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「チルドレン」 伊坂幸太郎

『チルドレン』

チルドレン

 著者:伊坂幸太郎
 出版社:講談社





<感想>
雑誌に掲載された5つの短編を一つの長編にしたもの。


・「バンク」
・「チルドレン」
・「レトリーバー」
・「チルドレンⅡ」
・「イン」
最初の「バンク」では学生の陣内と鴨居が偶然銀行強盗に出くわし人質になるという話。ここで同じ人質だった全盲の永瀬と出会うのですが、「チルドレン」、「レトリーバー」と読んでいくうちにこの3人がこの1冊の軸になってるんだとわかりました。
話によって鴨居、陣内の部下、永瀬の彼女、永瀬と語り手は違うのですが、主役はこの人、陣内と言っていいでしょう!

家裁調査官の陣内はいいかげんで負けず嫌いで自分が一番という性格、だけどなかなか勘は鋭く洞察力も人並み以上。周囲に迷惑をかけつつも実はとっても影響を与えてたりする。
陣内と父親との確執については「バンク」から話題になっており、なにがきっかけで吹っ切れたんだろうと思わせておき最後にはちゃんとわかるようになってる。

銀行強盗の人質になって以来、付き合いのある永瀬は物静かだけど物事を考える力はまるで探偵のよう。彼を主人公にした推理小説があったら面白いだろうなぁ。
常識ある永瀬は非常識のかたまりの陣内の言動が楽しくて仕方がないという感じ。陣内は周りから煙たがられてもどこか魅力がある男性なんだろう、きっと。
確かに読んでても楽しそうな人物でとっても興味深い。実は音楽に長けてるというギャップさもまたいい^^
なんかですね、固いイメージの家裁調査官という職業に就いてるのも妙にマッチしていたりするんだな。

伊坂ワールドらしく、『陽気なギャングが地球を回す』の銀行強盗の話題が出てきたりその他にも伊坂著書に出てくる場所が出てきたりと毎度毎度楽しませてくれるよホント。今回もまたどっぷり伊坂ワールドにハマってしまいました^^

そうそう、「バンク」の銀行強盗のネタ、同じようなパターンをどこかで読んだような気がするんだよなぁ。ちょっと違うけどマンガ『有閑倶楽部』にも周囲に錯覚をおこさせて犯人が○○のフリをするという話があったような・・・。
どうでもいいか、そんなことは^^;ふと思い出しただけでーす。
『チルドレン』は伊坂サンの本でベスト3に入れたいぐらい面白かったです♪

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「おいしいコーヒーのいれ方Ⅶ・Ⅷ」 村山由佳

『坂の途中』『優しい秘密』 "おいしいコーヒーのいれ方Ⅶ・Ⅷ" 村山由佳  

おいしいコーヒーのいれ方 (7) 坂の途中 (集英社文庫) おいしいコーヒーのいれ方 (8) 優しい秘密 (集英社文庫)
 著者:村山由佳
 出版社:集英社  集英社文庫

※順を追って感想を書いてるため、前回までのネタバレが含まれてます。
<簡単なあらすじ>
勝利が1人暮らしをはじめてから1ヵ月が経った。バイト先の風見鶏で介護福祉の本を見つけた勝利、お客の忘れ物と思っていたがその本には見覚えのあるしおりが挟まれてあった。動揺する勝利はバイト中にヘマをしてしまいマスターを怒らしてしまう。さらに星野りつ子がまた倒れてしまい、挙句の果てにひょんなことから1人暮らしをしていることがバレてしまう。さらに佐恵子おばさんの口から恐れていた質問が…。

<感想>
一緒に住んでいる頃はかれんの身の回りのことは全てわかっていたけど、離れて暮らすようになって彼女の身の回りのものが知らないうちに増えていくのを目の当たりにして寂しい気持ちになる勝利。なんだかな~(笑)。
「1人でいる時はこれからの自分のことをちゃんと考えることができるけど、好きな人と一緒にいる時は他のことはどーでもよくなり今のままでいいやと思ってしまう」というかれんの気持ち、確かにそうだ、一緒にいるとその時間は幸せで他のことは後回しになってしまい、まともな判断力が麻痺しちゃうことがあるような気がする。
完全に恋愛ボケしてる2人です(-ω-)

かれんのことを考え出したらいいことから悪いことまでとことん心ここにあらずになっちゃう勝利。当然バイト中もそんな状態なわけで、マスターが黙っちゃいない。
これだけでもヘコんでいるのにさらに悪い状況がやってくる……。そう、まだまだ何かあると思っていた星野りつ子。もうここまでくるとどうしようもない…。自分からは諦められなくて勝利に嫌われることをする彼女の姿はイタい。イタすぎる。そんな星野りつ子にまたもやかれんとの間柄を話してしまう勝利、ああ、なんでそんなことまで言っちゃうの~と歯痒くて仕方がない。

一方、原田先輩はちゃんと物事を冷静に考えるいい先輩だなぁと^^
見た目とは違い(失礼)、先輩にも実はいろいろと恋愛事情があったりして?!勝利の周りにはハチャメチャな者もいれば助言をしてくれる者もいる。うーん、うまいことなってるわ(笑)。

『おいしいコーヒーのいれ方Ⅶ』では巻末に星野りつ子目線のショートストーリーが収録されてます。勝利のことを好きになるきっかけとなった一言もわかるのですが、何気に言った言葉が人の恋愛を動かしてしまうとは…勝利も罪な男だわ^^;撃沈する前の内容なので締めの言葉が切なすぎる~(><)。

今のところ勝利は恋をすると強くなるどころか弱い面が出てるような感じですかね。
自分自身それをわかっているけどどうしようもない感じ?嘘をつくとさらに嘘をつかなきゃならず、それだけでもアップアップ状態なのにすることなすことが全て悪い状況になってしまう。
今の勝利からかれんととってしまうと一体どうなってしまうのか。考えただけでもおそろしや~。

「おいしいコーヒーのいれ方Ⅴ・Ⅵ」 村山由佳

『緑の午後』『遠い背中』 "おいしいコーヒーのいれ方Ⅴ・Ⅵ" 村山由佳  

おいしいコーヒーのいれ方 (5) 緑の午後 (集英社文庫) おいしいコーヒーのいれ方 (6) 遠い背中 (集英社文庫)
 著者:村山由佳
 出版社:集英社  集英社文庫

※順を追って感想を書いてるため、前回までのネタバレが含まれてます。
<簡単なあらすじ>
星野りつ子から告白された勝利はかれんとの事をはっきりと伝える決心をする。だがそれから星野りつ子に異変が起こり始める。一方、丈は高校受験が無事終わり、佐恵子おばさんとおじさんがイギリスから帰国した。勝利の父親は夫婦でこちらに引っ越してき、とうとう妹が誕生する。それを機会に勝利は1人暮らしをすることにするが…。

<感想>
Ⅴ・Ⅵではちょっとずつドラマが始まってきたという雰囲気になってきました!
しかしかれんの事をわざわざ星野りつ子に伝えたりするとは!断るだけでよかったのになぁ。勝利はバカ正直というか無神経というか…。いい奴なだけに見ていて歯痒いぞ。かれんの事をかばうような断り方されたらたまらない。それでも嫌いになれない星野りつ子の姿は痛々しい。ほっとけない勝利の気持ちもわからないでもないけど、このままだとなんか嫌な予感がする…。

勝利にとってコーヒーを入れることと料理をすることは"完璧"を意味することな訳ですが、ガラムマサラがないとカレーが作れないって…。っていうかガラムマサラって…何?そんなの初めて聞いた。えっ?私だけ?知らないのは。料理をする人なら誰でも知ってるって??こりゃ失礼(;^ω^ll)

『おいしいコーヒーのいれ方Ⅴ』では巻末にかれんの弟である丈を主役にしたショートストーリーが掲載されており、かれんが本当の姉じゃないことを知ったこと、勝利の存在、GFの京子について書かれています。丈目線から見たかれん、勝利は興味深い。何よりも丈はいい男になる要素を十分に持ってるような気がする。うん。
『おいしいコーヒーのいれ方Ⅵ』では風見鶏のマスター目線のショートストーリーが記載。風見鶏の外観の意味、由里子とのこと、そして幼少の頃の話からかれんと離れることになった事故のことが書かれており結構濃い内容。ちょっと目頭が熱くなっちゃったよ(TT)。

かれんとの仲直り、丈の受験、新しい家族と妹の誕生と周囲の状況も変わっていき、勝利も1人暮らしを始め少しずつだけど一歩ずつ大人になっていってる。かれんも自分の状況をいろいろ考え出してる模様。次号では何か進展があるんだろうか?

「おいしいコーヒーのいれ方Ⅲ・Ⅳ」 村山由佳

『彼女の朝』『雪の降る音』 "おいしいコーヒーのいれ方Ⅲ・Ⅳ" 村山由佳  

おいしいコーヒーのいれ方 (3) 彼女の朝 (集英社文庫) おいしいコーヒーのいれ方 (4) 雪の降る音 (集英社文庫)

 著者:村山由佳
 出版社:集英社  集英社文庫

※順を追って感想を書いてるため、前回までのネタバレが含まれてます。
<簡単なあらすじ>
かれんと勝利の恋が始まろうとしていた時、イギリスからかれんと丈の母親である佐恵子おばさんが一時帰国することに。そして親戚が家にやってきてかれんに見合い話をすすめる。
ある日、久しぶりに2人で鴨川に出掛けたが帰りの電車が不通になってしまい、鴨川にあるペンションで初めて2人だけで夜を過ごすことになった。本当の従兄弟同士ではないことがわかった今、勝利はますますかれんへの想いを募らせ守ってあげたいと思うが・・・。そんな時、2人の関係を知らない同級生の星野りつ子から告白をされる勝利、かれんのことを悪く言う星野りつ子に対しどうするのか。一方、夏休み前に父親から連絡があり再婚すると聞かされる。会ってみるとなんと勝利が知ってる女性だった。


<感想>
大学生になった勝利、今度は大学内で知り合った星野りつ子や先輩などが登場し何やらここでもいろいろありそうです^^;やっぱりシリーズの恋愛ものにはたくさんの問題を乗り越えていかなくちゃね。 ← なんじゃそら(笑)。

・年上の女性を好きになるが従兄弟同士ということ(実際は従兄弟同士ではないが公に出来ない理由がある)。
・かれんのことを好きな男性がいる。さらに悪いことに年齢・職業・見た感じすべてにおいてかれんとお似合いときてる。
・勝利のことを好きな同級生の女性がおり、かれんに対し勝利が片思いしてると勘違いしている。
そしてかれんと勝利はなんとか恋が始まるが、その仲はなかなか進展しないということ。なんか淡い恋で2人を見てるとほのぼのしている^^
2人が安心して居れる場所『風見鶏』のマスターの彼女まで登場し、何やらかれんと勝利にとって良き相談相手になってくれそうな存在。

勝利はというと・・・相変わらず人に甘えるということが出来ない性格らしく、佐恵子おばさんが一時帰国してても居候させてもらってるという立場、そしてかれんと付き合ってることが大きな声で言えないってもどかしさからか気を遣いっぱなし。かれんはかれんなりに5つ年上だし本当に自分は勝利にふさわしいのかなんて悩んでるし。
恋が始まったばかりの2人だからこその初々しさや悩みが炸裂してる(笑)。互いが互いにふさわしい人間になりたくて成長していこうと努力する姿がまた微笑ましくもあったり。

このシリーズにはよく音楽が流れており、シカゴ、カーペンターズ、ビートルズ、TOTO、ABBA等々ずらり。なんかですね、時代的にとっても懐かしい超名曲ばかり。それらの曲が流れてくると勝利はいつも歌詞に耳を傾け、「こういう歌詞だったのか」とちゃんと理解してる模様。陸上で大学に行ってることになってるけど、もしかしたら勝利ってめっちゃ英語得意なんじゃ・・・。
だって洋楽を聴いてて即座に意味がわかるってすごいよ!私なんて洋楽を聴いてても日本語の意味なんて全く理解してないもん。歌詞カードを見ても意味わからないときてるし^^;

このシリーズは懐かしい名曲も出てくるのでその辺りも楽しめたりします^^

「僕らのミライへ逆回転」

『僕らのミライへ逆回転』  BE KIND REWIND

僕らのミライへ逆回転
 製作年:2008年
 製作国:アメリカ
 監督・脚本:ミシェル・ゴンドリー
 出演者:ジャック・ブラック、モス・デフ、ダニー・グローヴァー、ミア・ファロー、
       メロニー・ディアス、シガニー・ウィーバー

<簡単なあらすじ>
VHSしか置いてないレンタルビデオショップが都市開発で取り壊し勧告を受けていた。そんな時、マイクは店長のフレッチャーから店番を任され張り切っていたが、友人のジェリーが店にやってきた途端に店内のビデオの中身が消えてしまった!前日ジェリーは発電所で電磁波を浴びてしまい身体から磁気が出ていたのだ。店長からの信頼を失うことを恐れたマイクはあることを思い付く。それは自作自演で映画を撮り直すことだった。意外にも大好評で調子に乗り次々と名作をリメイクしていくが、ハリウッドの映画会社の関係者は黙っちゃいなかった。取り壊しの日々も近づきマイクたちは……。

<感想>
予告編を見て楽しみにしてた作品。てっきりお気楽コメディ満載映画かと思いきやハートフルじゃないか~!
最初はその場しのぎで映画のリメイクを作り、次は都市開発の立ち退きから逃れるために店を改装する資金のため、そして最後は映画を作るという純粋さというか一致団結というかなんちゅーか…

『ゴーストバスターズ』『ラッシュアワー』『ロボコップ』等々をCGなしに製作する手作り映画をおかしく楽しく、そして温かく描いてます。
その製作過程でよく考えててるな~と思うのもちらほら。トンネルの上側を逆さに車で走るシーンや(『メン・イン・ブラック』だっけ?)、上から地上に落ちるシーン(下に小さく書いた街の絵を置いてる)はそれらしき見えるんだから不思議。
そのリメイクされた20分ほどの作品を最初から最後まで観て面白いかどうかは疑問が残るけど(笑)。
手作りリメイク映画を完璧な作品ではなく、その辺にあった道具で間に合わせたふざけたような作品が独創的といっちゃ独創的。このユニークな発想は面白い^^

ただ、ただ!最後の方で映画の鑑賞中、外から取り壊し関係者に「まだか」と言われからほんのちょっとの間であんなに外に人が集まって感動してるのって…?
実際は外から「まだか」と言われから1時間ぐらい経ってるのかもしれないけど、ほんの数分で急に集まったみたいでなんか急ぎ足でラストをむかえた感じがするのは私だけ??
もしかして「まだか」と言われた時、既に人が集まっていて最初から観てた?んなワケないよね、それなら「まだか」なんて言いにこないだろうし。
気のせいだって言われたらそうなのかもしれないけど、いつの間に?!って思えて仕方がないよ…(><)。

そうそう、お客さんの1人にミア・ファローが演じているんですが、歳を重ねてもやっぱり可愛いなぁ。とても60歳を越してるとは思えない。若さの秘訣を教えてほしいぐらい^^
それとエンドロールで流れていた曲、とっても気に入ったんですが曲名がわからず…。サントラを借りてくるとするか。

「おいしいコーヒーのいれ方I・Ⅱ」 村山由佳

『キスまでの距離』『僕らの夏』 "おいしいコーヒーのいれ方I・Ⅱ" 村山由佳  

おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (集英社文庫) おいしいコーヒーのいれ方 (2) 僕らの夏 (集英社文庫)

 著者:村山由佳
 出版社:集英社  集英社文庫

<簡単なあらすじ>
和泉勝利は父親と2人暮らししてたが、その父親が単身赴任することになった。偶然にも同時期に叔母夫妻も子供2人を置いてロンドンに転勤することになり、この際こどもたち3人を叔母夫妻の家で共同させると親たちは勝手に決めてしまった。高校2年生の勝利は従兄弟の家に居候することになり、今年美術の先生になったばかりのかれん、その弟である中学生の丈との共同生活が始まったが・・・
勝利はかれんに恋をしてしまった。ある日かれんが1人どこに行くのか気になった勝利は後をつけてしまう。いとも簡単にかれんにバレてしまうが、彼女の口からある重大な秘密を聞いてしまう。ますます守ってあげたいという思いが募る勝利だったが・・・

<感想>
あるサイトで「『おいしいコーヒーのいれ方』を一気に読んでしまった。とても面白かった」 という超シンプルなコメントを見つけ気になって図書館で借りてきちゃいました。最初はコーヒーのいれ方HOW TO本かと思っており(←かなりベタな勘違い^^;)、10冊も出てるのか?!いろんなコーヒーの楽しみ方があるもんだと感心。図書館で予約してからその本について調べてみるとなんと恋愛青春物語だった(笑)。
一冊ごとに小説みたいタイトルが付いてるのはコーヒーを飲む雰囲気をテーマにしてるのかと思ってた。例えば『キスまでの距離』なら、お互い意識してるカップルが飲むのにふさわしい淡い恋の味がするコーヒーの作り方といった風に。← よく考えたら無理やりだな~(笑)。
しかも図書館で借りた本は集英社ではなく創美社。表紙・挿絵は思いっきり少女マンガタッチ。
↓こちら

おいしいコーヒーのいれ方 (1) キスまでの距離 (ジャンプジェイブックス)

こりゃ合わないかも~と思いつつもせっかく借りたから読んでみると…んっ?結構面白い^^
高校生の勝利とと社会人1年目のかれんの可愛らしい恋愛だけど、ベタ甘でなく30代の私でも十分楽しく読める作品。高校生の青年が恋に落ちるってのはこんな感じなのかなって。勝利の嫉妬は「うんうん」と理解出来き応援したくなるし、かれんも同性ながら守りたくなるキャラ。

かれんから男としてみて欲しい勝利ととびきり美人でおっとりしているかれん、2人の恋愛の進展はゆったりとしていて読みやすい^^
そこに『風見鶏』のマスターの後輩でかれんと同僚の中沢博巳(勝利のライバル?)、勝利と同級生の星野りつこも登場し、何か起こりそうで起こらない、でもこの後はどうなるかわからない。って感じでしょうかね。

勝利とかれんがよく行く喫茶店『風見鶏』のマスターはとっても美味しいコーヒーを出してくれるらしい。
どうやら勝利自身もかなり美味しいコーヒーを入れるらしく、その勝利がコーヒーをいれる腕だけでなく男としても尊敬できる存在。
かれんの弟の丈は意外と大人で勝利に対しても的を得た意見を言ったりなんかする。
このシリーズはまだまだ読み始めたばかりなので勝利&かれんの行方だけでなく、他の脇役たちの存在も気になるところ。

当分の間このシリーズに浸ろう♪と思ってたんだけど、今日、amazonで購入した本が4冊届いた。うーん、クライマックスシリーズも観たいし本も読みたい。読書の秋、スポーツ(鑑賞)の秋って言うけどホントだね(笑)。

再鑑賞 「言えない秘密」

『言えない秘密』   

言えない秘密2
製作年:2007年
製作国:台湾
監督・脚本・音楽:ジェイ・チョウ(周杰倫)
出演者:ジェイ・チョウ(周杰倫)、グイ・ルンメイ(桂綸鎂)、アリス・ツォン、アンソニー・ウォン(黄秋生)


※微妙にちょっとネタバレしてるかも
<簡単なあらすじ>
淡江音楽学校に転校してきたシャンルン(ジェイ・チョウ)は、旧校舎の教室でピアノを弾いていたシャオユー(グイ・ルンメイ)と出会う。何の曲かと聞くと彼女は「誰にも言えない秘密」とささやくだけ。次第に惹かれあう2人だったが、シャオユーは喘息で学校を休むように。卒業式の日、久しぶりに2人は再会するがシャオユーは姿を消してしまった。シャンルンは彼女の家に行き、母親からあるものを見せられ次第に彼女の秘密に気付く…。

<感想>
2度目の鑑賞。
前回観て確かに印象に残る良い映画だとは思ったんですが、どこか腑に落ちない点があったので公開終了間近にもう一度観てみることに。

もう1回観てよかった~!!前回わかったつもりでいたシャオユーの行き来、ちょっと自信がなかったんですが今回はちゃんと理解できました^^
シャオユーが「古いピアノでは弾かないでね」という意味もわかったし。楽譜の秘密はかなり重要でした。「帰りは速く弾く」というのをちゃんと理解してると最後の方でシャンルンが古いピアノでsecretを弾いた時にはもうスクリーンに釘付け。前回は核心な部分をちゃんと理解してなかったような気がする^^;

シャンルンの父親がsecretの楽譜に書かれたシャオユーのメッセージを見つけた時には背筋がゾクゾクってして涙がじわっと出そうになっちゃった。
古いピアノはもう壊されてないわけで・・・。とするとシャンルンはもう戻ってこれない(TT)。
クラスメイトのチンイーはシャオユーの秘密を知っていたのか(なぜ話をしていたのか)?という疑問もなんとなくわかった・・・つもり。「最初にあった人が運命を決める」っていう字幕が混乱の原因かも。チンイーの行動は謎でも何でもなく、ただシャオユーとたまたま最初に会ったからだけのこと。

ただ20年の間に用務員さんの身に一体何が起こったのか?
ラストの写真にはシャオユーとシャンルンが写っていたがシャオユーはどうやって生活しているのか?
(↑シャオユーだけしか写ってないと思っていたけど実は隣にシャンルンも写っていたことが判明!)
というのはまだまだ謎。もう一回観たらわかるのかな?それともこれらはもう想像する域なのかしら。

今回は違った視点から観ることができ、実に奥深い作品だなぁと。
前は「今年観た映画ベスト5には入れたい。そして珍しくまた観たいと思ってしまった」と書きましたが、今は今年観た映画ベスト3には入れたい。そして中国語の字幕でみたい!

この作品は1回で理解するのはちょっと難しかも^^;でも数回観ることによって魅力がどんどん増してくる作品なんだと実感しました。おそらくこのDVDを購入し、再再鑑賞することでしょう^^

「プリズン・ストーリーズ」 ジェフリー・アーチャー

『プリズン・ストーリーズ』  CAT O'NINE TALES

プリズン・ストーリーズ (新潮文庫 ア 5-27)
 著者:ジェフリー・アーチャー(Jeffrey Archer)
 訳者:永井淳
 出版社:新潮社 新潮文庫





12編からなる短編集。


『自分の郵便局から盗んだ男』
『マエストロ』
『この水は飲めません』
『もう十月?』
『ザ・レッド・キング』
『ソロモンの知恵』
『この意味、わかるだろ』
『慈善は家庭に始まる』
『アリバイ』
『あるギリシア悲劇』
『警察長官』
『あばたもエクボ』
著者が刑務所に収監されていた時に囚人たちから聞いた話を少し肉付けした事実の話が9つ、残りの3つも事実に基づいているけどこちらは出獄後に着想を得たそうな。
かつては刑務所生活を綴った獄中三部作『地獄篇』『楝獄篇』『天国篇』も出版してるし転んでもタダでは起きない姿勢は素晴らしい(笑)。根っからの作家なのかもしくは…。ムムム、深く突っ込むのは止めておこう。

好きな作家なだけに感想が難しい・・・。
70代後半から90年ぐらいまでの作品は壮大でとっても面白かったのになぁ。特にサクセス・ストーリーものはすんばらしい!もちろん今作品は実話をもとにしているのでベースが違うことは解ってるつもりなんだけど、以前の素晴らしいストーリーと同じように期待をしてしまったのがいけなかったのか・・・(TT)
やはり実話がもとになってるせいか劇的な結末はそれほど期待できなかったのは残念。面白おかしく肉付けされているらしいが全体的にどの話も淡々とした感じ。それでも簡潔にまとめられていて読んでいてどういう結末を迎えるんだろうと思わせるのは相変わらず上手だなぁと。

そうそう、解説には本書の原題『CAT O'NINE TALES(9尾の猫)』について書かれてるんですが、このタイトルにはそれなりの意味があるんですって。
昔罪人を打つのに用いられた9本縄の鞭のことで、猫の爪で引っかいたようなみみずばれが出来るからそう呼ばれたそう。さらにTALES(尻尾)とTALES(物語)をかけた語呂合わせにもなってるのがミソなんだそうな。刑務所で聞いた話の9編に登場する主人公はみな犯罪者だから「9尾の猫鞭」をもじったタイトルが生きてくると書かれています。
さらに!このアイディアから原書には洒落た挿絵が使われており、数点は登場人物が擬人化された猫の絵だとか。訳者の永井淳さんは翻訳本でもその挿絵をぜひ使ってほしいとお願いしたらしいんですが制作費の制約上叶わなかったわけで…。そんな事を聞くと原作の方はきっと面白いに違いない!なんて思っちゃうよ~。

英語の語呂合わせだって翻訳ではどうしても難しい。もしや原作の作中には日本人では理解できないような翻訳すら難しい面白い肉付けがあったんじゃない?イギリス人が読んだら「ふふふ」なんてニヤけてしまうような。
好きな作家の著書があまり楽しめなかったのが悔しくてついつい原作は面白いはずだと思ってしまう往生際が悪い私(笑)。

あとがきには嬉しいことも書かれてました。このあと新作長編もあるらしく、訳者いわく『ケインとアベル』の完成度と読後の充実感を約束できそうな予感がすると…。その予感、信じちゃっていいんだな??よし、期待して待ってよう!

「オーデュボンの祈り」 伊坂幸太郎

『オーデュボンの祈り』  

オーデュボンの祈り (新潮ミステリー倶楽部)

 著者:伊坂幸太郎
 出版社:新潮社





<簡単なあらすじ>
伊藤が目を覚ますとそこは見知らぬマンションの一室だった。コンビニ強盗をしたあとパトカーに乗せられ、逃げようとしたことは覚えているがその後どういう経緯でここにいるのか全くわからなかった。伊藤がいる場所はここ150年外部とは全く交流を持たないという荻島という名の誰も知らない島で、島の人間である日比野に紹介されたのはなんと未来を予言するというカカシの優午だった。そして事件は起こった。カカシが殺された。未来を予言することが出来るのになぜ阻止しなかったのか、誰に殺されたのか――。


<感想>
とっても不思議な世界。カカシがしゃべる時点で非現実的なんだけど、かと思えば実在した仙台藩士支倉常長がこの島に寄り、当時ヨーロッパの人が気軽に寄れる場所とし今の基盤となるように島を変えたという。奇想天外のストーリーの中に支倉常長を出すなんてすごいチョイスだわ(笑)。

現代の話をベースに、1855年当時の島の話も少しだけ盛り込ませています。
全て読み終わったあとこの時代の話ってマンガ『うしおととら』にちょっと似てるかも?と思っちゃいました。獣の槍の由来とカカシの由来が似てるような…おっと、これ以上言うと『うしおととら』の内容を知ってる人にはネタバレになっちゃう^^;でもあくまでも個人的になんとなく似てるかな?って思うだけでホントは全然違うんだけどね~。

この島には昔から伝わる言葉があり、それは「この島には欠けてるものがある。島の外から来た奴が欠けているのもを置いていく」というもの。
この島に足らないのは一体何なのか?誰が何のために案山子を殺したのか?と興味深く読めたかな。未来に起こることはあえて話さない、だがこの先に何をすればいいのかは助言するカカシ。なぜカカシがそのようなことを話すことになったのか。これも興味深いところ。

クセのある日比野、伊藤を島へ連れてきた唯一外部との行き来がある轟、反対のことしか言わない画家の園山、誰かが悪いことをすればその犯人を殺すことを許されている桜、鳥をたくさん飼ってる田中、地面に耳をつけ自分の心臓の音を聞いてる少女、一風変わった島の住民たちは皆カカシを信頼してます。
そして伊藤の元彼女、コンビニ強盗をした後やってきた警官も絡んでき、結末は「ああ、ここにくるまで遠い道のりだった~」って感じでしょうか。
よく考えたストーリーだなと思うのと同時に、島に足りないものがわかるまで少しまどろっこしすぎ(笑)。まぁ未来を予測できるカカシだからこそと言ってしまえばそうなんだけど^^;カカシの本音はカカシにしかわからない~。

今作品は伊坂サンのデビュー作なんだそうで、その後、伊藤は他の作品にも登場しているみたい。しかし伊坂サンのストーリーには仙台がよく出てくる!やっぱり仙台に住んでるからかな?
ありえない設定はもう慣れましたが、でもカカシって・・・。こんな発想が出来るのはやはり伊坂サンだからこそ。すごいよ伊坂サン。
ラストにはゾクってしてしまった。ああ、カカシはこんな前から未来を予測してたんだと。この終わり方はうまい!カカシが神秘的に思えてきちゃった(笑)。なんだかんと言いながらも面白く読めた一冊でした。

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