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好きな映画や小説etc

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「タロットカード殺人事件」

『タロットカード殺人事件』   SCOOP

タロットカード殺人事件 [DVD]
  製作年:2006年
  製作国:イギリス/アメリカ
  監督:ウディ・アレン
  出演:ウディ・アレン、スカーレット・ヨハンソン、
      ヒュー・ジャックマン



<感想>
つい先日、旅行に行っており機内で映画を3本見ました。その中で一番面白かったのがこの「SCOOP」(96分)。「ALL THE KING’S MAN」(128分)とどちらにしようか迷った挙句、帰路で疲れてたので上映時間が短い方を選びました(笑)。


ジャーナリスト志望の女学生ソンドラは、シドニーという(多分こんな名前だったと思う)マジシャンの手品ショーを見に行った時、死んだはずの有名ジャーナリストから連続殺人事件の特ダネを手にする。ソンドラはシドニーの助けを借りながら犯人を追いはじめるが・・・
といった内容だったのですが、世紀の大スクープのためなら大ホラ吹きつつもバカ正直で無邪気なソンドラは可愛い!!ソンドラ(スカーレット・ヨハンソン)とシドニー(ウディ・アレン)のやりとりもテンポ良くてユーモア満点。
スカーレット・ヨハンソンって「マッチ・ポイント」にも出てたんだよなー。これ見たいなと思ってたんだけどまだ未見。「ロスト・イン・トランスレーション」や「アイランド」は見たんだけど、この映画ではえらい雰囲気が違うなと。メガネをかけてるせい?それとも少し太った??

ウディ・アレンの映画はかつて2本しか見たことがなく(それもかなり昔)、複雑なストーリーのイメージがあったのですが、この映画は超わかりやすい!コメディサスペンスというかラブサスペンスというか・・・っていうかこれってサスペンス??機内映画ガイドにはサスペンスと書いてあったような気がするけど私としてはコメディに入れたいところ(私のブログではコメディに入れちゃいました)。
プロローグとエピローグが同じパターンで私が好きな終わり方なのが気に入った♪

そうそう、劇中にロンドンの「ロイヤル・アルバート・ホール」が背景に出てくるのですが、『ブラス!』を思い出しました。この映画を見た後ロンドンに旅行した時に「ロイヤル・アルバート・ホール」を見に行ったんだよなー。映画の中で自分が旅行した場所が出てくるとそれだけでなんか嬉しくなっちゃう(笑)。

久々に見たウディ・アレン作品(といってもたった2本でほとんど記憶にないけど)、なんだか他の作品も見たくなっちゃいました。アレンワールドに浸りたいけどどの作品から見よう?ユアン・マクレガー主演の最新作も見てみたいなー。ウディ・アレンデビュー間近な私?

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「死神の友達」 アラルコン

『死神の友達』 EL AMIGO DE LA MUERTE / LA MUJER ALTA 
 
 著者:ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン (Pedro Antonio de Alarcon)
 訳者:桑名一博・菅愛子
 出版社:国書刊行会 バベルの図書館28
   
<感想>
『死神の友達-幻想物語-』『背の高い女-怪談-』の2編からなる「バベルの図書館」シリーズの一つ。
『笑いの騎士団』のコメントでkazuouさんにこの本を紹介していただき、とっても興味があったので図書館で借りてきました。

『死神の友達-幻想物語-』頼れる家族が死んでしまい友人さえもいない不幸な青年ヒル・ヒル。想いを寄せる女性も遠い存在で、自分の立場に悲観した彼は濃硫酸を飲んで死のうとした時に死神が声を掛けてきた!その死神によって幸せな一時を過ごすことができたヒル・ヒルだったが、待ち受けていた現実は・・・。
といった内容なのですが、一体どんな結末が待っているんだろうと読んでてずっと思ってました。愛するものと死神との間、つまり生と死との間にいるヒル・ヒルはどうなる?死神はヒル・ヒルから何を望んでいるの?と疑問を持ちながら読んでいくと・・・
死神から思いがけない事実を知らされる!!この事実を全く予想もしてなかった私は「えっ、えっ?え~~?!?!」と椅子からひっくり返りそうになった!
印象に残ってるのは死神が語る<人間とは何か、その存在は何を意味するのか>。そして夢が現実に見え、現実が夢に見えることに対しヒル・ヒルのはどう変わったのか。
まさかこんな結末が待っていようとは・・・。ただ単に不幸な青年のもとにやってくる死神の話かと思いきや、どえらい方向に進んでいき途中からSFみたいな雰囲気になって話のスケールが大きくなっていく・・・。
幻想小説とわかっていながらも、あまりにも奇想天外すぎてかなりインパクトあるストーリー。
各章についてるタイトルのつけ方も好きなのですが、なんと言ってもストーリー展開の意外性に感心しまくり!久しぶりに本を読んでショックを受けました(←いい意味で)。

『背の高い女-怪談-』は・・・『死神の友達-幻想物語-』があまりにも強烈すぎて普通の怪談としか読めませんでした

「神のはらわた」 ブリジット・オベール

『神のはらわた』 DESCENTES D'ORGANES

神のはらわた (ハヤカワ・ミステリ文庫)
 著者:ブリジット・オベール (Brigitte Aubert)
 訳者:香川由利子
 出版社:早川書房 ハヤカワ文庫   





<簡単なあらすじ>
内臓をくりぬかれた死体が発見されるという殺人事件が!その事件を担当するのはマルセル・ブラン巡査、ジャン=ジャン警部、そして新たに加わった刑事たち。今回の犯人の奇怪はいかに?

<感想>
『死の仕立屋』の続編で「このミス」のバカミス大賞2007で紹介されてた作品。
マルセル・ブランやジャン=ジャンは前作からの登場。
『死の仕立屋』で続編にすごく期待させる終わり方、そして「このミス」に載ってた<缶切りパパ>というサイコキラーに興味があったのですが前作に比べてちょっとトーンダウンのような。もっと<死の仕立て屋>が前面に出てきて何かやらかしてくれるんじゃないかと思ったりしたのですが、これは私の勝手な思い込みで<死の仕立て屋>の活躍を期待するとちょっと物足りないかも?
しかし前作の<死の仕立て屋>の複数の死体をバラバラに切断し、それを1つの体になるようにつなぎ合わせるという犯罪に負けずと今回の犯人も内臓を取り出すという奇怪な行動をしてくれてます。
前作同様に犯人が誰かを想像するというストーリーではなく、犯行のサイコキラーぶりの経過や独特のオベールワールドを楽しむって感じ。

訳者あとがきで著者が女性だったのにはびっくり!ブリジットって名前を見て読む前は女性なのかなと思ってたのですが、前作を読んで内容的にこれって女性が書いたの?と疑問に思い、カバーの著者の写真を見てやっぱり男性だったんだと思ってました(おいおい、女性の写真を見て男性と勘違いするなんて私ってなんて失礼なやつなんだ)。

『死の仕立屋』ほどは波長は合わなかったけど、どこか気になるブリジット・オベール。気になったあまり古本屋で彼女の著書を一冊買ってしまった・・。時間が出来たら読もうっと。

「最後の旋律」 マクベイン

『最後の旋律 -87分署シリーズ -』 FIDDLERS

最後の旋律―87分署シリーズ
 著者:エド・マクベイン (ED McBAIN)
 訳者:山本博
 出版社:早川書房 ハヤカワポケットミステリ №1787   





<簡単なあらすじ>
盲目のバイオリン奏者を皮切りに、化粧品販売員、大学教授など6人の男女が殺される。同一犯人と思われるが被害者たちの共通点が全く見えず。87分署は捜査していくうちにある人物にたどりつくが・・・。

<感想>
1956年に発表された『警官嫌い』から始まり今回が87分署シリーズ最後の作品。このシリーズは50冊以上もある大河警察小説。
最後ということで登場人物の今までを思い出しながら読みました。『警官嫌い』も超久しぶりに本棚から出してパラパラと読みましたが、第1弾からキャレラの妻テディが登場しておりまだ彼女の段階。『最後の旋律』で既に13歳になる双子の子供がいるのを考えると短いようで長かった。
87分署のメンバーの私生活をのぞかせながら、登場人たちのいろんな立場を頻繁に転換しつつラストにもっていくマクベインのストーリー展開は今も昔も変わらないなー。セリフも簡潔で読みやすい。

あとがきで興味深いことが書かれていたのでちょっと紹介。
自分の死後に出版する最後の作品として87分署シリーズ最終章『EXIT(退場)』を・・・と生前に構想してており、他の作家がこのシリーズの後を引き継げないような結末にしようと思ってたのだとか。しかし結局幻になったと訳者は書いてるのですが、具体的な構想が出来あがってたらしいのでもしかしたら実は書き終えており、『EXIT(退場)』はどこかに存在するんじゃないかと思ったり。そうだとするとかなり嬉しい!

マクベインの著書は87分署シリーズ以外にもかつて頑張って集めてたのですが、エヴァン・ハンター(本名)・ハント・コリンズ・カート・キャノン・リチャード・マーステンなどのペンネームを使っており、どうしても読めない本がまだまだあります。絶版になってる本もあり、住んでる市の図書館にも置いてなかったり古本屋でも見つけられなかったり・・・。
87分署・ホープ弁護士・私立探偵カート・キャノンのようなどちらかと言えばハードボイルド系のシリーズが多い中、一味違ったのはエヴァン・ハンター名義の『大人ってなに考えてるのかな』。『暴力教室』とは全く違う分野の内容でジュブナイル系です。多種多様なジャンルを書き続けてたんだと今改めて実感・・・。
それと同時にエド・マクベインはもういないんだという思いがこみ上げてきて悲しい。あとがきによるとマクベインの頭の中には今まで解決しなかった事件の構想が出来あがってたとあり、書く意欲はまだまだあったよう(シリーズ最終章『EXIT(退場)』とは別に)。もう読めないのは本当に残念です。

「サンキュー、ジーヴス」 ウッドハウス

『サンキュー、ジーヴス』 THANK YOU, JEEVES

サンキュー、ジーヴス
 著者:P・G・ウッドハウス (Pelham Grenville Wodehouse)
 訳者:森村たまき
 出版社:国書刊行会 ウッドハウス・コレクション   





<感想>
バーティーが部屋でバンジョレレを演奏するために住んでるところを引き払うことに。そして学友のチャフネルのところにお世話になるが、そこに現れたのはかつてバーティーと婚約してたポーリーン。そのことを知らずにポーリーンに恋してしまったチャッフィー。

またもや波乱が起きそうな幕開けで始まるこの『サンキュー、ジーヴス』。
ウッドハウス・コレクション第6弾で長編。訳者あとがきによるとウッドハウスが書いた初めてのジーヴスものの長編なんだそう。

今回の読みどころはなんといってもバーティーのバンジョレレの演奏を引き金にジーヴスが辞表を!しかも次の就職先まで決まってる(しかも知り合いの家)!!そんなにバンジョレレの演奏に耐え切れなかったかジーヴスよ。でも結果を考えるとちょっと荒治療だけどこれもジーヴスのいつもの手だったなんじゃないかと思ったりも。
バーティーのもとを去ったジーヴスは、雇用関係がないにも関わらずその後もバーティーの言うことを今までどおり従ってる。(まぁ自分のご主人の友人や客の言うことはちゃんと聞くのが仕事なんだろうけど)

そして気になるのはジーヴスの後任者。この人物は地味かと思いきやいろいろとやってくれる(笑)。
ここでも天敵サー・ロデリックが登場し、かつて彼の娘と婚約してたしてたがサー・ロデリックが婚約解消の原因になったこと、レディー・ウィッカムにそそのかされて起こった湯たんぽ事件など、相変わらずバーティーにとっては嫌な相手。
ん?この本って初めてのジーヴスものの長編なんだよね?今までの話の事件が盛り込まれてるけど??もしかしてこの本のストーリーにある過去の話は短編集に収録されてるってこと??読んでて影響ないからどうでもいいや(笑)。
このサー・ロデリック、意外に可愛い部分もあって今までの雰囲気がちょっと変わった!しかもバーティーと心通じるものがあるとは!!

今回はこのようにジーヴスの辞表やサー・ロデリックとの心通わす瞬間が注目?!といいつつ実はバーティーの何をやっても今以上の波乱を起こしてしまう言動や、ジーヴスの結局はやっぱりそうーなる?っていうお決まりパターンが一番面白かったりして(笑)。そして訳者あとがきでもウッドハウスの情報が満載で楽しく読めます。
次は今年5月刊行予定の『ジーヴスと朝のよろこび』が楽しみ♪それまで他のウッドハウス著書を堪能しよっと。

※またまた今回もRieさんのブログ『Caramel Tea』にある登場人物リストを参考にしました。巻頭に<登場人物たち>が記載されてても、Rieさんのリストはこのシリーズにどれだけの頻度でどの章に登場してるのかもわかるようになってるのでとっても便利で超気に入ってます♪

「死の仕立屋」 ブリジット・オベール

『死の仕立屋』 LE COUNTURIER DE LA MORT

死の仕立屋
 著者:ブリジット・オベール (Brigitte Aubert)
 訳者:香川由利子
 出版社:早川書房 ハヤカワ文庫




<簡単なあらすじ>
マルセル・ブラン巡査の担当区域で発見された死体はただの死体じゃなかった。複数の死体をバラバラに切断し、それを1つの体になるようにつなぎ合わせるというとんでもないもの。マルセル・ブラン巡査の身辺も騒がしい中、犯人を特定できる材料がどんどん揃っていき追い詰められた犯人は・・・。

<感想>
「このミス」のバカミス大賞2007で紹介されてた『神のはらわた』に興味があり、読みたいなと思ってたらTakemanさんにコメントで『死の仕立て屋』の続編だと教えていただいたので早速こちらから読むことに。
ヤバイです、この本と波長が合ってしまったかも。
犯人が誰かまわず殺すシーンや死体に対してする行為の描写はちょっと痛いけど、ミステリというよりサイコホラーなのでそう考えると読ませてくれる。

なかなか犯人を見つけれないでいるマルセル巡査たちを横目に、余裕で犯行をしていた犯人がどんどんヤバイ立場になっていく過程や、マルセル巡査の<灯台下暗し>捜査から目が離せない。ストーリー的には面白いんだか面白くないんだか微妙なとこなんですが、エピローグを読んで「面白かったかも」という気になってしまった(笑)。コメディ映画にありそうなユーモアな終わり方が結構好き。同時にこの状況から続編に繋がるんだとわかりやすくていい(笑)。
「このミス」に載ってる続編の『神のはらわた』の解説を読むと(たった9行ですが)、新たな登場人物も増えるような感じで興味が。
テーマソング付きサイコ・キラー「缶切りパパ」の登場が気になるので『神のはらわた』も読まなきゃ。続編も波長が合うといいんだけど・・・。

「向日葵の咲かない夏」 道尾秀介

『向日葵の咲かない夏』 

向日葵の咲かない夏
 著者:道尾秀介
 出版社:新潮社






<簡単なあらすじ>
学校を休んでるS君の家にプリントと宿題を届けることになったミチオ。S君の家に行くとなんとS君が首を吊ってる!なのに警察と先生がS君の家に行くと死体がなくなってる!しかも死んだはずのS君がミチオの前に現れ自分は殺されたと言う。ミチオと妹のミカ、そしてS君で事件の真相を探ろうとするが・・・。

<感想>
「このミス」の感想を書いた時、加納ソルトさんやkazuouさんのコメントで道尾秀介を知り、この『向日葵の咲かない夏』を図書館で借りてきました。仕掛けが複雑なので、じっくり読まないと疑問が残ると教えていただいたのでじっっくり読むことに。読み始めはジュブナイルっぽいなと思ってたらいつの間にかとんでもない世界へ。

超簡単にわかり易く言うと、途中あたりまではドラマ『南くんの恋人』の探偵バーションのような雰囲気で、後半ラスト直前までは『名探偵コナン』のよう。なんて言ってしまうとかなり語弊を招く恐れあり(笑)。そんな可愛らしいストーリーでは決してありません。
ミチオに辛くあたる母親、3歳なのにどこか大人びてる妹ミカ、ある趣味を持つ先生、いつも相談に乗ってくれるトコお婆さん、気になる存在のスミダさん、S君の近所に住む古瀬さん、みな何かしらストーリーに絡んでいるので要注意。

最後まで読むと、「えっ、そうだったの?!」「あの人までもが!」と疑問に思ってたことや疑問にさえ思わなかったことが次々と判明。真相がわかった上でパラパラと二度読みすると、確かにそれらしき伏線が。次の展開や真相が早く知りたいばっかりに一回目はついつい早読みになってて気付かなかったようです(笑)。じっくり読んだつもりでしたが、一回だけ読むより二回読んだ方がわかりやすいかも(私だけ?)。

<生まれ変わり>というのが根本にあるかと思うのですが、ラスト10行を読む限り○○と△△ももしかして?
独特のストーリー性は面白く読めたのですが、<生まれ変わり>を現実として捉えていいのか、それとも<生まれ変わり>とされる人物との会話自体が主人公の妄想の世界なのか、私には判断できず。どう解釈したらいいんだろう?もう一回読んだらわかるかな(笑)?

「笑いの騎士団」 スペインユーモア文学傑作選

『笑いの騎士団 スペイン・ユーモア文学傑作選』 HUMOROUS STORIES

笑いの騎士団―スペイン・ユーモア文学傑作選 (白水uブックス)

 編者:編者:東谷穎人
 出版社:白水社 白水Uブックス





<感想>
イギリス版、フランス版、アメリカ版と読んだので次はスペイン版を。
この本に収録されてるのは以下の通り。


『「結婚太郎」と「青春花子」の縁組』フランシスコ・デ・ケベド
『尻の眼の幸運と不運 』フランシスコ・デ・ケベド
『千慮の一失』マリア・デ・サヤス
『チク…タク…』ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン
『最後の浮気』ペドロ・アントニオ・デ・アラルコン
『アベシーリャ』クラリン
『フアン・マンソ』ミゲール・デ・ウナムーノ
『汽車の旅』ベンセスラオ・フェルナンデス・フローレス
『つれづれ噺』ラモン・ゴメス・デ・ラ・セルナ
『スウェーデン人探検家ポルティファックス またの題、オットット族に捕らえられた十日間 』エンリケ・ハルディエル・ポセラ
『バトレス兄弟有限会社』サムエル・ロス
『過去の栄光』ラファエル・ガルシア・セラノ
『透明の世界』フランシスコ・ガルシア・パボン
『レボリャール村余聞』フェルナンド・ビスカイノ・カサス
スペイン版は前者に読んだ3国版と比べて全く違った趣がありますね。
知ってる作家は悲しいことに誰もいませんが、そんな中でもいくつか紹介。
『「結婚太郎」と「青春花子」の縁組』このストーリーの何が面白いって登場人物たちの名前が面白い。原作の名前は一体どうなってるんだろう・・・そのまま訳したんだろうか?と原作での名前が気になるストーリー。
『尻の眼の幸運と不運 』お尻を題材にした話で、お尻にまつわる17の不運話が面白い。最後の不運のオチもユーモア満点でなかなか。お気に入りの一つ。
『千慮の一失』この言葉の通り、知者も必ず千慮の一失あり愚者も必ず千慮の一得ありという意味で、いくら知者でも失敗の一つはあり、また愚者でも一つは正しいことがあるということ。用心深く行動してても正直で自分の謝った考え方から自分の身を危うくするという教訓を男女間で描いてます。
解説ではドジ男と称されてますが、女性で懲りずに何度も失敗するところは言われてみればそうかも。当時は賛否両論があったストーリーらしい。これもお気に入りの一つ。
『最後の浮気』副タイトルにもあるとおり、滑稽にして道徳なる物語。浮気をする伯爵を有徳の道に戻してくれたのは?そして自分の置かれてる立場からそのもの対してとった行動とは?
『つれづれ噺』は13のショートストーリー。その中でも『インテリ泥棒』はお気に入り。この泥棒の気持ちがなんとなく理解出来るのがお気に入りの理由かな。
『透明の世界』ある装置をつけたテレビの画面から、広範囲にわたって他人の生活を観察できるというストーリー。部屋を暗くしても会話まで聞けちゃうんだからプライバシーも何もない!そんな生活がもたらす結果は・・・。
『レボリャール村余聞』レボリャール村で起こったいくつかの出来事を集めたストーリー。平易で淡々とした文章でどの話を読んでも面白い。これまたお気に入りの一つ。

巻末の説明で、スペイン文学のユーモアはあらゆる笑いの要素を寛大に懐深くとりこみ幅広く多様性に富んでおり、ユーモアと風刺とアイロニーがお互いに融合しあっていると書かれてるのですが、確かにそう思う。さらに大爆笑もなければ重い後味もなく、淡々とした中にも軽妙な文章は私にとってはちょうどいい感じのユーモア。
今回初めてスペイン・ユーモア文学を読んだのですが、今まで手を出さなかったことに後悔。他のスペイン・ユーモア文学アンソロジーも読んでみたいという気に。
おっとその前に日本編・中国編・朝鮮編がまだあるんだった・・・。年内には制覇しよっと。

「ダーマ&グレッグ」シーズン1 Vol.3

『ダーマ&グレッグ』DHARMA & GREG #9・#10・#11・#12

ダーマ&グレッグ シーズン1 DVD-BOX
 製作年:1997~
 製作国:アメリカ




     

※順を追って感想を書いてるため、前回までのネタバレが含まれます。


第9話:暴かれたパパの過去
グレッグが検事ということで家族の人物調査を受けることに。しかしダーマの両親にまでこの調査が及ぶことになりダーマは大慌て。一体ラリーにはどんな過去が?というかラリーの過去だけなのか?

第10話:来ちゃった!?コウノトリ
感謝祭のディナーを両方の親を交えてすることに。しかも料理はダーマと友達のジェーンが担当。そんなダーマが料理をしてる時、あることを言ったせいで周りは大論争!

第11話:女のたたかい
ダーマが講師をしてるヨガ教室の生徒を護身術のクラスに取られてしまった。ヨガの講師を辞める決心をしたダーマだったが、夢にまで護身術の先生が出てきて・・・。

第12話:理由ある反抗
グレッグのいとこで16歳の少女を預かることに。しかし何に対しても反抗的な少女。そんな少女に対してダーマはどう対応する?
9話ではラリーのおバカぶりが炸裂!ダーマが考えたあり得ない設定を真剣にするラリーの単純さは気持ちいい!ラリーだけじゃなくグレッグの両親も相変わらずだなー。特にキティの気の強さというかプライドは天下一品だわ。

このVol.3で一番楽しかったのはなんといっても10話でのダーマの夢。この夢は普段登場する人物たちがいろんな形で出てきて最高に笑える!この夢の中である人物がグレッグ役で登場したした時、観客席から歓声が!一体誰だろうと調べてみたらドリュー・ケリーという人だと判明。しかし私は知らない・・・。ゲスト出演するぐらいだから有名な人なんだろうなー、きっと。

もう一つおススメシーンはダーマとジェーンの外国人のフリして買い物する遊び。時々このシーンが登場するんだけどダーマのなりきりが面白くって面白くって。
ほんとダーマの表情や行動が出来る女優さんはすごい。映画の中のジェナ・エルフマンしか知らない人は是非このドラマを見るべし!

「未来世界から来た男」 フレドリック・ブラウン

『未来世界から来た男』 NIHGTMARES AND GEEZENSTACKS

未来世界から来た男
 著者:フレドリック・ブラウン (Fredric Brown)
 訳者:小西宏
 出版社:東京創元社 創元SF文庫




<感想>
第1部「SFの巻」 、第2部「悪夢の巻」からなる短編集。
フレドリック・ブラウンは好きで以前は創元推理文庫は読んでたのですが、創元SF文庫を読むのは『スポンサーから一言』以来の2冊目(といってもかなり前に読んだので内容は殆ど覚えておらず(笑))。
短編の名手と言われるだけあって面白い!SFの巻のしょっぱな『二十世紀発明奇譚』『雪女』『こだまガ丘』からもう好き(笑)。
高校時代に読んだ星新一を久しぶりに思い出した。やっぱフレドリック・ブラウンの作風と似てるわ(私の微々たるおぼろげな記憶でそう思うんだからよっぽど似てるに違いない!)。
※kazuouさんのブログ「奇妙な世界の片隅で」でフレドリック・ブラウンについて詳しく書かれています。

タイトルにもなってる『未来世界から来た男』、いかにもSFらしいタイトルだと思い読んでたらオチはそうきたか・・・。未来では何気ないことでも現代では未だに意味あることということか。未来と過去の見解の違いが痛すぎる・・・。『おしまい』ではその場を時間を逆にすることが出来る機械が単純だけど最高に面白い!!1ページという短さがまたこの『おしまい』を一際面白くしてる。

「悪夢の巻」では『灰色の悪夢』で涙。歳を取るとこう思うのはわかるような気がする。現実的なショートストーリーという感じ。
「SFの巻」はどちらかと言えば楽で始まるのに対し、「悪夢の巻」は哀で始まるのが印象的。途中からは印象がガラっと変わりますが(笑)。
『インド奇術』『熊の可能性』は途中でオチがわかりつつも単純明快なストーリーに「ふふっ」となってしまう。『悪ふざけ』も女ではなく男のおしゃべりは災いの元という感じで面白いが、災いの元の結末は何とも言えない・・。

久々に読んだフレドリック・ブラウンですが、着想が良くてとっても満足♪もっとフレドリック・ブラウンの短編が読みたくなった一冊です。

「101 Uses for a Dead Cat」 サイモン・ボンド

『101 Uses for a Dead Cat』 

101 Uses for a Dead Cat
 著者:サイモン・ボンド (Simon Bond)
 出版社:Clarkson Potter   





<感想>
kazuouさんのブログ「奇妙な世界の片隅で」で見つけた一冊。『自殺うさぎの本』と同じ類の絵本ならば是非見なければ!ということで去年購入しました。
20年以上前、20週全米ベストセラー1位だった本らしいです。当時(今は絶版)二見書房から発行された時のタイトルは『死んだ猫の101の利用法』。

タイトル通り死んだ猫をいろんな方法で活用してるのですが、『死んだ猫の101の利用法』というタイトルを知らずに見ると、「Vanity stand(猫が鏡を持っている鏡台みたいなもの)」や「Bookends(本の両脇に置くブックエンドが猫)」、「Pylons(道路に置いてるパイロンが猫)」などは猫の形をしたオブジェとしか見えなかったりするんだけどなー。しかも結構可愛かったりして。

猫1匹だったり猫の一部だったり、よくこれだけ利用法を考えたなと。たまに無理矢理だなーと思うのもあるけど(笑)。
私は淡々としてる絵も好きだしブラックユーモアも好きなのでこーいう本は好きです。
でも死んだ猫が・・・と思うと猫好きにはかなりショック。あくまでもこれはユーモアなんだと自分に言い聞かせて見ないとダメかもしれません。

巻末に著者についてちょこっと書かれてるのですが、サインモン・ボンドはものすごい猫アレルギーなのだそう。なるほどね、猫アレルギーからこの本が生まれたわけか(そうなのか?!)。

一年のはじまり

明けましておめでとうございます。
昨年はいろいろとお世話になりありがとうございました。

年末年始は、買ってきた本や図書館で借りた本を読み、去年クリスマス前に届いたDVDを見ようと思ってたのですが・・・
実際はダラダラとTVを見てばかりで全然本を読んでない(笑)。『ダーマ&グレッグ』もあんなに楽しみにしてたのにまだ6枚中2枚しか見てないし。
他にもあれをしてこれをして・・・なんて色々計画はあったのにこのまま寝正月で終わりそうな予感。
でもまだ1日。5日から仕事なのでまだまだ大丈夫!と思ってるうちに5日になるんだろうな。きっと。
まあそれならそれで寝正月を楽しもう♪

ということで今年もよろしくお願いしまーす。

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