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「陽気なギャングの日常と襲撃」 伊坂幸太郎

『陽気なギャングの日常と襲撃』 

陽気なギャングの日常と襲撃 (ノン・ノベル)

 著者:伊坂幸太郎
 出版社:祥伝社 ノン・ノベル





<簡単なあらすじ>
人の嘘を見抜くことができる公務員の成瀬、演説の達人である喫茶店主の響野、スリの天才久遠、体内時計を持っているシングルマザーの雪子の4人は銀行強盗。前半はそれぞれ4人の日常を描いており、後半は強盗に入った銀行で客としていた女性が絡む社長令嬢誘拐事件の話。シリーズ弟2弾。

<感想>
それぞれ4人の日常を描いており、公務員の成瀬編は部下の大久保と一緒に遭遇した事件の話、響野編は店の客である藤井の「幻の女」、雪子編は派遣社員として働く会社の鮎子の「謎のチケット」、久遠編は公園で知り合った和田倉の話。
久遠編以外はそれぞれの職場がベースとなっており普段の生活が少し垣間見れると同時に、少し謎解きのような内容になってます。
4人一緒だけでなく、それぞれ個人の時でももちろん能力を発揮しており、中には会話の中で「強盗している」と他人に言っちゃったりも。もちろん聞いてる側は冗談としか受け取ってないけど^^

後半の社話は強盗に入った銀行にいた女性客に目が留まったことから、4人は社長令嬢誘拐事件に首を突っ込むことに。
前半の4つの別々の話に出てくる事柄や会話が上手に組み込まれており、4人の日常の延長線に社長令嬢誘拐事件があるって感じ。

この話の中で、とってもドジで間抜けで計画性なしのお人好し2人組が登場。人質にまで同情されるわけですが、その人質自身も世間知らずなお嬢様。この3人は結構いいキャラしてる♪
『陽気なギャングが地球を回す』ほどではないけど、こちらも面白くよめました^^

映画版『陽気なギャングが地球を回す』も観たくなっちゃった。響野=佐藤浩市はイメージに合ってるような気がする。他の3人はどうなのかな?気になるな~。観る前から言うのもなんだけど、映画版は原作よりさほど面白くないような気がする^^;やっぱりテレビで放送してくれるまで待とうっと(笑)。

最後に…「南米にいい国があるよ」って言われたら注意しよう。

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「陽気なギャングが地球を回す」 伊坂幸太郎

『陽気なギャングが地球を回す』 

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

 著者:伊坂幸太郎
 出版社:祥伝社 祥伝社文庫





<簡単なあらすじ>
人の嘘を見抜くことができる公務員の成瀬、演説の達人である喫茶店主の響野、スリの天才久遠、体内時計を持っているシングルマザーの雪子の4人は銀行強盗。ある銀行から逃走中、現金輸送車ジャックと遭遇し手に入れたお金と車を奪われてしまった。納得がいかない4人は横取りされたお金を取り返すことにしたが、いろいろと難関が待ち受けていた。

<感想>
「ロマンはどこだ」という響野の言葉で始まる強盗。やり方はとってもシンプルで「奪って逃げる、その間に警報装置は押させない。」とこれだけ。といっても4人それぞれが自分たちの特殊な能力に合った持ち場を担当いるからこそこれだけで成功するわけだけど^^;

銀行強盗をするのはこの4人ですが、もう1人忘れちゃいけないのが必要なものを調達してくれる田中の存在。困ったときの田中様々で必要ないと思われるものでも後々は役に立つという。成瀬の1人息子のタダシ君の存在も大きい。

4人がどうやって知り合い強盗をはじめるきっかけとなったかも書かれてるんですが、こんな偶然ってある?っていうぐらいありない偶然なんだけど、小説上、4人を必然的に出会わしたという方がしっくりくる(笑)。まぁこの4人ならこんな出会いもありかなと納得しちゃうけど^^

最初の方で響野が雪子の息子に教えてる数学のトリック、これは勉強になった!割り算はギャングの分け前を計算するためにあるというのと引っ掛けており、0で割ると世の中が狂いありえない世界に例えてるのもうまい!
伏線もかなりあって(これがまたうまいこと張られてる!)、後々にわかりやすく繋がっており読んだあと爽快な気分になれる♪銀行強盗をしてる4人なのにそれぞれのキャラに愛着が持ててしまう。
本音を言えばもっともっと仰天で想像もつかないドンデン返しを期待してたんですが、それでもそれぞれが騙しあい、知恵比べをしてる様は面白い。

巻末の解説に嬉しい名が!本書は4つの章から成り立っているのはリチャード・スタークの『悪党パーカー』シリーズと同じ構成なんですって。伊坂幸太郎は意識してないらしいんですが、プラン・アクシデント・ハプニング・裏切りなどがもたらす先の読めない展開など共通する要素が少なからず存在するとか。そしてドートマンダーシリーズにも触れてたりします。
ウェストレイクは大好きな作家の1人だけど、伊坂幸太郎とは全然結びつかなかた~。久々にウェストレイク(リチャード・スターク)が読みたくなっちゃった^^

「28日後...」

『28日後...』  28 DAYS LATER

28日後...特別編
 製作年:2002年
 製作国:イギリス
 監督:ダニー・ボイル
 出演者:キリアン・マーフィ、ナオミ・ハリス、
       クリストファー・エクルストン、ミーガン・バーンズ、
       ブレンダン・グリーソン


<簡単なあらすじ>
霊長類研究センター研究室に動物愛護活動家が襲撃する。チンパンジーが伝染性が強い「凶暴性」に感染してることを警告するもオリを開放してしまう。
28日後...交通事故で昏睡状態だったジムは目を覚まし無人となったロンドンの街をさまよっていると、ウイルスに感染した者に襲われそうになるがマークとセリーナに助けられる。その後セリーナと一緒に行動中、フランクとハンナの親子に助けられる。軍の放送をラジオを受信し、生存者たちが集まってる場所に4人は行くが…。

<感想>
『28週後...』を観たあと、『28日後...』の内容ってどんなんだっけ?と気になったので観直すことに。観始めてからどんどん思い出してきました。ついでに最初の段階ですっかり忘れていたラストまで思い出しちゃった^^;

血と唾液からひと噛みで感染するので10~20秒以内に感染した者を殺さないといけない。大事なことは生き残ること。『28日後...』より『28週後...』の方が感染者の登場する回数が多く、かなりパワーアップされてることがよくわかった!本作品も感染者たちのスピードは速かったけど、やはり続編の方が登場回数が多い分リアルに速い!

何が悲しいってフランク!とっても明るく良き父親だったのに(泣)。あんな事で感染しちゃうなんて非情すぎる~。兵たちの行動も非情だ。極限状態の時とはいえ、生きてる人間の行動は怖すぎる。ちなみに『28週後...』でも生きてる人間の非道な行動がパワーアップしてる…でも今作品ではラストに希望が持てて良かった♪
レンタルDVDには<もうひとつのエンディング>が入ってるんですがこちらは劇場公開バージョン。劇場で観た人はこちらだったんだよね?ダメだ…DVD用のエンディングを観た後では劇場公開バージョンは夢も希望もないや…。
そういや本作品の最初の方で、ラジオから流れる放送で既にパリやニューヨークまで感染者が上陸してるって言ってたような?ってことは、『28週後...』のラストでは再上陸したってことになるのかなぁ。

疑問:
1.ジムが昏睡状態の時、感染者はどうしてジムを襲わなかったんだろう?
2.感染者の返り血を浴びてるジムにキスをするセリーナ、なぜ大丈夫なの?もしやあの血はジム本人の血だった?

うーん、疑問は残るもののこのシリーズは結構好きかも。っていうかダニー・ボイル監督、好きかも。『普通じゃない』はキュートな映画だったし『トレインスポッティング』はブッとんだ内容で印象的だった。まぁユアン・マクレガーが好きなだけかも知れないけど^^;
早く続編が出ないかな。早く出してくれなきゃまた『28日後...』と『28週後...』を観なきゃならないよ(笑)。

「28週後...」

『28週後...』 28 WEEKS LATER

28週後... (特別編) 製作年2007年
 製作国:イギリス
 監督:ファン・カルロス・フレナディージョ
 製作総指揮:ダニー・ボイル、アレックス・ガーランド
 出演者:ロバート・カーライル、ローズ・バーン、
      ジェレミー・レナー、ハロルド・ペリノー、
      キャサリン・マコーマック、マッキントッシュ・マグルトン
      イモージェン・プーツ、イドリス・エルバ

<簡単なあらすじ>
『28日後...』の続編。15日後、英国本土は隔離措置が取られ、28日後、英国本土はレイジ・ウイルスで壊滅。5週間後、感染者は餓死で死に絶える。11週間後、米国主導でNATO軍がロンドンへ。18週後、英国本土は感染の恐れなし。24週後、復興が始まった。そして28週後...

ウィルス感染者たちを恐れてドンは妻らと家にこもっていたが襲撃され、ドンだけが脱出する。スペインに行っていたタミーとアンディが帰ってき復興中の民間施設第1街区で父親のドンと再会するが、ドンから田舎の家に隠れている時に母親がウィルス感染者に襲われたことを聞かされる。せめて母親の写真だけでも手元に欲しいと兄弟は父親に黙って危険地域の家に戻ると、なんと母親が生きていた。感染してたが免疫を持っていたおかげで発病しておらず、スカーレット少佐は彼女の血液は治療法のカギになるのではないかと思っていた最中、民間施設で感染者が出てしまう。

<感想>
いつのもごとく、前作の『28日後…』の内容は殆ど覚えておらず^^;
この映画の感染者たちはものすごくスピードが速い!走るスピードもそうだし動作も速い!逃げてる人間がなぜ追いつかれないのかが不思議。
動きが速いためアンディを含めた一般人が隔離されたシーンでは照明の関係もあってか、目がチカチカして見づらかった^^;暗すぎてよく見えないシーンもあったり。ついでにカメラの動きも速すぎだし揺れすぎ。かなり目が疲れました(笑)。

感染者よりも、生きてる人間の感情や判断の方が怖い。極限の選択をする時の本当の人間の姿を見た感じ。ヒューマン的要素とホラーがうまくまざってるような気がします。

銃で倒れる感染者がいたり、穴があいた体で走る感染者がいたり…一体感染者を殺す手だては何なんだろう?額を撃っても関係なさそうだし…。基本的には餓死で死に絶えるだよね?もう一つ、感染者はゾンビと思っていいんだよね?いや、ゾンビじゃないか。噛まれてすぐ感染してるからやはり感染者という言い方がいいのかな。
理屈的にはまだ死んでないってことだし。なら発病してもまだ感情が残ってる感染者がいてもおかしくないわけで。(発病してない母親は別として)
父親はある意味、自分を感染させた妻や自分を責めた子供たちに対しての憎悪というか執着心がすごい!そんなとこまで追ってきたの?!とビックリしましたが、そういや感染者は走るスピードが速いんだった。疲れはないんだろうか。

お気楽に観れるホラー映画ではなく、どこか悲しい映画。そして下手なホラーより面白い。
軍曹と少佐は軍の人間として兄弟を守ろうとしたわけですが、それが成功したのか裏目に出たのか続編に続く…のかな?っていうか裏目確定??
感染が拡大して違う場所でストーリーが出来そうな雰囲気。だってラストの場所は有名なあそこでしょ?このシリーズがずっっと続くなら、数十作目には日本にも上陸したりして(笑)。

「呪怨 パンデミック」

『呪怨 パンデミック』 THE GRUDGE 2

呪怨 パンデミック ディレクターズカット・スペシャル・エディション
 製作年:2006年
 製作国:アメリカ
 監督:清水崇
 出演者:アンバー・タンブリン、アリエル・ケベル、
      ジェニファー・ビールス、クリストファー・カズンズ、
      エディソン・チャン、テリーサ・パーマー、
      宇野実彩子、ジョアンナ・キャシディ、藤貴子

<簡単なあらすじ>
インターナショナル・スクールに通うアリソンとヴァネッサとミユキは学校帰りに幽霊屋敷と言われている一軒家に面白半分で行くが、その後3人に奇妙なことが起こる。一方、カリフォルニアでは姉のカレンが東京で入院したと知ったオーブリーは日本へやってくる。病院でカレンを助けたルポライターのイーソンと出会い、事件の真相を聞く。そのまた一方、シカゴではある一家の周囲で異変が起きていた。

<感想>
今回は伽椰子の誕生の秘密がわかるように。
一応前作『THE JUON/呪怨』のカレンも再び登場してますが、前作の内容はなんとなくしか覚えてないよ~(><)。でも『THE JUON/呪怨』を観てなかったり内容を忘れてても、日本劇場版だけを観てれば大丈夫!

登場人物が多く、どこでどう繋がってるんだろうとずっと疑問に。
例の家とシカゴでの話の繋がりが特に疑問で、パンデミックっていうぐらいだから絶対伽椰子が絡んでるはずなんだけど…。と思っていたら最後の最後で答えが…えっ?これが答え??なんだか無理やりだな~。しかもパンデミックっていう割には規模小さくない?
しかも!オフィシャルサイトを見て知ったのですが3つの話は同時進行してなかったんだ!時系列での説明を見るとなるほどねと。といいつつちゃんと理解してなかったりするんだけど(笑)。
『ソウ』といいこの映画といい時間軸が交差してるとややこしいなぁ^^;

でも何かが起こりそうな前フリはちゃんとありドキドキしながら待ってると、そのドキドキ感に対しお約束のようにちゃんと観てる側を驚かせてくれる。期待は裏切りませんって感じ(笑)。
エディソン・チャンが出演してたのは知らなかった!彼を見てるとどうしても例の事件を思い出してしまう…。彼と共演してる女性を見ると、この子ももしかして犠牲者では…と思ってしまう。もう役者としてエディソン・チャンは見れないよ(><)。

怨念のルーツをたどっていくのはある意味定番?呪いの止め方を探そうとしたり過去の映像が見えたりとなんとなく『リング』みたいになってるよ~。リングに比べてルーツをたどるシーンはあっさりとしてたけど^^;そういや時たま伽椰子が貞子とタブって見えたりもしたような…。
そんな中、一番嬉しかったのは(←ホラー映画を観て嬉しいってなんか変?)日本劇場版『呪怨』にも登場したいないいないばーをするおじいちゃん。近くに俊雄くんがいるのか?!と反射的にわかっちゃうのがなんだか楽しい。しかも『呪怨』版とパターンが一緒だし^^;
伽椰子や俊雄くんにはもう慣れちゃって、怖さは全くなくどこでどんなふうに登場するのかがこの映画の楽しみになっちゃってる(笑)。

どうせならリメイク版じゃなくて日本版で伽椰子の誕生の秘密を観たかったな。日本独特のじめじめした陰気臭~いホラーの方が雰囲気が怖いような気がする。なぜ山奥に住んでる伽椰子のお母さんが英語ペラペラなのかも不思議だし。
それなのにパート3の「完結編」まであり、今年公開予定なんだそうな。完結編ってことは呪怨がとり払われるのかな?気になるからDVD出たら借りようっと♪←その頃にはこの『呪怨 パンデミック』のストーリーも忘れてるんだろうな(笑)。

「ホステル2」

『ホステル2』  HOSTEL PART2  

ホステル2 [無修正版] 
 製作年:2007年
 製作国:アメリカ
 監督:イーライ・ロス
 製作総指揮:クエンティン・タランティーノ
 出演者:ローレン・ジャーマン、ロジャー・バート、
       ヘザー・マタラッツォ、ビジュー・フィリップス、
       リチャード・バージ、ヴェラ・ヨルダノーヴァ

<簡単なあらすじ>
ベスとホイットニーは、ホームシックにかかって泣いているローナを誘ってプラハに旅行に出たが、夜行列車の中で学校の絵のモデルをしてるアクセルと遭遇。アクセルが行くスロバキアのスパへ一緒に行くことにしたベスたち。泊まるところはあのホステルでベスたちはいつのまにか金持ち集団の殺人オークションにかけられていた。そんなことは何も知らないベスたちは収穫祭に参加するが、ローナがいなくなりホイットニーまでも姿を消す。ベスも何者かに追いかけられ…。

<感想>
『ホステル』の続編で、前作で生き残ったあの男性が発見されるところからとなってます。3人の男性がスロバキアに行った話でしたが、今回は女性3人がスロバキアへ。
スロバキアの国は雰囲気あっていいな~。←っていうかスロバキアで撮影してるのかな?撮影場所は全然違う国だったりして(笑)。でもスロバキアの人たちは自国が舞台にされてどう思ってるんだろ?まぁ観光の宣伝にはなるのかも。
といっても前作に引き続き、またあの子どもたちが登場。これは観光の宣伝にはならないか…。
しかしイタリアからプラハの夜行列車内って…こんな感じなの??乗ったことないからわからないけど、実際はこんなんじゃないよね?チェコもスロバキアも行ってみたい国なのになんかイメージが…。

今回は宿泊客が金持ちにどのように売られていくのかの過程がわかるようになってます。会員って女性もいたのね~。皆普通の生活を送っているのに殺人オークションに参加してるなんて(><)。
しかも自分が権利を得たらものすごい喜んでる…怖ろしや~。そんなお金があったらもっと違うことに使ったらいいのに。ってすでに欲しいモノは何でも持ってる金持ちだから、闇で人を殺してスリルを味わうぐらいしか楽しみはないんだろうか。でも大金払ってこの結果じゃどうしようもないけど^^;

そしてオークションで落札した2人の男性も今回はちゃんと描かれてました。このうち1人の男性の行く末はかなりイタすぎ!私でも観てて痛くなってくるんだから、男性ならきっと目を覆いたくなるに違いない!目を覆うぐらいじゃすまない??
全体的に言えば過剰に期待しすぎたせいか男性のシーン以外は思ってたより怖くなかったかも。前作に比べ少し生ぬるくなった感じ。ホラー好きの私にとってはもっと怖ろしいシーンに焦点を置いて欲しかったかな。男性から見れば十分すぎるほど怖ろしいシーンがあったとも言えるけど(><)。
この映画は普通のエンドロールだろうと思っていたので小細工がしてあったのにはちょっと驚き。なんか笑っちゃった~。最初から最後までそこにこだわったか!という。

なんだかさらに続編がありそうな予感。ちょっとありきたりだけど今回生き残った○○が再度登場して…。
このパターンだと連鎖的に何作でも出来そう。そしてそのたびに私はおそらく、観る(笑)。次作は映画館で観たいな~。そしたら恐怖度も少しは増すかな。

「図説マザーグース」

『図説マザーグース』 

図説|マザーグース (ふくろうの本)

 著者:藤野紀男
 出版社:河出書房新社 ふくろうの本 
 




<簡単なあらすじと感想>
マザーグースについての入門書のようなもの。「マザーグースとはいったい何か?」という基本的な意味から始まり、種類と内容の説明、イラストの世界、イギリスとの関係などをマザーグースをよく知らない人でも十分わかるように説明してくれてます。
また語句を店名にしたパブを写真付き、マザーグース関連グッズも紹介してくれているので楽しく読める1冊に♪

説明はあるものの主に訳だけの『完訳マザーグース』を既に読んでしまった私は『図説マザーグース』を先に読めばよかったと大後悔(><)!やはりマザーグースの基本を押さえてないとただ訳詩だけを見てもイマイチ理解できなかったのは当たり前だわ…。

本書によると、マザーグースを知る上で「日本のわらべ唄みたいなものだ」と最初に既成概念を持って出発するとんでもないことになるって書いてある!!著者の心配してる通り私はそんな既成概念を持って読んでたよ^^;存在価値が月とスッポンなんだって(笑)。
簡単に言えば、マザーグースは普段の生活にも密着してるし英語を勉強する上で必要不可欠なんだとか。確かに日本のわらべ歌は日本語を勉強する上で覚えなくてもまず困らないし、普段の生活にも密着してない場合が多い。
マザーグースは<英語を理解する上で必要な三大知識>の一つと主張する人もいるらしい。その3つとは
・聖書
・シェイクスピア
・マザーグース


言われてみれば映画とか翻訳本の小説を読んでてもこの3つについて知識がないと意味がわからない会話とかたまにあったりするし。小説なんて文中だけでなくタイトルにも使われたりするもんね。うんうん。なんでも新聞や雑誌など記事の見出しにも使われる場合があるんだとか。
それだけマザーグースは主人公の名前や語句が日常表現の中で使われるってことなのかな。
マザーグースを幼い頃から唄い育つってことは、英語の正しい発音やリズムを自然に身につけ、ユーモア感覚までもを習得するらしい。
マザーグースの基本的な意味を知ることが出来て良かった~(泣)。今までただの英国のわらべ唄だとしか認識してなかった私、また一つ知識が増えました(笑)。

マザーグースの内容は分類するのが難しいほどバラエティーに富んでおり、多様なシチュエーションが見られます。また残酷さやナンセンスが特徴なんだとか。
個人的にはナンセンスな唄は好きだな~。本書にも紹介されてますが動物が人間のような行動をとる『ハーバードおばさん』は長い唄にも関わらず面白い。英米の子どもたちにも人気があるんですって。

そしてマザーグースのイラストレーターたち。カラーで沢山紹介してくれてるので見てて楽しい♪
ただ子どもたちは想像力や空想力が旺盛なのでいいけど、大人であるイラストレーターは唄の内容を理屈的に考えてしまい、唄からイラストを想像するのにかなり苦戦したみたい。なので一つの唄でも数人のイラストレーターが手掛けると解釈の違いがよくわかります。
中には唄の内容と矛盾したイラストもあるようで、それを見た子どもは間違った解釈をインプットしちゃうのかな~?

本書では4つの唄の楽譜も紹介されてるし、記載されてる全ての唄の原詩も巻末に記載されてました。この本を読んで、マザーグースの基礎をちょっとでも知ることが出来てよかったよかった♪


おまけ:本書で可愛い詩を見つけました。『完訳マザーグース』にも載ってたはずなんだけど全然気付かなかった…(><)
「男の子って何でできてるの?女の子って何でできてるの?」というやつです。男の子の方は置いといて(笑)、女の子バージョンはとっても可愛い~!

「女の子って何でできてるの? 女の子って何でできてるの? 砂糖とスパイスと素敵なもの全部 そんなもので女の子はできているよ」

女の子は砂糖とスパイスで出来てるなんて!なんていい感じなんでしょ^^何かのセリフに出てきそうと思っていたら、やはり映画のセリフで使われたことがあるそうな。マザーグースを知ってれば映画も楽しく見れそうだな~。

「ミラクル7号」

『ミラクル7号』 長江7号

ミラクル7号中 製作年:2008年
 製作国:香港
 監督・製作:チャウ・シンチー(周星馳)
 出演者:チャウ・シンチー(周星馳)
       シュー・チャオ(徐嬌)
       キティ・チャン(張雨綺)
       リー・ションチン(李尚正)
       フォン・ミンハン(馮勉恆)
       ラム・ジーチョン(林子聰)

<簡単なあらすじ>
小学生のディッキー(シュー・チャオ)は工事現場で働くの父ティー(チャウ・シンチー)と超貧乏生活を送っていた。貧乏ながらも息子には最高の教育をと名門私立校に通わせていた。だが靴もボロボロで同級生にはいじめられるが正義感だけは人一倍!ある日ティーが息子のためにゴミ捨て場で新しい靴を探していると、UFOが着陸しており飛び立ってしまった。緑色のボールのようなものが残されておりそれをディッキーに持ち帰る。するとそのボールがふとした瞬間に謎の生物に変身してしまう。ディッキーは宇宙から来たその地球外生命体の力に期待し有頂天になるが…。

<感想>
いや~面白かった!!
宇宙からきた7(ナナ)ちゃん、映画観るまでは一体どこが可愛いんだろうなんて正~直思ってました。
が!この映画を観て納得。動くナナちゃんは超カワイイ!!私はぬいぐるみ系は好きではないけれど、ナナちゃんだったら心底欲しいと思っちゃった^^
スライムのような緑色の4本足の体に顔だけ白い毛が生えた目がクリクリの姿、これだけではムムム…って感じだけど、なんといってもしぐさというか愛嬌というか性格というかなんちゅーか、ナナちゃん像が際立ってる♪カンフーポーズをしたり顔芸(?)をしたりと女性観客のハートをがっちりつかんだ感じ。

チャウ・シンチー作品でビンボー設定はよくありますが、この作品では悲しくなるほどビンボーすぎる(泣)。
同級生が持つペット型ロボットを見てディッキーがおもちゃ屋で同じのが欲しいと駄々をこねるシーンは悲しすぎて見てらんない。だけど家では狭いながらもほのぼのしてて楽しく暮らしてる♪
でもね~、SF映画史上最も「使えねー」地球外生命体なんて言われてるナナちゃんに過剰なほど期待しすぎて無理な注文をするディッキーや、ナナちゃんにさほど入れ込んでないティーを見てると結果的にこの親子にちょっと振り回されすぎのような気がしないでもなかったり。
それでもナナちゃんからすればこの親子が好きなんだな~と思うとそれはそれで良かったかな。
それとディッキーが通う私立校のユエン先生、その体にフィットしたチャイナ風の衣装は先生たちの服?先生なのにちょっと色っぽくないかい?

ベタな笑いとベタな泣きシーンだけど、純粋に泣いて笑って泣いて笑ってと十分楽しめる映画だったんですが、冒頭でティーが工事現場でお弁当を食べるシーンは怖すぎ…
あんな所で食べるシーンを上から撮ったカメラワークが怖さを引き出してる…
高所恐怖症でなくてもゾッとしちゃう。もしかしてこのシーンはティーの行く末を暗示してたのかな?

そしてなんといってもディッキー演じるシュー・チャオがいい!男の子の役だけど実は女の子で実生活でもチャウ・シンチーと親子縁組したそうな。
泣いてるシーンも印象的だけど、声を出しちゃいけないってティーに言われ身振り手振りで驚きようを伝えようとする姿には笑った~。喜怒哀楽の演技が素晴らしく、将来が楽しみだわ~。学校の先生、生徒たちのキャラも個性豊かで面白かった♪
チャウ・シンチー作品最高!

「あの子を探して」

『あの子を探して』  一個都不能少 NOT ONE LESS

あの子を探して

 製作年:1999年
 製作国:中国
 監督:チャン・イーモウ(張藝謀)
 出演者:ウェイ・ミンジ(魏敏芝)、チャン・ホエクー(張慧科)、
       チャン・ジェンダ、カオ・エンマン


<簡単なあらすじ>
山の中にある交通の不便な水泉小学校で、カオ先生の代わりに1ヵ月間代理で教師をすることになったウェイ。村長から代用教員になると50元もらえるという話で、カオ先生が戻ってくるまで生徒の数が1人も減ってないことが条件だった。お金をもらうため、生徒を減らさないようにするウェイだったが生徒のホエクーが街に出稼ぎに行ってしまった。1人も減らすことが出来ないウェイは街に探しに行くが・・・。

<感想>
前から観たいと思っていた映画で、半年程前に深夜のテレビで放送してたのを録画してたのをやっと観ました。『大阪アジアン映画祭2007祝!開催2夜特集』の一つだったみたいですが、もう一つは何だったんだろう??録画してないってことは既に観たことがある映画だったのか、興味がなかったのか…。

ウェイ先生はなんと頼りないこと^^;だってまだ13歳なんだもんね~。何も教える技術がないウェイはとりあえず教科書を黒板に写すだけの授業なんですが、生徒たちは騒いでばかり。
クラスで1人はいるという腕白坊主のホエクー。彼はいい味出してる!見るからにごんたさんっぽい(笑)。
そして子どもたちはお金にシビア。
金をもらうために生徒を1人も減らすまいとするウェイ。好きで代用教員になったわけじゃないので授業も投げやりだ~。こんな小さな子には背負うものが重過ぎるんじゃないかと思ってしまいます。でも実際こんな田舎が存在するんだろうな。私が13歳の時なんて遊んだりテレビを観たりと娯楽に忙しかったというのに…^^;。
お金に対しシビアなのは節約にも繋がるということ。ミンシエンの日記で物を大切にすることが大事だと私も心を入れ替えようとしたところ、結局はお金(笑)。ホエクーを探しに行くにもバスを使うので当然お金がいるわけで…。
ホエクーのためを思って探しに行くのではなく、1人も生徒を減らさず村長さんからお金をもらうことが前提。だからバス代も他の生徒から集めようとするのはどうなんだろう。生徒たちはウェイとは違い、純粋にウェイがホエクーを連れ戻すのに一生懸命になっており人助けだと思ってるのが救いでしょうか。ウェイは何でも人任せで意外にたくましい^^;

クラスで一番小さい女の子がとってもキュートで可愛らしい♪
また計算が出来ないのに出来るといって何回も手を挙げたり、皆が工場へ走って行くときも一生懸命追いつこうと一番後ろで頑張ってる。1年生から4年生がいるクラスだから、上級生と同じように振舞いたいんだろうな~。
ウェイは授業らしい授業をすることが出来ないと思ってたのが、バス料金の計算をするのに算数の授業らしくなってる!何も知識がないウェイが生徒に質問することで授業が成り立つなんて…奇跡だわ(笑)。

出演者が皆素人というだけあって、映画というよりドキュメンタリーっぽいです。
これにナレーションが入ってたら何かの番組かと思っちゃう。街やテレビ局で他の人に聞き回るシーンなんて、皆カメラの存在を知らないんじゃないかと思えるほど良しも悪しも自然な対応。

尋ね人の張り紙広告をインクが切れるまで夜通し何枚も何枚も書いている姿やテレビ局での奮闘ぶりを見てると、自らのお金のためにしてるのではなくホエクーのためにしてることなんだと思えてくる。
テレビ局で受付の人に対し「没有」としか答えれないウェイ、「没有」ってこんな悲しい言葉だっけ?って思えてきちゃいます。
しかしテレビ局の受付の人は言い方キツイな~。それにめげないウェイは強い!子どもの頃から大人にこんな対応されてるから意思の強いしっかりした中国人女性に成長するんだろうかなんて^^;それだけにテレビで見せた涙はなんとも言えない(泣)。
局長の人道的な対応に感動してたらあれよあれよと言う間に…。子どもたちの無邪気な喜びは観てるこちら側も素直に嬉しい。プロの俳優さんではなく、素人の本人出演だから逆にそれが伝わってきたのかも。
1999年の作品でウェイ先生は13歳、ってことは今は22歳。頑張って農業に従事してるのかな~。ホエクーはちゃんと恩返ししたのかな~。その後の生徒たちがちょっと気になります^^

「螺鈿迷宮」 海堂尊

『螺鈿迷宮』 

螺鈿迷宮

 著者名:海堂尊
 出版社:宝島社





<簡単なあらすじ>
落ちこぼれ医学生の天馬大吉は、新聞社に勤める幼馴染みの別宮葉子から碧翠院桜宮病院に潜入取材して内情を捜査して欲しいと頼まれる。別件で病院買収関連の企業舎弟の社員1人が同病院に調査に入ったまま行方不明になっており、病院の闇の実態と人捜しのために天馬大吉は病院ボランティアとしてしぶしぶ病院に潜入した。だがそこでは前日まで元気に見えた患者が次々と亡くなっていった。終末期医療の実態とは?シリーズ番外編。

<感想>
宗教法人と老人介護センター、ホスピス施設を一体化した複合型病院で終末期医療を受け持つ施設。介護医療とお寺が併設されてることから死ぬまで面倒を見てくれるという、高齢化社会の日本にとってはなんと現実的な!
といっても問題はここから。もともと悪い噂があった碧翠院桜宮病院、そこにボランティアとして入った天馬大吉なんですが、そこは閉院寸前の小規模な個人病院で延命治療もせず、死を受容するための病院。
画期的な試みとしては患者に病院業務の一部を担当してもらい、労働対価は院内経費と相殺しているという。そのことで看護婦の数も少なく徹底的に無駄を排除しているというのはいいけどそれにはリスクも伴うわけで。
終末期医療として気になるのは病院とお寺と火葬場が一緒にあるってこと。ここの病院に入ったら骨壷に入るまで全て世話をしてくれるって何だか後は死を迎えるだけって感じでちょっと…。もちろん悪いことばかりじゃないけど、この本を読むとかんなりイヤかも^^;

東城大学医学部と碧翠院桜宮病院の関係も深く、東城大で最先端治療を施し、再発したり手の施しようがなくなった厄介な患者は桜宮病院へお払い箱。今までのそんな過去があったこそ大病院と個人病院の差が浮き彫りになり碧翠院桜宮病院は大打撃を受け今の体制に。
そういや院長の言葉で「薬というものは使わないで済むなら使うな。薬とは役に立つ毒だ」というのがあるのですが、なるほど~。どうしても必要な場合以外は使わずにおこう。

そして白鳥の部下である姫宮が登場!ここでは天馬大吉という男性の目から見た姫宮のイメージはやはりデカイということ。だけど実はスタイルがいいのね~(どちらかと言えばダイナマイトボディ?)。顔も可愛らしいし恋愛対象にもちゃんとなってる。『ジェネラルルージュの凱旋』では同性の如月翔子や花房師長が魚に例えてたから一体どんな風貌?!なんて疑問に思ってたので一安心。
といっても見てる側に不安にさせるほどトロいのは天然だけど(笑)。彼女のお陰でとんでもない目にあう天馬大吉はお気の毒としか言いようがない・・・。
しかし彼女の知識は凄い!よく○○本に書かれてることによりますと~と話してるけど、一体どれだけの量を読んでるんだ?!占星術の本まで網羅してるとは…キャリア官僚だけでなくいとも簡単に超難関試験まで突破しているまさにスーパーウーマン。

白鳥も登場し、楽しみにしていた2人のやりとりが見れました。前までは姫宮だから白鳥の部下が務まると思ってたのですが、実は白鳥だからこそ姫宮の上司が務まるんじゃないかと思ったり。まぁ結局はこの2人だからこそいい味出してるわけで(笑)。
いい味と言えば院患者のお婆さん―西遊記トリオを忘れちゃいけない。料理が上手なトクさん、生きることに執着を持ってる美智は特に印象深い。身寄りがない末期患者だけど病院ではワイワイ楽しく、だけど確実に死は近づいているという現実。
終末期医療だけでなくこのシリーズで幾度もなく登場するAI、そして自殺サイトなど『ジェネラル・ルージュの凱旋』と同様に現実的な問題を取り入れてるので面白く読めました。

余談:タイトルにもなってる「螺鈿」って何?調べてみると夜光貝や鮑貝などの貝殻を磨いて木地・漆地の面にはめ込んだり貼りつけたりする工芸技法なんだそうな。なるほどね~、言われてみればそんな工芸品を見たことがあるような気がする。これでまた1つ単語の意味を知りました。って私が単語の意味を知らなさすぎ?ああ、読書って素晴らしい(笑)。

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