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「宇宙人ポール」

『宇宙人ポール』  PAUL

宇宙人ポール

製作年:2011年
製作国:アメリカ/フランス/イギリス
監督:グレッグ・モットーラ
出演者:サイモン・ペッグ、ニック・フロスト、ジェイソン・ベイトマン、クリステン・ウィグ、ビル・ヘイダー、ジョー・ロー・トルグリオ、ブライス・ダナー、ジョン・キャロル・リンチ、ジェーン・リンチ、シガニー・ウィーバー、セス・ローゲン

<簡単なあらすじ>
1947年、アメリカのワイオミング州に住む少女が、庭で愛犬が吠える先を見るとそこに…!60年後、グレアムとSF作家のクライヴはイギリスから”コミコン”に参加するためアメリカにやってき、昔からの夢であったUFOスポット巡りに向かう。道中、一台の暴走した車の事故の遭遇。それを運転していたのは宇宙人ポールだった。ポールと一緒に彼の行きたい場所へ連れて行くことになった2人。道中、宿泊先のクリスチャンであるルースを一緒に連れて行くことになったが、彼女の父親がそれに激怒し彼らの後を追う。一方、脱走したポールを捕まえるため、捜査官と新人2人が逃亡を追っていた。そしてポールとグレアムとクライヴとルースの4人はポールの願う場所に寄り、その後、最終目的の場所へ向かう。そこで彼らが見たものとは…。

<感想>
長年の夢だったアメリカ西部のUFOスポット巡りに、キャンピングカーを借りて行くイギリス人のグレアムとクライヴ。そんな時、目の前に本物の宇宙人が!!ポールと名乗るこの宇宙人、60年間、政府機関に匿われていたせいか人間慣れしてて陽気でフレンドリー。ピスタチオとビールとタバコ(本当にタバコ?)が好きで、ユーモアもありつつ下品なジョークも放つ。この60年間、一体どんな生活を送っていたんだww

いろいろと人間の協力をしていたようで、あの有名なSF監督もポールの助言をしていたという。。しかも電話でその監督本人まで出演!面白すぎ~。パンフによると、劇中にはいろんなSF作品のオマージュが散りばめられているらしい。私には少ししかわからなかったですが、SFが好きな人には「うほっ」ってなるに違いない?

個人的にウケたシーン、鳥のくだりのシーンはかなり笑えた!ちょっと感動しかけたのに最後はそれwあとルースが、大きな爆発のあと父親を心配して見に行くけど……というシーンも。新人コンビのおバカなやりとりも何気に面白かったり(特に最初の方)。

今でもわからないのは、捜査官ゾイルの名前がロレンツォ・ゾイルで、周囲が「ロレンツォのゾイル?」って驚いていた。タラが車に乗ってから言ったセリフ、「私の大麻が…」ってどういう意味?それで生計立ててたの?!これらの笑いどころがわからなかった~。そういやその後タラ、どうしてるだろう…。楽しんでるかしらん?

敬虔なクリスチャンであるルース役の女優さん、サイモン・ペッグの方が若く見えると思っていたら…実年齢38歳だった!びつくり!!40歳半ばぐらいかと思ってました。すみません。

感動もあり、笑いもありの感動SFコメディ。いろんな作品へのオマージュがわからなくても全体的に十分楽しめました♪パンフの終わりの方にお2人の方がコラムを書かれており、とても参考にになりました^^ただ鑑賞前にパンフを読んでしまったため、最後にやっと登場する方が、最初から誰なのか知っていたため驚きは少し半減しちゃったけど^^;

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「唇を閉ざせ」 <三大映画祭週間2011>

『唇を閉ざせ』  TELL NO ONE / NO LE DIS A PERSONNE

唇を閉ざせ

製作年:2006年
製作国:フランス
監督:ギヨーム・カネ
原作:『唇を閉ざせ』ハーラン・コーベン
出演者:フランソワ・クリュゼ、マリー=ジョセ・クローズ、クリスティン・スコット・トーマス、アンドレ・デュソリエ、 フランソワ・ベルレアン、ナタリー・バイ、ジャン・ロシュフォール、マリナ・ハンズ、ジル・ルルーシュ

<簡単なあらすじ>
幼い頃から知っている医者のアレックスと妻のマルゴは、2人の思い出の湖へ向かった。だが向こう岸に先に行ったマルゴの様子がおかしい。アレックスの名を叫ぶマルゴ。アレックスはすぐさまそこに行くが何者かに殴られ湖に落ちてしまう。その後、マルゴは惨殺死体となって発見される。8年後、同じ湖で2人の男性の遺体が発見される。マルゴの事件で生き残ったアレックスには不可解な事が多いと思っている警察は、今回の事件も関わってるんじゃないかと調べ始め、8年前の事件も再捜査となる。ちょうど同じ頃、アレックスにメールが届き、そこに貼られていたサイトにはマルゴらしき人物の動画が映っていた。そして「誰にも言わないで」との言葉も記されていた。次のメールでは時間と待ち合わせ場所が書かれており、本当にマルゴなのか?と期待を膨らませるアレックスは、生前のマルゴの行動を調べ始める。一方で警察がアレックスを追っていたため、ある人物の手を借り、なんとしてでもマルゴとの待ち合わせ場所に行こうとするが、同時にマルゴの行方を捜している別のグループもアレックスの行動を探っていた。果たしてマルゴは生きているのか?そして別のグループの目的は何なのか。

<感想>
2人の思い出の場所でマルゴを殺され、事件から8年経っていても、一緒にいながらマルゴを助ける出来なかったという自責の念がずっとあるアレックス。今でもマルゴが亡くなった日にマルゴの家族の家に行き、一緒に弔う。そんな時に湖で新たな死体。警察がアレックスの所にやってくるが、どうも疑っている模様。8年前、不可解な事が多すぎたのだった。当時、湖に落ちたあと、大怪我を負っているのにどうやって湖からあがったのか?救急車を呼んだのは誰か?

同じ頃、自分と妻しか知らない件名で一通のメールが。マルゴは生きてるんじゃないかと希望が湧き、なんとしてでも確かめたいアレックスは警察の目をかいくぐって逃げまくります。職場から逃げだし、車の行き来が激しい高速道路を横切り(このシーンは臨場感あってドキドキした!)、街中も走り回り、にっちもさっちもいかなくなりアレックスは自分を助けてくれそうな人物に連絡。うまい具合にヤバい状況でも臆せず助けてくれそうな心当たりがあるんだなこれが。

マルゴの生前の行動の秘密を知っていた友人が殺され、この事件でもアレックスが疑われてしまう。ってかこの友人、一体何を専門に仕事としてるの?なんか被写体が面白い格好をしてますよーw

自分の知らないところで何かが起きており、身に覚えのない罪を着せられ警察に疑われ、さらには亡くなっているはずのマルゴを行方を追っている謎の容赦ないグループ。このグループの一員である女性が強い!でも不気味でコワイ!一体どんな訓練を受けてきたんだろう。

ストーリーも演出も素晴らしいと思うのですが、単純明快なストーリーが好きな私には、ほんの少し複雑に感じました。そういう見せ方なのかもしれませんが、最初、ヌヴェルが一体誰なのかよくわからずアレックスの父親?と勘違いしてました~。最後になってやっと理解。ヌヴェルの息子も同じく。あとアレックスがよく相談していた女性、最初お姉さんかと思っちゃった。湖でマルゴに姉とうまくいってないような事を言ってたけど、年月が経って問題は解決したんだと勝手に納得。でも全然違った~。お姉さんのパートナーでした。。気持ちとして義弟と思ってるからあれだけ親身になってくれてるのかな?で、このお姉さん、実年齢はわかりませんがアレックスの方がかな~り年上に見えるんですけど?字幕間違えてるんじゃ?妹なんじゃ?と思ってしまうほど。どうやら私は登場人物を途中まであまり把握してなかったかも^^;でも最後には全員理解しました(多分)。
私はフランス映画に詳しくないのでよくわからないのですが、豪華な出演陣なんだとか。フランス映画が好きな人にはたまらないのかな?

8年も経ってなぜ今頃になってマルゴらしき人物からメールがいきなり届くの?という疑問もちゃんと解決。ただリンク先の動画の映像、自分で撮ったんじゃないよね?どうやってその動画を手に入れたんだろう。それが今でも謎。もしかして映画の中でその答えあったのかな?

曲が良かった~。特にU2。アレックスが「そうか!そうだったのか!」と思うシーンで「With Or Without You」。この曲が流行った当時、U2が大好きだったので嬉しくなっちゃった。なんだかんだと子供への愛、妻への愛が揺るないほど深い作品、形がどうであれ。トータルで言えば、うん、良かったです。良作だと思います。

実は原作ハーラン・コーベンの『唇を閉ざせ』は持っており、随分前に読んだのですが、映画の作品紹介に載っていたあらすじを読んでも全くピンとこない。観ている最中もピンとこず。観終わってさえも初めて触れた感じ。ここまで覚えていない自分にびっくり!!記憶力の悪さのおかげで新鮮に映画を観れて良かったかも。詳細が知りたいシーンがあったので、近々もう一度原作を読んでみようと思います。映画の内容を忘れないうちに(笑)。

「終わりなき叫び」 <三大映画祭週間2011>

『終わりなき叫び』   A SCREAMING MAN / UN HOMME QUI CRIE

終わりなき叫び

製作年:2010年
製作国:フランス/ベルギー/チャド
監督:マハマト=サレ・ハルーン
出演者:ユースフ・ジャオロ、ディオク・コマ、ハジェ・ファティム・ングア、エミール=アボソロ・ムボ、ジェネバ・コネ

<簡単なあらすじ>
アフリカにある内戦下のチャド。高級ホテルのプール監視員の仕事をしている55歳のアダンと20歳の息子アブデル。アダンは元水泳チャンピオンで周囲からチャンプと呼ばれており、本人もそれを誇りにプール監視員をしていた。ある日、ホテルの支配人がワンに代わりリストラが始まる。仕事仲間のコックをしてるダビッドや門番がクビになる中、アダンはクビは免れたものの門番へ配置換えになる。プール監視員は息子アブデル1人がすることに。更衣室で自分の体を見て老いを感じ始めるアダンだった。ある日、地区長に呼び出され市民の義務である戦争寄金を払っていないと問い詰められるが、アダンはお金がないと答える。数日後、召集命令によりアブデルは徴兵されてしまう。息子がいなくなり、アダンはもとの監視員の仕事に戻るが…。そんな時、家にアブデルの恋人と名乗るジェネバが家にやってくる。町にも反乱軍が占領してき町中の人が逃げる中、アダンは駐屯地にアブデルを救出しに行く。

<感想>
元水泳チャンピオンでプールは自分の人生だと思っているアダン。息子と2人でプール監視員をしていたのにリストラが始まり、結果的に監視員を任されたのは息子で、アダンはクビは免れたものの門番へ異動。普通なら、自分がどうなっても息子がクビにならず現職に留まれたことに喜ぶのが親なんじゃ?と思うところですが、アダンは元水泳チャンピオンということで、誇りやプライドがありショックは隠せない模様。家でも食事中は無言でアダンの妻は「もう、なんのなのこの雰囲気?」って感じでいろいろと借りにくる近所の人にも嫌味を言うぐらい。自分はまだまだいけるんだぞ!若いんだ!と言わんばかりに夜に腹筋の練習をするアダン、でも現実は残酷です。門番の仕事に移り、生きる気力がなくなってしまったよう。表情を変えずじっとする姿が印象的。何を思い何を考えていたんだろう。

内戦も進んでおり、戦争寄金を払っていないアダンは地区長から咎められ、もし3日以内に払わなければ…と。その結果、息子が徴兵されてしまうことに。連れていかれる息子を引きとめようとする妻は必死にアダンを呼ぶのに、アダンは家の中でじっとしているだけ。こうなることをわかっていただけにどうすることもできない。プール監視員の仕事に返り咲いたアダンですが、前のように生きがいとして働くのではなく、心ここにあらずで黙々と仕事をしてるだけ。そして国軍、反乱軍による内戦状況をラジオで聞く毎日。

ある日、アブデルの恋人と名乗るジェネバがやってくるのですが、彼女は17歳でマリが故郷の歌手。アブデルからのカセットを聞き歌うシーンがあり、思わず目頭が熱くなってしまいました。そんな中、町の人々もどんどん逃げていってしまうぐらい反乱軍が迫ってき、あの地区長でさえも家族を連れてそそくさと町を離れようとしている。アダンも妻から逃げようと言われるも「仕事が…」と。映画を通し、冒頭で流れるテレビ映像以外は内戦の映像はなく、アダンが聞くラジオから流れる内容しか内戦状況はわかりません。

いくらアダンが断食しようが、息子の代わりに入隊したいと思っても、神は助けてくれないし内戦もひどくなっていくばかり。自分のせいで軍隊に徴兵された息子のところにバイクで行くのですが、息子は大怪我を負っており家に帰りたいと。その夜こっそり息子を連れ出して家路に向かう2人。川で泳ぎたいと言う息子のためにアダンは川(湖?)に行くのですが…。

自分の生きがいであった仕事を、年老いてきた自分にかわり息子に譲ることになったという葛藤、それを内戦状況と絡めて苦悩を描いているのですが、これが絶妙!観終わってから、冒頭のシーン、どちらが長く水中に潜っていられるかと競争をする仲睦まじい姿を思い出してしまいました。内戦中という現実、老いという事実、どうすることも出来なくなってからわかること。なんとも言えない余韻がずっと残ります。

エンディング、アブデルの恋人と名乗るジェネバが歌ってると思うのですが、アカペラで流れるこの曲は静かで、綺麗で、歌詞はわかりませんがこの作品にとても合ってて、ラストの余韻をそのまま残してくれてるような雰囲気。とても良い作品でした。

「ハッピー・ゴー・ラッキー」 <三大映画祭週間2011>

『ハッピー・ゴー・ラッキー』  HAPPY-GO-LUCKY

ハッピー・ゴー・ラッキー

製作年:2008年
製作国:イギリス
監督:マイク・リー
出演者:サリー・ホーキンス、エディ・マーサン、アレクシス・ゼガーマン、ケイト・オフリン、シルヴェストラ・ル・トゥーゼル、サミュエル・ルーキン、スタンリー・タウンゼントエリオット・コーワン、スタンリー・タウンゼント、キャロライン・マーティン、オリヴァー・モルトマン、ノンソ・アノジー、カリーナ・フェルナンデス

<簡単なあらすじ>
30歳のポピー・クロスは、昔からの親友ゾエと一緒に住み、トランポリンやフラメンコを習い自由奔放で楽天的な毎日を過ごしている。自転車を盗まれ車の運転をスコットから習ってもいた。同時に小学校の教師でもあり、生徒の問題には真面目に向かい合う一面も持ち合わせている。いつも笑顔で能天気な振る舞いをするポピー、時には彼女の行動に対し警戒するものや誤解するものもいるが、そのキャラが必要とされる場合もある。何事にもポジティブな姿勢のポピーを描いた作品。2008年度ベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)を受賞。

<感想>
観始めてまず思ったこと、本屋で無視されても店員に話しかけたり、妹、同居人、友人達5人とクラブ帰りに家で話すシーン…これは一体何が面白いんだろうと。さらにポピーのハイテンションぶり、他人にどう思われてようが関係なく我が道を進むマイペースさが鼻について、前半は観てるのが正直辛かったです。主人公が嫌いなタイプで、しかも笑えない場合、いくら内容がよくても苦手意識の方が勝ってしまって。

運転の教習でも、かかとの高いブーツを履きふざけたことばかり言うポピー。危険が伴う路上でそんな態度で運転されたら、そりゃ教官のスコットも怒って当然。それなのに毎回同じことを繰り返すポピー。そして苛々が募るばかりのスコット。でも次第にスコットに変化が。この辺りまではスコットに同情し、ポピーに対し私も苛々してたのですが…。

冷静さを失い感情を爆発させポピーに対しまくし立てるスコット。こ、怖いです。ポピーの態度は周囲を明るい雰囲気にさせる一方、逆にスコットのように思われてしまうこともある。ポピーのこの性格に対応できる要素を持ち合わせてないと、勘違いもするしフラストレーションもたまってしまう。一方、そんな彼女に好意的な人物もいるわけで。まぁ出会い方も全く違いますが…。

ホームレスとのやり取りでは何がいいたいのよくわかりませんでした。というより人気のない夜道、しかもあんな場所に女性1人で入っていくなんて警戒心がなさ過ぎるんじゃ?というのが気になって。まぁ映画の中だからいいっか。

と、主人公ポピーが理解できずにいましたが、徐々に印象が変わってきました。妊娠している姉妹の新居に行った時、雰囲気を和ませようとするポピー、小学校で楽しい授業をしたり、喧嘩をする生徒に対しちゃんとケアをする姿もあり、ただウザいだけじゃなく(失礼)こういう一面もあるんだと。冒頭の自転車がなくなってたのに対し、「まださよならも言ってないのに…」というシーンでは、盗まれてがっかりすることなく瞬時にそんなこと思えるのもポピーならでは。ピンクのブラにオレンジのショーツ、そして黒い網タイツとなんともカラフルな下着を着けているのもポピーならではw

ツボにはまったのはフラメンコの先生。なんとも情熱的で私情バリバリで面白すぎ(笑)。今作品で一番笑えたシーンでした。そういやここでもポピーはブーツを履いてた。ってどんだけブーツが好きやねんw

いろんな日常を描いた上で、最後に同居人に話すポピーの本音。なるほど。ちょっとポピーに対する見方が変わったものの、スコットのような結果になってしまうということも事実。なのでポピーの本音は空回りしてる部分もあるような気が…。面白いシーンもありましたが、最後の最後まで彼女の笑い方が鼻についてしょうがなかった作品でした。こればっかりはしょーがない

「ゴーストライター」

『ゴーストライター』   THE GHOST WRITER

ゴーストライター

製作年:2010年
製作国:フランス・ドイツ・イギリス
監督:ロマン・ポランスキー  
出演者:ユアン・マクレガー、ピアース・ブロスナン、キム・キャトラル、オリビア・ウィリアムズ、ティモシー・ハットン、トム・ウィルキンソン、ロバート・パフ、ジョン・バーンサル、ジェームズ・ベルーシ、イーライ・ウォラック

<簡単なあらすじ>
元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆をすることになったゴーストライター(ユアン・マクレガー)。前任者マカラが酒を飲み溺死したための後任だった。報酬条件は良かったが、ラングとラングの妻、そして秘書が滞在しているアメリカ東海岸の孤島に滞在、近くの宿に宿泊しながら元首相の邸宅と行き来しながら過酷な期限内で仕事をすることに。そんな中、元外相ライカートがICCにラングの調査を依頼したというニュースが流れ、ゴーストライターは邸宅内で仕事をするためマカラがいた部屋を用意される。そこでマカラの私物から気になる写真とそこにメモされていた番号に不審に思ったゴーストライターはマカラの死について調べ始める。マカラは一体なにを掴んでいたのか?ゴーストライターはそれを気づくことが出来るのか?

<感想>
雨の中に港に入ってくる船。船から次々と降りる車、だが一台だけ動かない車。そして海辺に打ち上げられた死体。全体的に暗い雰囲気で映像はなんとなくひと昔風。と、なかなか渋い冒頭。

ゴーストライター(劇中、彼の名前は一度も出てこず)は条件のもと、高報酬で元英国首相ラングのゴーストライターをするために彼がいる孤島へ行くのですが、そこには彼の妻ルースと秘書アメリア、警備員、使用人がいます。妻と秘書の間には何かしらただならぬ空気が。食事を作ってくれる使用人といつも外で掃除をしている人がところどころ映しだされ、この2人にはなにか伏線があるのかと凝視してしまった。。

音楽、その音楽の使われ方からサスペンス的な雰囲気がじわじわと。この音楽はどこか不吉な感じで心理的にとても効果的。淡々とストーリーが進む中、この音楽の効果からか退屈させない展開になってるような気がします。サスペンス的と書きましたが、ユアン・マクレガーの会話は時々ちょいユーモアが含まれており、暗くならずバランスがいいなという印象。パンフには英国風ユーモアと書いてありましたが、英語が全くわからない私にはどこが英国風なのかわからず~(悲)でも会う人会う人に「英国人だろ?」と言われてるので発する言葉からもう英国風なんだろう。多分。

ユアン・マクレガー主演で最近観たのは(最近といっても1年前だけど^^;)『フィリップ、きみを愛してる!』。可愛らしい役から『トラインスポッティング』のジャンキーな役まで幅広く演じることが出来る人だなー。でもこの作品を観て思った。ちょいと顔にシワなんぞが刻まれ渋い男性になってきてる♪

そんなユアン・マクレガー演じるゴーストライターですが、私には理解できない行動が…。敵か味方かもわからない人物に電話で助けを求めたこと、真実を知った後、その内容をある人物に伝えたこと(しかもシャンパンを片手にかっこよく)。後者が「僕、わかっちゃったよーん」的なアピールならどうしようもない…

わからないことも幾つか。あのラストは偶然?それとも仕組まれたもの?仕組まれたものだとすると真実が書かれたメモをある人物が読んでから発令されたものではなく、すでにそういう計画になっていたということ?あと元首相の警護って甘くない?ついでに前任者の部屋の私物を処分せずに置いておいたり、車のカーナビも調べないなんてどこかぬけてるような…。と単純に思ったりしたのですが、も、もしやこれも意図的で意味あるもの?!仕組まれたものなのか?!

全体的にわかったようなわからなかったというのが感想。これは私の勉強不足かも…。ロマン・ポランスキー監督の作品は何作品か観たことがありますが、監督の映画の特徴を把握してなかった。CIAについてよくわかってない。元英国首相アダム・ラングのモデルと言われているブレア元首相の政治内容を全く知らず、劇中の元首相とブレア元首相のどこがかぶってるのかわからず(なのでモデルと言われてもピンとこない)。これだけわからなくても全体的にじわじわっとくるサスペンスの雰囲気は良かったです。あとゴーストライターが宿泊していた宿の受付の子、あの格好は何に影響されてるのww

「コリン」

『コリン LOVE OF THE DEAD』   COLIN

colin

製作年:2008年
製作国:イギリス
製作・監督・脚本・撮影・編集・録音:マーク・プライス
出演者:アラステア・カートン、デイジー・エイトケンズ、タット・ウォーリー、リアンヌ・ペイメン、ケイト・アルダーマン、ケリー・オーウェン、リー・クロコーム、ジャスティン・ミッチェル=デイヴィ

<簡単なあらすじ>
ある日、死者が蘇りゾンビとなった者が人間を襲い始める。それを目の当たりにしたコリンは親友の家に行くがすでにゾンビになっており、コリン自身も腕に噛まれた跡を見つける。親友にも噛まれたコリンもやがてゾンビになり、街を彷徨い歩きゾンビとなった者たちと人間を食べ始める。途中、人間に襲わるコリンを姉が助け、人間としての意識を呼び起こそうとするが…。再び歩き始めるコリン、ゾンビ狩りに遭遇するも彼が向かった先はあるアパートの一室だった。

<感想>
製作費わずか45ポンドという低予算で作られたゾンビ映画として話題となった作品。

ハンディカメラで撮っているため、ほとんどのシーンが手ぶれ状態。途中、あまりにも手ぶれが激しすぎてよくわからないシーンもあったり^^;でもこの手ぶれがあるから逆にホラー映画らしく見えたり、チープな特殊メイクをじっくり見られることがないのでよかったかも。時々特殊メイクにチープ感はあるものの、低予算の割にはところどころしっかりした特殊メイクが施されていたし雰囲気もよかったです。

なんだろう、低予算という固定観念があると「予算の割にはよくできてる」と思ってしまう。低予算だから期待せずにみてしまうという心理をうまく利用しているなぁ。が、今作品は低予算であってもアイディアがしっかりしているので全体的によくできてると思います。

ある家の中でのシーンで何人かの人間とうじゃうじゃいるゾンビ達と戦っているシーンがあるのですが、この部屋にいるゾンビ達はちょっと鈍くさい??すぐそこに人間がいるのになかなかつかまれられない。しかも人間のお父さんなんてフライパン攻撃してるし…。でもこのシーン、大勢のゾンビの呻き声が非常に気持ち悪かった~。

ゾンビ映画といえば人間側が主体となりいかに生き残れるかというストーリーが多い中、今作品はゾンビとなったコリンに焦点を当て、彼の目線でストーリーが進んでいきます。彼が歩く道筋をずっと撮ってるといった感じ。人間を食べたりするものの地味な雰囲気で始終どことなくもの悲しさが残るゾンビ。

そんな中、ほんのちょっぴり可愛らしいシーンも。人間を食べてる他のゾンビに「これは私の食事よ!取らないで!」と言わんばかりに「ファー!!!」と歯茎むき出しで威嚇されるんですが、ゾンビになったばかりのコリンはちょっとビビったのか遠慮がちに「フ、ファー!」って反撃。その勢いのない反撃がどことく可愛い。。その後、何人か人間を食べ慣れてくると普通に「ファー!!!」って威嚇できるようになってました。

基本、ゾンビは感情はないので家族と会っていても唸るだけなんですが、「もしかして意識はなくても人間としての感情を密かに持っているんじゃ?」と思わせるアングルがあったり雰囲気が漂ってます。

家族が口論している時、コリンは何を思って彼らを見ていたんだろうか?最後にアパートに行った時、何を感じたんだろうか?ついそんな風に思えてしまいどこか悲しい雰囲気が…。コリンに感情があるのかないのか微妙な描き方がよいです。
ただね、コリンとコリンの彼女、ちょっと釣り合い悪いような…。カップルというより姉と弟のように見えました。それでも期待以上の内容、今までとはちょっと違うゾンビ映画で大満足!

「ドレッド[恐怖]」

『クライヴ・バーカー ドレッド[恐怖]』   DREAD

クライヴ・バーカー ドレッド[恐怖] [DVD]
 製作年:2009年
 製作国:イギリス/アメリカ
 監督:アンソニー・ディブラシ
 原作:クライヴ・バーカー
 出演者:ジャクソン・ラスボーン、ショーン・エヴァンス、
      ハンネ・スティーン、ローラ・ドネリー、
      ジョナサン・リードウィン

<簡単なあらすじ>
"人間の恐怖とは何か"に興味を持っているクウェイドは、スティーブンに卒業課題として人間の恐怖心の源の調査をしないかと持ちかける。女子学生シェリルも加わり「恐怖体験談を募集」という張り紙をし、自らも恐怖のトラウマを持つ3人は何人もの体験談を聞いていくがクウェイドが満足するような内容ではなかった。ある日、シェリルが肉が食べれなくなった理由を話し、そしてチラシをみてやってきた3年間耳が聞こえなかった過去を持つジョシュアの話を聞いてから、クウェイドは実験内容を異常なまでにエスカレートさせていき、スティーブン、スティーブンの友人アビーにまで恐怖の限界を突きつける。そしてスティーブンに恐怖の研究結果を映したビデオを見せるがそこにはシェリルが被験者としてある実験をさせられていた。ちょうどその時、クウェイドの家に忍び込んだ人物がいた。

<感想>
クライヴ・バーカーの『ジャクリーン・エス with 腐肉の晩餐』に収録されている短編「腐肉の晩餐」を原作にした作品。クウェイド、スティーブン、シェリルという登場人物は同じで、顔にアザがあるアビー、3年間耳が聞こえない時期があったジョシュアが新たに加わっています。ジョシュアがスティーブンのトラウマを持ってたり、カップルの組み合わせが違ったりと原作とは設定がちょっと異なってました。

シェリルがどうして肉を食べることができないのかも描かれ、またクウェイドの恐怖の原因が本作で描かれており、物語に肉付けされていることでクウェイドの恐怖に対しての異常なまでの行動原因が少しわかるように。でもここまでくると異常を通り越して残虐なサディスト男です…。

クウェイドが死ぬ間際の友人をじっと見てるのがなんとも怖い。死を目前にした時、どんな言葉が発せられるのか興味津々というように…。原作では他人に恐怖を与え、それを見ることで自分自身の恐怖への解答を求めていたクウェイド。どうやら他人の死の恐怖を目の当たりにし彼的には解答が出た模様。他人の恐怖を体験すれば恐怖の心理がわかるなんてクウェイドに恐怖体験を話してしまった人々にとっては大迷惑どころの騒ぎじゃないってもんです^^;

そして何より結末に驚いた!原作とは大きく違うけどこの結末はこの結末でさらなる恐怖を掻き立てられる!!スティーブンとジョシュアの2人を最後には1人の人物のように持っていくところも上手いし、シェリルの実験シーンは原作の気持ち悪さを忠実に再現してるし、なんといってもラストが個人的に好み。原作の雰囲気を壊さず上手にアレンジしたなーと。

ホラー映画としてはそれほど怖くなく心理ホラーという感じ?今作品は原作を読んでから見た方がより面白く見れると実感。この映画化はいい感じに仕上がってて良かったです。

「英国王のスピーチ」

『英国王のスピーチ』   THE KING'S SPEECH

英国王のスピーチ

製作年:2010年
製作国:イギリス/オーストラリア
監督・脚本:トム・フーパー 
出演者:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール、デレク・ジャコビ、ジェニファー・イーリー、マイケル・ガンボン

<簡単なあらすじ>
英国王ジョージ5世の次男であるヨーク公(ジョージ6世)は幼い頃から吃音というコンプレックスを持って生きてきた。数々の言語聴覚士に診てもらうも全く改善せず、妻のエリザベスはスピーチ矯正専門家であるオーストラリア人のライオネルの所へ夫を連れて行く。が、立場が全く違うのに名前で呼び合ったり変わった診察法であったためヨーク公は自分には合わないと出て行くが、その後、その診察法に改善の余地があるとわかったためライオネルの独自の治療を受けるようになる。のちにジョージ5世が亡くなり長男であるエドワード8世が即位するが、離婚歴のあるシンプソン夫人と結婚するため王位を退き、ヨーク公が王の座に就くことになる。なりたくなかった王になってしまったジョージ6世には載冠式、そしてなによりもヒトラーのナチスドイツとの開戦に向けて国民へのスピーチをするという大仕事が待ち受けていた。
妻エリザベスは記憶に新しく101歳まで生き2002年に逝去した皇太后で、現エリザベス2世のご両親。実話を描いた話でアカデミー賞12部門ノミネートされ、作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞の4冠を獲得した作品。

<感想>
祝アカデミー賞!
吃音が克服したわけではなく、ジョージ6世が国王になるまで、そしてそこに至るまでの間、コンプレックスを乗り越えていくという歴史人間ドラマを描いています。実話といっても難しい内容ではなく、ライオネルとの友情愛、夫のことを十分に理解している妻と可愛らしい子供たちの家族愛、ジョージ6世の努力と国王になるための自信・自覚、主にこれらが主に描かれてるかな。

最初は治療中にプライベートな事は一切聞かないということだったのに、ジョージ5世が亡くなり動揺したジョージ6世はライオネルの所に突然現れ、自分の辛い過去をライオネルに話し出します。立場上、何でも話せる"友人"がおらず、"友人"という概念さえもなかたジョージ6世…。

ライオネルの治療法は一風変わっており、そして時には必要以上に口を出したりしながらも信頼を得ていく過程は見所の1つ。ライオネルは対等に話しながら治療していくも、ジョージ6世にとってライオネルはただの一般市民。その違いから摩擦がおこったりしますが、いつしかジョージ6世にとってライオネルは必要な存在に。

王室を扱っており治療も真剣であっただろうけど、治療の一環でジョージ6世に汚い言葉を言わせたり、また歌わせたりするというユーモアがあったり、ウィットに富んだ会話があったりと日本の皇室じゃ無理だろうなというシーンが多々あるのは、やっぱイギリスというお国柄なんだろうなー。パンフによるとスピーチ後に交わされたWに関する会話は実話なんだそうな。洒落たセリフ☆

そしてなんといっても最後のスピーチが一番の見所!これから戦争が始まろうとし不安になってる国民に対しスピーチをしなければならない。だけど国民はジョージ5世在命中のジョージ6世のダメダメスクリスマス代理スピーチぶりを知ってるし、ジョージ6世にはエドワード8世のような華やかさもない。王の言葉で国民の信頼や団結がかかっているという大一番。全国民がラジオの前で国王の言葉を待っており、ジョージ6世は国民の信頼を得られるか今後の影響もとてつもなく大きい。

派手さはない作品ではありましたが、この最後のスピーチを引き立たせるための前半と中盤だったような気も。ホントこの最後のスピーチは良かった!泣けた!あまり知られていないジョージ6世を描いてることで、華やかな英国王室のアナザーストーリーを観たような感じで良かったです。個人的にはもうちょっと尺が長くなってもいいので、最後のスピーチまでの過程、ライオネルの背景をもうちょっと丁寧に描いてくれてても良かったかなと。

ジョージ6世を演じたコリン・ファースも素晴らしかったですが、個人的にはライオネルを演じたジェフリー・ラッシュに拍手を送りたい!シェイクスピアの劇を演じるのが好きで、ユーモアを持ったジェントルマンという雰囲気がぴったり。助演男優賞獲るかなーと思ったんだけどな。
ちなみにエドワード8世とウォリス・シンプソンの話は現在マドンナが監督として撮っているそうな(原題『W.E.』)。いつ公開されるんだろう?

「エリックを探して」

『エリックを探して』  LOOKING FOR ERIC

エリックを探して

製作年:2009年
製作国:イギリス/フランス/ベルギー/イタリア/スペイン
監督:ケン・ローチ
出演者:スティーヴ・エベッツ、エリック・カントナ、ステファニー・ビショップ、ルーシー・ジョー・ハドソン、ジェラード・カーンズ、テファン・ガンブ、ジョン・ヘンショウ、ジャスティン・ムーアハウス、スティーヴ・マーシュ

<簡単なあらすじ>
マンチェスターで郵便配達をしているエリックは30年も前に別れた最初の妻リリーと再会するはずだったが、彼女の姿を見た途端に足がすくみ会わずに帰ってしまう。家では2番目の妻が置いていった連れ子の少年2人がおり、それぞれ好き放題自分勝手に行動し全く言うことをきかない。疲れ果てたエリックは自分の部屋の壁に貼ってあるカリスマ的存在のカントナに愚痴をこぼすように。ある日カントナに語りかけていると、なんと本人が現れエリックに助言するようになる。エリックはカントナ、そして仕事仲間たちの協力により目の前の問題を解決していこうと決意する。

<感想>
カントナ自身がケン・ローチ監督に自らの映画企画を持ち込み、本作で製作総指揮も兼ね本人役で出演。エリックが落ち込んでいる時やにっちもさっちもいかなくなった時に登場し、適切な助言をしてどん底にいるエリックを光の見える方向へ導いていくというオイシイ役。

といっても残念なことに私はカントナを知らない…。かつてスーパースターだったそうですが、今作品で初めて知りました^^;カントナ関連のサッカーシーンが流れたり、エリックが試合のことをあれこれ聞いてそれにまつわるエピソードなどを話すシーンもあるのでサッカーファンにはそれだけで楽しめる作品かも。いや、わかんないけどw

今でもリリーのことを気に留めてるエリック。別れることになったのは全て自分のせい。カントナの助言で当時言えなかったことを言うことができ少しずつ距離を縮める2人。なんかよさげな雰囲気に?なんて思えるのもつかの間、そう簡単に万事うまくいくわけがない。2番目の妻の連れ子がヤバい事に首を突っ込み、周囲を巻き込みハチャメチャ。。

ここぞという大事な時にへなちょこになってしまい失敗してあとで後悔しまくりのエリック。でも警察に捕まった時、エリックが大きな声で家族の名前を呼ぶシーンには少しじーんとしちゃった。

よい夫よい父親になれず、何をやってもうまくいかず、がけっぷちでもがいている冴えない中年男性が、自分だけに見えてる(?)カントナと仲間たちの応援で新たな人生を歩んでいく一歩を踏み出すという今作品、落ち込んでばかりいないでもっと前向きに行こうよ!当時言えなかったことを思い切って今言ってみようよ!素晴らしい仲間がいるんだから相談してみなよ!仲間を信じてみなよ!という感じでしょうか。

パンフの中で製作者がこの作品はあえて言うならロマンティック・コメディと言ってますが、ちょっとだけ違うような?私は今までケン・ローチ監督作品は2つしか見たことがないのですが、確かに今までとは違ったテイスト。でもエリックの家庭環境はイギリスの現状を表わしているのは監督らしいかも。どちらかと言えばヒューマンドラマという部類が一番しっくりきます^^

純粋にコメディとは観れない理由として、明るい曲は使われておらず全体的にどこか不安を残すような、胸から何かわき上がるような曲(うまく説明できないけど、とにかく愉快な曲ではない)が使われていて本来なら笑えるシーンでも私にはあまり笑えなかったり…。…と思ったのは私だけかな??(他の方の感想を読んでいると、みなさん面白いコメディだったとか、笑った!といった内容が多いんだよなー)
決して面白くなかったわけではないです。むしろ面白かったです☆ユーモアがあり、ちょっぴりホロッとくる良い作品でした。

エリックを探して2

「リトル・ランボーズ」

『リトル・ランボーズ』  SON OF RAMBOW

SON OF RAMBOW

製作年:2007年
製作国:イギリス/フランス
監督:ガース・ジェニングス 
出演者:ビル・ミルナー、ウィル・ポールター、エド・ウェストウィック、ジュール・シトリュク、ニール・ダッジオン、ジェシカ・スティーヴソン、エリック・サイクス、アンナ・ウィング

<簡単なあらすじ>
1982年イギリス郊外、11歳のウィルは母親と祖母と妹の3人で暮らしていた。教会の厳しい戒律でテレビ、音楽、映画などの娯楽を禁止されていたため、想像力を膨らませ空想の世界を絵にし、聖書に書き込んで楽しむ毎日を送っていた。ある日、悪さばかりする問題児リー・カーターと知り合い、老人ホームを営む彼の家で偶然『ランボー』を見たことでウィルは人生最高の衝撃を受ける。ランボーの息子になりきり、カーターがテレビの映画コンクールに応募するため製作していた自主映画に喜んで参加するようになり、2人は次第に友情を深めていった。だがカーターが1週間の停学になっている間にフランス人交換留学生が彼らの自主製作映画に興味を持ち次第に参加者が増えていった。リー・カーター自身が始めたことなのに疎外感を覚えるようになり、ウィルも戒律を重んじる教会と家族の間に亀裂が生じ始めていた。

<感想>
11歳にして生まれて初めて見た映画が『ランボー』とは!ランボーに魅了されたウィルは寝ても覚めても何をしていても頭の中はランボーのことばかり。さすがにランボー本人ではなく、ランボーの息子になりきり空想するのはやっぱり男の子だね~。日本の男の子が頭にネクタイを結んだら酔っぱらった父親の真似にしか見えないよw
ありえないほど危険なアクションを文句一つ言わず楽しそうにこなしていくんだからなりきり度はハンパない!(といっても半分以上はギャグアクションだけどそれがまた楽し♪)

時代背景もリアルタイムで『ランボー』が上映されていた頃のようで、当時の流行っていた服や曲がどこか懐かしい。。80年代って映画館の中で自由にタバコが吸えたのね。盗撮も堂々とできたみたいだし。

母親は恋人と海外にいるため兄と自由奔放に暮らしているリー・カーターは、万引きするわいたずらやするわ、嘘をつくのは日常茶飯事。一方、厳格な教会の戒律のため自由が制限されているウィルは人を疑うことを知らない純粋な男の子。まるっきり正反対の性格の2人。カーターにとって最初ウィルのことを映画の手伝いにしか思ってなかったのが毎日2人で映画を作ることで距離が縮まっていきます。お互い今まで友人と言える友人はおらず、初めて一緒に何かを共有し、共鳴できる相手と出会い友達が出来たという楽しみを知ったという感じ?

フランスからの交換留学生のディディエ、彼だけは一体何のために登場したのかよくわからずじまい…。学校中からイケてる(イケてるのか?!)扱いされてるけど当時はあのファッションが斬新だったんだろうなぁ。彼はウィルとカーターの間に亀裂を生じさせた原因を作っただけの役割?最後のバスの中での友人との様子を見ると、母国ではイギリスの学校とは違う扱いを受けてるような?彼も彼なりに思うことがありそうなんですが、彼に関しての背景が描かれてないので、ただのナルシストくんになってる…。

2人だけの映画製作だったのにいつの間にか映画制作を仕切り(本人の意志じゃないけど)どんどん世俗慣れしていくウィル、それを目の当たりにしたリー・カーターは友達に新たな仲間ができ自分だけがまた1人ぼっちになるんじゃないかという不安、寂しい気持ちになりウィルに辛く当たりますが、家まで行きちゃんと謝る素直さも。

そしてリーの兄はリーを都合のいいように使ったりしてますが、リーにとっては唯一の理解者で信じる事が出来る相手(と、リー・カーターは思ってる)。その兄役をエド・ウェストウィックが演じているので、弟に冷たく当たるただの嫌なお兄さんで終わるはずはない…かも?!
ウィルの母親は戒律を守っている厳格な信者で、ウィルがよくない友達と遊んだり映画を作ったりすることに眉をしかめていたのですがやはり母親。きっちり我が子を守り抜く姿はステキです。

全体的に少年の友情、親子関係、兄弟愛、宗教などが盛り込まれており、脆い反面、たくましく再生していこうとするハートウォーミングな感じに仕上がっているので後味はよいです^^エンドロールの最後まで楽しめた良い作品でした☆

なんといっても少年役の2人がすんばらしい!演技未経験なんだそうですが全然そんな風には見えないほど自然!しかもこの2人、役柄がピッタリ~。特にリー・カーター役のウィル・ポールターくんはホントその辺にいる悪ガキそのもので演技しているとは思えないほど自然。ところで現在、彼らは15歳と17歳になってるんですがどんな青年になっているんだろう。気になるなー。

P.S もしウィルが初めて見た映画が『コマンドー』だったらシュワちゃんを崇拝してたんだろうか?

SON OF RAMBOW 1SON OF RAMBOW 2
SON OF RAMBOW 3SON OF RAMBOW 4
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