01 Category | [絵本]全般
01/06 「君といたとき、いないとき」 ジミー
10/08 「君をみつめてる」 ジミー
10/01 「おじいちゃん」 ジョン・バーニンガム
09/28 「ラブ・レター」 ジミー
09/26 「ねえ、どれが いい?」 ジョン・バーニンガム
06/21 「ナゼニ愛ハ…?」 ジミー
06/07 「森のなかの秘密」 ジミー
06/01 「ほほえむ魚」 ジミー
04/11 「幸せの翼」 ジミー
04/08 「君のいる場所」 ジミー
02 Archives
03 RecentComments
04 RecentTrackbacks
05 Links
06 Profile

2008.01.06 Sun

『君といたとき、いないとき』  月亮忘記了  WITH MY LITTLE MOON

君といたとき、いないとき
 作・絵:ジミー(幾米)
 訳者:宝迫典子
 出版社:出版社:小学館




<簡単なあらすじ>
ある日、月が地上に落ちてしまった。その落ちた月を森で偶然見つけた少年は家に持ち帰る。一方世の中では月のいなくなったことで大ニュース。小さな人口の月が大量に作ら一時的に街は明るくなるが、いつの間にか街角はすさんでしまい人口の月はどんどん捨てられるように。そんな時、少年と一緒にいた本物の月は自分の本来の姿を思い出すように・・・。


<感想>
まずは冒頭。これにはびっくりです。だって月を見ながらベランダの柵に座ってる男性がいきなり・・・(これ以上はネタバレになっちゃうので書けない〜^^;)

月が夜を照らしてくれるのは当たり前のことで、いざ月が世の中からなくなると世界はパニック状態。だけどすぐさま人口の月が大量生産されるってのは現代を象徴してるような。月は暗い夜を照らしてくれるのが当然と人は思ってますが、いざ月がなくなると恐怖におちいり、代替のものを作ることで安心。最初は小さくて可愛らしい月をみな大事するも、飽きて捨ててしまうのも現代を象徴してる。

一方で、孤独だった少年と月。この両者は出会うことで互いに寂しさを埋めていったのかな。少年は何かするごとに母親のことも触れており、自分に関心を示して欲しいのがよ〜くわかります。
暗闇=孤独?孤独=自分自身?うーん、2回読み直しましたがジミー作品は考えれば考えるほど奥深すぎていろんな意味に取れます。一体どこまでが夢というか想像なんだろう。ってどうみても現実じゃないけどさ(笑)。
これほど読者に問いかける絵本作家がいるとは!絵本で字数が少ないとはいえ訳者は大変だ。
だけどジミー作品は言葉がなくても画だけでも惹かれてしまう。
ほかの作品の主役たちが脇役として登場するところはもうお決まり!!しかも全然無理やりではなく、脇役としてもちゃんと自らのストーリーの一環として登場してるのがすごい。

そういや少年に拾われた月が徐々に大きくなっていってる・・。最初は手のひらサイズだったのにどんどん大きくなっていってるのは月が少年の愛情を受けてるからなんだろうか。ん?愛情?
ここからは私の勝手な解釈。
"大人になった主人公は孤独で、仕事あるいは恋愛に疲れている。で、心がすさんでいる時に冒頭の出来事が。夢の中で少年時代に月と一緒に過ごしたこと、親友である月が今もずっと空から見守ってくれてることを思い出す。"
どうでしょ?想像だけが膨らんでいく・・。ジミー作品は頭の活性化になるわ〜(笑)。

個人的に好きなシーンは傘をたたく雨の音を聞きながら散歩する少年と月。月の嬉しいそうな顔も素敵ですが、傘をたたく雨の音もいいかもしんないと思えるようなシーンでした♪

21:24 | [絵本]全般 | edit | trackback(1) | comment(2)

2007.10.08 Mon

『君をみつめてる』  我的心中毎天開出一朵花  A GARDEN IN MY HEART             

君をみつめてる
作・絵:ジミー(幾米)
訳者:岸田登美子
出版社:日本文芸社




<簡単なあらすじと感想>
本書に収められた作品のほとんどは、『中国時報』の「居家週報」に掲載されたもの。コラムのタイトルは「一輪の花」。
なんて言ったらいいんだろう、寓話的な絵本です。ジミー作品は大体奥深いテーマなんですが、これもそういった感じでしょうか。一話完結ではなく62話からなる絵本なのですが、内容は実にさまざま。
・絵は悲しげだけど内容を読むと希望につながる前向きな内容だったりロマンチストだったり。が、悲しげな絵の通りの内容だったり。
・絵は楽しげだけど内容は悲しげだったり。が、楽しげな絵の通りの内容だったり。
・絵は希望的だけど内容は現実味たっぷりだったり。が、そのまま夢のような内容だったり。
・中には詩的なものがあったり、意味がよくわからないものがあったり(笑)。

目次前にある巻頭部分を見ると、「出来ないこともあるけれど、チャレンジすることが大事なんだ!」といったメッセージのような絵があるので目的を失った人・何かをする前から諦めてる人に勇気を与えてくれるような内容の絵本かと勝手に思っていたのですが、中には少し違うのもあるのかな?

・悲惨な状況であっても自分の気持ち次第で前向きに!
・夢を持つことは楽しい!
・不安な今、今後どうすればいいのかわからない・・・。
・何かに夢中になってても、ふいに何のためにこんなことをしてるのかと。 などなど

いろんなテーマがありすぎて、頭がごっちゃになりそう(苦笑)。新聞のコラムに掲載されたものなので、1冊の本として読むと一貫性を求めづらくなるのが難点。エッセイではないので余計に一つ一つのストーリーについて考えてしまう。

余談ですが、ジミーのエッセイがあれば読んでみたいな〜。あとがきがエッセイっぽい時があり、エッセイ集を出すときっと面白いと思うんだけどな。でもこういう絵本を書く人は絵本のイメージがあるからやっぱりエッセイは出さない方がいいかも。←どっちだよっ!

11:31 | [絵本]全般 | edit | trackback(0) | comment(2)

2007.10.01 Mon

『おじいちゃん』  GRANPA
              
おじいちゃん
作・絵:ジョン・バーニンガム
訳:たにかわじゅんたろう
出版社:ほるぷ出版



<簡単なあらすじと感想>
おじいちゃんのもとへやってきた孫娘。庭いじり、ままごと、釣り、時にはおじいちゃんに怒られたり・・などおじいちゃんとの何気ない日常を描いています。おじいちゃんは孫娘と触れ合うことで自分の子ども時代を思い出し、孫娘はおじいちゃんに甘えたりいろんな質問したり。

おじいちゃんの調子がよくないことは分かるようになってますが、前ページまでおじいちゃんの膝にのって楽しげに話していたのに、次ページにはいきなりおじいちゃんがいない。
ほのぼのとした光景から突然おじいちゃんが居なくなってしまうのですが、普段おじいちゃんが愛用していたイスだけがポツンと残り・・・。おじいちゃんが座ってないイスがとても大きく感じ、おじいちゃんの存在感がどんなに大きかったかわかります。
そんなおじいちゃんの居ないイスを横で見てる孫娘。庭いじりしてる時に「虫も天国に行くの?」とおじいちゃんに聞いてた孫娘ですが、身近な者が亡くなったという現実をどう感じているのか―

このシーンは何もセリフがなく、女の子は白黒で描かれてます。
全体的にカラーページと白黒ページがあり、その内数ページは、カラー部分はおじいちゃんと孫娘の現実、白黒部分はおじいちゃんと孫娘の想像や空想って感じでしょうか。←全てのカラー・白黒がそうではなく一部分です。
なのでイスがカラーで孫娘が白黒で描かれてるのは、おじいちゃんの死は現実だけど孫娘は現実として捉えていないということなのかなあ〜と思ったり。
幼児向けの絵本なので、この絵本を子どもと一緒に読んだあと「おじいちゃんはどこへ行ったの?」と死をちゃんと理解していない子どもに聞かれたら、大人は何て答えるのかな?
この絵本は大人にとってもなかなか奥深いです。

09:26 | [絵本]全般 | edit | trackback(0) | comment(0)

2007.09.28 Fri

『ラブ・レター LOVE LETTERS』  我只能為你畫一張小卡片  LOVE IN THE CARDS  
            
Love Letters ラブレター
 作・絵:ジミー(幾米)
 訳者:岸田登美子
 出版社:小学館




<感想>
いろんな人からの48通のラブレターを1枚のカードに託し、可愛らしい絵でまとめた絵本。とにかく宛名と差出名が楽しいです♪

「愛する詩人様へ 性格美少女より」
「青春時代へ 現実を見たくない私より」
「ニガウリさんへ 前菜より」
「醤油漬けのたまご君へ 白いたまごより」などなど。

普段面と向かって言えないことをカードに書いたり、感謝の気持ちや思い出話を綴ったり、誰かに宛ててというより日記風だったり、ロマンチックな内容だったり、不安なことを誰かに聞いてほしかったり・・・。
空想的や幻想的なものもあれば、「パパへ あなたの息子より」のように子どもが入院中の父親へ宛てたもので実際ありそうな内容でとっても現実的。
「編集者様へ ジミーの分身より」はとっても興味深い。『幸せの翼』を執筆していている時のエピソードを書いたものですが、この内容を信じるなら、ジミー自身が『幸せの翼』の主人公を哀れんでたんだと知りました。やはりハッピー・エンドじゃなかったんだ〜。

最後にジミーからのラブレターが。
別人になった自分が大勢の友人に手紙を書くという空想の世界に浸ったそうな。そしてジミー宛に沢山の手紙来るそうなんですが、そのうち1年に数枚の返事も書けなかったと書いています。カードをテーマに絵本を作ろうとしたのはこのことが原因かもしれないと。
そうなんだ!それで冒頭と巻末の絵の意味がわかりました♪
冒頭に少女がジミー宛の手紙を持って一生懸命ポストへ向かい、巻末ではポストから手紙を持った青年が宛先に一生懸命届ける絵が描かれてます。
これは冒頭の絵はジミー宛に手紙を出すファンを表しており、巻末の絵はジミーがとても遠くへ住んでるファンにカード(返事)を届けてるんですね♪だからカードを受け取った女性は大喜びしてるんだ。違うかな?
絵本とは違った趣向で楽しく読むことが出来ました♪

19:10 | [絵本]全般 | edit | trackback(1) | comment(4)

2007.09.26 Wed

『ねえ、どれが いい?』   WOULD YOU RATHER    
            
ねえ、どれが いい?
 作・絵:ジョン・バーニンガム (John Burningham)
 訳:まつかわまゆみ
 出版社:評論社




ジョン・バーニンガムの絵本は前から知ってましたが、実際ちゃんと読んだ(見た)ことがなかったんです。といっても絵に記憶があるのでもしかしたら幼少の頃に読んでもらったかも?
なぜ急に興味をもったのか― それは10月に『ジョン・バーニンガム絵本原画展』に行く予定をしており、ジョン・バーニンガムの絵本を少し読んでおこうという単純な理由から^^;もともとジョン・バーニンガムの絵のタッチは好きなので早速図書館のHPで検索!
しかしあまりにも冊数が多くてどの絵本から読もうか迷った挙句、タイトルで気に入ったのを数冊借りてきました。そのうち1冊がこれ『ねえ、どれが いい?』。どの本にしようか迷った私の声を代弁してくれるようなこのタイトル、気に入りました(笑)。

<簡単なあらすじと感想>
・もしも○○するならどれがいい?
・ねえ、どれがいい? ○○するのと××するのと△△するの。
・どれならできる? ○○するのと××するのと△△するの。
・○○と△△、どっちがいや?
・どこでならまい子になってもいい? ○○、××、△△。
・どれを手伝う? ○○、××、△△。


といったように、子どもと一緒に読んで子どもに「○○ちゃんはどれがいい?」と質問しながら、あるいは絵本に載ってる事柄以外の質問をしたりしてコミュニケーションが取れる絵本という感じでしょうか。可愛い絵を見ながら「どれがいい?」なんて聞かれたら大人の私も思わず「え〜っと、これ!」なんて指差しそうです(笑)。
「どれがいい?」と聞かれ、絵本に載ってない答えを考えたりするのも楽しいだろうな〜 ←すっかり幼児気分♪

「どれを手つだう? ようせいのまほう・小人のたからさがし・まもののいたずら・魔女のシチューづくり・サンタクロースのプレゼントくばり」なんて言われたら、その状況をウキウキしながら想像しちゃいますもんね。現実的にはどれもあり得ないのですが、幼児にとっては最高の空想の世界(私もうっとり♪)。
「どれなら食べられる? くものシチュー・かたつむりのおだんご・虫のおかゆ・へびのジュース」という質問なんて実際うぇ〜って感じですが、私なら「食用かたつむりなら食べれる!エスカルゴ大好き!サイコー♪おだんご?バターとガーリックよろしく♪」なんて答えちゃう(笑)。なんか大人の答えってイヤだわ・・・^^;。
楽しいこと、少し悲しいこと、イヤなこと、夢があること、いろんな質問が数ページに込められており、想像力が豊かな幼児にとってはとっても楽しそうな絵本。
ちなみに小学生にこの絵本を見せると「あほらし〜」という答えが返ってきそうな予感。物心ついた子どもには不向きかも^^;

外国の方が書く絵本って、人間の顔が以外に淡白だったりするんですよね〜。鼻は一応高く描かれてるものの、目がただの点だったり(笑)。やはり外国人特有の彫りの深い顔は描きにくいんだろうかなんて思ったり。どうだろ?
明らかに幼児向きの絵本なんですが、多数あるジョン・バーニンガム作品の中でこの絵本を最初に選んで良かった〜。いつか私に子どもが出来たらこの絵本は一緒に見たい本の一冊にしたいと思いました♪

22:22 | [絵本]全般 | edit | trackback(0) | comment(2)

2007.06.21 Thu

『ナゼニ愛ハ…?』 布瓜的世界 POURQUOI

ナゼニ愛ハ…?
 作・絵:ジミー(幾米)
 訳者:宝迫典子
 出版社:小学館





<感想>
今まで私が読んだジミー作品とは趣が違います。絵本ではなく、少しマンガっぽい感じで字も結構多い(笑)。
「なぜ?」「なぜ??」「なぜ??」で埋め尽くされた本なのですが、ただ単になぜと問いかける本ではありません。子どもの頃って生活していく中で疑問に思うことって多いですよね?初めて目にするもの、決まりごと、ある物事の結果に対する答えetc・・・。
子どもの「なぜ?」に最初は大人も答えてくれるけど、答えが見つからないなぜに対して大人はイライラ感を示し答えてくれなくなる。すると子どもも自然になぜと聞かなくなるってのは仕方がないこと。大人でも日常生活で「なぜ?」と思うことは多々ありますが、心では思っても口には出さずそのままにしてしまう。
子どもが思う「なぜ?」、大人が思う「なぜ?」を素直に率直に描いてるそんな一冊。

答えがない「なぜ?」は世の中にたくさん。

・大人でもよく思うこと「こんな結果になるなら○○しなかったのに」
・当たり前のことになってるけど「誰が1分を60秒、1時間は60分、1日は24時間と決めたの?」
・言われてみれば思うこと「かぼちゃはシンデレラで馬車に変わるけど、なぜほかの瓜には夢のある話がないの?」

他にも「なぜ?」と思うことが詳細に描かれており、そういえばそうだと思える「なぜ?」ばかり。
今まで思っていたけど口に出せなかった「なぜ?」、当たり前になってて疑問にさえも思わなかった「なぜ?」、そんな「なぜ?」をジミーが代弁してくれてるような感じがします。

子どもと一緒に読むのもいいですが、とにかく「なぜ?」の本。
子どもが今まで「なぜ?」と思わなかった事柄を、本の「なぜ?」を見て「なぜ?」と聞かれたらどう答えるのかな?子どもが新たな「なぜ?」を発見し、一緒に読んでるお母さんが「なぜ?」攻撃にあうかも(笑)。

00:28 | [絵本]全般 | edit | trackback(1) | comment(4)

2007.06.07 Thu

『森のなかの秘密』 森林裡的秘密 THE SECRET OF FOREST

森のなかの秘密
 作・絵:ジミー(幾米)
 訳者:高梨いなさ
 出版社:PHP研究所




<簡単なあらすじ>
とある日、昼寝をしてるともこもこうさぎが現れた。おいでと口笛を吹かれてドアを開けたみるとそこは森の中。森は音楽がいっぱいで楽しい。実は森の中に秘密をたくさん隠していた。そして忘れていた夢も見つかった。楽しい時をすごせてありがとう、もこもこうさぎ。しかし夢が覚め、うさぎがいない町はとてもさみしい。またあの楽しい夢が見たい・・・。

<感想>
今作品は手に入れにくそうなので図書館で借りてきました。
ジミー=色彩豊かというイメージがあったのですが、今作品は絵の線も文字も全て深い緑色。でも内容はファンタジー溢れる物語になってます。

今作品はジミーの処女作。しかも作家デビューが40歳というんだからすごい!そして何よりこの処女作を読んであることが分かったことが何より嬉しい!!
『地下鉄』や『幸せの翼』、『君のいる場所』を読んで、密かに登場してる巨大うさぎ(窓の外だったり木の陰だったり、登場の仕方は様々)がず〜っと気になっていたんです。一体どんな意味があるんだろうと。
ちなみに『地下鉄』では『森のなかの秘密』の主人公と巨大うさぎがちゃっかり電車の中に乗っており、『君のいる場所』では巨大うさぎと夢うさぎたちが堂々の登場。
『森のなかの秘密』を読んで、初めて巨大うさぎの正体がわかりました。もこもこうさぎだったと。←ただ他で登場してる巨大うさぎがもこもこうさぎと同一のものかは謎・・。。

ジミー紹介サイトを見てみると、次のような説明が・・
「巨大な石やウサギや宙を泳ぐサカナや、およそリアルとはかけ離れたものがそこには存在している。一見すると楽しいファンタジーのようだが、内包されているものは実に奥深く哲学的だ。」と。
でしょうね〜。『森のなかの秘密』での等身大巨大うさぎは愛嬌があって可愛らしいけど、その他の著書に出てくる巨大うさぎの登場は意味不明で何か奥深いものがありそうですもん。
『森のなかの秘密』は単純にファンタジーとして読んでましたが、もしかして単純な中にも何かメッセージが隠されていたのか?!やっぱりジミー作品は奥深い・・・。

21:21 | [絵本]全般 | edit | trackback(1) | comment(6)

2007.06.01 Fri

『ほほえむ魚』 微笑的魚 THE SMILING FISH

ほほえむ魚
 作・絵:ジミー(幾米)
 訳者:有澤晶子
 出版社:早川書房




<簡単なあらすじ>
ある日、ぼくにほほえんでくれる一匹の魚に出会った。犬のように忠実で、猫みたいに心がかよい、恋人のように愛しい魚―。 いつだってぼくにほほえんでくれる魚が出ていってしまう。その後を追ったぼくはあることに気付く・・・。

<感想>
家族、あるいは友情以上の愛を感じているいつも一緒にいる魚。その魚の一番の幸せを知った主人公の想いを描いた作品って感じでしょうか。
まるで自分自身を魚の人生に置き換えてるような感じもするし、好きな人の気持ちを思いやる気持ちが大切だということのような感じもするし・・。いろんな想いが込められた本のような気がします。

今までのジミー作品は色彩豊かなのが印象的だったのですが、今作品は淡い青と緑が主軸となってます。本当の自分になれた時、緑に輝くと私は感じたのですが、どーでしょ?

ジミーを調べていて知ったのですが、F4、ワン・リーホン、Jolinによるコンピレーションアルバム「華流」、F4のメンバーが出演するドラマ主題歌を集めたアルバム「華流II」のジャケットってジミーが担当してるんですね〜♪
華流 ~台湾明星精選集 華流 II ~F4ドラマ・ミュージック

左の「華流」はまるで『地下鉄』の中から飛び出してきたみたい。
そういや『ほほえむ魚』には10分間のアニメーションもあるそうな。

絵本以外でもジミー作品に出会うことができるんですね。まだまだ知らないことだらけのジミー。今後も徐々にジミーについて調べて行こうっと♪

21:31 | [絵本]全般 | edit | trackback(1) | comment(2)

2007.04.11 Wed

『幸せの翼』 MY WING/OVER THE RAINBOW

幸せの翼
 作・絵:ジミー(幾米)
 訳者:岸田登美子
 出版社:小学館




<簡単なあらすじ>
「約束された幸せ」―この言葉どおり、社長という座、素晴らしい家族、才能、何をしても一番で期待を裏切ることがない全てのことに恵まれた彼。そんな彼の背中に小さな羽が生えてき、ますます大きくなり羽ばたきするように。周囲の人々の期待は大きくなり彼も期待を裏切らなかった。見事な翼を持つことになった彼に待ち受けていたものは・・・。

<感想>
何の不自由も無く幸せに暮らしていた彼が翼を持つことによって今までの生活が変わります。
何が幸せなのか、幸せはどこにあるのか、幸せ不幸せは一体誰が決めるのか―というのがテーマのようですが、読み終えて思ったことは彼にとっての幸せとは一体なんなんだろうってこと。羽が生える前の生活は読む限りでは不幸せには感じられなく、羽が生えた後が不幸せ?と思ってしまうのですが、終わりの方の語り手の言葉によると実は以前の生活は自分らしくなかったのかなとも思ったり。
うーん、うーん・・・正直言って彼にとっての幸せが結局何だったのか私にはわかりません。これが彼が望んでいた結果?ならなぜ過去の場所へ?翼を持った後に自分らしい幸せを捜さなければならない状況になってしまった?
この本の感想が書かれたサイトを拝見したところ、この本は読む人によっていろんな意見があるみたい。

私が勝手に思うには、彼の今までの幸せとは無条件に自分の意思とは関係なく築かれたもの(でもそれはそれで幸せ)。本当の幸せとは幾度の苦労を重ねていき自分らしい幸せを自ら頑張って見つけること。そして大事なことは与えられたどんな過酷な情況でもそれを勇気もって受け入れること。
えっ、違う?考えれば考えるほど私の頭はごっちゃです(苦笑)。彼には「がんばって」との一言しか思い浮かびません。
ただ彼は子どもの頃からおぼっちゃまのような生活を送ってきてますが、基本的に心優しいじゃないかと思ったり。彼にとっての幸せが結局よくわからないままなので結果論の感想が書けないのが歯がゆいですが、読む人によっていろんな感じ方を与えてくれる絵本だと思います。

そうそう、忘れちゃならないことが!
地下通路では、『地下鉄』『君のいる場所』の人物も登場するので見つける楽しみ倍増♪(私自身ジミーの本は3冊しか読んだことがないのですが、他の著書の人物も描かれているのかも?)
そして『君のいる場所』の肝心なシーンも登場!絵と文は直接的には関係ないのかもしれませんが、『君のいる場所』の後に今回の本を読むと「もしかして?!」なんてついつい思ってしまうこと間違いなし!
私のように『地下鉄』『君のいる場所』を読んでからこの本を読むとストーリー以外でも楽しめますよ〜♪

23:19 | [絵本]全般 | edit | trackback(1) | comment(4)

2007.04.08 Sun

『君のいる場所』 向左走・向右走 SEPARATE WAYS

Separate Ways 君のいる場所
 作・絵:ジミー(幾米)
 訳者:宝迫典子
 出版社:小学館




<簡単なあらすじ>
玄関を左へ曲がる癖がある彼女、玄関を右へ曲がる癖がある彼は隣同士に住みながらお互い会うことがなかった。そんな2人が公園で運命を感じる出会いをするが、交換した電話番号を書いたメモが雨でにじんでしまいお互い連絡が取れない状況に。2人をつなぐものは雨でにじんだ電話番号だけ― 2人はこのまま会えずじまいになってしまうのか?

<感想>
『地下鉄』を読んでジミーのプチファンになった私。『ターンレフト・ターンライト』の原作絵本ということ、そして香港映画でお世話になっている孔雀の森さんのブログ『夢の国・亞洲文化宮』の記事を読んでさらに読んでみたくなったので早速購入。

映画ではそんなに長い期間ではなかったような気がするのですが、原作では孔雀の森さんがおっしゃる通り日記形式になっており、10月6日に始まり、年末に2人は出会い、さらに翌年の3月でラストを迎える・・・となってます。
映画を見てからこの絵本を読んだのですが、原作の雰囲気を壊すことなく忠実に映画化してるな〜と感心(ラストはちょっと違うけど)。『地下鉄』はここまで忠実じゃなかったような・・・。

お互い同じ気持ちでいるのにそれを伝えることが出来ない、こんなに近くにいて同じものに共感してるのにすれ違う毎日というのが左右・上下に2人の様子が描かれておりよく伝わってきます。
自分は無力で人生はつまらないものと平凡な日々を送ってた2人の日々の気持ち、出会ってからの互いを想う気持ちも文章は短いけど詩情的でいい感じ。
ジミーの本は大衆の中から主人公を探す出す楽しみもあります♪

この原作では2人が出会ったのは天使によるもので「2つ(2人)の平行線が交わった」、そして2人が会えなくなったのは悪魔が舞い降りてきて「握ってる凧の糸が切れる」と表現してるのですが、そしたら2人が再び・・というシーンは?私はこの結果こそが2人の運命と思ってたのですが・・
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
実は『君のいる場所』を購入した時、ジミー著の絵本をもう1冊買ったんですよね。
その本の中に、ななななんと『君のいる場所』の肝心な1シーンが挿入されており、2人がこうなったのはもしかして○○のおかげ??なんて思わせぶりな箇所があるんです!
他の著書で違う本の内容を上手く挿入するなんて粋なことをやってくれる(笑)。その他の本でもこんな挿入があったりするのかな〜?
こちらの絵本の感想はまた今度。

12:33 | [絵本]全般 | edit | trackback(1) | comment(2)

01 Categories 02 Archives