TK.blog

好きな映画や小説etc

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「星願 ~あなたにもういちど~」

『星願 ~あなたにもういちど~』 星願 FLY ME TO POLARIS

星願~あなたにもういちど~
  製作年:1999年
  製作国:香港
  監督:ジングル・マ(馬楚成)
  出演:リッチー・レン(任賢齊)、セシリア・チャン(張柏芝)、
      ウィリアム・ソー(蘇永康)、エリック・ツァン(曾志偉)



<感想>
中学生の時に網膜剥離で失明し、話す能力も失ったオニオンは自分の世話をいろいろとしてくれる看護婦のオータムに淡い恋心を抱いている青年。
散髪をしてくれたり、自分に対していろんなことを語ってくれるオータムと過ごしてるオニオンはとても幸せな日常を送っていたのに、ある日不慮の事故で帰らぬ人に。
しかし天国で<他人の体と声を借りて5日間だけ地上に戻れる>というのに当選し、再びこの世に戻ってきたオニオン。
ただし他人にはオニオンだとわからないし、自分の正体も誰にも言ってはいけないという条件付きで。
地上に戻ったことを後悔するのか、それとも戻ってよかったと思えるのか・・・。

私はこの映画を過去数回見ましたが、何回見ても涙なしでは見れなかった~。
ストーリーからして見てる側に泣かせる気満々の内容となっており、今回は絶対泣かないぞ!と思って見てもやはりうるうるときちゃうんですよね。
特にセシリア・チャンの鼻を真っ赤にした涙の迫真演技にはうるうるどころか、涙がダーです・・・。
何としてでもオータムに自分がオニオンだと知らせたい思いからくる言動が、反対にオータムにどんどん嫌われるようになっていく姿も歯がゆくて見ていられないほど。

この映画に出てくる人物はどちらかと言えば皆いい人ばかりで、オータムがサックスが好きと聞いたオニオンも、彼女が落ち込んでる日の夜には必ず励ますために演奏する優しさ(しかも自分が吹いてるとはわからないように)。
ほんと切なくて悲しくて泣き所をしっかり押さえてくれてる作品です(しかも嫌味じゃないのがいい!)。
しかもオニオンの親友ジャンボ役に私の好きなエリック・ツァンが!やっぱ彼はいいわ~♪
どんな役であっても見事にこなしてくれ、脇役であっても存在感は十分!リッチー・レンも決して男前ではないけど、なぜかとても惹かれる・・・。

そしてガチョウみたいな声(←※私がこう思ってるのではなく劇中で本人が・・・)のセシリア・チャンが可愛いのなんのって♪
「超速伝説」に出演してた彼女は顔がふっくらしていて健康的なイメージがあるのですが、この作品では色白で細くて活発だけどもどこか守ってあげたくなるような感じ。
しかし劇中、何気に「最近太り気味だし」って・・・。細くてスタイルいいのに何てことを言うんだ!!セシリア・チャンにこのセリフを言う資格はありません!
映画といえどもこの一言でこの映画を見てる女性の半分は「なにぃ~」と思ったはず(笑)。
そう思ったのもつかの間で、いつの間にかセシリア・チャンの演技の素晴らしさにまた感動。
よく考えたらクサいセリフでもこの作品の中では全然クサくなく、まして名言として残したいぐらい。
私の中で、純粋に泣けるアジア映画ベスト3に入れたい作品です。

スポンサーサイト

「マダムと奇人と殺人と」

『マダムと奇人と殺人と』 MADAME EDOUARD

マダムと奇人と殺人と
  製作年:2004年
  製作国:フランス/ベルギー/ルクセンブルグ
  監督:ナディーヌ・モンフィス
  出演:ミシェル・ブラン、ディディエ・ブルドン、
      ジョジアーヌ・バラスコ



<感想>
美大生の右腕がない死体が次々と名画収集家の墓地付近で発見され、捜査にあたったレオン警視が行きついたのは下宿付きビストロ<突然死>。
変わってるのは店名だけでなく、登場人物すべての人が奇人と言いきってもいいかも・・。

レオン警視の周りには、鈍くさくいつも女性の言いなりである部下のボルネオ、いつも一緒に行動している犬語(?)でのぼやきがたまらない相棒犬バブリュット、懸賞生活にどっぷりハマっているめちゃファンキーなレオン警視の母親、そしていつも奇妙なイヤリングをしてる秘書のニーナ(金魚とミルクイヤリング最高!)。
ビストロ<突然死>に集まってくる人たちも負けずとクセのある人たち。
その中でおかまのイルマが20歳になる娘との再会劇ドラマもあり、連続殺人事件がベースとなってるとはいっても憎めない登場人物の人間模様が面白可笑しく、それでいて時には真面目に描かれてます。
ユーモアがあってスパイスもあり、愉快な映画の一言!登場人物すべての人がマイペースで自分の信念を持っている個性的な面々は愛着がわいてくるほど。

コメディの中にもサスペンスはちゃんとあり、後半では前半とは打って変わり思わず画面に釘付けになるシーンも。
個性あるキャラクターたちで笑いを誘い、前向きで正直に生きるアルマの姿で勇気をふりまき、そしてサスペンスで固唾をのんで・・・
これらが上手くまざり、一つの作品となってるという感じ。
私のお気に入りの映画の一つになった映画でした♪

この映画には原作があり、フランスでは人気のある女性作家ナディーヌ・モンフィス著の「レオン警視」シリーズの一つ。
そうです!その著者本人が自ら監督をしてるんですよね~。
この愛すべき作品の原作は一体どんな感じなのかすごく気になる!!「レオン警視」シリーズって聞いたことないけど翻訳本出てるのかな?
是非とも読んでみたいもんです。

「第三の男」 感想PART2

『第三の男』 THE THIRD MAN

第三の男
  製作年:1949年
  製作国:イギリス
  監督:キャロル・リード
  出演:ジョセフ・コットン、オーソン・ウェルズ、アリダ・ヴァリ、
      トレヴァー・ハワード、バーナード・リー、ジェフリー・キーン


<感想>
グレアム・グリーンの小説「第三の男」を読んで、是非とも映像で見たいと思っていた作品。
ストーリーは「第三の男」感想PART1 で、簡単ではありますが紹介したのでここでは省きます。

小説では敗戦後のウィーンが前面に出ておりどちらかと言えば重々しい雰囲気があったのですが、映画では軽快なカラスの音楽とともにストーリーが始まるため、小説を読んでから映画を見るとちょっと雰囲気が違う?!と思ってしまうかも。(この映画を知らない人でも、きっと一度は聞いたことがある曲です)

もちろんところどころ小説とは違いますが会話などは全く同じシーンも結構あります。
出演者はそれぞれ小説のイメージ通りという感じでしょうか。
しかしやっぱり小説にある詳細部分は省いてるシーンも割と多く、出演者の顔表情や前後のシーンで判断するのですが、映画だけだけでも十分理解することが出来るかな。でもやっぱり小説も読んでおいた方がいいような気も・・・。
アパートの女主人(ただの隣人?)を筆頭に、英語以外の言語には字幕が出ないのが少し残念。
あまり重要なセリフじゃないにしろ、何を言ってるのかが気になってしょうがない・・・。

私の中で注目したのは、ホリーがハリーの友人と待ち合わせする時に目印としたホリーの著書。
小説では普通のタイトルだったのに対し、映画ではまさにアメリカ的タイトル&表紙になってます。アメリカでの反応を意識してる?!
さらに小説では作家の名前がロロなのに対し、映画ではホリーとなってます。監督がロロという名前に反対をしたそうな・・・。
小説版は映画化を前提に書かれたものであっても、登場人物をアメリカの俳優を使ったことや契約内容で変更を余儀なくされたらしいのですが、いろいろと事情があるみたいで・・・。

しかしオーソン・ウェルズの存在感は凄いの一言。後半になってやっと登場するのですが、最初から出てるジョセフ・コットンの陰が薄くなってしまうほど。
この映画ではよくカメラアングルや白黒映画の中の光と影などがいいと言われてますが、その通り!(といっても詳しく語れるほど私にはこれらの知識はあまりないですが・・・)
それでもこの時代の観覧車やメリーゴーランドはいい!!白黒の中でレトロを思いっきり感じます。

この映画に関していろいろ調べてると「イギリス版」と「アメリカ版」があるそうです。
アメリカ版のナレーションはジョセフ・コットンで、イギリス版ではキャロル・リードなんだとか。
私が見た映画のナレーションはジョセフ・コットンではなかったので、おそらくイギリス版だろうかと・・・多分。この映画はいろんなDVDが出てるので、調べてから購入した方がいいかも。

「第三の男」 感想PART1

『第三の男』 THE THIRD MAN

第三の男
 著者:グレアム・グリーン (Graham Greene)
 訳者:小津次郎
 出版社:早川書房 ハヤカワepi文庫   




<感想>
名作中の名作である同名映画「第三の男」の小説版。
といっても原作が先で映画化されたのではなく、あらかじめ映画化を前提に書かれたもの。

第二次世界大戦後、友人のハリーの招待を受けてウィーンやってきた作家のロロ。
だのにロロが到着したその日はなんとハリーの葬儀の日。交通事故で死亡したというのだが、警察からハリーは闇商人だったと聞き、納得のいかないロロはハリーの女や事故現場に居合わせた友人たちに話を聞くことに。
事故現場に居たのは運転手以外に2人だったという友人に対し、事故を目撃していた人物は3人だった発言。第3の男とは一体・・・。

物語はロンドン警視庁の警察官のキャロウェイ大佐の一人称で進められていくのですが、彼の説明とともに、ストーリー展開の中には当時のウィーンの街の様子がこと細かく描かれています。
敗戦後、米英露仏4ヵ国の占領下に置かれてる状況や闇ペニシリン、そして難民問題は複雑で、政治情勢の暗い中で物語りは進められていくのですが、それを背景にしたミステリといったところ。というかこのような背景だから描けるミステリ(というかミステリで枠決め出来ない作品です)。

まず思ったのは、この作品は是非映像で見てみたい!ということ。
ウィーンの街並みもそうだし、地下道でのやりとりやラストシーンもそう。
本の解説にも書かれてますが、映画化を前提に書かれたとはいっても多少は変更がある模様。これも踏まえて是非映画も・・・。
実は今手元にはこの作品のDVDが!!
ということで次は映画版の感想を。

「隣のヒットマンズ 全弾発射」

『隣のヒットマンズ 全弾発射』 THE WHOLE TEN YARDS

隣のヒットマンズ 全弾発射
  製作年:2004年
  製作国:アメリカ
  監督:ハワード・ドゥイッチ
  出演:ブルース・ウィリス、マシュー・ペリー、アマンダ・ピート、
      ナターシャ・ヘンストリッジ
     


<感想>
「隣のヒットマン」の続編。
※以下は「隣のヒットマン」の内容を踏まえた上での感想となってます。
かつて数人もの人を殺した伝説的なヒットマンであるジミー。そのジミーがヒットマンを引退し、妻ジルとブラジルで普通の生活を送る毎日。
未来の子どもへのぬいぐるみ作りから掃除、とりわけ料理に精を出すジミーは前作よりキャラが濃くなってるような・・・。(特にぬいぐるみに注目!ヒットマンならではの発想)
妻のジルはというと、オズの元歯科助手を経て現在はヒットマンを目指しジミーから修行中ですが、踏んだり蹴ったりの状態。
一方歯科のオズは毎日を警戒しながらも妻シンシアと幸せに暮らしてる毎日。
・・・と、前作での4人がそれぞれパートナーと幸せに暮らしてるだけじゃこの物語は始まらない!!
その頃マフィアのボスであるラズロが刑務所から出所することになり、4人は一体どうなる?!
(登場人物の関係は前作を見てると理解しやすいのは勿論ですが、今作品の中でも前作での出来事や人物について少しはわかるようになってます。というかわかりやすいストーリー展開と言った方がいいかも。実際この作品を見てから前作を見た私は、前作から見たら良かった~という後悔はそれほどなし)

シンシアがラズロに誘拐されたと思ったオズはジミーとジルに合流し、3人でシンシアを助けるためにいろいろとするのですが、相変わらずストーリー展開が二転三転し、コミカルに描かれています。
個人的に好きなシーンはジミーとオズが酒場で飲んでるシーン。父親になりたい(子どもが欲しい)と語るジミーに対し、オズの合いの手といい2人のやり取りといい面白すぎ!!翌朝のシーンも笑ってしまった!!
そして少し地味目ですが、ラズロの母親もチャーミングでいい感じ♪
ただ悪役であるラズロファミリーがとことんおマヌケなのが面白くもあったり締まりがなかったり・・・。

出演者の熱狂的なファンでもなく前作を見て続編が見たいと思った訳でもなく、数ヶ月前にレンタル屋でずっと貸出し中だったのが気になってて見たという作品ですが、先入観がなかったのが良かったのか(?)とても面白く見れたので満足♪

「被害者を捜せ!」

『被害者を捜せ!』 PICK YOUR VICTIM

被害者を捜せ!
 著者:パット・マガー (Pat McGerr) ※本名はパトリシア・マガー
 訳者:中野圭二
 出版社:東京創元社 創元推理文庫
   



<感想>
異境の地に駐屯する海兵隊員のもとにクリスマスの小包が届き、隙間に詰められていたくしゃくちゃになった新聞を皆で回し読むことに。
そこには海兵隊員の1人であるピートが以前勤めていた『家善協』のボスが役員殺しを自供したという記事が!
しかし記事が途中ちぎれているため肝心の被害者がわからない。
そこでピートが『家善協』で働いていたころの出来事や人物を事細かく話し、海兵隊員たちで被害者を予想し、賭けをするというもの。

<犯人>を当てるのではなく殺された<被害者>を当てるという、趣向を凝らした作品。
ピートが『家善協』に入社してからの4年間を話すのですが、被害者となりうる人物は10名。
その10名の『家善協』での位置付けや人間関係、それぞれ違う人物へ対しての複雑な思い、地位や名声への欲やプライドなどが交差しており、誰が容疑者になってもおかしくないほどそれぞれ人物の特徴がよく描かれてます。

犯人が知った上でストーリーが進められていくので、どの人物が犯人に殺人を奮い起こさせたのかを想像するのは結構楽しいもんです。
海兵隊員たちが犯人探しに真剣に理論付けし(なんてったって賭けてますもんね)、ピートの話だけから被害者を捜すというのは、安楽椅子探偵モノといってもいいかも。

パット・マガーの第1作目で、その後の作品「七人のおば」「探偵を探せ!」「目撃者を探せ!」「四人の女」でもユニークな着想を見ることができます。

「隣のヒットマン」

『隣のヒットマン』 THE WHOLE NINE YARDS

隣のヒットマン
  製作年:2000年
  製作国:アメリカ
  監督:ジョナサン・リン
  出演:ブルース・ウィリス、マシュー・ペリー、ナターシャ・ヘンストリッジ、
      アマンダ・ピート、ロザンナ・アークエット、
      マイケル・クラーク・ダンカン

<感想>
モントリオールに住んでる歯科医のオズ(マシュー・ペリー)の隣に越してきた人物、それはマフィアのボスを売って刑務所から出てきた殺し屋ジミー(ブルース・ウィリス)。
ジミーの首にかかった懸賞金目当てに悪巧みを考えるオズの妻は、夫にそれをさせるとんでもない女性。
そこからマフィア関係、ジミーの妻、オズの受付嬢が絡んだ殺人ゲームが始まるといった内容です。
ヒットマンと言ってもハードボイルド系ではなくコミカルに描かれているため、マフィア・報復・裏切り・ヒットマンへの憧れ・恋愛などがテンポ良く描かれており、人を殺すシーンでも淡々としてるって感じ。

私にとってブルース・ウィリスは、「ダイ・ハード」「シックス・センス」「ストーリー・オブ・ラブ」の印象が強く、この映画では違う役者でも良かったんでないの?と思いながら見てたのですが、続編の「隣のヒットマンズ 全弾発射 」と合わせて見ると以外に面白かった♪
オズに対する歯科助手のアドバイスもなかなか面白く、続編では今作品以上に活躍するかも?
なんといってもマシュー・ペリー演じるオズがとっても単純で良いキャラ出してる!
この映画では彼のアドリブも結構あり、監督による説明付きの副音声で確認することができます。
マフィアの手下役を「グリーン・マイル」でコーフィを演じたマイケル・クラーク・ダンカン。笑うと優しい顔になり、特典映像ではさらに優しそうな一面を見ることができます。

何も期待せずに見ると、なかなか面白く見れたこの作品。
実は続編の「隣のヒットマンズ 全弾発射 」を見て面白いと思い、それと同時に前作である「隣のヒットマン 」の存在を知りこの作品を見ました。
一応細かい設定は今作品を見てから続編を見た方が当然わかりやすいと思いますが、それでも続編を見ただけでも面白いと思ったんだから、やっぱり今シリーズは面白い?!

「フランダースの犬」 実写版

『フランダースの犬』 A DOG OF FLANDERS

フランダースの犬
  製作年:1999年
  製作国:アメリカ
  監督:ケビン・ブロディ
  出演:ジェレミー・ジェイムズ・キトナー、ジェシー・ジェイムズ、
      ジョン・ヴォイト、ジャック・ウォーデン、ブルース・マクギル




<感想>
日本で誰もが知っているアニメの「フランダースの犬」の実写版。
ウィーダ原作本もかなり昔に読んだのであまり覚えてなく、アニメもところどころしか覚えてないのですが、映画では赤ちゃんのネロが母親に連れられておじいさんの家に来るところから始まります。
アニメのおじいさんのイメージが強すぎて実写版のおじいさんはどうも馴染めなかったのですが、対照的にネロはアニメを割と忠実に再現してる感じ。
といってもアニメのような素直で優しくおじいさん思いの少年というより、正直で純粋だけども絵画に対する向上心は強く、言いたいことははっきり言うというアメリカ的(?)な少年になってます。
実際映画の中ではルーベンスの銅像の前で知り合った画家のグランデさんとの交流が多い!

アニメでは晩年のおじいさんの世話をする甲斐甲斐しい姿に感動したもんですが、実写版ではおじいさんの世話、さらにはパトラッシュとの交流が殆ど描かれておらず普通に飼ってる犬扱い。
この映画にこのタイトルを付けるのはかなり違和感はありますが、それでも泣かせるシーンは万国共通。
アロアの父親から辛い仕打ちを受けていたのにラストの辺りでネロに対する誤解が解け、アロア一家が雪の中ネロを探すシーン。
アニメでわかっちゃいるけど目頭が熱くなってきます・・・。

ただ残念なのは、後半のアロアだけがネロよりかなり成長して、アニメのような可愛らしい少女ではなくネロより身長の高い立派なレディになってるってこと。
さらにはネロとアロアの恋話まで・・・
原著やアニメでもなかった展開がこの映画では取り入られている!!これが良いのか悪いのかは見る人によって意見が分かれるところ。
ただラストはどうだろ・・・。私は去年テレビの放送で見たので編集の加減で変な終わり方なのかも?
DVDにはアメリカ版と日本版の2通りの終わり方があるらしいのですが、機会があれば両方見てみたいもんです。

ちなみに実写版ではパトラッシュは黒い犬となってますが、本来この犬種は黒い犬なんだとか・・・。
当時アニメで感動した名残を持ったまま期待して映画を見ると物足りないかも知れないので、アニメとは切り離してみるのがいいかも。

「ケープ・フィアー」

『ケープ・フィアー』 CAPE FEAR


  製作年:1991年
  製作国:アメリカ
  監督:マーティン・スコセッシ
  出演:ロバート・デ・ニーロ、ニック・ノルティ、ジェシカ・ラング、
      ジュリエット・ルイス、ジョー・ドン・ベイカー

<感想>
1962年の「恐怖の岬」のリメイク版であるサスペンス・スリラー映画。
14年間の獄中生活を終えて出てきたマックス・ケイディ(ロバート・デ・ニーロ)が、自分を弁護したものの敗訴になったサム・ボーデン(ニック・ノルティ)を逆恨みし、その弁護士一家をとことん恐怖のどん底まで追い詰めるというもの。
15年前の作品だけあって、ロバート・デ・ニーロをはじめとする出演者が若いのなんのって!(ゴッドファーザーやタクシードライバーに比べると15年前なんてまだまだ最近の域?!)
それにジュリエット・ルイスも初々しい♪
「恐怖の岬」での主役であるグレゴリー・ペックとロバート・ミッチャムが再度登場してるのも凄い・・・。
「恐怖の岬」を見てなく、「ケープ・フィアー」の情報も全くなかった私はグレゴリー・ペックが出演してたのがわかりませんでした
正直「ローマの休日」での若いグレゴリー・ペックのイメージしかなかったんですもん・・・。

この映画でのロバート・デ・ニーロは適役!危険な役がとっても似合ってます。
獄中で読み書きから勉強し、挙句には法律の勉強をするなど弁護士への復讐のためいろんな知識を身に付けて出所し、直ちにそれを行動に移すのはもう執念。
この執念のおかげでいつの間にか弁護士の立場の方が危うくなるのですが、一気に復讐をするのではなくじわじわ弁護士一家を苦しめていく様は、14年間もの間、1人の男への復讐のために生きてきた男の結晶みたいなもの。
船の上での格闘シーンでは、なぜそれで助かる??と疑問に思いつつも執念という一言でそれもありかなと。
15年前の作品なのでそれなりの時代は感じますが、最後まで復讐に対する執念からは目が離せません。

「自殺うさぎの本」 アンディ・ライリー

『自殺うさぎの本』 THE BOOK OF BUNNY SUICIDES

自殺うさぎの本
 著者:アンディ・ライリー (Andy Riley)
 出版社:青山出版社   



<感想>
kazuouさんのブログ「奇妙な世界の片隅で」で紹介されてるのを拝見し、こりゃ見てみたい!ということでさっそく購入した本。
ハードカバーで通常の絵本ぐらいの大きさかと思いきや、B6サイズのソフト本で小さくとても軽い画集です。

ほとんどが絵だけで、唯一会話文があるのは「スターウォーズ」のパロディのみ。
一枚ものや4コマ・8コマ的なもの、そして自殺した後、あるいは自殺する前のシーンなど・・・いろんな自殺パターンがあり、<むやみに死んじゃううさぎたち>が淡々と描かれているのが何とも言えない!
見てすぐ理解できるものもあれば、考えてから納得するもの、またそれと同時にかなりブラックなものもあれば可愛らしいものまであり幅広く楽しめます。ユーモア感覚が凄いの一言!

一目見て何を意味するのかわからないのもありましたが、kazuouさんの説明文のおかげでその絵がノアの方舟に乗り込まないうさぎだとか、瞬間移動装置に体を半分だけ入れるうさぎと判明し納得!
よく考えたら「ざ、残酷な・・・」なんて思うのもありますが、表情は変わらないのにうさぎの目だけが、・(マル)から×(バッテン)になってるのが愛嬌があって憎めない。
最後のエピローグの絵はどういう意味だろう?と思ってたら、こうなる前のシーンがちゃんと収録されてるので見逃さないように・・・。

ブラックユーモア好きにはたまらない内容となってますが、自殺がテーマだけに「うっっ・・・」と思う方もいるかも。
kazuouさんのおっしゃるとおり、うさぎ好きの方にはすすめられません・・・。
私自身はブラックユーモア作品が好きなので、満足のいく1冊でした♪

「死の蔵書」 ジョン・ダニング

『死の蔵書』 BOOKED TO DIE

 著者:ジョン・ダニング(John Dunning)
 訳者:宮脇孝雄
 出版社:早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫

<感想>
無類の古書好き刑事が、古書に関する殺人事件の犯人を追うといった<稀覯本>をベースにしたストーリー。
ある事柄をきっかけに人生の岐路に経ったクリフは趣味が転じて刑事を辞め古書店主となるのですが、彼の収集は本格的です。
アパートメントのどの部屋の壁も本だらけで図書館の別館なみ。
どの部屋になんの本を配架するのかにもこだわりがあり、なんといっても初版本に対する想いは相当なもの。
著者であるジョン・ダニング自身が古書稀覯本専門書店をしてただけのことはあり、昔の有名作家から現代の作家の著書がこれでもか!というぐらい出てくるので、ミステリ本ということを思わず忘れ、各本の値や各作家の批評めいたものを読むのに夢中になってしまいます。←現代の作家に対しての辛口コメントもなかなかのもの。
もちろん主人公クリフが絶賛してる本もあり(著者の代弁?世間の評価?)、ついついその翻訳本が読みたくなってしまうこともしばしば。
ちなみにクリフが経営する古本屋の名前は、「緋文字」のナサニエル・ホーソーンの短篇集をもじったもの。

ハードボイルド調で殺人あり、宿敵の人物あり、ロマンスありといったありがちなストーリーではありますが、古書をふんだんに絡ませてることから思わずこの本を手に取った本好きの人は多いはず?
初版の価値や古本掘り出し屋という役割を知ることができるだけでなく、稀覯本取引の過程も興味をそそるものがあります。
私自身あまり稀覯本や初版に興味やこだわりはないのですが、コレクションとしてる人にとっては多大なる価値があり、また高額で取り扱われるためお金に目が眩んだり殺人事件まで引き起こすのはわからないでもないような・・・。

文中でクリフの店に突然やってきて助手として働くミス・プライドという女性がいるのですが、彼女が重要な人物になるのかと思いきや・・・
うーん、彼女の今後の飛躍にとても興味があったんだけどな~。
それでもオチは想像しなかっただけに結構好きな終わり方かな。
ラストの一言でクリフのロマンスの相手への疑いが誤解であったと納得するたけでなく、本を愛する者の想いが伝わってきます。
ハラハラドキドキ、あるいはユーモア感はあまりない内容ですが、私が知らない稀覯本の世界を垣間見れただけでも面白く読めたので良かったかなと。

この本の中で賢い古本屋を営むにあたっての格言
「この世に一つしかないものを買うときは、実際の値打ちの2倍のお金を払ってでも買うこと。結局それが安い買い物になる」

クリフを主人公とした続編で「幻の特装本」がありますが、「死の蔵書」の内容をほとんど引きずってないので単独で読むことが可能。3作目「失われし書庫」もあり。
それでもやはり「死の蔵書」から読むのがいいかも。

「ママは何でも知っている」 ジェイムズ・ヤッフェ

『ママは何でも知っている』 MOM, THE DETECTIVE

 著者:ジェイムズ・ヤッフェ(James Yaffe)
 訳者:小尾芙佐
 出版社:早川書房 ハヤカワポケットミステリ №1287   

<感想>
「ブロンクスのママ」シリーズの短編集。
毎週金曜日の夜に、息子であるデイビッドとその妻シャーリイがママのところへ。
殺人課で働いてるデイビッドはママの美味しいチキンを食べながら解決してない難事件を話し、それに対しママは少し質問しただけで事件を解決してしまうという安楽椅子探偵モノです。
マイペースで頑固でインパクト大のママは、あまり際立った出番は少ないですがスーパーレディ(女子大出で心理学専攻)であるシャーリイに対抗心を燃やし嫌味を言う。
シャーリイはシャーリイで時折間違った英単語を言うママに対し、どんな些細な間違いも見逃さない指摘ぶり。
まさしく嫁VS姑・・・。といっても陰気な関係ではなくサラっと描かれてるので楽しめます。

デイビッドの話を聞くだけで難事件を解決してしまうということは、デイビッドの話の中に真相や解決のヒントが全て詰まっているということであり、自分で話をしておきながらそれに全く気付かないデイビッドやシャーリイ、そしてデイビッドの上司ミルナー警部が少し間抜けに見えてしまう?!
それでも面白く読めてしまうのはやはりママのキャラクターのおかげでしょうか。
名探偵ママの謎解きを楽しめるシリーズです。

「ママは何でも知っている」から数十年後に再びママが登場する長編シリーズがあるのですが(「ママ、手紙を書く」「ママのクリスマス」「ママは眠りを殺す」「ママ、嘘を見抜く」)、なぜかシャーリイは亡くなっており、さらにデイブは警察を辞めニューヨークも離れて田舎町に住んでおり環境が一変。
ですが相変わらずママの明晰な頭脳は健在!
個人的には長編よりこの短編集の趣の方が好きかな。

「完璧な殺人」

『完璧な殺人』 THE PERFECT MURDER

 編者:ジャック・ヒット(Jack Hitt)
 訳者:宮脇孝雄、木村仁良、山本やよい、大庭忠男、青木久恵、田口俊樹
 出版社:早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫   

<感想>
合作ミステリで、参加してる作家はローレンス・ブロック、ピーター・ラヴゼイ、トニイ・ヒラーマン、サラ・コードウェル、ドナルド・E・ウェストレイク。
この本と出会ったのは数年前ウェストレイクの著書を片っ端から探していた時で、当時ハマっていたローレンス・ブロックも参加しておりとても楽しみにしてた本。
しかし読みたい本を古本屋で見つけるとすぐ買い込んでしまうので、家にはまだ読んでない<読みたい本たち>が山積みに・・・。
購入してから数年経った今、やっとこの本を読むことが出来ました(計画的に本を買おう!とは思ってますが、次々読みたい本が出てくるのでてんで無理な話~

金持ちの妻を持つティムという男性が、妻を殺し、その妻と浮気をしている自分の親友を犯人に仕立てる方法を一流作家5人に相談する手紙を出すのがこの物語の始まり。
しかも普通の完全殺人ではなく、芸術的な方法でなければならないという条件付きで。
相談の手紙をもらった5人の作家は各々の手法で殺人方法を親切に返信するも、ティムからの第二の手紙で5人の作家は自分以外にも同業の作家に同じ相談を、しかも同時に持ちかけてることを知ることに。
ティムへの返信で、自分以外の作家が考えた殺人方法やその人物の作風などを貶し、自分の方法が一番良いと結論付ける作家たち(そしてアイディアの報酬も要求する作家たち)。
結局誰の殺人方法が一番良いのか?というのではなく、ティムを軸としたやり取りを愉しんで欲しい本。

それぞれの章は、「○○からの手紙」という往復書簡になっており、作家同士が○○の方法はここが悪いだとか、いろんな殺人事例や別の作家の例を出し多少ムキになってるところが読み応えあり(もちろん本気で貶してるのではなくフィクションの中でのこと)。
一流作家たちで(私は5人中3人しか知りません)、プライドや自尊心が人一倍強いというのがこのストーリーの鍵となってるわけで・・・。
なんといっても5人の作家がアンソロジーやリレー式とは違って、このような形で参加してるというのがユニーク。
個人的に好きな箇所は、ピーター・ラヴゼイが自分のプロット(クラゲを題材にしたもの)を他の作家に洩らされたと言い、ウェストレイクの次作は「ドートマンダーとクラゲのひと刺し」、ローレンス・ブロックの次作は「泥棒はクラゲをくすねる」になるだろうと・・・。
ウェストレイクとローレンス・ブロックの各シリーズを読んだことがある人にはこのユーモアがわかるはず。
違う作家たちでのバージョンも読んでみたいような気はしますが、そうなると同じオチはもう使えない・・・。

機内映画

GWに旅行へ行ってたため、更新が10日ぶりになってしまいました。
2日前に帰国してたのですが、食あたりで寝込んでしまい悲惨なことに・・・。

さて旅行といえば飛行機、飛行機といえば映画。
ということで旅行も楽しみですが、もうひとつ楽しみにしてたのがこの機内で見る最新映画。
最近はエコノミーでも各座席に個人TVが付いてるため、いつでも好きな時に好きな番組を選べるってのが嬉しいところ。
しかし!残念なことに今回利用した航空機には個人TVが付いておらず、天井に備え付けられた共用テレビでの鑑賞。
ということは当然チャンネルを選べるわけでなく、行きは「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」、帰りは「イーオン・フラックス」。
特別見たいわけではなかったけど、見てない映画だったのでとりあえずは見ようかな~と。
でもノンストップで流してるので、トイレ行ったり機内食を食べてると次第になにがなんだかわからなくなってしまい、「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」はところどころしか見てない始末。
帰りの「イーオン・フラックス」は絶対に見ようと思ってたのに、疲れてウトウトしてたら知らぬ間に始まってた・・・。どっちにしろ現地夜中発で見る元気さえ残ったなかったので断念。
シャーリーズ・セロンの黒髪が少し見れただけでもいいっか。

機内の映画について思うのですが、昔ってエコノミーでも公開前(あるいは公開中?)の最新映画を流してませんでしたっけ(違った?)??
10年程前、見たいと思ってた「ベイブ」を機内で見ることができ、すごく嬉しかった記憶があるんだけどな~。
最近では最新といってもすでに公開されてる作品が多いような・・。

ただでさえ見にくい機内、昔は前方にある大型スクリーンで真剣に見てたのに、個人TVに慣れてしまうとそれ以外で見るのは疲れます(←なんて贅沢な!!)

今回の旅行では、初めて機内で一本も鑑賞することがなく終わってしまい残念ですが、肝心の旅行は食あたり以外は楽しかったので良し!

該当の記事は見つかりませんでした。
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。