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『捕手目線のリーダー論 : 六つの要』 矢野燿大

『捕手目線のリーダー論 : 六つの要』

捕手目線のリーダー論 ~六つの要~

 著者:矢野燿大
 出版社:講談社





<簡単なあらすじ>
2010年のシーズンをもって現役を引退し、現在はプロ野球を中心に、スポーツ解説者として活動している元阪神タイガースの矢野燿大氏。いつかは指導者としてプロ野球の現場に戻りたいと考えており、課題は「強いチームを作るために、選手には何が必要なのか」「チームを強くするためには、何が足りないのか」「チームを強くする指導者は、リーダーは、何を持っているべきなのか」。本作は”強いチームを作るために必要なもの”を、「闘争心」「決断力」「責任感」「求心力」「反骨心」「奉仕力」の6つのキーワードを元に、さまざまな指導者・チームメイトたちとのエピソード、引退後の体験を交えて記した一冊。

<感想>
「闘争心」では、引退して外から阪神の春季キャンプを見て声が小さいと感じたそうです。覇気がなく泥臭さがなく、何か物足りない。与えられた練習を黙々とこなしている感じ。強いチームは雰囲気もいいし印象にも残る内容とのこと。レギュラーは奪いとるもの。強いチームはそこが徹底してる。闘争心は選手だけでなく、指揮官も同じこと指揮官が勝ちたいと闘志を表に出すことで、当然選手にも伝わる。確かに元阪神監督の星野さんの姿勢はわかりやすかった。

岡田監督も選手から信頼されているようです。阪神監督時のインタビューを見てると、活躍した選手でも、あれはこーだあれはあーだと言っていたので、私はいつも「よくやった!」と一言笑顔で褒めてあげたらいいのにと思ったもんですが、今思えば、勝ち試合であっても常に上を目指そうとする気持ちがあったらからこそ、あのようなインタビューだったのかなと。

「決断力」では、ネガティブなことは言わず前向きに、一度下した決断には迷いを残さないとあります。捕手の迷いは投手にも伝染すると。一つの決断をするためには「あらゆる戦況を見ながら、刻一刻と変わる場面に合わせて戦略を立て直していく能力」がなくてはならない。捕手としての情報収集力、処理能力の大切さを教えてくだれたのは野村監督だったそうです。

「責任感」では、日の丸を背負った北京五輪の話から、負けたりミスをした試合のその後の行動について等々。負けてる試合の時、自分の役割が終わったらベンチ裏に引っ込んでしまうのではなく、後の試合を背負って戦っている仲間たちを応援しないといけない。それを下柳選手が手本となって投手の責任感を見せてくれていたと。他には捕手としての責任、チームリーダーとしての責任等々。

あとこの章の最後にはFAでの大型補強について(トレードは別)。その時のチーム状況によりいい影響が生まれることもあるが、矢野さん個人としてはもうFA補強の時代ではなく、地元の選手を中心に育てチームの主軸を作る、目先の勝利だけではなく生え抜きの選手をしっかり育てることと書かれてます。うんうん、確かに。FA補強でチーム全体がよい方向に向かえばそれはそれでいいけど、基本、地域密着でやはり生え抜き選手を育ててほしいなと私も思う。

「求心力」では、信頼について。チームメイトとの信頼関係、バッテリー間の信頼、そして指揮官からの信頼。なかでも印象に残ったのは、矢野さんが岡田監督に「監督の仕事ってなんですか」と質問した時の答え。岡田監督らしいというかなんちゅーか。密かに名言だわ(笑)。そんな岡田監督、星野監督、大学野球部の恩師伊藤監督と、人間的な魅力がある人には「この人についていきたい!この人をなんとか胴上げしてあげたい!」と思うそうです。

この章の最後には、解説者という仕事を通し、「どうしてあんな…」とか「ここは違うでしょ」とか結果論を言うのではなく、選手がどのようなことを考えていたから今の結果が生まれたのか、選手の目線を少しでもファンの人に伝えたいと捕手目線から解説しようと心掛けているそうです。確かに矢野さんの解説はわかりやすい。(←時々力説しすぎてエキサイトな解説の時もあるけど(笑)。)他の方の解説を聞いていると「ここは違うのを投げて欲しかったですね」といったような結果論を耳にすることがあるような気がする。そうだよね、選手だってプロとしていろいろ考えてプレーしてるんだから、矢野さんのように選手目線で解説してくれるとファンは嬉しい♪

「反骨心」で印象に残ったのは、若手選手がまず考えるべきことは、自分が野球界という競争社会で生き残っていくこと。しかしある程度の年齢になったら、周りの応援があったからこそのプロ野球選手ということを自覚して、何かしらの社会貢献を考えた方がいいとのこと。矢野さん、赤星さん、桧山選手も独自で活動をしており、このような恩返しを若い選手たちが受け継いでもられたら嬉しいとのこと。

「奉仕力」では、監督としての器の話や、裏方さんへの感謝の気持ち、ファンへの気持ちなどが書かれています。この章の最後には、観客席近くで解説している時にファンの野次を聞いていると、他の球団以上に自分が監督だったらという立場で選手起用や作戦について言及する人が多いとのこと。確かに!ってかこれは有名だし、私でさえも監督気分で言ってる(笑)。


本書を読んで思ったこと。元阪神選手の矢野さんが語る『捕手目線のリーダー論』ですが、内容的には一般社会と重なる部分が多いかなと思いました。当たり前のことなんだけど、気付いてないことや、出来てないことを改めて知らされた感じで勉強になりました!ありがとう矢野さん!今度は指導者になってからの『リーダー論』を読んでみたいっす。

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「考える虎」 矢野燿大

『考える虎 : 最強タイガースを作り上げた攻守のカナメ』  

考える虎―最強タイガースを作り上げた攻守のカナメ (ベースボール・マガジン社新書)

 著者:矢野燿大
 出版社:ベースボール・マガジン社 ベースボール・マガジン社新書





第一章:チャンスをつかみとるための行動学
第二章:野球人生を変えた出会いと言葉
第三章:支えられ、刺激を受けたチームメート
第四章:夢に向かって突き進め!
第五章:タイガース愛

<感想>
20年間のプロ野球人生を終えた2010年秋に執筆することを決めたという本書。私はその後に発売された『阪神の女房』を先に読みました。それを前提に感想を。。

まず、内容が結構かぶってるかも^^;本書は下書きで『阪神の女房』が清書という感じ。本書はどこか文章が硬いのですが、第2弾の『阪神の女房』は文章が柔らかく読みやすかったです^^やはり2冊目となると慣れてくるのかなー?でも本書が2011年3月初版、『阪神の女房』が6月初版って…いくら出版社違うからといってもちと発売間が詰まり過ぎてない??きっと大人の事情で2つの出版社から出すことになったってことなのね。

冒頭は中日から阪神にトレードが決まったというところから。「(当時の)星野監督と中日を絶対に見返してやる!」という反骨心が第2のプロ野球人生に大きな支えになったそうな。その後、2002年に阪神の監督に星野監督が就任したのはもう運命?星野監督の存在は、その後の矢野選手により一層の気持ちを引き締めたこととのこと。

39番と言えば矢野選手!ですが、阪神入団時にいくつかの候補の中から39番を選んだのは、中日時代につけていた38番の一つでも上に行けるようにという思いがあり決めたそうです。

そしてなんといってもハイタッチの時の矢野選手の笑顔!これはもうたまりませんヽ(*'∀`*)ノホント、テレビで中継を見ていてもその笑顔はファンにも同じような至福のひと時でした~。

阪神残留を決めた理由も書かれてたり、野村監督、星野監督、岡田監督の3人の指揮官の考えの違いも書かれてました。藤川選手、同年代である金本選手、下柳選手のことも書かれてます。そして鳴尾浜で過した最後の2年間、将来、指導者になることがあればこの2年間の経験は絶対に生かすとのこと。さらに鳴尾浜で一緒に過した若手選手に送るメッセージ。この本書、一緒に過ごした若手選手も読んでるかなぁ?

これからもいろんな事にチャレンジし、いつかは指導者として現場に戻ってきてくれることを楽しみにしてます!

「阪神の女房」 矢野燿大

『阪神の女房』  

阪神の女房

 著者:矢野燿大
 出版社:朝日新聞出版





1章:野球への夢を支えてくれた家族
2章:挫折が心を強くしてくれた
3章:プロ野球という大きな壁
4章:人との出会いが運命を変えた
5章:阪神投手陣の女房としての絆
終章:再びユニフォームを着る日まで

以上の章からなっている元阪神タイガース捕手で現役20年続けた矢野さんの自叙伝。


今更ですが、図書館で予約して数ヶ月、やっとやっと読めました!冒頭から、生まれてからの写真が記載されており、じっくり見たため本文にたどりつくまで時間がかかった(笑)まえがきにも書かれてますが、本書はタイトルにもある「女房」という言葉にこだわったそうな。特にこれといった特別な才能がなかったと自ら言う矢野さん、阪神にトレードで移籍し正捕手をすることになって以来、「自分よりも投手の立場になって物事を考える」ことを意識してきたそうです。

実際、女房の投手が喜ぶ結果になると、最高の笑顔を見せてくれた矢野さん。ちゃんと見てましたよー^^そんな矢野さんが家族、兄弟のこと、妻と子供のことやプライベートな事こと(←といっても野球に関係する内容が殆ど)、幼少の頃からの野球背景、プロに入ってからのこと、運命を変える出会い、女房としての役割などが綴られてます。

野球を始めたのは小学校2年生、その後わりと本格的に野球に取り組み始めたのは、5歳年上の兄がプレーする後ろ姿を見てから。それから30年以上。野球を始めるきっかけをつくってくれただけでなく、裕福でない家庭事情の中、両親に矢野さんを大学に行かせるよう説得までしてくれ、東北福祉大に進み今がある。もしこの時に兄が両親を説得し自分を励ましてくれなかったら、野球人生は確実に高校で終了してたはずだと。道具を大事に扱うようになったもの兄の影響。仕事が忙しくて殆ど家にいなかった父親、病弱だった母親。この頃から自分中心ではなく、相手の立場になって考えるようになったとか。

引退するまでの30年間、ずっとキャッチャーというポジションの矢野さんですが、実はかなりの時期まで捕手のおもしろさに気付くことなく、どちらかと言えばしぶしぶやってたそうな。そうだったんですね。

桜宮高校野球部で出会った伊藤義博監督、矢野さんはこの監督がいなかったら間違いなくプロ野球に入ってなかったと。その後、東北福祉大に移られた監督ともとで再び指導を受ける。監督の教育方針が矢野さんに合っていたようで、ここで学んだことで今の矢野さんがいるんですね!伊藤監督の言葉「捕手は野手の中で1人だけ反対を向いている。みんながお前を見てる。だから打たれても落ち込んだりするな。お前を見たみんなも落ち込んでしまう。」たしかにそーだ。

そしてドラフト。熱心に誘ってくれた阪神からの指名はなく、中日に入団。最初は後ろ向きな考えばかりし、憂鬱な毎日だったそう。頑張っていこうと決意すると今度は阪神へトレード。この時にキャッチャーとして呼ばれたのだからキャッチャーとして勝負しよう!と思ったわけですな。野村監督からは野球という哲学を学び、星野監督からは、選手たちに危機感を持たせ刺激を与えるという操縦法で18年ぶりにリーグ優勝。見てました!テレビで見てましたよー☆

5章では試合中に心掛けた5つのことが書かれてたり、いかに投手との信頼関係を築いていったかが書かれていてとても興味深い内容です。これを読むとやっぱり阪神の正捕手は矢野さんしかいない!と思ってしまいます。といっても引退されてるからどうしようもないけど^^;現在の捕手が何かミスを重ねたら「矢野さんだったら…」とつい思ってしまう。ついつい試合中に矢野さんのことを思い出してしまうのは、やはりそれだけ矢野さんはファンから信頼されてる最高の女房だったんだなとしみじみ。
近い将来、またタテジマに袖を通す矢野さんが見たいですっ!

「決断 : 阪神引退からのリスタート」 赤星憲広

『決断 : 阪神引退からのリスタート』  

決断~阪神引退からのリスタート~

 著者:赤星憲広
 出版社:集英社





<簡単なあらすじ>
2009年9月12月、ダイビングキャッチを試みて生命の危険を伴うケガを負った。激痛や痺れに耐え、リハビリを続けていた中で球団から言い渡された突然の引退勧告。「なぜ?」「まだやれる」。しかし、医師の口からは「最悪、命にかかわる」と…。引退を「決断」するまで、悩みに悩んだ。その間の気持ちの葛藤、チームメイトとの絆、両親の言葉、球団との話し合い、そして阪神愛…。赤星憲広が初めて明かす心の叫びのすべて―。(本の帯を引用)

<感想>
2009年12月9日に突然の引退会見を行った元阪神の赤星さん。覚えてますこの会見。9月12日のダイビングキャッチも見てました。まさか命に関わるかもしれないほどの症状だったとはとショックを受けたのを鮮明に覚えてます。突然の引退に「なぜ?どうして?本当なの?」とかなり動揺しました。

本書は赤星さんの現役最期の試合となってしまった運命の日2009年9月12日の試合から始まります。倒れた瞬間のこと、診察結果、怪我をしてから1ヵ月間の状況や気持ち、リハビリ、回復の兆しなどが事細かに書かれており、9月から引退までの流れと赤星さんの本音を知りました。

その中で球団側から呼び出されたことも書かれており、赤星さんは最初、年俸減額の話だと思っていたそうな。引退したほうがいいのではないかという話。回復云々ではなく、脊髄損傷という怪我の深刻さ、次に同じようなことになったらここまでの回復は望めない。最悪、命の危険がある。ということを球団側は重視。確かに復帰しても、もし何かが起こってからだと遅い。赤星さんの状態を知った上で復帰させ、取り返しのつかないことになれば社会的な問題になりかねない。球団の立場としては適切な判断。でも当の赤星さんは引退ということは全く頭になかったようで、「なぜ、どうして?回復の経過を全く見ずに怪我をしてたった1ヵ月で見切りをつけるのか?」と混乱したそうです。

生まれつき脊柱管が狭いらしく、衝撃によるダメージを受けやすいとのこと。過去にもダイビングキャッチをした時に同じ診断を受けたそうなんですが、現実的な問題として受け止めておらず、今回の怪我。リスクを抱えながらプレーを続けることは難しいとわかっていても、プレーを続けられる可能性を模索する赤星さん。

赤星さんがショックだったのは、球団側が何とか復帰するための解決法を全く見出そうとしなかったこと。引退の2文字だけ。とにかく球団に親身になって欲しかったと。だけど現実を見つめ直し自分の気持ちとしっかり向き合った結果、引退を決意したそうです。そうだったんですね、記者会見だけでは釈然としなかったのですが、引退までの経緯を今作品で初めて知ることが出来ました。正直、まだ出来るのでは?なんて安易に思ってたのが恥ずかしい。ってか阪神のファンなのに今頃になって今作品を読むのは遅すぎ?!

引退までの経緯だけでなく、幼少・小・中・高・大学時代、JR東日本時代を経て2001年にドラフト4位で阪神に入団までも書かれています。背番号について、用具メーカーとの信頼関係も書かれてます。そして!盗塁のコツ・気をつけていたこと・盗塁するにあたり必要なことももちろん書かれてます。あと「前向きに考えたほうがいい」という言葉があるが、言っていい時と悪い時があると。確かに。私も今まで「前向きに」なんて軽々しく口に出していたので、ちょっと考えさせられた言葉です。

生涯タテジマを貫くと公言していた赤星さん、いつも全力でグラウンドを走る姿がとても印象的でした。赤星選手が登録で抹消になると、「赤星選手の代わりはいない。センターは赤星選手じゃないと安心できない!早く戻ってきてー」「(他の選手がセンターの時)これが赤星選手だったらきっと取れたはずなのになー」とよく思ったものです。それだけファンからは信頼されていた選手の1人。

前からダイビングキャッチをし、グラウンドに体が跳ねるのみて「体に影響ないんだろうか?スローで見ると首に影響ありそう」と思ってましたが、今作品を読んで、今後、ダイビングキャッチをする選手の姿を見ると心配してしまいそう。

もう一つ、星野監督についても言及が。監督からは厳しさと執念を教わった。熱い気持ちが選手に伝わるし気配りも抜群で、選手を操縦するのがすごくうまい監督だと。というか、星野監督の厳しさと執念、熱い気持ちはファンにも痛いほどよく伝わってましたww赤星さんは引退後、阪神戦の解説でも真弓元監督のくだりで、星野監督、岡田監督の特徴を述べて比較されてましたねー。赤星さん、今更ですが9年間ありがとう!

「『バイバイ、ブラックバード』をより楽しむために」 

「『バイバイ、ブラックバード』をより楽しむために」 

「バイバイ、ブラックバード」をより楽しむために

 著者:ポスタル・ノベル編
 出版社:双葉社 Postal Novel





タイトルどおり、伊坂幸太郎さんの著書『バイバイ、ブラックバード』をより楽しむことができる本です。内容は以下のようになってます。


・「伊坂幸太郎 ロングインタビュー」
・「解説<あのバス>の行き先」 門賀美央子
・「グッド・バイ」 太宰治
2010年4月に仙台で門賀美央子さんからインタビューを受けた伊坂氏。まずは『バイバイ、ブラックバード』を書くに至ってのいきさつや、太宰治著書『グッド・バイ』へのオマージュ作品と言われることについて語ってくれてます。そして伊坂氏本人が語る「自分らしい小説」、ゆうびん小説で連作短編を仕上げるに至ってや、『バイバイ、ブラックバード』の各話解説までしてくれちゃってます。内容についてここまで詳しく解説してくれるなんて、なんか副音声(監督の解説付き)を聞きながら映画を見るような感じ☆
このインタビューでは伊坂さんによる<あのバス>の話も。なるほど。ある事柄についてどこまで説明しどこから読者の想像に任せるのか判断するのは難しそうですが、伊坂さんによるとどこを残しどこを削るかは作家の技術や感性、そして個性が出るところだと。

気になった箇所が一つ、『死神の精度』が映画化された時の話。小説を書いた時に、これだけは守ろうと思って書いた部分が映画の台本ではそれが崩されたそうな。詳しくは書かれてませんが、完成した映画の中では結局崩されたままのなってるのかしら。まだこの映画版は観てないので、もし観る時はこの辺りを意識してみよう。

びっくりしたのは実は伊坂氏本人、連作短編という形式があまり好きではないということ。言われてみれば確かに『死神の精度』『終末のフール』以降ないかも…。そうだったんだ。でも理由を聞くと納得。私は伊坂さんの著書の中で『死神の精度』と『終末のフール』はベスト5に入れたいぐらい好きな本。またいつか満足のいく連作短編を書いてほしいですものです。

「解説<あのバス>の行き先」では、一見共通点がなさそうにみえる太宰治氏と伊坂幸太郎氏に、唯一共通する一つのキーワードについて門賀美央子さんが語ってます。今まで伊坂さんの著書を結構読んできたのにそんな重いテーマが根底にあっただなんて…。言われて「ホントだ!」と納得。ユーモアや軽妙さばかりに気を取られて現実的なその重いテーマを私はあまり深く考えてなかったかも。

そして、この100ページに満たない1冊の中に太宰治氏の『グッド・バイ』が収録されてます。この作品にインスパイアされてるとわかっていても、実際『グッド・バイ』を読んだことがなかったのでものすごく嬉しい。太宰さんの作品って学生の時に何冊か読みましたが、当時の私は"太宰治=暗い”というイメージしかなかったので、まさかこんなにユーモアがあって洒落っ気のある内容だなんておどろき~。個人的には超美人のキヌ子が言い放つ「おそれいりまめ。」というダジャレが好き。繭美もキョーレツなキャラだったけど、キヌ子も負けてないぐらいのキャラ。が、未完で絶筆となったため途中まで。これからが見せ場!というところで終わっており残念極まりない。

伊坂さんの普段聞けない内容満載のインタビューだけでなく、太宰治氏の『グッド・バイ』まで読めるなんてこの1冊はなかなかよいです☆しかも630円だなんてなんか得した気分。って私、図書館で借りてきたんだった。

「マンガ若き日の小泉八雲/マンガ小泉八雲・日本の面影」

『マンガ若き日の小泉八雲』 『マンガ小泉八雲・日本の面影』

小泉八雲

 監修:小泉凡
 作画:大西洋一
 発行:NPO法人松江ツーリズム研究会
 小泉八雲生誕百五十周年記念出版

<感想>
本書は八雲生誕百五十周年記念事業の一環として小泉八雲の簡単な人生を漫画化したもの。
『マンガ若き日の小泉八雲』は生まれてから幼少時代、青年時代、どんな環境で育ってきたのか、記者生活、最初の結婚、そして日本文化との出会いと来日するまでが描かれています。続編『マンガ小泉八雲・日本の面影』は横浜に降り立ってから最期まで。松江の学校で英語教師をし、日本の宗教・習俗に触れ、怪談に興味を覚えた経緯、そしてのちに妻となる小泉セツとの出会いが描かれています。

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)という名前は知っていましたが、彼の著書は読んだことないし、ましてどんな人生を送った人なのかも全く知りませんでした^^;ですが松江の小泉八雲記念館に行った時に興味を覚えこちらの2冊を購入。マンガ本2冊なので簡潔に人生が描かれており、詳細まで知ることはできませんがざっと一通り簡単な流れを知ることは出来ました。
八雲さんの曾孫である小泉凡さんが本書を監修してらっしゃり、小泉八雲記念館の顧問でもあるそうな。

本書を読むまで八雲さんは人生の半分ぐらいを松江で過ごしたのかと思ってましたが、実は1年3ヵ月しか滞在してないんですねー。そんなに短い期間なのに小泉八雲=松江というイメージが強いのはある意味スゴイ。

今回を機に小泉八雲著の本も読んでみようかなと思ったのですが、図書館で調べてみると思ってた以上に著書数があり、どれから読めばいいのかわからない状態…。うーん困った。

「30代にしておきたい17のこと」

『30代にしておきたい17のこと』

30代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)

 著者:本田健
 出版社:大和書房 だいわ文庫





<目次>
1.「すべてを手に入れることは不可能」だと知る
2.変えられることと、変えられないことの違いを知る
3.自分の勝ち(負け)パターンを知る
4.セルフイメージを定期的にチェックする
5.お金と真剣に向き合う
6.パートナーや子どもを持つかどうか決める
7.自分の居場所を決める
8.両親とお別れしておく
9.年齢の離れた友人を持つ
10.運を味方につける
11.自分の内に潜むダークサイドを癒す
12.メンターから学び、教えを次にまわす
13.人脈を金脈に変える
14.才能のかけ算で勝負する
15.大好きなことを仕事にする
16.人生の目的を知る
17.自分のお葬式の弔辞を書いてみる

<感想>
自己啓発系の本は殆ど読まないのですが、『30代にしておきたい17のこと』というタイトルを目にして30代のうちにすることって何?何かやり残していること、今からでも出来ることってあるのかな?とふと思ったので借りてきちゃいました。でも読み終えて私が想像していた内容とはちょっとが違ったかも。。

"詩文の可能性が幻想的に開くのが10代。それを試しながら失望していくのが20代。そして30代は希望と絶望の狭間"
なるほど。30代の大多数は希望と失望、絶望の間を行き来しているらしい。確かに希望はほぼ薄れているけどそれほど絶望感はないけどなー。
書かれている中には、そうだよねと同調する部分があったり、そういうことも考えていた方がいいのかと思ったり。30代でしておいた方がいいとされる課題を再認識することができてよかったとは思いました。

が、著者自身が30代で人生を変える出来事をいくつか経験したそうで、人生を劇的に変えられるのは30代だと考えておいた方がいいと言いたいのはわかるのですが、"30代でまだ希望だけに生きている人は無関心、無神経で全く現実を見ていない。30代で○○しとかないと40代では手遅れ。40歳までに独立しない人、結婚しない人、子供を持たない人、親友を持てない人は一生そのままの確率大"などなど、少なからず当たってはいるのもありますが言い切ってしまうのはどうかと…。人それぞれ適切な時期があるだろうし。

まぁ最後には結局のところ、あきらめかけていたことをやり、やらなくて後悔するだろうと思うことを実践し、愛してる人に愛を伝え、楽しいことをいっぱいしよう!すべてあなた次第!ということです。そりゃそーだ。なんだかんだといいながらも決めるのは自分次第。

30代前半で読むのと30代後半で読む、また、男女、環境、既婚未婚などによっても捉え方が違ってきそう。なのでさらっと読むにはいいかもしれない。書かれていることと同じような境地に立っている人にはいいかも。なんていうんだろ、当たり前のことが書かれており、自覚してるけどそれを実行することがなかなかできないんだよ~って感じかなー。
あまり感銘できなかった私は著者からみれば"無神経で全く現実を見ていない"と思われそう~^^;40代になってもし本書を再読した時、「著者の言うとおりあーしとけばよかった~」なんて思ったりしてw

「極める台湾茶」 池上麻由子

『極める台湾茶 台湾茶の選び方・愉しみ方』  THE GOLDEN DROPS OF FORMOSA TEA

極める台湾茶―台湾茶の選び方・愉しみ方

 著者:池上麻由子
 監修:林鼎洲
 出版社:グリーンキャット




<感想>
お盆に台湾旅行に行ってきました。
一緒に行ったMさんの目的は茶農家さん巡り。でも私はお茶のことは全く知らず基本すらわかっちゃいない…(><。) そこでMさんに初心者にでもわかる台湾茶に関する本を教えて欲しいとお願いするとこの本をプレゼントしてくれましたぁ~。ということで1ページ1ページ時間をかけて読ませていただきましたよー。
内容は大きく分けて2つ。

Ⅰ.学台湾茶 <知識編>
Ⅱ.台湾之行 <実用編>


まずⅠの知識編では、台湾茶のルーツ、現在までの台湾茶の歴史、なぜ台湾茶は美味しいのか、四季ごとのお茶の個性、台湾茶四天王(文山包種茶・東方美人(白毫烏龍茶)・木柵鉄観音茶・凍頂烏龍茶)それぞれの特徴説明、台湾での主要栽培品種の説明、高山茶の製法方法等々がわかりやすく書かれています。

Ⅱは実用編となっており、店頭でのお茶の選び方、高山茶の上手な買い方、急須の買い方、お茶の保存法、さらに台湾茶四天王の茶葉・茶の水色と香り・茶がらを極上品と中級品とに分けわかりやすくカラー写真で説明。全体的に台湾茶を楽しむコツのようなことが書かれてます。巻末には台湾茶名・豆事典も付いてるよ^^

読み終えて、確かに私のようなお茶初心者にも理解しやすい内容だなぁと。だってこの本を読んで部分醗酵というのを知りましたもんwこんなレベルです。。文章もわかりやすく、文中に出てくるお茶用語(あるいはお茶初心者には馴染みのない言葉や事柄)の意味の説明も書いてくれてます。ありがたい♪

初心者が知りたい台湾茶の基本はおさえてくれてる感じですが、それでも私にはわからないことがまだまだいっぱい。そのわからないことや疑問に思ったことは、台湾茶に超詳しいMさんが街中から山奥にある様々な茶農家さんやお茶屋さんに連れて行ってくれ、実際飲んで教えてくれるのでとっても勉強になります!
さらにさらに台湾で『台灣茶第一堂課: 頂尖茶人教?喝茶一定要知道的事!』という本まで買ってくれたので次回訪台するまでになんとか読めたら…いや、これは辞書片手に読まなきゃいけないのでかなり時間掛かりそうー(>_<。)

\台灣茶第一堂課

今までお茶は喉の渇きを潤すもの、それなりに美味しかったら茶葉や淹れ方なんてこだわらなーいって思ってましたが、ちょっと考えが変わってきました。とりあえず本書は初心者でも理解でき勉強になる一冊だと思います☆
目下の目標はまずお茶の名前と産地を覚えること。タイトルのように極めるのは到底無理だけど、副タイトルにある通り愉しめたらいいなと思います。

「阪神タイガースファン名言珍言集」

『阪神タイガースファン名言珍言集』

阪神タイガースファン名言珍言集

 著者:猛虎魂会
 出版社:中経出版





もうすぐ待ちに待った開幕。
その前に阪神モードにどっぷり浸かりたくてこちらの本を図書館借りてきました。


1章・阪神タイガースは人生の縮図
2章・トラキチもうなる面白ヤジ迷言珍言集-球場に行くもうひとつのお楽しみ-
3章・阪神名物・助っ人外国人列伝
4章・阪神ファンが溺愛した歴代選手たち
5章・猛虎魂の超英才教育
6章・トラキチオヤジたちの遺言集
7章・阪神川柳に見るファンのキモチ
8章・甲子園―聖地のチカラ by 植島啓司
以上、「プロ野球をとことん面白くする人々―阪神ファン」に焦点を当て
「なぜ阪神ファンはあんなに楽しそうなのか」
「どうしてタイガースはこんな愛されるのか」
を追求した1冊になってます。

で、読んだ感想を。
オモシロイ!電車の中で読んでいたら乗り越しそうでした~。
阪神ファンのやじってほんと面白い。
トラキチオヤジたちの遺言集もさすが!という感じ^^
センスあるわ~とつくづく思っちゃう。

他に気にいった箇所は…

・男前やのに阪神に入団すると男前に見えないようになっていく
・テレビやラジオの前では選手に激励叱咤を言う2番目の監督、
 オフには来期オーダーを考えるフロントの役目も果たすファン。
・自分にとって阪神は「思いどおりにならない女」

そしてなんといっても…

・今年はひょっとしてひょっとしたらひょっとするかも

やっぱこれでしょ~。
私も幾度か同じようなことを思ったことがあるのでめちゃ同意!!

甲子園の雰囲気が好きで大歓声を聞くのも好き。そして阪神タイガース大好き!
今年も行ける範囲で甲子園に観戦しに行くぞー!
この本を読んで「阪神ファンになってよかった~」と思えた1冊でした。

付録に「阪神ファン度チェックシート」があり
結果、私は標準的阪神ファンでした。うーん、まだまだだなぁ。

「覚悟のすすめ」 金本知憲

『覚悟のすすめ』 

覚悟のすすめ (角川oneテーマ21 A 87) (角川oneテーマ21)

 著者:金本知憲
 出版社:角川グループパブリッシング 角川oneテーマ21





<感想>
阪神タイガース4番、金本知憲選手によって書かれた本です。
昨年、この本が出版される時、甲子園のスクリーンでも宣伝してました。その時は購入しようと思ってたんですが結局は図書館で予約しちゃいました。アニキが出した本ということで予約待ちの人数も半端じゃなかった!3~4ヵ月は待ったでしょうか。はー、待ちくたびれた~。←なら買えよ~(笑)。

自分の振るイニングの記録にたいする思い、そこまでの努力、阪神タイガースというチームなどなどが書かれています。
勝つことに貪欲な星野監督の時は選手も意気込んでいたけど、選手の判断に任せる岡田監督になって選手はダラダラしだしたと。まぁね、タイプが全然違うもんね。選手の判断に任せるわりには岡田監督は自分の采配ミスは絶対認めず全て選手が悪いと言い切るからね^^;
オリンピックではいろいろ言われてましたが、個人的に星野さんは好きなタイプの監督。
怒る時は怒る、褒める時は褒める、自分が間違った采配をしたと思えば謝る。とにかくはっきりしていて阪神の選手は自分が何を求められているのかわかりやすかったんじゃないかと・・・。
真弓監督はどんなタイプなのかな~。監督としてのベールがもうすぐ明らかになっていくのね。楽しみ^^
そんなこんなで監督のこともチラホラ本の中に登場してます。もちろん忘れちゃいけない広島時代の
山本監督もね(笑)。コワキャラになってますがそのお陰で金本選手は強くなった模様。ありがとう監督!鉄人アニキを育ててくれて。

広島カープに入団し、自分がプロとのレベルの差を感じ他の選手よりもより多く練習。
だが1軍に定着したものの、いくら調子が良くても代えられていた金本選手、その時にどんな時でも絶対代えられない不動のレギュラーになる!と覚悟を決め今日までやってきたとのこと。
「ケガをしていても、それを言わなければケガではない」
そう、頭にデッドボールを受けようが、骨折しようが膝が故障しようがずっとずっと出続けてますもんね~。でもこの言葉、なかなか実行に移せないもの。普通だったらケガをしているなか強行出場したらさらに悪化し長期離脱なったり、選手生命を縮めたりと見てる方も気が気じゃありません^^;
とりあえずじっくり休んで完治してから戻ってきて欲しいとまず思ってしまいます。金本選手のように身体のケア、入念なトレーニングをしているからこそ出来るんだろうなぁ。

何よりもチーム、監督、ファンが自分を信頼してくれてる限りその気持ちを裏切ることは出来ないという強い思いが今の金本選手に繋がってるんでしょーね。ファンのことを大切に思ってるアニキ。
自分が休めばがっかりする人がいる。結果的にファンを裏切ることになる。休まず毎試合出場するのはレギュラーの義務でプロだと。 アニキ~、泣かせないでよ~(TT)。
来季もそんなアニキの勇姿を見るために3塁アルプスで応援します!チケット3枚集めてアニキのバッドがもらえるようまた応募します!
シーズン中、調子が悪い金本選手を見て「ここまでフルイニングにこだわらなくてもいいんじゃないの~」なんて軽々しく思わないようにします!
いや、そんなことをファンに言わせないようなプレーを来季も期待してるぞー!

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