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「笑いの錬金術」 フランスユーモア文学傑作選

『笑いの錬金術 フランス・ユーモア文学傑作選』 HUMOROUS STORIES

笑いの錬金術―フランス・ユーモア文学傑作選
 編者:榊原晃三・竹内迪也
 出版社:白水社 白水Uブックス





<感想>
普段フランス人作家を読むことが少ないので楽しみにしてた傑作選。しかもユーモア文学ときてる。知ってる作家はモーパッサン、モーリス・ルブランだけですが(たったの2人って・・・)今回はかなりの収穫ありです。
この本に収録されてるのは以下の通り。


「他人の体に」アルフォンス・アレ
「彼らの言っていることは」「専門医」「ライオン」トリスタン・ベルナール
「黒い天井」「しっかり者の女房」カミ
「百万フラン」ギ・ド・モーパッサン
「死者の婚礼」モーリス・ルブラン
「クラリネットの脅迫」ジュール・モワノー
「贋作」「孤島奇譚」ロマン・ギャリ
「柱時計」「熱愛」ローラン・トポール
「冗談に」「仕返し」ピエール・マッコルラン
「片目の男」ジャン・リシュパン
「おかしな話」アレクサンドル・ブレフォール
「私はうちの女中を殺しました」「ニス」ジョルジュ・オリオール
「怪物」「黒色光線」ガストン・ド・パヴロウスキー
「沈黙党」アレクサンドル・ボテイ
「節酒の教え」「ダモクレスの剣」ガブリエル・ド・ロートレック
「厚かましい奴」「献辞」フィシェール兄弟
「カメレオンのような子供」キャプテン・キャップ
「ボーブール通りの事件」シャルル・クロ
「大きな犬」シャヴァル
「不適な牧童」「思いちがい」ルネ・ド・オバルディア
「グリンピース」ガストン・ポミエ・レラルグ
「パンタロン」「魚」ヴァンサン・イスパ
「隠棲」アンリ・デュヴェルノワ
「説得」ウジェーヌ・シャヴェット
「Z婦人の三人の夫たち」ピエール・ヴェベール
「モンタルジの奇跡」オーレリアン・ショル
「木の頭を持つ傷痍軍人」ウジェーヌ・ムートン
「代表取締役」ジャック・ステルンベール
印象的だったのはまずトリスタン・ベルナール。この本では3編収録されてますが、どれも超短編で単純に理解できるブラックユーモアは私が好きなパターン。巻末の解説によるとこの著者は普段の生活でもウィットに長けた人物なのだとか(文中では<フランス的エスプリの精華>とあり。エスプリという言葉は知ってたけど機敏な才気や機知という意味があるのは知らなかった・・・フランス文学では当たり前の言葉なの?いや~勉強になった)。カミの「しっかり者の女房」の奇想天外なストーリーも軽快でいい(ナンセンスさがまたいい)。ルーフォック・オルメスシリーズも是非読んでみたくなりました。モーパッサンモーリス・ルブランの2作品もユーモア枠に入るんだ・・・と私の見解の狭さに反省。しかし<ペシミスムに覆われ、一面ではゴーロワ的ユーモア>って・・・一体どういう意味?!ロマン・ギャリは2作とも根本的なテーマは同じかも。贋物と欺きというのを通し著者が言いたいことは奥深そう。ローラン・トポールは怪奇的な感じで「柱時計」では年老いた男性にとっての柱時計が特に印象的。ブラック・ユーモア選集6も読んでおきたいおころ。ピエール・マッコルランのユーモアはバカバカしすぎて面白い。表紙がかわいらしい「恋する潜水艦」にも興味が。アレクサンドル・ブレフォールの「おかしな話」、私も死ぬほどのおかしい話が聞きたかった!ラストでは語り手の自信満々さがまたいい。私もおかしな話はしないようにしよ。ジョルジュ・オリオールガブリエル・ド・ロートレックの「節酒の教え」、フィシェール兄弟の「厚かましい奴」は小咄に出来そう。アンリ・デュヴェルノワの「隠棲」はそのままブラックコメディ映画としても面白く見れそうな感じ。

イギリス版とは大きく違い、辛味で攻撃的だったりと堪能できて良かった。おかげで今まであまり縁のなかった言葉(ペシミスム、ゴーロワなど)まで知ることができたし・・といっても意味はよくわからなかったりするけど(笑)。傑作選なので一部の短編を読んだだけではまだまだ序の口。あまり興味が持てなかった著者も短編が他にまだまだあるだろうし、この本を皮切りにフランス・ユーモア文学の世界に飛び込んでいくぞ!

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「LOST」シーズン1 VOL.3

『LOST』#5・#6 

LOST シーズン1 DVD Complete Box
  製作年:2004年~
  製作国:アメリカ






※順を追って感想を書いてるため、前回までのネタバレが含まれます。


第5話:責任
沖に人が流されてる―。ジャックは手前にいたブーンを助け、まだ先にいた女性の救出に向かうがすでに手遅れだった。近くにいながら助けることが出来なかったジャックは自己嫌悪に。一方で英語が話せないことで皆から孤立してる韓国人夫婦のジンとサン。サンはもっと進んで皆と接するべきだと主張するも旦那は拒否。その頃ストックしてた水が底をつきはじめ、いつしか自然にジャックをリーダーと周りが思いはじめた時、またしてもジャックは自分しか見えない謎の男が。その男を追いかけ森に入っていくジャックが知った真実とは・・・。そして妊婦のクレアが倒れ・・・。

第6話:閉ざされた心
ジンが突然マイケルに殴りかかる。とりあえず乗客の持っていた手錠をはめサンを落ち着かせるものの、英語が理解出来ないためにマイケルの言い分だけが皆に聞かされる。そして水を摂取出来る場所へ行くジャックやロックたち。そこで思いついたジャックの考えとは・・・。
劇中で双子座は活動的で情熱家なんだとか。私も双子座ですが、情熱家ではないけど活動的であるのはあたってる(とくに旅行に行ったときに発揮)!妊婦のクレアにお願いするとチャート表も作ってくれるらしい。
5話ではやっとジャックの過去が。しかも少年時代からで医者である父親も登場するってことはジャックの過去は奥深いものがあるのか?父親や話す内容や父親のその後の経緯が今のジャックに大きく響いているのは間違いなし。しかも今回はジャックの過去に割く時間が他の登場人物より少し長いような。

またしてもいろんな問題が起こるのですが、一体誰が怪しくて怪しくないのか私の頭の中はもう錯乱状態です・・。ただ言葉に真実味のあるロックがこのドラマの核心となる事を言ってる!この5話では今後の生き方についても考え直すこととなり、まさしくサバイバルが始まる序幕といった感じでしょうか。気になるのがジャックの左腕にある刺青。「鷹撃長空」だそうですが私には「鷹嘉長家」と見える・・。検索しても全然ヒットしないのできっと「鷹撃長空」なんだろうな。

6話では、いきなり襲われたマイケルだけはジンたちが韓国人だとわかる模様。他の生存者が中国人と間違えるようにアジア人は見分けが難しい。あまり接点がなかったマイケルがすぐ韓国人とわかったという言う点もなんか怪しい・・。あ~ダメだ!ちょっとした言動が全て何かあるんじゃないかと疑いの目でみてしまう。そしてこの6話では韓国人夫婦の過去が明らかに。やっとこの夫婦についてわかってちょっと納得。ただ気になるのは韓国で英語を少し習ったということですが、それにしては流暢すぎない?キム・ユンジンがアメリカ育ちで超下手っぴの英語を演じるのを拒否したせい??そんな彼女が私並みの英会話を披露してくれてたら共感できたのに(笑)。
次は誰の過去が明らかになるんでしょうか。かなりハマってきてる私です。

「終わらない夜」

『終わらない夜』 IMAGINE A NIGHT

終わらない夜
 文:セーラ・L・トムソン (Sarah L. Thomson)
 絵:ロブ・ゴンサルヴェス (Rob Gonsalves)
 訳:金原瑞人
 出版社:ほるぷ出版




<感想>
ゴンサルヴェスの「真昼の夢」を見て、引き続きkazuouさんの『奇妙な世界の片隅で』で紹介されてた「終わらない夜」を見てみたいとということでまたまた図書館へ借りにいくことに。

またしてもなんという幻想的な世界!!昼バージョンも良かったですが、夜バージョンは青系が基調となっており夢の世界へようこそ!と誘い込まれるような不思議な世界。夜ということで幻想的ではあるけれど、どこか不気味な感じがするのもありファンタジーやホラーっぽい絵が満載です。表紙の「月の乙女」は遠目でみるとただ単に湖に林が映ってるだけ?なんて思ってたらどんどん乙女の姿が・・・。本を逆さまにしてちゃんと対になってるのか確認すると、最初はちゃんと対になっており途中からはいつの間にか・・・。どの絵を見ても繋ぎ目が(変わり目)が絶妙でゴンサルヴェスの絵は無理やり二つの世界を繋げてないのがいいです。それでいてストーリー性がちゃんと描かれているのにはもう感動を通り越して感無量・・・。
よく出来てるな~と感心したのは、カーテンをきりぬくと星空の街が見える「変わる風景」。最初は普通のビルが見える夜景かと思いきや上手に星空と繋がってる。こりゃ上手い!そして夜眠れない時に飛びあがると下にはケルト畑が見える「夜の飛行」。これこそ夢の世界ですね(実はよく似た夢を見たことがあるんだな)。最後に、雪が積もる中の街頭の下で眠る「白い毛布」。夏の暑い寝苦しい夜にはこの絵を見て寝るときっと涼しげな気持ちで熟睡できるはず・・・いや、それは無理(笑)。

そういやこの「終わらない夜」では最終ページに絵のタイトルが記載されてるのに、「真昼の夢」ではタイトルが無かったような。なぜだ?!

「輪廻」

『輪廻』 

輪廻 プレミアム・エディション
  製作年:2005年
  製作国:日本
  監督:清水崇
  出演:優香、香里奈、椎名桔平、杉本哲太




<感想>
「リング」以来、Jホラーが気になって仕方がない・・・。「リング」「呪怨」「着信アリ 」など、全然怖くな~いしつまんな~い!と言う人を尻目に私は結構気に入ってます。当時映画館で「リング」を見た時はあまりの怖さにビビりまくりでした・・・。しかしJホラーって1回目は怖く見ることができるのにテレビ放送などで改めて見るとあまり怖くなく、むしろ失笑してしまう。ホラーって2回目以降になると冷静に見ちゃうからあり得ない設定やホラーのアラ探ししてしまうのか?!かなり期待して見ると初見でも期待ハズレの作品もあるので一概には言えないですけどね~。
この「輪廻」は予告編からとっても気になってた作品。


実際に起こったホテル無差別殺人事件を元に映画製作をすることになった村松監督。そのオーディションを受けた渚は、その帰りから人形を抱えた少女が見えるように。この少女というのはこの映画で兄と一緒にホテルを逃げ回ったあげく実の父親に殺された6歳の少女。被害者11人の中で最後に命を絶つ重要なこの役に大抜擢された渚だったが・・・。一方、弥生は行ったことがないホテルの夢を子どもの頃から見る大学生。この夢が事件があったホテルと知った弥生は直接そこに行ってみることに。そこで見たものとは・・・。
まず被害者に焦点を当てた群像劇作品にしたいと思っている監督、実際事件の起きたホテルでそれぞれ出演者に実際に殺された場所で同じ格好をさせるなど、映画に対する監督の意図が気になるはず。そして大学生の弥生は一体誰の輪廻転生なのか?

現実の渚とその当時のホテルの中にいる渚が交差してるのですが、それより渚の映画撮影中と弥生が見るホテルの中、そして昔の8mmの映像が交差するシーンがうまい具合に出来ており超見入ってしまった!普通は交差するシーンだとごっちゃになったりしますが、ここでの交差は臨場感があり見応えありです。ちょっとサスペンス漂う雰囲気があるなか、ゾンビや「チャイルド・プレイ」のチャッキーを思わせるシーンもあったり・・。途中から自分が想像してた展開が見事に裏切られあれよあれよとラストへ。いや~ホント良くできてる!そして優香の演技が思ってた以上にこの映画にハマっており、ラストでは壊れすぎ!これからのJホラーのヒロインは優香で決まりかも?!

殺人者の教授が研究してた<肉体を離れた私達の記憶や想いは死んだ後消えてしまうのか>。結果が知りたい方はこの映画を見てみては?

「サーティーン あの頃欲しかった愛のこと」

『サーティーン あの頃欲しかった愛のこと』 THIRTEEN

サーティーン あの頃欲しかった愛のこと
  製作年:2003年
  製作国:アメリカ/イギリス
  監督:キャサリン・ハードウィック
  出演:エヴァン・レイチェル・ウッド、ニッキー・リード
      ホリー・ハンター



<簡単なあらすじ>
母親と兄と一緒に生活をしているどこにでもいそうな少女トレイシー。超イケてる同級生のイーヴィに憧れており、彼女と友達になりたいために気に入られることを何でもしてしまうトレイシー。その願いが叶った時、イーヴィにすっかり感化され今までとは全く違う生活環境になってしまった彼女に待ち受けていたのは・・・。

<感想>
パッケージからして今時の女の子を軽いタッチで描いてるのかと思いきや、実体験に基づいた話ということもあってかとてもリアルな話。思春期の時、イケてる子の真似をしたり流行の服や化粧をしたいと思うのは当たり前。ただ環境に流されて度を越すとただでは済まされなくなるのも当然のこと。派手な化粧にローライズ、万引きやセックス、ドラッグ、タバコなど、青春の1ページの思い出にするには自分を犠牲にし過ぎたよう。そんなトレイシーを更生させようとする母親自身も年下の恋人との間に問題がありつつ、母親としての葛藤を描いています。

この映画のモデルとなったのは、本人役ではなくトレイシーを誘惑の道に誘う友人イーヴィ役を演じたニッキー・リード。このニッキー・リードの実体験をもとに監督の提案で一緒に脚本を書き始めたそうです。彼女は13歳で脚本に参加し14歳でこの映画に出演だそうですが、私が13歳の時って・・・放課後は友達とマンガ本を交換して読みあさってたような(笑)。か~なり次元が違う話ですが、この映画は今の日本でも同じような少女がたくさんおり(もっと過激な少女も)、国は違うけどまさしくノンフィクション。今時の流行に流されやすい繊細な少女たちを描いたこの映画、見る年代によってはかなり印象的なはず。

ちなみにこの映画にはアメリカドラマ「24」に出演してたニーナ役のサラ・クラークがちょい役で出てます。「24」とはかなり違った役柄なので何気に見てると見逃すかも。

「LOST」シーズン1 VOL.2

『LOST』#3・#4 

LOST シーズン1 DVD Complete Box
  製作年:2004年~
  製作国:アメリカ






※順を追って感想を書いてるため、前回までのネタバレが含まれます。


第3話:眠れぬ夜
墜落した飛行機の乗客である1人をジャックは手当て中、同乗していた女性が危険だと聞かされる。その女性が誰なのかハーリーまでも知ったなか、ジャックとハーリーはその女性とどう接したらいいのか動揺。一方ではほかの乗客たちを混乱させないように前回受信したフランス語の救助については何も言わないことに。

第4話:運命
墜落してから4日目の夜、機内で物音し警戒するもその犯人は人間の死体に群がるイノシシ。ジャックは死体を埋葬せず火葬すると決めたもののいろいろ問題が。しかし追悼式は行うことに。そして発信源を割り出すために森に入ったロックやケイトたちだったがロックだけが戻らない。そんな中ジャックは木の下にいる男性を発見。これは夢か幻か・・・。
墜落の前に何をしてきたかなんて今の自分は知りたくもないし関係もない、墜落した日に自分たちは一度死んだのだから皆でやり直そうと言うジャック、この善人ぶりは信じていいのか?ジャックの過去はまだ出てきてませんが、皆でやり直そうというのは自分自身も含まれてるという意味?!
ハーリーの過去も気になるし、亭主関白っぽい韓国人夫婦も気になる。そして何より訳あり親子の飼い犬を見つけた男性が何より気になる!!と思っていたら4話でそのロックのエピソードあり(これはかなり意外)。ちなみに3話ではケイトの過去。といってもまだまだ過去全て語られてなさそうな感じ。そういや登場人物たちのエピソードが毎度あるものの、イマイチ肝心な部分がまだ隠されてる。

しかし韓国人夫婦、今時英語をこれっぽっちも話せない。せめてOKとかYESとかNOだけでも言えんのかな。もしやこれも何らかの意味があるのか?!
登場人物たちはまだまだ謎ばかり。そして当分墜落した島でのサバイバルが続くんだろうか・・・。

「よしきた、ジーヴス」 ウッドハウス 

『よしきた、ジーヴス』 RIGHT HO, JEEVES

よしきた、ジーヴス
 著者:P・G・ウッドハウス (Pelham Grenville Wodehouse)
 訳者:森村たまき
 出版社:国書刊行会 ウッドハウス・コレクション   





<感想>
第1弾「比類なきジーヴス」は短編集を編集し一編の長編として整えたものだったのに対し、この2弾は長編。
理事の1人であるダリア叔母から頼まれたグラマースクールの表彰式スピーチからどうやって逃れるか、イモリの生態を研究している友人のガッシーが恋焦がれる女性とうまくいくように取り計らう、従妹のアンジェラとタッピーの婚約解消を取りやめさせることなど、今回は問題が山積み。そしてまたまたバーティーの着るもの(今回は「メスジャケット」)を巡りジーヴスとひと悶着。結果はもちろんいつもと同じ。

ダリア叔母とバーティーの電報のやり取りはまるで今のメールのやり取りをみてるようで面白い。というかダリア叔母ユーモアありすぎ!皆がそろって自分をさしおいてジーヴスを必要してることに対しバーティーは、自分の力量を見せるべく努力をするものの状況はどんどん悪化していくことに。事態をもっと悪くすることに関しては天才的です。
ジーヴスが提案する解決法をことごとく却下し自分の計画を実行する・・・が、自分が考えた計画も、本当はジーブスが考えたものじゃないかと思われる始末。しかもバーティは何を思ったか<優秀な思想家>ジーブスの事を過去のものとし、今ではすっかり鈍って落ちぶれたと決めつけ、さらにはジーヴスに対し哀れみさえ思うように。
「さようでございますか、ご主人様」「ですが、ご主人様―」という言い方にも懐疑の念が含まれ不愉快だと文句をいう。ジーヴス相手に意地を張るバーティーを応援したい気持ちもあり、そんなバーティーをギャフンと言わしてやれ!って気持ちもあったり。そんなジーヴスはバーティーをあざ笑うかのようにちゃんと結果を出してくれる。まさにタイトル如く<終わりよければすべてよし>!

「比類なきジーヴス」で登場した恋多き男ビンゴは登場しませんが、今回の登場人物の中でいい味出してるのがダリア叔母!バーティーの叔母たちはみな個性的で力強い!
前作も面白かったですが、今回の長編もそれ以上に面白いです。どうして急にウッドハウスが刊行されるようになったんだろうと思ってたら、2005年は没後30周年だったんですね。このことが理由かどうかはわかりませんが、ウッドハウスが多く読めるようになったのは嬉しいことです♪

登場人物の詳細は、『比類なきジーヴス』に引き続きRieさんの『Caramel Tea』を参照。Site Infoから見ることができます♪「バーティー&ジーヴス・シリーズ 登場人物リスト」がどんどん膨らんでいってる(笑)。

「LOST」シーズン1 VOL.1

『LOST』#1・#2 

LOST シーズン1 DVD Complete Box
  製作年:2004年
  製作国:アメリカ
  出演:マシュー・フォックス(ジャック)
     エヴァンジェリン・リリー(ケイト)
     ジョシュ・ホロウェイ(ソーヤー)
     ドミニク・モナハン(チャーリー)
     イアン・サマーホルダー(ブーン)
                    マギー・グレイス(シャノン)
                    ハロルド・ペリノー(マイケル)
                    マルコム・デヴィッド・ケリー(ウォルト)
                    ナヴィーン・アンドリュース(サイード)
                    エミリー・デ・レイビン(クレア)
                    ホルゲ・ガルシア(ハーリー)
                    ダニエル・ディ・キム(ジン)
                    キム・ユンジン(サン)
                    テリー・オクィン(ロック)


第1話:墜落
飛行機がある無人島に墜落。医者のジャックが気付いた時は無残な姿の機体と助けを求める人々の姿が。たった48人の生存者はこれからどうしたらいいのか?何とか機長を見つけるも、離陸後無線が途絶えフィジーに引き返そうとしたら乱気流に遭遇したと言う。そんな時得体の知れないあるモノに機長は・・・。森から聞こえる謎の音とは一体・・・。

第2話:SOS
パイロットから手に入れた受信機だけが頼りのジャックとケイトとチャーリー。この無線機を使うためには山の上に行かなければならない。そこを目指す数人を待ち受けていたのはそこにいるはずのない白くま。さらに無線機で受信した内容とは・・・。
第1話ではまだ登場人物がジャックとケイト、そしてチャーリーしか把握できず、機長が一瞬登場するも一体なぜ墜落したのかもまだわからず(そりゃまだ第1話ですもんね~)。でもこの機長、なんだか意味深なことを言ってたような言ってなかったような・・・。のちのちこのシリーズを見てるときっと重要なことなのか全然重要でないのか判明するはず(全然重要でなくのちのストーリーでかすりもしなかったりして??)。各登場人物の言動は2話以降からのポイントとなるかもしれないのでチェックしとかないと。
ところで妊婦さん役の女優さん、どっかで見たことがあると思ったら「ロズウェル」のテス役の人だ!最初誰だか全くわからなかったけど第2話でビキニ姿のお姉さんと普通に話しするシーンでやっと判明。よく見ると髪形もそんなに変わってないし意外にそのまんま?びっくりしたのが「シュリ」のキム・ユンジンも英語が話せない韓国人夫婦で出演。
なにか問題を抱えてそうな父と息子、その息子にバックギャモンを教える謎の男性、美男美女の兄弟などなど、登場人物も2話で絞られたきたような感じ。1話では登場人物の名前もちらほらわかってくるように。
2話ではありえない斜面を命綱なしで登るシーンが。一刻を争う状況だとしても比較的軽々しく登る姿はなんだか不自然のような気もしますがドラマだから気にしない気にしない・・・。

それぞれ出演者がその飛行機に乗っていた状況がフラッシュバックとして思い出されるので、その都度その座席位置によって墜落寸前の状態もわかるようになってます。それと同時に各登場人物の秘密というか過去がわかるように(ここではチャーリーについて)。まだ2話しか見てませんが、このドラマは墜落した状況からのストーリー、なぜ墜落したかの疑問、それぞれ登場人物についてが徐々にわかるように進められていくのかな?まだまだ見始めたばかりなので今後の展開に注目。

「真昼の夢」

『真昼の夢』 IMAGINE A DAY

真昼の夢
 文:セーラ・L・トムソン (Sarah L. Thomson)
 絵:ロブ・ゴンサルヴェス (Rob Gonsalves)
 訳:金原瑞人
 出版社:ほるぷ出版




<感想>
kazuouさんの『奇妙な世界の片隅で』で見つけた一冊。もともとトリックアート的な絵が好きな私は<図書館>の絵を見た瞬間、この本全部を見てみたいということで早速図書館へ。

すごいイマジネーションの世界!!一つの絵に2つの世界が広がってるといった感じでしょうか。
例えば下半分と上半分、右半分と左半分とでは世界が違ってる。しかしれを全体を通してみるとちゃんと一つの世界として繋がってる。うーん、遠近法をも利用したような実に不思議な世界です。ぱっと見て絵を色彩豊かでリアルな絵を楽しみながら徐々にじっくり見るのもいいし、下から、あるいは上や右や左からじっくり見ていき途中から違う世界にゆったりと浸るのもいいかも。
セーラ・L・トムソンの文は余計な言葉が少なくわかり易い気がします。

個人的に気に入った絵は、湖にうつった木を登る子どもたち、雨雲にブルーの風船を飛ばす少女、木の橋を渡る落ちるなんて考えられなくなった人、木のぶらんこ、そしてやはり図書館(この絵は見る側にいろんな想像を沸き立たせるのでこれは外せない!)。文を読むと幾つかの扉は本の中の世界につながってるんだと判明。なんか感動~。
この本の魅力はいくら説明しても説明しきれない~!

「おばちゃまは飛び入りスパイ」 ドロシー・ギルマン

『おばちゃまは飛び入りスパイ』 THE UNEXPECTED MRS.POLLIFAX

おばちゃまは飛び入りスパイ
 著者:ドロシー・ギルマン (Dorothy Gilman)
 訳者:柳沢由実子
 出版社:集英社 集英社文庫




<簡単なあらすじ>
ミセス・ポリファックスはどこにでもいるボランティアを多数している平凡なアメリカ女性。子どもの頃からの夢であったスパイのボランティアをしうようとCIAに応募することに。当然相手にされることはない・・・はずが、ちょっとした誤解からなのとスパイとしてあることを任命されてメキシコへ!観光がてらに出来るようなとても簡単な任務かと思いきや、いつの間にか生死に関わるとんでもない事態に。スパイデビューのおばちゃま、ちゃんと任務をこなし生きて帰れるのか?!

<感想>
第1章を読んだだけで「この本は絶対面白いはずだ!!」と確信してしまった私。予想が見事的中して読み終えた後はとっても満足おなか一杯。久々にユーモア感満点で、それでいておばちゃまの言動から目が離せない!先入観も何もなく読んだこの本は大当たり~!!スパイものといってもハードなものではなく、とてもユーモアに描いているアドベンチャー冒険ミステリといった感じ。
年配女性が活躍する物語といったら老嬢が殺し屋の<ミス・メルヴィル>シリーズを思い出しますが、この物語のおばちゃまはただ単に上品で愛嬌があり優しいだけでなく、好奇心旺盛で想像力豊かでここぞというところではちゃんと押さえてくれる女性。といっても意識的にそうしてるのではなく、もともとおばちゃまが持ってる素質が今回のスパイという任務に偶然うまいことハマった?!
スパイとしての訓練や駆け引きといったものは全くなく、自分を失わず独自の工夫や想像を披露してくれてるおばちゃまは最高!たまたま一緒に捕虜になった情報員ファレルとの掛け合いはだんだんと情で結ばれる様子もいいのですが、スパイということに関しては本格的ではなくちょっと生ぬるい感じ?それでも最後までスリル満点でラストまでおばちゃまのキャラ炸裂です。
しかしおばちゃまと呼ばれるミセス・ポリファックス、一体何歳なんだろう?孫もいる髪の毛がほとんど白髪、『63歳で仕事をみつけた私』という記事を真剣に見入るとこからおそらく60代?

ユーモア溢れる痛快爽快スパイでストーリー展開も読んでる側を飽きさせないこの「おばちゃまは飛び入りスパイ」。世界を駆け巡るシリーズとなってるようなので(この本は1作目)、いろんな国にいくおばちゃまは必見かも。

「いさましいちびのトースター」 トーマス・M・ディッシュ

『いさましいちびのトースター』 THE BRAVE LITTLE TOASTER

いさましいちびのトースター
 著者:トーマス・M・ディッシュ (Thomas M. Disch)
 訳者:朝倉久志
 出版社:早川書房 ハヤカワ文庫




<感想>
昼休みに職場近くの本屋に寄ったら<この夏はどんな本を読もう?と悩んでるあなたに!>と帯に書かれてる文句と表紙の絵に惹かれ購入。
森の小さな別荘で主人に置き去りにされた5台の電気器具たち。2年半も主人が帰ってこないことに不安になる5台は遠くの町にいる主人を探しに出かけるという冒険ファンタジー。
主人の身に何か起こったんじゃないかと心配するトースター・掃除機・電気毛布・卓上スタンド・ラジオが町に出るものの、人間の見てる前では必ずじっとしていなければないないという電気器具の原則があったり、森で花やリスとの出会いがあったりと何とも可愛らしい。
主人がおらず電気器具だけで暮らすという不自然さを指摘したり皆をまとめたりするちびのトースター。他の電気器具たちも自分たちの性能を生かした行動を描いているのはいい感じ。
読む年齢層を問わないこの本、単純なストーリー展開でインパクトは少し弱い感じは受けますが、主人のために働く幸せを頭に浮かべると読み終えたあとはほのぼの感が味わえます。

タイトル「いさましいちびのトースター」はグリム童話「いさましいちびの仕立屋」をもじったもの。
本のカバーに著者近影(?)の写真が記載されてますが、この写真は物語に出てくるちびのトースターと出会う花やリスたちのシーンを思わせるユーモアさが・・・。訳者あとがきを読むと、この他にも多数の小説を出してる作家なんだとか。
ちなみにこのトースターたちの「いさましいちびのトースター火星へ行く」という続編あり。
次作で「~へ行く」とタイトルにつくとなんだか映画のタイトルみたいだな~。

本を読んでプレゼントゲット?

今回は文庫本のカバー折り返し部分についてるマークについて。
一番有名なのはやはり新潮文庫の『Yonda? CLUB』かな?5冊、10冊、20冊、30冊、50冊、100冊の必要枚数マークを集めて景品をセレクト。必ずもらえるのが嬉しいところ。数年前までは毎年応募しめきりがあった記憶があるのですが、ここ最近はデザインが<100%ORANGE>にリニューアルされたようで応募しめきりが一気に長くなりました(今現在も継続中)。私は過去に100枚集めてぬいぐるみを2年連続もらったのですが、別にぬいぐるみが好きなわけでもなく2つとも友人の子供にあげてしまいました
今現在もマークを集めており今度は自分のためにブックカバーにしようかなと思案中。ちなみに水色のマークが多いのですが、グレー・ピンク・黄色・黄緑・黒などのマークもまれにあります(この色分けには何か意味があるのかな?)。

あと講談社のマーク。こちらは最近買うことがあまりないので今現在も応募できるのかわかりませんが(昨年末までは応募できました)、10枚集めて応募すると必ず特製カバーがもらえるというもの。私の知ってる限りでは、講談社文庫の黒い木のようなマークを集めてアイボリー・パールピンク・赤・バールブルー・濃紺の5色から好きな色を選べます。私はパールブルー以外もらいましたが、オススメははやり濃紺。一応カバーにも木のマークとKOSANSHA BUNKOと入ってますが小さい上に同色で押し印みたいな感じで全く目立たなく今でも愛用してます。
学術文庫についてる鳥マークを送るとこの鳥マークが入った濃紺ブックカバーがもらえます。でも金色でマークと絵が入っているので気なる人は気になるかも。でもあまり目立たないですけどね。
ブルーバックスや現代新書についてる手のマークを送ると通常の文庫本より少し大きめのブルーバックスや現代新書の大きさに合わせた濃紺のブックカバーがもらえるというのもあります(カバーに文庫名が記載されるので多分そうだったような)。これもカバーに金色で名前が入っています。
この講談社シリーズはけっこう集めて応募したのでまだ使ってないブックカバーが結構家にあります。毎日使ってるとやはり破けてくるんですよね。それでも3~4年はもち丈夫なのでか~なりいいです。そういや+α(プラスアルファ)のマークも何かしてたようなしてなかったような・・・。

日経ビジネス人文庫やPHP文庫でもマークを送ると何かもらえるキャンペーンのようなものを一時やっていたような気が。角川文庫・文春文庫・小学館文庫・光文社文庫などにもマークがあり(意外にマークがついてる文庫本は多いです)、私が知らないだけでなんかプレゼント応募があるんじゃないかと思ったりも・・・。
※これらのマークは今現在もついてるかどうかはわかりません。あしからず・・。

それなのに、それなのに!!私が一番多く持ってるハヤカワ文庫!絶対もらえるブックカバーキャンペーンはないのか?!創元推理や二見文庫も見たことがないぞ!!最近新刊で買うことが以前より少なくなったので私が知らないだけ?もし何かキャンペーンをしてたら是非教えてください~。

そういや2冊(出版社オススメ100冊の中から)買うと何かもらえるキャンペーンも今やってますね。集英社も対象作品を買うとその場でオリジナルブックマークがもらえるようだし♪
本を読んでもれなく何かもらえたら結構嬉しいもんです。古本屋でも出来るだけマークが付いてる文庫本を選ぶようにしてますが、切り取られてる古本も結構多い(特に新潮)!みんな応募してるんだな~。中には自分の蔵書を傷つけたくない!といってカバーの一部分でも切り取ることに抵抗ある方や応募に全く興味がない方もいます。私は必ずもらえるものは欲しいのでマーク切りまくりです(笑)。帯部分の応募券なんて即です!古本を生業にしてるとカバーの一部を切り取るとやっぱり価値は下がるもんなのかな?ネット古本屋で本の状態記載で<マーク切り取りあり>なんて表示見たことないけどな~、どうなんだろ?

「笑いの遊歩道」 イギリスユーモア文学傑作選

『笑いの遊歩道 イギリス・ユーモア文学傑作選』 HUMOROUS STORIES

 編者:澤村灌・高儀進
 出版社:白水社 白水Uブックス

<感想>
私がこの本を買ったのはもちろんP・G・ウッドハウスの短編が入っていたからで、収録されてる著者名を見るとビックリ。なんとウッドハウスとディケンズしか知らない・・・。ユーモア作家好きなのに殆ど知らないなんて~。私もまだまだだなと痛感・・。

この本に収録されてるのは以下の通り。


「ミンズ氏といとこ」チャールズ・ディケンズ
「パナマへの旅」アントニイ・トロロプ
「お茶」サキ
「ちょっとした芸術」P・G・ウッドハウス
「ボールトン・ウィンフィーヴァーズの生活」J・B・モートン
「土を土に」ロバート・ブレイヴス
「勝った者がみな貰う」イヴリン・ウォー
「歌う猫」H・E・ベイツ
「ジョン・ダフィーの弟」フラン・オブライエン
「歓び」ドリス・レッシング
「道義心」キングズリー・エイミス
「文学・哲学・討論愛好会でのスピーチ」ジョン・ウェイン
やはり注目したいのはウッドハウスの「ちょっとした芸術」。ジーヴスものの短編で今回はダーリア叔母登場。相変わらず周囲に振り回されている貴族のバーティー。でも今回はかなりお人よし過ぎないか、バーティー?!と思ってしまうほど。なんだかいつもよりお馬鹿さんに見えてしまうバーティ、どうしてもっと強く反論しない?!と読んでて本に突っ込んだり。でも結局ジーブスの思惑通りという結末はやっぱり面白いとしか言いようがない。ラストのジーヴスとバーディーの掛け合いはテンポ良くやっぱり最後はこうでなくっちゃね♪という感じ。
次に注目したいのはディケンズの「ミンズ氏といとこ」。なんとディケンズ20歳のデビュー作なんだとか。現代ユーモアというより由緒あるユーモアという雰囲気。
個人的に好きなのはJ・B・モートンの「ボールトン・ウィンフィーヴァーズの生活」。とある男爵屋敷の水族館主任管理人の語り口のストーリーなのですが、ご主人様の金魚好きをユーモアに描いておりとても面白く読めます。シリーズとしても十分通用するんじゃないかと思えるほど(私が知らないだけで実はシリーズだったりして)。なんとなくウッドハウスっぽい印象を受けるのは私だけ?
H・E・ベイツの「歌う猫」も結末は好きなほう。飼ってる猫がシューベルトの歌を歌うんだと彼から言われたら・・・。これに対しての反応が将来を左右するってことなのか?!
ドリス・レッシングの「歓び」も最後の最後でユーモアが味わえる内容となっているところがミソ。途中まではなんだかプライド高いイギリス女性の話かと思いきやラストでは・・・女性を皮肉ったような内容に対し反感を覚えることは全くなく、うまくまとめたなと感心。
最後に収録されているジョン・ウェインの「文学・哲学・討論愛好会でのスピーチ」、ラストにふさわしい(?)作品。私もこの主人公の突拍子もないテーマのスピーチに賛成(こんな主張ってあり?)!この著者の他作品も読んでみたい!

19世紀~20世紀にかけての作品が多いのですが、多少時代を感じつつも今なお面白く読めるのはいいですね。イギリスっぽいと言えば確かにその通りなんですが、ユーモア傑作選となるとこの作品のどこがユーモアなんだろうと思ってしまうのもあり。
ちなみにこの「ユーモア文学傑作選」は他外国のものもあるみたい。

「青猫家族輾転録」 伊井直行

『青猫家族輾転録』 

青猫家族輾転録
 著者:伊井直行
 出版社:新潮社






<感想>
主人公は51歳の僕。30年ほど前に亡くなった叔父に対して語りかけてる僕の人生。妻と17歳の長女、そして0歳の次女(この次女についての顛末はのちに語られています)を持ち、小さいながらも会社を経営してる主人公のこれまでの波あり谷ありの人生を綴ったもの。

娘の問題、過去に仕事で自分を裏切った荻田とその元妻の桃ちゃん、自分が経営する会社、叔父さんと過ごした思い出、その頃好きだった女の子の存在などが今現在の自分と過去の自分、そしておじさんが語る話と交差しながらストーリーが進められていくので最初は頭で整理しならが読んでいくことに。今時の娘のようでありながらドライな部分もあり、父親の話をちゃんと聞くところはやはり小説の中の17歳かなと。叔父さんが体験した話も少し現実離れしてはいるけどとても興味深い叔父さんであることは間違いなし。
そんな中、主人公が働いていた会社を辞めるに至っての経緯、そして元夫に対する桃ちゃんの感情ではストーリーに引き込まれるぐらい共感。
しかしこの「青猫家族輾転録」というタイトル、どこからきたんだろう?と思ってましたが、最後の方で娘が描く自分自身を重ねた青い猫の絵を見た主人公がふと口にした荻原朔太郎の「青猫」という詩集からきてたんですね。うーん、このほんの数ページにしか出てこない「青猫」がタイトルに?この詩を思い出して色々考える主人公、わかるような気もしますが正直わからないかも(笑)。

友達に薦められて初めて読んだ伊井直行。名前を聞いた時は思わず「井伊直弼が書いた本だって?!」とベタな事を言うぐらい全く知らなかった著者です
この本を読んで好きな部類か嫌いな部類かとと言えば・・・・・実は好き(なんか恥ずかしい)。
なんでしょう、途中からちょっと夢中になって読んでしまった。淡々とした主人公の語りなんですが、一つ一つの問題を考えると現実的に身近にあること。完璧な解決法を提示する訳でもないのですが、なぜか惹かれるといった感じ。
        
この作品の発表後大幅な改稿をしており<重心位置>が移動されてるそう。新潮に掲載されてた時の内容が気になるところ。

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