。いざ夢が叶おうとしている時、少年は現実との別れを目の当たりにしてしまう。夢が夢でなくなった時の少年の素直な気持ちがよく表れているなと思います。

『初期の終わり』
今夜、人間の乗った宇宙船が最初の宇宙ステーションを打ちたてようとしていた。息子が乗り込んでいるその宇宙船の出発を両親が庭から眺めていた。と、これだけの内容なんですが印象に残る作品。父親が思う時代の区切り、母親が思う宇宙船に対する気持ちに同意できるのは今という現在において現実味のある内容だからでしょうか。

『霧笛』
霧笛の音を聞き、毎年1度だけある生物が灯台までやってくるという話。悲しい物語で今でも海底の奥深くには絶滅したと言われてるもの、架空のものとされているものがひっそりと息を潜めてるんじゃないかと思えてきます。霧笛の音や灯台は魚から見ればどのように映ってるんでしょうね~。

『宇宙船』
家族のなかで誰か1人、貯めた貯金を使って火星に行かせると思っていたボドニだったが結局誰が行くか決まらなかった。そこで大金をはたいて実験用の宇宙船の模型を買うことにした。
子どもたちを連れて火星を見に行くという話。物語として読むには優しい気持ちになれるんですが、もし私が主人公の妻なら旅から帰ってきても物語の妻のように優しい気持ちににはなれず、主人公に対して貯金を使い果たしたという腹立だしさしか残らないでしょう(笑)。今読んでる私自身が少年なら「なんてステキなパパなんだろう!」と思う…のかな?

『宇宙船乗組員』
宇宙船乗組員のお父さんはたまにしか家に帰ってこない。お母さんは僕に「今度こそお父さんをここに引き止めて」と言うが、お父さんはまた行ってしまった…。
宇宙に行くと地球に帰りたくなり、地球へ帰ってくると宇宙に行きたくなる。これを仕事だロマンだと言ってしまえば簡単なのですが、残されたものにとっては辛い日々なわけで。妻は力仕事は子どもにさせず夫が帰ってきた時のために残しておく、だけど夫が初めて宇宙に行った時に心に思ったこととは矛盾が(この女心が切ない)。この矛盾さが何とも言えません…。

『雷のとどろくような声』
タイム・マシンで過去に行き、恐竜狩りをするという旅行社のツアーに参加した。"通路"から絶対に離れてはいけないと言われているにもかかわらず、男は"通路"の外に出てしまった。現在へ戻ってみると…。
過去を変えてはいけないという基本のような話。ほんの些細な事が何千万年経つとこうなってしまうというのをツアーの案内人がすごく丁寧に説明してくれてるので事の重大さがよ~くわかります。それを踏まえてタイムスリップする映画などを観ると「そんなもんじゃすまないだろう」と思えてくるよ…。

『亡命した人々』
地球から火星へ向けて進んでいる1台の宇宙船の中では乗組員が謎の死因を遂げる。船長は虫の知らせから今では葬り去られた問題ありの本を持ち込んでいた。
ここではポーやシェークスピア、ピアス、ブラックウッドなどが登場。しかも小説の中に登場する人物までも!面白いのはディケンズが自分の著書が焚かれたのは間違いで、自分は皆のように怖ろしい人(超自然主義者、恐怖小説を書く人)たちとは何の関係もない!と他の作家たちと自分は違うんだと主張しているところ。そして幽霊が登場するクリスマス・キャロルの話を持ち出されると「あれはただの話だ!」と(笑)。笑えました^^最後の乗組員のセリフもなかなかGOOD。

『霜と炎』
八日間しか生きることができないという太陽から一番近い惑星。この惑星に生まれたシムはこの運命を変えることができるのか、あるならどういう手があるのかを考えるのであった。
少年期は一瞬のうちに過ぎ、すぐに老年期がやってくるという。なので毎日の生活は忙しい。そんな状態を受け入れる者もいればシムのようにもっと生きたいと強く願う者も。こんな状態になった原因となる宇宙船へ生き延びる希望を持って行くわけですが、生に対しての執念、勇気、そして正義が詰まっています。映画にできそうな内容なんですが、生まれてから急激に大人になるので配役が大変だろうな~^^;


先日読んだ『小説家ぶー子イギリスを行く』に『霧笛』の事が書かれており読みたくなってこの短編集を借りてきました。
"過去"に驚嘆し、"現在"を駆け抜け、"未来"に高遠な希望を持つあらゆる男の子たちにこの本を捧げると書かれてるとおり、宇宙旅行や家族をテーマにしたストーリーが多く収められています。
私は男の子じゃなく宇宙船に憧れたこともないので(『初期の終わり』に登場する母親と同じ意見)、読んでいて自然に家族の中や物語に登場する女性の立場になって読んでしまいました。こういう読み方もアリでしょ?ブラッドベリさん^^
印象に残ったのは『宇宙船乗組員』、『雷のとどろくような声』、『霜と炎』でしょうか。
メルヘンチックな話もあったのですが、そのテの話には素直に感動できないひねくれ者な私です^^;
『雷のとどろくような声』は映画化もされてるようなんですが、ツッコミどころ満載な出来だとか。どんな内容か気になるところですが解説によると時空の歪みが関係するみたい。徐々に時代が変わっていってるのではなく一気に変化するのでしょうか?
んー、観るか観まいか。原作の良さが薄れそうなのでやめとくか(笑)。

「おいしいコーヒーのいれ方 Second Season1・2」 村山由佳

『蜂蜜色の瞳』『明日の約束』 "おいしいコーヒーのいれ方Second Season1・2" 村山由佳  

おいしいコーヒーのいれ方 Second Season I(1) 蜂蜜色の瞳 (ジャンプ ジェイ ブックス) おいしいコーヒーのいれ方 Second Season II(2) 明日の約束 (ジャンプ ジェイ ブックス)
 著者:村山由佳
 出版社:集英社  JUMP J BOOKS

※順を追って感想を書いてるため、前回までのネタバレが含まれてます。
<簡単なあらすじ>
あるハードルを越えた勝利とかれん。2人の関係は安定しつつあるが、そんな時、またしても星野りつ子の存在が勝利に襲いかかる。勝利は隣に住んでいる鍵っ子の少年の面倒を時々みたり、大家さん家族に少し深入りすることによってさまざま状況での愛情や感情を知ることに。一方かれんは小型バイクの免許を取ったりしつつ平穏に過ごしていたが、あることがきっかけで勝利に本音をぶつける。

<感想>
セカンドシーズンに入ったということで、『蜂蜜色の瞳』の最初の40p弱は今までのおさらいとなってます。
セカンドシーズンから読む人がいるかもしれない、また1年に1冊しか出てないこともあってか親切に今までの勝利とかれんを振り返ってくれてるわけですが、私は一気に読んだので懐かしさはあまりなし(笑)。でもセカンドシーズンを読み始めるにあたって2人の過程をしっかり押さえてから読むとわかりやすいです^^

勝利が家庭教師をしている若菜ちゃんは勝利の状況とリンクしており、意外と女性心のヒントとなることを言ってくれてる。
星野りつ子はまたしても!なんですが、そのおかげで今回はかれんの本音も聞けてよかったかも。
なんだかんだといっても勝利とかれんは可愛いカップル^^勝利にもなんとな~く気持ちにゆとりが感じられるようになってきてます。そしてかれんの他にも自分のことを見てくれてるひとがいるってことを再認識したようだし。
風見鶏のマスターが「もっと外の世界を見ろ」と言ったとおりになってるよ。その言葉どおりさまざまな出会いによっていろんな事を考える余裕が出来てるもんね。さすがマスター!そのマスターもとうとう…フフフ。

今回『明日の約束』の巻末はかれんが教師をしていた頃の同僚だった桐島先生目線のストーリーが収録されてるんですが、さほど主要な人物じゃないのにどーしてこの先生の話なんだろう?って思っていたら…、なるほど。なるほどなるほど。そんなサプライズがあったのか!
ここでこの話があるってことは(終わり方をみても)、後々の勝利とかれんのストーリーにも登場しそうな予感。と思っていたら同著者の『もう一度デジャ・ヴ』という本にこのあたりの話はガッチリとリンクしてるそうな。ってことはおいしいコーヒーのいれ方シリーズではもう登場しないのかしらね?

ここまで一気に読んだわけですが、『明日の約束』が最新刊なので当分続きはおあずけ。セカンドシーズン1が2007年5月発行、2が2008年5月発行なので次は来年の5月(のはず)。あと半年か~。終わり方がいかにも「次号に続く」的なので気になってしょーがない。待ち遠しいな^^それまでに『もう一度デジャ・ヴ』を読んでおこっと。

「おいしいコーヒーのいれ方Ⅸ・Ⅹ」 村山由佳

『聞きたい言葉』『夢のあとさき』 "おいしいコーヒーのいれ方Ⅸ・Ⅹ" 村山由佳  

おいしいコーヒーのいれ方 (9) 聞きたい言葉 (集英社文庫) おいしいコーヒーのいれ方 (10) 夢のあとさき (集英社文庫)
 著者:村山由佳
 出版社:集英社  集英社文庫

※順を追って感想を書いてるため、前回までのネタバレが含まれてます。
<簡単なあらすじ>
かれんが両親にとうとう転職と移住の件を話す決心をした。そして勝利もかれんに風見鶏のバイトを辞めた経緯を話す。なかなか会えなくなった2人は1日1回のメールと3日に1回の電話をするという約束をすることに。しかしすれ違いの日々が続き、かれんからの電話が掛かってこなくなった。風見鶏のマスターの助言で自分から電話をかけることにした勝利、そしてかれんのいる所に向かうとそこには中沢がいた。勝利の知らないところで一体何が起こっているのか?

<感想>
かれんへの想いが強すぎて自分のことが見えなくなっていた勝利、さらにかれんと今以上に離れて暮らすことになり、さらにさらにかれんからの連絡も途絶え、さらにさらにさらにかれんの事を気に入ってる中沢氏もまたまた絡んでき……。
と、どこまで勝利に試練を与えるのだ?!という内容になってます。も一つ言うと、陸上でもスランプに陥ってる模様(-ω-)

連絡をしてこないかれんに対し居ても立ってもいられない状態なのに、本音を隠しタテマエで気を使う勝利。
彼女の邪魔になりたくない、実は自分が想う気持ちと彼女が自分を想ってくれてる気持ちにはかなり温度差があるんじゃないかという自信のなさは相変わらずです^^;第三者から見れば「ああ、じれったい」と思ってしまうけど、自分が勝利の立場だったらきっと同じように思っちゃうだろうなぁ。
が!今回の勝利は違った。一度自分の正直な気持ち<不安>と<嫉妬>を口にしてしまったらもう止まらない~。まぁ確かにかれんのような女性を彼女に持つといろんな意味で不安になるのもわかるような気がするよ。

とりあえずこれで10巻が終了しラストは想像通りの展開で終わったわけですが、セカンドシーズンがまだあるんですね~。愛を確認し合った(?)2人にはまだまだドラマが続くってこと?このシリーズが終わるのにはもう結婚しかないんじゃ…と思ったり^^;
勝利とかれんの恋愛事情がまだ楽しめるということでセカンドシーズンも楽しみ^^

「その土曜日、7時58分」

『その土曜日、7時58分』  BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD

その土曜日、7時58分
 製作年:2007年
 製作国:アメリカ
 監督:シドニー・ルメット
 出演者:フィリップ・シーモア・ホフマン
     イーサン・ホーク
     マリサ・トメイ
     アルバート・フィニー
     ブライアン・F・バーン








<簡単なあらすじ>
優雅に暮らし立派なオフィスで働く会計士のアンディは一見裕福に見えるが、実は会社のお金を横領しておりドラッグにも手を出していた。そんな時、会社に国税局の調査が入ることになり、同じく経済状態が苦しい弟ハンクに両親が営む宝石店への強盗話を持ちかける。保険金がかけられてることで簡単にいくと思われたが、強盗は店員に撃たれ、強盗は店員を撃ち返すという事態に。強盗は失敗に終わっただけでなく、兄弟は撃たれた店員が母親だと知ることとなる。

<感想>
強盗は楽勝でお金の帳尻は合うとたかをくくっていた兄アンディ、甘やかされて育ったせいか自分1人では何もできない弟ハンク、そして息子2人の愚かな計画によって妻を失った父親チャールズ。思わぬ誤算によってこの家族が崩壊していく様が描かれています。
ホントとことん最悪な事態に発展。というより兄の計画も馬鹿げてるし弟のツメの甘さは人並み以上ときてる。兄はよくこんな弟に強盗を持ちかけたもんだ。

強盗のシーンがあってから、強盗4日前の兄弟の状態が時系列で明らかにしていくのですが、それぞれの生活の背景もわかりそこで自信たっぷりの兄、離婚した妻子への養育費が払えず子どもにさえバカにされてる弟という位置づけからも破壊へ続く道がはっきり見えてきます。
なんだろ、ドツボにハマっていく2人を観てるとどんな最悪な結末が待ってるんだろうとそっちに期待していってしまった(笑)。

弟と違い父親から愛されてないと思ってるアンディに対し父親はある言葉をかけるんですが、それを聞いたアンディは子どもの頃からの感情が一気出てしまったのでしょうか。
感情の持っていく場がなくその後の行動は歯止めがきかなくなってなってる。怖い…。
見返すように父親や弟よりも成功したかに見えた生活も自らの手で壊してしまい、父親はそんな息子対し…。
ここまでの破滅を描いた作品だとは思ってなかったので、安易な犯行が失敗した時、これほどまで愚かな行動をしまうものかと愕然としてしまいました。
次々と起こる問題を解決するにはまた一つ犯罪を重ねていくわけで、行く末は破滅しか残されてないのにも関わらず。
結局はこういう結末でしか苦悩を止めることしかできないのかなと。で、ハンクはいずこへ…?こちらはさほど重要じゃないか^^;

「彼が二度愛したS」

『彼が二度愛したS』  DECEPTION

彼が二度愛したS
 製作年:2007年
 製作国:アメリカ
 監督:マーセル・ランジェネッガー
 出演者:ヒュー・ジャックマン
       ユアン・マクレガー
       ミシェル・ウィリアムズ
       リサ・ゲイ・ハミルトン
       マギー・Q
       ナターシャ・ヘンストリッジ
       シャーロット・ランブリング






<簡単なあらすじ>
会計士のジョナサンは友人も恋人もなく毎日黙々と仕事をこなしていた。派遣されて行った職場で弁護士であるワイアットと出会い、彼のセレブぶりを知り自分とは違う世界を知ることとなる。さらに2人が携帯電話を取り違えたことでジョナサンは会員制秘密クラブを知り一夜限りの情事に溺れていく。ある時、いつものように女性を求めて待ち合わせ場所へ行くとそこには以前地下鉄のホームで見かけ気になっていた女性がいた。ジョナサンは名前が"S"から始まるとしか知らないその女性に強く想いを寄せるようになるが、予期せぬことに巻き込まれていく――。

<感想>
「Are you free tonight?」という合言葉だけで一夜限りの相手が簡単に決まってしまうというエグゼクティブだけしか入れない会員制秘密クラブ。
実際にこのようなクラブが存在するんだとか。もちろん地位や名誉だけでなく、ルックス、年齢まで厳重なチェックがあるらしい…。
そんな秘密クラブの会員にシャーロット・ランブリングが入っているとは!この映画の中では地位があれば年齢制限はないようで^^;マギー・Qもこの映画に出てるのも知らなかった~。ビックリしたのは彼女がまだ20代だってこと。色気があるのでもっと上だと思ってたよ。

素朴で純情なジョナサン、あの若さでビッチリ7:3分けはいかにも真面目な青年です!って強調してますが、クラブを知ってしまってからのめり込むのが早いこと(笑)。
以前から気になっていた"S"から始まる名前の女性と秘密クラブで再開するわけですが、その彼女のためにとんでもないことをするハメになります。平凡な生活から一転、殺人や犯罪に巻き込まれ脅迫されるという。

サスペンスとしてはなかなか緊張感があってよかったと思います^^音楽とともに緊迫感があって見応えは十分。
仕組まれた罠というのはワイアットがジョナサン以外の人と話すシーンで既に予想がつき、爆発があってもきっとジョナサンは…なんてこれまた予想できたりするんですがラストまでの持っていき方は結構好きかも。ホント緊張感があったので。
どこでどうやって反撃に出るの?と期待しながら観てると…ラストは思っていたよりも私の中で張り詰めていた緊張感が抜けちゃいました。
いやいや、あれほどサスペンス調だったのに最後はそれですか…。ここでもうひとひねりあったらなぁ。ちょっとだけ拍子抜けしちゃった^^;全体的にラストを除けば好きなタイプのサスペンスでした。

お金の行方も気になるけど、"S"から始まる名前って一体何だったんだろう。

「僕は君のために蝶になる」

『僕は君のために蝶になる』  蝴蝶飛 LINGER

僕は君のために蝶になる
 製作年:2007年
 製作国:香港
 監督:ジョニー・トー(杜峰)
 出演者:ヴィック・チョウ(周渝民)
       リー・ビンビン(李冰冰)
       ヨウ・ヨン(尤勇)
       マギー・シュー(邵美?)
       ラム・シュー(林雪)
       ロイ・チョン(張耀楊)
       ウォン・ヤウナン(黄又南)






<簡単なあらすじ>
大学のミスキャンパスと付き合ってるアトンに恋心を抱いていたエンジャだったが、いつの日か2人は惹かれ合うように。だが些細なことで口論となり、アトンは事故に遭い帰らぬ人となる。エンジャは助かったがその事故から法律事務所で働いてる現在の3年間、精神安定剤を飲んで過ごす日々を送っていた。薬を止めた途端、死んだはずのアトンがお棺に入った姿のまま目の前に現れ亡くなる直前までエンジャに問いかけていたことを口にする。エンジャは動揺するが毎晩現れるアトンに対し次第に打ち解けるようになり、今まで知らなかった彼の過去が明らかになっていく。

<感想>
冒頭では監督、リー・ビンビン、ヴィック・チョウのインタビュー映像から始まります。『闘茶』の方が先だと思ってたんですが、この作品がヴィック・チョウの初主演映画だったんですね~。
今回ヴィック・チョウは真正面からの顔と横顔が別人に見えてしょうがない。映画チラシの顔なんて「誰?」って感じなんだけどそう思うのは私たけ??

エンジャがアトンが亡くなったのは自分にも責任があるという罪悪感に苛まれており、薬に頼らなければならない生活を送っているというのはわかるのですが、アトンが3年後にエンジャの元へ来たというのは(見えるようになったというのは)結局どういうことだったんだろう。幻覚なのか夢なのかはたまた現実なのか一体…。
最初は彼女への質問の答えが聞きたかったのかと思ってたんですが、映画の中で明らかになることが答えだとするならどうして彼女のもとへ現れたの?ところどころで彼女にアドバイスのような予言のようなことを言ってるけどそれが目的?ああ、私ってどうしてこんなに理解力がないんだろう(TT)。『言えない秘密』のようにもう一回観たら理解出来るんでしょーか。

ついでにもう一つ、海辺で2人が話している時に登場する水着姿の子どもは一体誰、誰なの……(゚д゚)ダ・レ・ナ・ノ  文房具店での少年とは明らかに違う子なんですケド…。

でもですね、アトンの父親だけは存在感抜群!恋愛よりも親子愛の方が印象に残ってます。
『レッドクリフ』で初めて知ったヨウ・ヨン、この時は劉備の衣装を身にまとっていたため気付かなかったんですが結構体格いいですよね。人情モノの作品にとっても合いそうな感じです^^(既に出演してそうだけど)
密かにエンジャの父親役にラム・シューが演じてるんですが、こんな穏やかな父親役(しかも公務員!)もするんだとちょっと感激(笑)。
実はまだ44歳なんですね~。わ、若い!!エンジャ役のリー・ビンビンが32歳なので、12歳しか離れていないこの2人が親子というのはあり得ないわけですが(映画の中では娘25歳、父親はおそらく50歳ぐらいの設定か?)、スクリーンを通してみると親子役でも全然不自然に見えない。ふ・し・ぎ(笑)。

シュー役のウォン・ヤウナンは初めて知ったんですが、なんだか金城武の眉毛を下げて眉毛と目の間を広げた顔と似てるような似てないような…。雰囲気は全然違うんだけど、なんとな~く鼻とか口元の個々のパーツは似てるような。イヤ、もちろん違うんだけど…。
大好きな金城武と似てることを認めたくないというか・・・。←ウォン・ヤウナンに対して失礼ですよね^^;すみません。ううぅ、やっぱりちょっとだけ似てるかも。

映画の感想というより出演者たちの感想になってしまいました(笑)。肝心のF4ヴィック・チョウには触れてないって?うーん、うーん、彼は映画よりもドラマ向きかな~とちょっと思ったり^^;というより『闘茶』にしてもそうだけど他の共演者たちの演技力の方が上なのでどうしても比べてしまうんです。でも女性からの人気は抜群!映画館に来てたお客さんの殆どがヴィック・チョウファンの模様。数人男性1人客がいたのはおそらくジョニー・トーファンか?
映画の内容を理解するためもう一回鑑賞すべきかどうかただいま思案中。

「X-ファイル:真実を求めて」

『X-ファイル:真実を求めて』  THE X-FILES: I WANT TO BELIEVE

Xファイル

製作年:2008年
製作国:アメリカ
監督・脚本:クリス・カーター
出演者:デイビッド・ドゥカブニー、ジリアン・アンダーソン、アマンダ・ピート、ビリー・コノリー、アルヴィン"イグジビット"ジョイナー、ミッチ・ピレッジ

<簡単なあらすじ>
女性捜査官が謎の失踪をし、FBIは病院に勤務しているスカリーを通してかつてXファイルを扱っており今は引退しているモルダーに捜査協力の依頼をしてきた。なぜならある神父が女性捜査官失踪後に「彼女のビジョンが見える」と透視能力を主張したからであった。神父の超能力により雪の中から
事件に関わりがあると思われる切断された腕が見つかるが、FBIは神父の超能力の真偽を判断出来ないでいた。そこでモルダーとスカリーが登場するが、スカリーは神父の言うことはインチキだと決め付け、一方モルダーは神父の能力は本物だと信じるように。1人で捜査に出たモルダーだったが、そこで目にしたものは…。

<感想>
Xファイルのテレビシリーズを全部観てたのでこの映画はとっても興味があった映画の一つ。
映画館に足を運ぶかDVD化されるのを待つかものすんごく迷った末、映画館に行くことに(ヒマなもんで^^;)。
随分前から観てたのでもっと昔のドラマの感覚があったんですが、放送終了から6年しか経ってないんですね。それでもやっぱり6年という歳月が流れてるだけあって、モルダー&スカリーも歳を重ねました。←そりゃそーだ。
ドラマのラストがイマイチ説得力がなく終わってしまい、この2人はどんな風になってるんだろうと思ってたんですが、FBIを退職しスカリーは病院勤務、モルダーは相変わらずいろんな事件を調べながら隠居生活を送ってるという…。モルダーは何を生業にして食べていってるんだろ?
一応はその後の2人という設定にはなってるようです。2人の関係にはそれなりに進展があったようですが。でもこれはドラマの最後の方でもこうなるだろうという雰囲気だったのでそれほどサプライズではなかったかな。

TVドラマではUFOやオカルト、UMAが絡んだストーリーが多かったんですが、今回はサイキックがテーマでどこかミステリーサスペンスタッチ。
スカリーのどんな謎の事件でも科学的な根拠を求めるリアリストぶりは相変わらずですが、厳格なカトリック教徒のため(確かドラマでもそれにまつわる話があったような?)今回も神父の超能力に対しかなり葛藤があるようで。

個人的にはもっとUFOやオカルト的なものを期待してたんですが、まぁこういうのもアリかなと。
おっ!と思ったのはスキナー副長官が登場したこと。これは嬉しい!嬉しすぎる!!これに加えモルダーたちを幾度か助けてくれるローン・ガンメン3人組の面々が登場してくれたらもっと嬉しかったかも。ん?この3人はもういないんだっけ?どうだっけな?

スカリーの子ども、スキナーの存在、スカリーが口にするX-ファイルの闇、モルダーの妹の話など時折テレビドラマを観てた人しかわからないような部分がちょこちょこありますが、ドラマを知らなくても内容はわかるのではないかと。
X-ファイルって『24』や『HEROES』のようなアメリカドラマの先駆けみたいなもの?大ヒットだったの?面白いに違いない、それなら観てみよう!って期待大にして観に行くと少々がっかりするかも^^;
ちなみにエンドロールの最後におまけの映像がありました♪

「小説家ぶー子イギリスを行く」 村山由佳

『小説家ぶー子イギリスを行く』  

小説家ぶー子イギリスを行く 別冊付録:ぶー子のスケッチブック

 著者:村山由佳
 出版社:集英社





<感想>
作家の村山由佳サンがご主人とイギリス全土を旅行(最低3ヵ月間ですって!)しようと計画していると、集英社の担当者からHPをはじめるにあたってリアルタイムに現地報告しないとかと持ちかけられ、気ままな旅行にちょこっと仕事を兼ねたという旅行記。
ハイランド地方、スコットランド、イングランド、ウェールズ、北アイルランド、アイルランド・・・津々浦々旅してます^^
ちなみに『ぶー子のスケッチブック』という旅行で撮った写真が収められた別冊もあり。著者の旦那さまがデジカメで撮影したんだとか。

よってホテルを選ぶにはまず電話回線の確保。かんなり奮闘したみたいで文章の節々から伝わってきます。
そうだよなー、1997年頃って海外にパソコンを持って行く概念は私には全くなかったよ。←今でもそうだけど(笑)。っていうかその頃の私はまだワープロを打ってたような気が・・・。
ついでに携帯だって日本で使ってる機種をそのまま海外で使えるのですらここ数年だしねぇ。
そんな中、パワーブックを持っていき奮闘格闘しながらこの本の文章を書いてたんだからおそるべしパワー力。蚤の市とマーケットめぐり、車をレンタル(羨ましい!)したりアパートメントを借りたり(これまた羨ましい!)・・・
旦那さまの椎間板ヘルニア騒動、取材先、食事面などいろ~んなハプニングが面白おかしく書かれており読んでて楽しい気分に♪

ツアーでは味わうことのない体験(もちろんツアーにもツアーならではのいい事がたくさんある)をし、それをこのように文章にすることによって私のように読む者もいる。自分とは違った旅行記を読むのはなんとも楽しい。私の知らないイギリスが詰まっており、また文章がとても読みやすいので自分までその場にいる気分になっちゃう。
もちろんもし自分がその場に実際行ったとしても著者と同じような感想を持つとは限らない訳で、むしろ自分の旅は自分で作ってこその価値観があるわけで。

激しく同意したのは人の好みは時が経てば変わるということ。
以前立ち寄った場所でその時はイマイチって思っていても、数年後同じ場所へ行ってみるとパラダイスのように感じてしまう(パラダイスは言い過ぎた(笑))。単に自分の好みが変わったことも多少あるかもしれないけど、数年間で様々な知識も身に付きモノの見方や価値観も変わったりしてるんだろうなぁ。
そして!ダブリン大学のトリニティ・カレッジ図書館!ダブリンに行ったら絶対行こうと思っている場所のひとつ。『ケルズの書』をこの目で見てみたいよ~。図書室も天井が高いらしく興味津々。昔から海外の図書館に憧れがある私はぜひとも行かなくちゃならん。感動しすぎて失神しちゃうかも(笑)。

家にいてこのような旅行記を読むと「ああ、私も長期間旅行に出たい」と思い、いざ旅行に出ると家が恋しくなってしまう。ん?なんかこんな格言あったような…。そういう思いで旅に出るのもまた楽し^^


そうそう、著者がネス湖に行って思い出したのがブラッドベリの『霧笛』。大昔の首長竜の生き残りをめぐる哀しくて美しい物語なんだそうな。なんかこの本を読みたくなってきました。でもこれって短編だよね?どの本に入っているんだろう。

「画家と庭師とカンパーニュ」

『画家と庭師とカンパーニュ』  DIALOGUE AVEC MON JARDINIER

画家と庭師とカンパーニュ
 製作年:2007年
 製作国:フランス
 監督:ジャン・ベッケル
 原作:アンリ・クエコ
 出演者:ダニエル・オートゥイユ、
      ジャン=ピエール・ダルッサン
      ファニー・コットンソン
      アレクシア・バルリエ
      ヒアム・アッバス
      エロディ・ナヴァール






<簡単なあらすじ>
家庭がうまく行かず心機一転のため都会を捨て生まれ故郷に戻ってきた画家は、母親が生きていた頃に栽培していた菜園を復活させるために庭師の募集を出す。そこに来たのは偶然にも小学校時代の同級生だった。中学を出て国鉄職員としてずっと働き今は念願の庭仕事をしてる庭師と薬局を経営する裕福なもとに育った画家は、仕事の合間にそれぞれの境遇や家族、日常のことなど様々な会話をしながらかつての友情を取り戻していく。そんな時、庭師が倒れ画家はパリの病院に連れて行くが医師から聞かされたのは絶望的な言葉だった。

<感想>
8月に観た『ぼくの大切なともだち』が思いのほか良かったため、同じくダニエル・オートゥイユが出てるこの映画も観たら…
今年映画館で観たフランス映画が2本とも秀作だなんて嬉しすぎです(TT)。昔はフランス映画はさっぱり理解できなかったのに私もとうとうフランス映画が理解できるようになったのね~。だてに歳を取ってたワケじゃなくて良かった(笑)。

全編を通して会話がほぼメインの作品なんですが、過ごしてきた環境や価値観、職業が全く違う2人だからこその絶妙でところどころユーモアある会話なのでダラダラ感が全くない。むしろ心地よいかも。画家は自分本位で言動することもあるけど庭師の仕事には信頼を寄せており、庭師も自分の仕事には自信を持ってる。そして仕事以外の余計な事には口をはさまない。それぞれ別の人生観があるんだけれど自分にない何かを補ってるような2人。

2人だけの互いの呼び名、画家=キャンバス、庭師=ジャルダンというのも洒落てる^^ん?この2人の本当の名前って何だろう。映画の中で言ってたっけ??奥さんや娘にはちゃんと名前があったような気がするんだけど…。

庭師は毎年奥さんとニースに旅行に行くのですが、毎朝海岸で過ごし散歩道を繰り返し歩く、そして昼寝、夕食という2週間毎日単調な過ごし方。一体何が楽しいのかと誰もが思うシーン。奥さんを常に無愛想に描いているのがニクい演出。特にニースでの回想シーンでは奥さんとっても不機嫌そうなの^^;
最後のニースに対しての奥さんの一言がなければ私はこの庭師夫婦を誤解したまんまだったよ。他人には退屈そうに見えても、夫婦だからこその幸せな過ごし方ってこういうのを言うのかしらと。

庭師の赤いバイクに乗り換えた時の嬉しそうな振る舞い、いつも追いかけてくる犬を追い払う姿、自分の菜園で横になって世話をする姿、2人で釣りに行った時に自分の残された時間を語る姿、そして庭師の言葉を最後まで心に残している画家。
ジャン=ピエール・ダルッサン(庭師)とダニエル・オートゥイユ(画家)が見事にハマっていて素晴らしい作品でした。

「レッドクリフ Part1」

『レッドクリフ PartI』  赤壁

レッドクリフ
 製作年:2008年
 製作国:アメリカ/中国/日本/台湾/韓国
 監督:ジョン・ウー(呉宇森)
 出演者:トニー・レオン(梁朝偉)
      金城武
      チャン・フォンイー(張豊毅)
      チャン・チェン(張震)
      リン・チーリン(林志玲)
      ヴィッキー・チャオ(趙薇)
      フー・ジュン(胡軍)
      中村獅童
      ユウ・ヨン(尤勇)
      バーサンジャプ
      ザン・ジンシェン(臧金生)
      ホウ・ヨン(侯咏)

<簡単なあらすじ>
西暦208年、曹操は帝国までも支配しようとしていた。攻められた劉備軍は孫権軍と連合を組むため諸葛孔明が単身孫権のもとへ。保守的な臣下に反対されつつ劉備軍と一緒に曹操に立ち向かうことを決心した孫権。赤壁の司令官である周瑜も諸葛孔明との琴の演奏で信頼を深めた。そして孫権軍と劉備軍に攻め込んでくる曹操軍に対し、圧倒的に軍数で負けてるため奇策をかけ立ち向かう。だが曹操には帝国支配だけでなくもう一つ別の目的があった。

<感想>
まず一言、思ってたよりわかりやすい内容でよかった(笑)。
事前に三国志を奥深く勉強してなきゃ理解出来ないんじゃないかと心配してたんです。三国志関連は学生時代に横山光輝さんのマンガを読んだだけですもん。しかもめちゃ巻数が多くて途中までしか読んでないし^^;
途中、主要な人物には字幕で名前の紹介があるのでこの人誰だっけ?とならないから大丈夫。といっても誰が誰だかわからないような難しい面子じゃないから心配することは何もなかったけど^^

曹操軍80万に対したった5万軍の孫権軍と劉備軍、数で負けてる分、おっ!というような奇策で立ち向かうわけですが、なるほどよく考えてます。やはり知略な戦術じゃないと君主や武将は務まらないってことなのね。
見応えは十分にある大掛かりな戦闘シーンでは趙雲・張飛・関羽の見せ場はしっかり設けられており、まるでそれぞれワンマンショー状態。
ただ赤ちゃんを抱いての戦闘はどうかと…。あんな状態で泣きもしないなんて将来が末恐ろしや…。←この赤ん坊はパートⅡでも登場するんだろうか?
民を大事に思い知略的に挑む孫権軍と劉備軍に対し曹操は悪略的という感じ?いや、軍略的か。

145分という長さでも全然苦痛じゃなかった。最初から戦闘シーンでスクリーンに釘付けに。大金かけてるだけあってホント壮大でスケールが大きい。そして観客が沢山入っている映画を久々に観た(笑)。
とりあえず本格的な曹操VS劉備軍・孫権軍はパートⅡってことなんですが、来年の4月公開?待てないよ~(><)。その頃にはこのパートⅠの内容を忘れちゃってるかも。出来たら来週にでも公開して欲しいぐらい。続けて観た方が絶対面白いような気がする。だって赤壁の戦いがこの映画の最高の見せ場だもんね。ああ、早くパートⅡが観たい。


キャスト:林志玲がお美しいのは当然のことですが、趙薇も相変わらず可愛くて勝気な女性役にピッタリ。でもアップになった時、あれ?少しお疲れ気味でしょうか、ちょっと老けたような気が…。なんて女性に対して失礼か^^;
そして何より金城武、ステキです。ステキ過ぎます。もちろん張震だって保守的な臣下を一喝するシーンはホレボレしてしまうほど♪いつのまにかこんなにビッグになっちゃって、今度チャン・チェンの舞台挨拶があったらチケット即完売になっちゃうかも?!嬉しいような悲しいような…。
トニー・レオンは…うーん、個人的には時代モノよりも現代設定の映画のトニーの方が好きかな。

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