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「終わりなき叫び」 <三大映画祭週間2011>

『終わりなき叫び』   A SCREAMING MAN / UN HOMME QUI CRIE

終わりなき叫び

製作年:2010年
製作国:フランス/ベルギー/チャド
監督:マハマト=サレ・ハルーン
出演者:ユースフ・ジャオロ、ディオク・コマ、ハジェ・ファティム・ングア、エミール=アボソロ・ムボ、ジェネバ・コネ

<簡単なあらすじ>
アフリカにある内戦下のチャド。高級ホテルのプール監視員の仕事をしている55歳のアダンと20歳の息子アブデル。アダンは元水泳チャンピオンで周囲からチャンプと呼ばれており、本人もそれを誇りにプール監視員をしていた。ある日、ホテルの支配人がワンに代わりリストラが始まる。仕事仲間のコックをしてるダビッドや門番がクビになる中、アダンはクビは免れたものの門番へ配置換えになる。プール監視員は息子アブデル1人がすることに。更衣室で自分の体を見て老いを感じ始めるアダンだった。ある日、地区長に呼び出され市民の義務である戦争寄金を払っていないと問い詰められるが、アダンはお金がないと答える。数日後、召集命令によりアブデルは徴兵されてしまう。息子がいなくなり、アダンはもとの監視員の仕事に戻るが…。そんな時、家にアブデルの恋人と名乗るジェネバが家にやってくる。町にも反乱軍が占領してき町中の人が逃げる中、アダンは駐屯地にアブデルを救出しに行く。

<感想>
元水泳チャンピオンでプールは自分の人生だと思っているアダン。息子と2人でプール監視員をしていたのにリストラが始まり、結果的に監視員を任されたのは息子で、アダンはクビは免れたものの門番へ異動。普通なら、自分がどうなっても息子がクビにならず現職に留まれたことに喜ぶのが親なんじゃ?と思うところですが、アダンは元水泳チャンピオンということで、誇りやプライドがありショックは隠せない模様。家でも食事中は無言でアダンの妻は「もう、なんのなのこの雰囲気?」って感じでいろいろと借りにくる近所の人にも嫌味を言うぐらい。自分はまだまだいけるんだぞ!若いんだ!と言わんばかりに夜に腹筋の練習をするアダン、でも現実は残酷です。門番の仕事に移り、生きる気力がなくなってしまったよう。表情を変えずじっとする姿が印象的。何を思い何を考えていたんだろう。

内戦も進んでおり、戦争寄金を払っていないアダンは地区長から咎められ、もし3日以内に払わなければ…と。その結果、息子が徴兵されてしまうことに。連れていかれる息子を引きとめようとする妻は必死にアダンを呼ぶのに、アダンは家の中でじっとしているだけ。こうなることをわかっていただけにどうすることもできない。プール監視員の仕事に返り咲いたアダンですが、前のように生きがいとして働くのではなく、心ここにあらずで黙々と仕事をしてるだけ。そして国軍、反乱軍による内戦状況をラジオで聞く毎日。

ある日、アブデルの恋人と名乗るジェネバがやってくるのですが、彼女は17歳でマリが故郷の歌手。アブデルからのカセットを聞き歌うシーンがあり、思わず目頭が熱くなってしまいました。そんな中、町の人々もどんどん逃げていってしまうぐらい反乱軍が迫ってき、あの地区長でさえも家族を連れてそそくさと町を離れようとしている。アダンも妻から逃げようと言われるも「仕事が…」と。映画を通し、冒頭で流れるテレビ映像以外は内戦の映像はなく、アダンが聞くラジオから流れる内容しか内戦状況はわかりません。

いくらアダンが断食しようが、息子の代わりに入隊したいと思っても、神は助けてくれないし内戦もひどくなっていくばかり。自分のせいで軍隊に徴兵された息子のところにバイクで行くのですが、息子は大怪我を負っており家に帰りたいと。その夜こっそり息子を連れ出して家路に向かう2人。川で泳ぎたいと言う息子のためにアダンは川(湖?)に行くのですが…。

自分の生きがいであった仕事を、年老いてきた自分にかわり息子に譲ることになったという葛藤、それを内戦状況と絡めて苦悩を描いているのですが、これが絶妙!観終わってから、冒頭のシーン、どちらが長く水中に潜っていられるかと競争をする仲睦まじい姿を思い出してしまいました。内戦中という現実、老いという事実、どうすることも出来なくなってからわかること。なんとも言えない余韻がずっと残ります。

エンディング、アブデルの恋人と名乗るジェネバが歌ってると思うのですが、アカペラで流れるこの曲は静かで、綺麗で、歌詞はわかりませんがこの作品にとても合ってて、ラストの余韻をそのまま残してくれてるような雰囲気。とても良い作品でした。

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「英国王のスピーチ」

『英国王のスピーチ』   THE KING'S SPEECH

英国王のスピーチ

製作年:2010年
製作国:イギリス/オーストラリア
監督・脚本:トム・フーパー 
出演者:コリン・ファース、ジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム=カーター、ガイ・ピアース、ティモシー・スポール、デレク・ジャコビ、ジェニファー・イーリー、マイケル・ガンボン

<簡単なあらすじ>
英国王ジョージ5世の次男であるヨーク公(ジョージ6世)は幼い頃から吃音というコンプレックスを持って生きてきた。数々の言語聴覚士に診てもらうも全く改善せず、妻のエリザベスはスピーチ矯正専門家であるオーストラリア人のライオネルの所へ夫を連れて行く。が、立場が全く違うのに名前で呼び合ったり変わった診察法であったためヨーク公は自分には合わないと出て行くが、その後、その診察法に改善の余地があるとわかったためライオネルの独自の治療を受けるようになる。のちにジョージ5世が亡くなり長男であるエドワード8世が即位するが、離婚歴のあるシンプソン夫人と結婚するため王位を退き、ヨーク公が王の座に就くことになる。なりたくなかった王になってしまったジョージ6世には載冠式、そしてなによりもヒトラーのナチスドイツとの開戦に向けて国民へのスピーチをするという大仕事が待ち受けていた。
妻エリザベスは記憶に新しく101歳まで生き2002年に逝去した皇太后で、現エリザベス2世のご両親。実話を描いた話でアカデミー賞12部門ノミネートされ、作品賞、主演男優賞、監督賞、脚本賞の4冠を獲得した作品。

<感想>
祝アカデミー賞!
吃音が克服したわけではなく、ジョージ6世が国王になるまで、そしてそこに至るまでの間、コンプレックスを乗り越えていくという歴史人間ドラマを描いています。実話といっても難しい内容ではなく、ライオネルとの友情愛、夫のことを十分に理解している妻と可愛らしい子供たちの家族愛、ジョージ6世の努力と国王になるための自信・自覚、主にこれらが主に描かれてるかな。

最初は治療中にプライベートな事は一切聞かないということだったのに、ジョージ5世が亡くなり動揺したジョージ6世はライオネルの所に突然現れ、自分の辛い過去をライオネルに話し出します。立場上、何でも話せる"友人"がおらず、"友人"という概念さえもなかたジョージ6世…。

ライオネルの治療法は一風変わっており、そして時には必要以上に口を出したりしながらも信頼を得ていく過程は見所の1つ。ライオネルは対等に話しながら治療していくも、ジョージ6世にとってライオネルはただの一般市民。その違いから摩擦がおこったりしますが、いつしかジョージ6世にとってライオネルは必要な存在に。

王室を扱っており治療も真剣であっただろうけど、治療の一環でジョージ6世に汚い言葉を言わせたり、また歌わせたりするというユーモアがあったり、ウィットに富んだ会話があったりと日本の皇室じゃ無理だろうなというシーンが多々あるのは、やっぱイギリスというお国柄なんだろうなー。パンフによるとスピーチ後に交わされたWに関する会話は実話なんだそうな。洒落たセリフ☆

そしてなんといっても最後のスピーチが一番の見所!これから戦争が始まろうとし不安になってる国民に対しスピーチをしなければならない。だけど国民はジョージ5世在命中のジョージ6世のダメダメスクリスマス代理スピーチぶりを知ってるし、ジョージ6世にはエドワード8世のような華やかさもない。王の言葉で国民の信頼や団結がかかっているという大一番。全国民がラジオの前で国王の言葉を待っており、ジョージ6世は国民の信頼を得られるか今後の影響もとてつもなく大きい。

派手さはない作品ではありましたが、この最後のスピーチを引き立たせるための前半と中盤だったような気も。ホントこの最後のスピーチは良かった!泣けた!あまり知られていないジョージ6世を描いてることで、華やかな英国王室のアナザーストーリーを観たような感じで良かったです。個人的にはもうちょっと尺が長くなってもいいので、最後のスピーチまでの過程、ライオネルの背景をもうちょっと丁寧に描いてくれてても良かったかなと。

ジョージ6世を演じたコリン・ファースも素晴らしかったですが、個人的にはライオネルを演じたジェフリー・ラッシュに拍手を送りたい!シェイクスピアの劇を演じるのが好きで、ユーモアを持ったジェントルマンという雰囲気がぴったり。助演男優賞獲るかなーと思ったんだけどな。
ちなみにエドワード8世とウォリス・シンプソンの話は現在マドンナが監督として撮っているそうな(原題『W.E.』)。いつ公開されるんだろう?

「エリックを探して」

『エリックを探して』  LOOKING FOR ERIC

エリックを探して

製作年:2009年
製作国:イギリス/フランス/ベルギー/イタリア/スペイン
監督:ケン・ローチ
出演者:スティーヴ・エベッツ、エリック・カントナ、ステファニー・ビショップ、ルーシー・ジョー・ハドソン、ジェラード・カーンズ、テファン・ガンブ、ジョン・ヘンショウ、ジャスティン・ムーアハウス、スティーヴ・マーシュ

<簡単なあらすじ>
マンチェスターで郵便配達をしているエリックは30年も前に別れた最初の妻リリーと再会するはずだったが、彼女の姿を見た途端に足がすくみ会わずに帰ってしまう。家では2番目の妻が置いていった連れ子の少年2人がおり、それぞれ好き放題自分勝手に行動し全く言うことをきかない。疲れ果てたエリックは自分の部屋の壁に貼ってあるカリスマ的存在のカントナに愚痴をこぼすように。ある日カントナに語りかけていると、なんと本人が現れエリックに助言するようになる。エリックはカントナ、そして仕事仲間たちの協力により目の前の問題を解決していこうと決意する。

<感想>
カントナ自身がケン・ローチ監督に自らの映画企画を持ち込み、本作で製作総指揮も兼ね本人役で出演。エリックが落ち込んでいる時やにっちもさっちもいかなくなった時に登場し、適切な助言をしてどん底にいるエリックを光の見える方向へ導いていくというオイシイ役。

といっても残念なことに私はカントナを知らない…。かつてスーパースターだったそうですが、今作品で初めて知りました^^;カントナ関連のサッカーシーンが流れたり、エリックが試合のことをあれこれ聞いてそれにまつわるエピソードなどを話すシーンもあるのでサッカーファンにはそれだけで楽しめる作品かも。いや、わかんないけどw

今でもリリーのことを気に留めてるエリック。別れることになったのは全て自分のせい。カントナの助言で当時言えなかったことを言うことができ少しずつ距離を縮める2人。なんかよさげな雰囲気に?なんて思えるのもつかの間、そう簡単に万事うまくいくわけがない。2番目の妻の連れ子がヤバい事に首を突っ込み、周囲を巻き込みハチャメチャ。。

ここぞという大事な時にへなちょこになってしまい失敗してあとで後悔しまくりのエリック。でも警察に捕まった時、エリックが大きな声で家族の名前を呼ぶシーンには少しじーんとしちゃった。

よい夫よい父親になれず、何をやってもうまくいかず、がけっぷちでもがいている冴えない中年男性が、自分だけに見えてる(?)カントナと仲間たちの応援で新たな人生を歩んでいく一歩を踏み出すという今作品、落ち込んでばかりいないでもっと前向きに行こうよ!当時言えなかったことを思い切って今言ってみようよ!素晴らしい仲間がいるんだから相談してみなよ!仲間を信じてみなよ!という感じでしょうか。

パンフの中で製作者がこの作品はあえて言うならロマンティック・コメディと言ってますが、ちょっとだけ違うような?私は今までケン・ローチ監督作品は2つしか見たことがないのですが、確かに今までとは違ったテイスト。でもエリックの家庭環境はイギリスの現状を表わしているのは監督らしいかも。どちらかと言えばヒューマンドラマという部類が一番しっくりきます^^

純粋にコメディとは観れない理由として、明るい曲は使われておらず全体的にどこか不安を残すような、胸から何かわき上がるような曲(うまく説明できないけど、とにかく愉快な曲ではない)が使われていて本来なら笑えるシーンでも私にはあまり笑えなかったり…。…と思ったのは私だけかな??(他の方の感想を読んでいると、みなさん面白いコメディだったとか、笑った!といった内容が多いんだよなー)
決して面白くなかったわけではないです。むしろ面白かったです☆ユーモアがあり、ちょっぴりホロッとくる良い作品でした。

エリックを探して2

「やさしい嘘と贈り物」

『やさしい嘘と贈り物』  LOVELY,STILL

やさしい嘘と贈り物

製作年:2008年
製作国:アメリカ
監督・脚本:ニック・ファクラー
出演者:マーティン・ランドー、エレン・バースティン、エリザベス・バンクス、アダム・スコット

<簡単なあらすじ>
アメリカのある小さな町で年老いたロバート(マーティン・ランドー)は1人静かに暮らしていた。ある日ロバートが仕事から帰宅すると、家の中に見知らぬ女性がおり驚きと怒りをあらわにするが話を聞くと向かいに住んでおり、ロバートの家のドアが開いていたので気になって入ってきたと言う。この女性はスーパーで働くロバートが気になり陰から見つめていたメアリー(エレン・バースティン)だった。それ以来、2人はデートを重ねお互い心通わすようになりロバートは彼女にあることを伝えようとする。だがある日、メアリーの姿が見えないことでパニック状態になり、思わず入ったメアリーの家でロバートが見たものとは…。

<感想>
宣伝やちらし、パンフレットには2人の真相が明らかになっているのであらすじに書いてもよかったのですが、全く予備知識なしに見る方がいるかもしれないので書くのをやめました。が、真相を書かないと感想が書けないので以下はその真相に触れた内容になってます。

↓ ↓ ↓真相を明かしての感想 ↓ ↓ ↓
ロバートは自分の家族のことを忘れている認知症。いろいろと世話を焼いてくれるスーパーの店長は息子、そしてメアリーとその娘は自分の妻と自分の娘という設定。
全ては家族皆がロバートのために仕組んだ嘘。自分や家族のことを忘れている夫の前に現れロバートを夕食に誘い一からやり直そうとするメアリー。ロバートからみれば1人孤独な生活に突然現れた美しい女性に驚きながらも心躍らせるわけで。ああ、思い出して書いてる今も涙が出そうになる(TT)。

なぜなら前半はロバートのための嘘はみんな楽しそうなんですが、後半は一転しシビアな現実が…。嘘は本当にロバートのためになったの?と思わず疑問に思ってしまうほど。だけど前半の延長でほのぼの感たっぷりで終わってしまうと逆にそんな夢みたいな話ないよーと思ってしまいそう(笑)。

真相を知らなくてもメアリーの娘や店長の態度から「ん?もしかして?」と気付く要素はありありです。監督は観客にあらかじめ真相を知った上で観て欲しいのか、全く知らずに観て後半で「そうだったの?!」とという展開で観て欲しいのかわかりませんが、個人的には真相を知った上で観た方が良さそうな気がきます。といってもあくまでも個人的感想なので真相を知らないで観た方がいい!って方もいらっしゃるはず^^;

前半はどこか憎めないキャラのスーパーの店長、年老いた男女が互いに恋しデートを重ねるシーンがほのぼのキュートでハートウォーミングな感じ。が、真相を知っているとほのぼの感から既に涙が出そうに…(TT)。

この終わり方にしたのは現実に近いような気がして切ない…。家族の嘘がよかったのか悪かったのか私にはわかりませんが、映画としては良作だと思いました。認知症までの過程やどうして1人で暮らしているのか、さらに家族を全く覚えてないほどの認知症なのにどうして毎日の日課をこなすことができるのかと色々と疑問はあるものの^^;
優しい気持ちの感動ではなく…なんて言ったらいいんだろう、孤独なロバートが一時の幸せを感じて良かったという思いと、これが現実なんだという思いと何ともいえない複雑な気持ちになりました。内容を思い出したらまた泣けてくる~(´;ω;`)

やさしい嘘と贈り物3

「シャーロック・ホームズ」

『シャーロック・ホームズ』  SHERLOCK HOLMES

シャーロック・ホームズ

製作年:2009年
製作国:イギリス
監督:ガイ・リッチー 
原作:アーサー・コナン・ドイル
出演者:ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・アクアダムス、マーク・ストロング、エディ・マーサン、ケリー・ライリー

<簡単なあらすじ>
5人の若い女性を殺害した黒魔術を操る犯人・ブラックウッド卿を取り押さえたシャーロック・ホームズ。だがその後、同居しているワトソンがメアリーとの婚約を機にベイカー街221Bを出ることになりホームズは引きこもり状態に。そんな時、ブラックウッド卿の絞首刑が決まり最後にホームズと会い、「私は復活する」という言葉を残し刑が執行されワトソンが死亡を確認。ある日、ホームズが起きると彼が一目置くアイリーンが部屋におり、ある男を捜して欲しいと言う。そんな時ブラックウッド卿が蘇ったという知らせが届きホームズは再び調べ始める。

<感想>
私が想像していたホームズとはえらい違いだった!
ドラマや挿絵などに登場するホームズのイメージが私の頭の中に根付いており、ロバート・ダウニー・Jr.のイメージは全くなかった。いやはや勝手な思い込みってコワいわ…彼はどちらかと言えば刑事コロンボの方が似合ってるような…こちらも勝手なイメージ^^;
ワトソン役のジュード・ロウの方がホームズ役が似合ってると思ったのは私だけ?といいつつ彼のワトソンもありかも?と思ったり。

シャーロック・ホームズは学生の頃に読んだのですが、なんせ昔過ぎてホームズの細かい癖や定番セリフを覚えておらず「ホームズらしいや」とか「ツボ押さえてる~」という楽しみ方はできず(TT)。一体何をどう楽しむ?って感じですが(笑)、会社を早退してまで初日から観に行ったのは監督がガイ・リッチーだったから。『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』の大ファンになったものの、その後あれれ?という作品があり今回の『シャーロック・ホームズ』はどうなんだろう?…という期待があったから。

内容はオリジナルストーリーらしい。オリジナルといえども起承転結がしっかりしているので(起承部分が少々長いけど^^;)"現代版ホームズ"としては良いかなと。今思い返せばロバート・ダウニー・Jrのホームズも魅力的ではあった^^どうせなら出演者全員イギリス出身以外の俳優さんにして"アメリカ版シャーロック・ホームズ"にしてもよかったんじゃないかと思ったり。。

今作品のホームズは鍛えられた身体で格闘にも長けてます。格闘する前に相手の弱点を見抜き頭の中で倒す方式を組み立て実行。それはピタリとはまるのが凄いや!

一件落着と思われたブラックウッド卿の絞首刑。なのに生きてる?!これはどういうことなのだ?!というのが気になって仕方がなかったよ。ホームズと結婚を機に家を出ようとしているワトソンとの男の友情も描いてるんですが、そのワトソンの結婚相手、途中まで何か企んでいる裏がある女性かと思ってた^^;

なにはともあれ一般評価は割と高い今作品、掟破りのホームズとしてはOK、だけどホームズは好きだけど大ファンではない、そしてガイ・リッチーに期待してた私にとってはむむっ?!と思ってしまいました。私の感性がズレてるのかしら?ホームズの本を読んで出直してきます…

「クラッシュ」

『クラッシュ』  CRASH

クラッシュ [DVD]

 製作年:2004年
 製作国:アメリカ
 監督:ポール・ハギス




出演:サンドラ・ブロック、ドン・チードル、マット・ディロン、ジェニファー・エスポジート、ウィリアム・フィクトナー、ブレンダン・フレイザー、テレンス・ハワード、クリス・“リュダクリス”・ブリッジス、タンディ・ニュートン、ライアン・フィリップ、ラレンズ・テイト、ノーナ・ゲイ、マイケル・ペーニャ、ロレッタ・ディヴァイン、ショーン・トーブ、ビヴァリー・トッド、キース・デヴィッド、バハー・スーメク、トニー・ダンザ、リーナ・アロヤヴ、ダニエル・デイ・キム、ビリー・ガロ

<簡単なあらすじ>
多くの人は車内にいるから人と触れ合うことが少ない車社会ロサンゼルス。車が衝突することにより人種・年齢・階層・職業の違う人々がぶつかりさまざまな感情や心の中の葛藤、悲しみを前面に出したヒューマンドラマ。

<感想>
最初に事故が起こり、そこから様々な感動する人間ドラマがあるのかと思ってましたが違ったみたい^^;
車だけでなく、人々がクラッシュすることにより各々の感情(あるいは心の中に溜めてあった感情)が対立。言葉で罵倒したり銃だったり…方法はさまざま。けど悪い対立ばかりでなく、いざという時にはわずかな光が差し込んだり…各々のエピソードがあり時折交差したり絡んでたりします。

家の鍵の修理に黒人が来たことで癇癪起こす女性、アラブ人だと誤解され店が強盗にあってしまうペルシャ人家族のエピソードは人は意識的にも意識せずとも外見的・表面的な部分だけで人を判断してしまうというのがよくわかる。

刑事のライアンは人種差別主義者。父親の介護(尿道炎)を気遣ったりする一面も。父親の過去の経緯から人種差別主義者になったかと思われますが、決して心から思ってる訳ではない。ライアンはわかりやすいほど良い面悪い面がはっきりしてる。自分が差別した相手を助けようとするが逆に拒絶されてしまうことで何を思う?

差別をする人間を軽蔑していた若い警官も印象的。表面的には人種差別に対し嫌悪感があるものの、心のどこかで黒人に対し偏見を持っていたことに自分自身が気づいた瞬間・・・しかもその相手となる人物は人種差別にどちらかと言えば無頓着な黒人男性。この2人を巡り合わせたのは皮肉としかいいようがない。

もう一つ、鍵を修理する男性の話で娘に聞かせる「透明マント」の話。ぎゃー!と思った次の瞬間、うるっときちゃった(TT)。怖がる娘に透明マントの話をする父親(といってもこの話のお陰で怖いもの知らずの娘に^^;)、そしてペルシャ人親子では父親のためにした娘の行動には親子間の繋がりを感じます。

銃、強盗、人種売買なども含まれ重いテーマなんですが(が観終えたあとはさほど重く感じない)、どこでも同じことが起こっている、今日もどこかで…という日常的な一部なんだろうな。

「麦の穂をゆらす風」

『麦の穂をゆらす風』  THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY

麦の穂をゆらす風 プレミアム・エディション [DVD] 製作年:2006年
 製作国:アイルランド/イギリス/ドイツ/イタリア/スペイン
 監督:ケン・ローチ
 出演者:キリアン・マーフィ、ポーリック・デラニー、
       リーアム・カニンガム、オーラ・フィッツジェラルド、
       メアリー・リオドン、メアリー・マーフィー、
       ローレンス・バリー、ダミアン・カーニー、
       フランク・バーク、マイルス・ホーガン
      
<簡単なあらすじ>
1920年アイルランド、デミアンは医者になるためロンドンに行くことになっていた。だがそんな時、イギリス武装警察の手によって仲間の1人を失った。他の仲間から「ロンドンに行くな、俺たちにはお前が必要だ」と言われ、また駅で英国兵の横暴な態度に出くわしたデミアンはロンドンに行くのを止め兄テディらと共に義勇軍の一員としてアイルランド(共和国政府)に忠誠をささげることにした。そして平和条約会議でアイルランド自由国となるが英国王に忠誠を誓うことが条約に盛り込まれていた。この条約をめぐり支持派と反対派に分裂し内戦へと発展、そしてデミアンとテディも敵同士になってしまう。

<感想>
この作品を観てから約1ヵ月経ってしまったため、詳細をあまり覚えてなかったり…^^;でも『マイケル・コリンズ』を観た後にこの作品を観たのは良かったかもしれない。

アイルランド・イギリス両国の代表が講和条約に署名、アイルランド自由国となる。だが自由国は自治領として大英帝国に留まり国会議員は英国王に忠誠を誓うという条件が盛り込まれている。英国からの完全独立を絶対実現するんだという者、その条約を遵守しようという者とで対立し、昨日まで同じ目標を持って一緒に戦っていた同胞が今日は敵に。
若者たちは英国軍に立ち向かうために義勇軍を結成したはずなのに、条約内容で支持派と反対派に分裂し内戦。デミアンは条約反対派、テディは条約承認派となってしまう。

『マイケル・コリンズ』と違いこちらは民衆が主体。コークに住む一般市民の生活は何も変わらない。貧困状況に何も変わりはないし自分たちの生活も変わらない。もちろんマイケル・コリンズやデ・ヴァレラの事情は知らないし彼らにはそんなことは関係ない。

『マイケル・コリンズ』と『麦の穂をゆらす風』はセットで観たらわかりやすいかな。前者は表舞台から見た独立運動から条約。後者は民衆から見た独立運動と条約という感じでしょうか。

仲間でも裏切ったら殺さなければならない。情状酌量はいらない。仲間を殺さないといけないほど求めるものは果てしなく大きいのか…。だけど失うものが多すぎるよ…。17歳の仲間を殺したことで一線を越え心が何も感じなくなってしまたデミアン。本来は医者になって人々の命を救う立場になるはずだったのに…。祖国を愛するため、祖国の自由のためにした代償は大きすぎる。最期は本当にせつない。兄弟でこうなるとは…。

英国軍はただ国から派遣された兵士。彼らも多くの戦友を失ってる。今度は英国軍から見たこれらの歴史に関する映画を観てみたい。

「マイケル・コリンズ」

『マイケル・コリンズ』  MICHAEL COLLINS

マイケル・コリンズ 特別版 [DVD]
 製作年:1996年
 製作国:アメリカ
 監督:ニール・ジョーダン
 出演者:リーアム・ニーソン、アラン・リックマン、
       エイダン・クイン、スティーブン・レイ、
       ジュリア・ロバーツ、イアン・ハート 、 ジョン・ケニー

<あらすじ>
1916年ダブリン、マイケル・コリンズ、デ・ヴァレラらはイースター蜂起と呼ばれる武装蜂起を行うが失敗し逮捕され首謀者たちは死刑となる。1918年5月、釈放されたコリンズは独立運動の新たな指導者となる。ある日ずっと付きまとっていた男を問いただすと警察の人間で演説でコリンズに興味を持ったという。彼から内部情報を得てコリンズは英国側の全Gメンを暗殺し戦っていた。その頃、刑務所にいるデ・ヴァレラをコリンズと同士ハリーは脱出させることに成功。だがデ・ヴァレラはアイルランド共和国の大統領として、支援と共和国支援を取り付けるため、また国際世論で英国に圧力をかけるためにハリーを連れて渡米。だが交渉は失敗に終わりデ・ヴァレラは英国総督府カスタム・ハウスを攻撃するがまたもや失敗し犠牲者が沢山出た。
ついに英国が休戦を求めてきた。デ・ヴァレラの命令で代表団の隠し玉としてロンドンに行き英国と交渉することになったコリンズ。結果、アイルランド共和国として独立は認められ政府も持てるが英国に忠誠を誓うこと、北は当面英国内に留まるという内容であった。コリンズは条約を呑むが、英国に忠誠を誓うということ、北を手放すということが納得いかない条約反対派と衝突。議会の多数決で条約承認なるがそれが面白くない反対派のデ・ヴァレラは議会と決別。だが1922年6月、国民投票で条約承認。またしてもデ・ヴァレラは負けてしまうが条約は頑なに拒否。そして義勇軍までも分裂しコリンズの仲間が反対派に回ってしまい…そして内戦へ。コリンズはデ・ヴァレラと会談するために故郷コークに行くが反対派の若者たちに奇襲攻撃され撃たれる。その頃コリンズと結婚の約束をしているキティーは花嫁衣裳を選んでいた。
アイルランド独立のために重要な役割を果たしたマイケル・コリンズの半生を描いた歴史ドラマ。

<感想>
こんなに長いあらすじを書いたのはじめてかも。。この内容を簡単にまとめるのって難しいよ。予備知識を頭に入れてからと思いほんの少しだけ勉強してからこの映画を観ました。うん、勉強しなかったら意味半分ぐらいわからなかったよ・・・^^;この作品は予備知識があった方が観やすいかも。

コリンズは自らを破壊大臣と言ったりしつつ、「戦争は立派な殺人」と言ったり「引退したい」と言ったりと決して強人ではない面ものぞかしている。警察の人間を上手く使い内部資料を見せてもらったり、英国側の全Gメンに警告書を送ったりとすることが大胆で行動も早い!

一方、デ・ヴァレラは私がイメージしていた人物像とは少し違った。映画の中では俳優さんの技量でコリンズを前に出し引き立てているけれど、実際はコリンズに対しものすごい嫉妬してる。デ・ヴァレラの口からコリンズへの嫉妬深さは前面的に出ておらず、コリンズの言葉でしか彼のいやらしさが聞けない。
1966年にデ・ヴァレラの声明(?)で「自分が愚かだった」といった内容を出してるけど、これはどこまでが本気なんだろう。条約反対した時に、演説で条約は共和国への道を国民の血で満たすとか義勇軍は同胞の血を浴びるとか、内戦をしなくては完全独立はありえないみたいなこと言ってたじゃないか~。デ・ヴァレラが主人公のドラマも観てみたい。そしてコリンズに対し、そして独立運動に対し心中
思っていることが知りたいよ。

本当はデ・ヴァレラが行くべきの英国との交渉。完全な独立なんて夢のまた夢。コリンズはデ・ヴァレラがそれを知ってて自分をロンドンに送ったと思ってる。コリンズは自由国の立場を使って共和国を達成しようと思ってる。条約を呑むか英国と戦争をするか…
条約を呑まなかったら悲惨な戦争を引き起こすと訴えるコリンズ、だが反対派のデ・ヴァレラは独立を手に入れるなら内戦してでも自由国政府を打倒する、全ては真の自由を手に入れるためだと。真の自由とは?条約賛成派、反対派ともに真の自由を求めている。英国に忠誠を誓い北の分断を受け入ることが出来ない者、条約が独立への第一歩だと考える者が対立してますが、条約までは皆同じ思想を持ちそれこそ真の自由を求め一つになってたはず。最終目的は同じなのにその過程で昨日の同士が敵に・・・

今までのように破壊するのではなく、これからは共和国への道を築いていくべきと考えるコリンズ。前半と後半ではコリンズの心情が違う。前半は自分の国のためにどんな手を使ってでも戦う、後半は共和国への道へ進むのにかつて同士だった者と内戦をしたくないという想い。だけど完全独立のために条約賛成派と反対派が内戦をする。何か違うんじゃ?と思うんですがその時代、その時に生きてきた彼らは自分の祖国を思う気持ちが強いからこそ内戦に発展したわけで。

結果、短い期間で自由国、そしてのちに共和国への道をつくったコリンズはやはり英雄なんだろう。英国から自由国軍へダブリン城が移管された時にコリンズが7分遅れて到着した時のセリフ、「700年待たせたんだ、7分ぐらい待て」これは名言。ユーモアっぽく聞こえるけど言葉の意味は重い。

このテの感想は本当に難しい。。。でも歴史ドラマとしては傑作だと思います。

「ONCE ダブリンの街角で」

『ONCE ダブリンの街角で』  ONCE

ONCE ダブリンの街角で デラックス版 [DVD] 製作年:2006年
 製作国:アイルランド
 監督:ジョン・カーニー
 出演者:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ、
       ヒュー・ウォルシュ、ゲリー・ヘンドリック、
       アラスター・フォーリー、ゲオフ・ミノゲ、
       ビル・ホドネット、ダヌシュ・クトレストヴァ、
       ダレン・ヒーリー、マル・ワイト、
      
<簡単なあらすじ>
彼は昼間は掃除機の修理をし、かたわら街中でストリートミュージシャンをしていた。夜、街で自分の作った曲を歌ってている時に花売りをしている若いチェコ人女性と知り合う。彼女にピアノの才能があると知った彼は自分が書いた曲に彼女に詩を書いてもったりとお互いに音楽の才能を認め合っていた。音楽を通し惹かれ合う2人は一緒にバンドを組みデモCDを作ろうとする。彼は夢に向かい、彼女は現実の問題に向き合い歩き始める―――。

<感想>
ダブリンの街を見たくて借りてきた1本。内容は全く予備知識なしで見たので最初は男女のラブストーリーかと思ってたんですが…。ラブストーリーのようなそうでないような。

決して派手さはない映画だけど、なんといっても歌がすんばらしい。もともとそんなに音楽が大好きなわけではないけど映画に合った素晴らしい曲を聞くと聞き入ってしまう。ストーリーも決してドキドキワクワクするものじゃないけど淡々としていてしんみり。
彼は歌とギター、彼女はピアノ。2人が奏でる音楽がなんとも言えない。彼が曲を作り彼女が歌詞を付けた歌も素晴らしいし、個人的には楽器屋さんで2人で歌った歌(エンディングにもなってる曲)が好き^^この時に2人の息が合っていく過程を見てると音楽っていいなとしみじみ思う。初めて聞いた曲に合わせたりハモれたり出来る才能がある人が羨ましいよ。。



彼女に振られ自分の気持ちを歌にしてる彼、中にはしんみりしたのもあれば明るいのもありどれも聴かせる。彼女も心の中にいる人を想い歌詞にする。悲しい旋律なんだけど胸に残ります。(個人的には歌詞よりメロディが好きかな)

2人が恋に突っ走るのではなく、今、現在の道を進む。2人が出会わなくてもそうしたであろう道に戻っただけ。決して距離が縮まることのない2人。もしどちらかが自分の進むべきを見失っていたら…
彼女が母親、幼い子どもと暮らし移民同士の助け合いを目の当たりにした彼。今一歩彼女にプッシュできない理由の一つだとうは思うんですが、「そんなの関係ない!」という言葉を言わないところが冷静でなんとも現実的。振られた彼女のことを想ってる自分もいるしね。

結局彼と彼女は最後の最後まで名前はなかった。ダブリンの街で偶然知り合い、一緒に音楽を奏でそしてお互いの道を進む。未来ある明日へ向かって…という感じでしょうか。正直、内容より音楽の方の方に心奪われた作品でした。

彼女の掃除機を持って街中を歩く姿や銀行のおじさんはほのぼの系ユーモアがあってよかった。
ところでダブリンってバスの中で歌いながらギターを弾いてもいいのかい?

P.S Aer Lingusのカウンターを見てもうすぐ乗るんだと思うとなんか嬉しー^^

「ダイアナの選択」

『ダイアナの選択』  THE LIFE BEFORE HER EYES

ダイアナの選択

製作年:アメリカ
製作国:2007年
監督:ヴァディム・パールマン
原作:ローラ・カジシュキー
出演者:ユマ・サーマン 、エヴァン・レイチェル・ウッド、エヴァ・アムーリ、ブレッド・カレン、ガブリエル・ブレナン、オスカー・アイザック、ジャック・ギルピン、ジョン・マガロ

<簡単なあらすじ>
美術教師のダイアナは大学教授の夫と小学生の娘と幸せに暮らしていた。だが15年前に起こった銃乱射事件がダイアナの頭から離れなかった。当時、親友のモーリーンとトイレでおしゃべりしていると教室から叫び声と銃声が聞こえ、次の瞬間、銃を持ったクラスメイトが目の前に。「どちらか1人を殺す。死ぬのはどっちだ?」と聞かれモーリーンは「私を殺して」と。次はダイアナが答える番。生死の選択を迫られたダイアナは…。

<感想>
は~、最後の最後まで観ていて緊張したよ。個人的にはすごく好きなタイプの作品。
映画を観る前にパンフレットを読んでいたので最後のドンデン返しと言われている内容をある程度把握しており(このパンフレットには結末まで記載されており、鑑賞後にお読みくださいという注意書きに気付かず読んでしまった…)、とりあえず全編にはりめぐらされた伏線を見逃さないでおこう!と。
結末を知った上で観てると確かに伏線は結構あったと思います(多分)。
特に夫が浮気をしてるんじゃないかと泣きじゃくるシーンでのダイアナのセリフ、これはかなり現実のダイアナの気持ちを代弁してるような気が。どこの部分がどうだって詳しく書きたいんですが、ネタバレせずにそれを書くのはかなり難しい…。

10代のダイアナ(エヴァン・レイチェル・ウッド)は家庭や環境から反抗的な態度をとっていた。そんな時、モーリーンという真面目で教会に通う親友ができ、ボーイフレンドの話や将来の夢などを語ったりしていた。
一方、30代のダイアナ(ユマ・サーマン)は10代の頃とは想像できない環境。閑静な住宅街に住み大学教授の夫、可愛い娘と夢にまでみた生活。まさしく10代のダイアナが理想とするような感じ。
だけど15年前に選択したことがずっとトラウマになっており今の生活にかなり影響が。決して順風満帆というわけではなく、娘は自分の若い時にそっくり、夫は若い女性と歩いていたり。現実であってほしくないけどこれが現実。いや、どうかな?フフ。

結末を知らずに観てたら、おそらく衝撃的な結末で「えっ?!何?どういうこと??」「実は30代のダイアナって実は○ー○ー○なんじゃ?」なんて戸惑ったかもしれない。いや、きっとそうだ。
10代のダイアナがくだした選択には良心というキーワードがあるんですが、果たしてこれが本当に正しい選択だったのか?トイレの中で親友と他愛もないおしゃべりしているところにいきなり銃乱射事件、そして過酷な選択。その選択が未来にどう関わっていくのか。
現状に不安を持っている10代のダイアナだからこその未来の人生。とっさの選択の未来よりも、良心を選んで納得したのでしょうか。この究極の選択をヴァディム・パールマン監督は巧みに、そして観てる側に緊張感持たせ上手に映像にしてると思います。特にラスト付近では何度も同じシーンを流すんですがこれがまた有効的(←私的には)。

観終わったあと、どうしようもない余韻が待っていた…。「本当にあなたはその選択で良かったの?それで救われたの?」とダイアナに言いたくなる。どんな気持ちでその選択をしたんだろう。いろんな解釈が出来る奥深い作品だと思う(いい意味で)。
二者択一での罪からの解放、そう考えると奥深いだけでなく難しい問題のような気が。

エンドロールの後、スクリーンにキーワードが映し出され公式HPでそのキーワードを入れると監督の解釈を見る事が出来ます(パンフレットにも記載されてます)。
監督の解釈以外でも"(観客の)みんなの答え"を読むと結構面白いです^^「そんな解釈もあるのか」とか、「その解釈、超納得!」とか。監督と異なる解釈をしてもOKなんだそうで好きなように解釈しましょう(笑)!

結末を事前に承知の上でこの作品を観た私のこの映画に対する好き度 → かなり好き

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