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04/19 「ダイアナの選択」
04/15 「英国王給仕人に乾杯!」
03/01 「ホルテンさんのはじめての冒険」
02/18 「ワンダーラスト」
11/29 「この自由な世界で」
11/13 「その土曜日、7時58分」
11/03 「画家と庭師とカンパーニュ」
08/03 「ぼくの大切なともだち」
06/01 「ピクニック」
02/11 「Martian Child」
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2009.04.19 Sun

『ダイアナの選択』  THE LIFE BEFORE HER EYES

ダイアナの選択

製作年:アメリカ
製作国:2007年
監督:ヴァディム・パールマン
原作:ローラ・カジシュキー
出演者:ユマ・サーマン 、エヴァン・レイチェル・ウッド、エヴァ・アムーリ、ブレッド・カレン、ガブリエル・ブレナン、オスカー・アイザック、ジャック・ギルピン、ジョン・マガロ

<簡単なあらすじ>
美術教師のダイアナは大学教授の夫と小学生の娘と幸せに暮らしていた。だが15年前に起こった銃乱射事件がダイアナの頭から離れなかった。当時、親友のモーリーンとトイレでおしゃべりしていると教室から叫び声と銃声が聞こえ、次の瞬間、銃を持ったクラスメイトが目の前に。「どちらか1人を殺す。死ぬのはどっちだ?」と聞かれモーリーンは「私を殺して」と。次はダイアナが答える番。生死の選択を迫られたダイアナは…。

<感想>
は〜、最後の最後まで観ていて緊張したよ。個人的にはすごく好きなタイプの作品。
映画を観る前にパンフレットを読んでいたので最後のドンデン返しと言われている内容をある程度把握しており(このパンフレットには結末まで記載されており、鑑賞後にお読みくださいという注意書きに気付かず読んでしまった…)、とりあえず全編にはりめぐらされた伏線を見逃さないでおこう!と。
結末を知った上で観てると確かに伏線は結構あったと思います(多分)。
特に夫が浮気をしてるんじゃないかと泣きじゃくるシーンでのダイアナのセリフ、これはかなり現実のダイアナの気持ちを代弁してるような気が。どこの部分がどうだって詳しく書きたいんですが、ネタバレせずにそれを書くのはかなり難しい…。

10代のダイアナ(エヴァン・レイチェル・ウッド)は家庭や環境から反抗的な態度をとっていた。そんな時、モーリーンという真面目で教会に通う親友ができ、ボーイフレンドの話や将来の夢などを語ったりしていた。
一方、30代のダイアナ(ユマ・サーマン)は10代の頃とは想像できない環境。閑静な住宅街に住み大学教授の夫、可愛い娘と夢にまでみた生活。まさしく10代のダイアナが理想とするような感じ。
だけど15年前に選択したことがずっとトラウマになっており今の生活にかなり影響が。決して順風満帆というわけではなく、娘は自分の若い時にそっくり、夫は若い女性と歩いていたり。現実であってほしくないけどこれが現実。いや、どうかな?フフ。

結末を知らずに観てたら、おそらく衝撃的な結末で「えっ?!何?どういうこと??」「実は30代のダイアナって実は○ー○ー○なんじゃ?」なんて戸惑ったかもしれない。いや、きっとそうだ。
10代のダイアナがくだした選択には良心というキーワードがあるんですが、果たしてこれが本当に正しい選択だったのか?トイレの中で親友と他愛もないおしゃべりしているところにいきなり銃乱射事件、そして過酷な選択。その選択が未来にどう関わっていくのか。
現状に不安を持っている10代のダイアナだからこその未来の人生。とっさの選択の未来よりも、良心を選んで納得したのでしょうか。この究極の選択をヴァディム・パールマン監督は巧みに、そして観てる側に緊張感持たせ上手に映像にしてると思います。特にラスト付近では何度も同じシーンを流すんですがこれがまた有効的(←私的には)。

観終わったあと、どうしようもない余韻が待っていた…。「本当にあなたはその選択で良かったの?それで救われたの?」とダイアナに言いたくなる。どんな気持ちでその選択をしたんだろう。いろんな解釈が出来る奥深い作品だと思う(いい意味で)。
二者択一での罪からの解放、そう考えると奥深いだけでなく難しい問題のような気が。

エンドロールの後、スクリーンにキーワードが映し出され公式HPでそのキーワードを入れると監督の解釈を見る事が出来ます(パンフレットにも記載されてます)。
監督の解釈以外でも"(観客の)みんなの答え"を読むと結構面白いです^^「そんな解釈もあるのか」とか、「その解釈、超納得!」とか。監督と異なる解釈をしてもOKなんだそうで好きなように解釈しましょう(笑)!

結末を事前に承知の上でこの作品を観た私のこの映画に対する好き度 → かなり好き

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2009.04.15 Wed

『英国王給仕人に乾杯!』  OBSLUHOVAL JSEM ANGLICKEHO KRALE / I SERVED THE KING OF ENGLAND

英国王給仕人に乾杯

製作年:2006年
製作国:チェコ/スロバキア
監督:イジー・メンツェル
出演者:イヴァン・バルネフ、オルドジフ・カイゼル、ユリア・イェンチ、マルチン・フバ、マリアン・ラブダ、ヨゼフ・アブルハム、ドルフ・フルシーンスキーJr.

<簡単なあらすじ>
1963年頃、ヤン・ジーチェは再教育監獄から約15年の刑期を終え出所するが、居住許可が下りたのはズデーテンという山中の廃屋で、そこには同じような罪でやってきた年配の男性と若い女性がいた。埃まみれのビールジョッキを見つけたヤンは給仕をしていた昔を思い出す。駅でソーセージを売るところから始まり、田舎のホテルのレストラン、高級娼館でのウェイター、そして「ホテル・パリ」での給仕の修行、その後ヤンは結婚もし、夢も叶ったかと思われたが・・・
戦争という時代を背景に「私の幸運はいつも不運とドンデン返しだった」というヤンの人生を描いた作品。

<感想>
体は小さいが、百万長者になりホテル王になるという大きな夢を持っていた若かりし頃のヤン。
ヤンが投げ撒いたコインを上流階級の人々が人目を気にせず拾うという光景を目にし、それ以来コインを投げまくことしばしば。いくらなんでも紳士淑女たちがプライド気にせずあそこまで拾うとは思えないけど^^;いくらお金持ちでも欲は貧乏人と同じくらい持っているということが言いたいんだろう。←パンフの受け売り

英国王給仕人というのはヤンが働く「ホテル・パリ」の給仕長のことなんですが、チェコ人が英国王に給仕するなどありえない寓意的なタイトルなんだとか。
この「ホテル・パリ」の給仕長の一貫した態度がとても印象的。ヤンはどこか時代に翻弄されている感があるけど給仕長は違う。
給仕人としての今までの経験上、何ヶ国語も話せるのにドイツ語だけは頑固として話さない。皆が敬礼しても彼だけは絶対しない。ドイツ人には金目のものは渡したくない。ここまでの信念というかプライドが徹底してるなんて素晴らしい(その後の彼の消息は考えたくないけど)。この人にまつわる過去のエピソードが観たかったなぁ。

一方、主人公であるヤンは自分の意思、あるいはふとした偶然が重なり職場を転々。したたかな面もあるんだけど、いつの間にかそういう人生になってしまったようで、あれれという間に監獄に入っちゃった〜という感じ(笑)。

夢があり楽しかった自分の過去を山奥で回想する孤独で年老いたヤン(といってもそれほど歳はいってない)。映画の前半は夢も希望もあるヤンをユーモアっぽく描いており、後半はドイツに占領されたチェコに住むヤンにも影響が出始め・・・といってもヤン自身を見てると戦争はまるで他人事のよう。
パンフにはこのように書かれてました。

"困難な時代、ヤンはドイツ人女性と結婚するなど、アウトサイダーとしての彼は始終、戦争の外側にいる。廃村で戦争の時代を思い出すことによってはじめて歴史に参加している"

なるほどね、言われてみればそうだ。
この時代に生きた1人の男の人生を物語にしたという感じの作品でした。

20:59 | 洋画・・ヒューマン/ドラマ | edit | trackback(0) | comment(0)

2009.03.01 Sun

『ホルテンさんのはじめての冒険』  O'HORTEN

ホルテンさんのはじめての冒険

製作年:2007年
製作国:ノルウェー
監督:ベント・ハーメル
出演者:ポード・オーヴェ、ギタ・ナービュ、ビョルン・フローバルグ、エスペン・ションバルグ

<簡単なあらすじ>
オスロ線路沿いに住むノルウェー鉄道の運転手オッド・ホルテンは定年を間近に控えた67歳。勤続約40年、アパートで独り暮らしをし規則正しい生活を送り無事平穏退職するはずだった。退職前日に同僚が送別会を開いてくれたのはいいがひょんなことから退職する日に初めて遅刻をしてしまう。その後ハプニングが続き今まで出会うことがなかった人々と出会い自分を見つめ直す機会となった。そしてホルテンさんはあらたな一歩を踏み出し…

<感想>
こーいう作品、結構好きです^^
でも観る年齢層を選びそうな作品のような気も。おそらく青春真っ只中の年代には退屈、定年退職あたりの年代には共感、私の年代なら好みの問題…ってな感じかな?
毎日規則正しい変わりない毎日を送っていたのに、退職日という最後の最後でレールを外れてから今まで体験したことのない日々。
かといって全てが幸せな出会いであったり楽しいことばかりではなく、冒険というより戸惑うばかりの日。今までホルテンさんが経験したことがない出来事を退職してから徐々にじわーとやっちゃってます。
ヨットを売却するためにオファーしてきた人物と出会うはずの空港内、行きつけの店の主人の死、プールでの開放感、初めて履いたであろう女性靴、目隠ししてのドライブ体験、そして最後は…。
そういう状況に巻き込まれることもあれば、ホルテンさん自身も何か新しいことをチャレンジしたいという気持ちもあったりすんですがなんせこれまで知らなかった世界な訳で、逃げ出したくもなるってもんです。

今まで仕事中心で生活してきたホルテンさん、定年してからも何日か制服を着てます。
40年も勤務しておりその上独り暮らし。趣味と言えばパイプと水泳ぐらい?あたふたと定年を迎えたせいかその後の人生をまだ謳歌していないってことなのでしょうか。まぁ穏便に退職してても制服は退職後もずっと着てそうな感じだけれども^^;

寂しい雰囲気もありつつ素朴で静かなユーモアがなかなかいい感じ^^何度か口もとが緩んじゃいました。特に空港内と赤い靴。
何かにこれが北欧ユーモアと書いてあったけど、そーなの?なら私は北欧で生活しても娯楽生活では全然OKなわけだ。って生活する予定は全くないけど(笑)。

人生を楽しむのは年齢は関係ない!何事も遅すぎることはないじゃないか!という人生論として楽しむことが出来る映画です。
また新たな人生は予測もしないハプニングだらけだけど、一歩前に踏み出せば人生を変えるような新しい何かが待ってるぞ!というメッセージにもとれる映画でした。
勇気を出して一歩踏み出す?人生を変えるような新たな人生が待ってる??
なら私も勇気を出して一歩前に踏み出してみようっと。どういう結果になっても人生の転機にはなりそうな予感…。

08:41 | 洋画・・ヒューマン/ドラマ | edit | trackback(0) | comment(0)

2009.02.18 Wed

『ワンダーラスト』  FILTH AND WISDOM

ワンダーラスト

製作年:2008年
製作国:イギリス
監督:マドンナ
出演者:ユージン・ハッツ、ホリー・ウェストン、ヴィッキー・マクルア、 リチャード・E・グラント、インダー・マノチャ、エリオット・レヴィ

<簡単なあらすじ>
ロンドン。ウクライナ移民のAKはミュージシャンを夢見ているが現実はSM調教師をして生計を立てている。ホリーはバレリーナになることを夢見て毎日レッスンに励んでいるが現実はストリッパー。ジュリエットはアフリカの貧しい子どもを救うことを夢見ているが現実は薬局に勤め薬を盗み出していた。理想から程遠い夢を追い続ける2人の若者のストーリー。

<感想>
マドンナが監督をしているということだけで興味本位で観に行ってきました。な、なんて単純な…^^;
マドンナ自身を投影させた3人の若者ということらしいのですが、特に自分自身と一番近いのはAKのキャラなんだそうな。
SM顧客の要望に応えいろんな格好に扮装したり、このバイトをホリーとジュリエットに手伝わしたりするシーンは結構楽しかったり。っていうかSMといいつつやってることは全くエロくなく、逆に笑けてきちゃうw

スターになる前の苦労していた頃、夢のためならどんな犠牲でも払うという環境設定なので観ていてわかりやすい。
犠牲といっても映画自体は重くなく、かといって軽くもなく…いや、どちらかと言えば軽めかな。
でもマドンナ自身が払った犠牲はもっともっとあったんじゃなかろーかと。

さすがマドンナ!と思ったのは挿入歌や主題歌の音楽センス!最高!ユージン・ハッツも最高!
コメディタッチで描かれているシーンも多く、マドンナの笑いのセンスって私の中では好感触。
次の作品のアイディアももう浮かんでいるというマドンナ、こりゃ期待していいのか?!
はー、いろんなことに貪欲になれるっていうのは羨ましいよ。これだけバイタリティーあれば老けるヒマもないはずだ。ああ羨ましい。



20:08 | 洋画・・ヒューマン/ドラマ | edit | trackback(0) | comment(0)

2008.11.29 Sat

『この自由な世界で』  IT'S A FREE WORLD...

この自由な世界で
 製作年:2007年
 製作国:イギリス/イタリア/ドイツ/スペイン
 監督:ケン・ローチ
 出演者:キルストン・ウェアリング
       ジュリエット・エリス
       レズワフ・ジュリック
       ジョー・シフリート
       コリン・コーリン
       レイモンド・マーンズ








<簡単なあらすじ>
11歳の息子を持つシングルマザーのアンジーは仕事をクビになり、今までのノウハウを生かしルームメイトのローズと職業紹介所を立ち上げる。そして移民労働者たちの仕事を斡旋するようになるが、徐々に仕事がトラブルに見舞われ、次第に労働者たちの不満が爆発する。仕事で危機に陥ったアンジーはさらに息子まで巻き込むことになる。

<感想>
この監督の映画は初めて観たのですが、一貫して社会的弱者を描く作品を撮り続けているんだとか。
確かにこの主人公のアンジーもそうかもしれない。といってもアンジーはとってもエネルギッシュで上昇志向が強い^^;今の生活を改善するため、生きるために激しい競争社会に飛び込み上へ上へいこうとする意思が固いのなんのって。
もちろん両親に預けている息子と一緒に住むという目標があってのことですが、それと同時に自分自身のためであったりもする(いい意味でも悪い意味でも)。

「自分がよければ他人を地獄に落としてもいい――何をやっても自由」そんなアンジーですが、血も涙もない女性というわけではなく、働くことができず隠れて住んでるイラン人家族を家に泊めてあげたりもする。だけど生きるためなら彼らを踏み台にすることもためらわない。
うーん、なんだろう、根っからの悪人ではないんですよね〜。自分がどんなひどい事をしているのか心の中ではちゃんとわかってる。移民労働者たちを斡旋するシステムがそこにあるから有効に利用した…という感じ?
自分自身の今の状況を何とかしなきゃいけない!という思いもあるんだろうけど、違法な手段でも「これはいける!」とか「他の人がやって捕まらないんだから私がしても大丈夫でしょ」と思えば即実行。まさに目的のためなら手段選ばずといったところでしょうーか。

監督は「この作品を単に犠牲者の物語にするのではなく、背景となっている搾取する側の態度や心に注目しているらしく、ジャッジは彼女が成功を収めることを可能にする社会体制に対して下されている」と言っている通り、アンジーだけを一方的に悪者にするような雰囲気の映画じゃないです。
だってアンジーには時々天使の声が聞こえ優しい気持ちになることがあるんですもん(←実際天使が登場しささやくシーンはないよ^^;)。だけど現代のイギリス社会のせいか悪魔のささやきの方が勝ってるいるだけ。

ラストは「これが現実なのか」と。お金を稼ぐという夢を持っている移民労働者、それを斡旋する業者、どちらの一方が欠けても本人たちはおろか、国さえも危うくなってしまうという現実。どうすることもできない現実を目の当たりにした作品でした。

23:31 | 洋画・・ヒューマン/ドラマ | edit | trackback(0) | comment(6)

2008.11.13 Thu

『その土曜日、7時58分』  BEFORE THE DEVIL KNOWS YOU'RE DEAD

その土曜日、7時58分
 製作年:2007年
 製作国:アメリカ
 監督:シドニー・ルメット
 出演者:フィリップ・シーモア・ホフマン
     イーサン・ホーク
     マリサ・トメイ
     アルバート・フィニー
     ブライアン・F・バーン








<簡単なあらすじ>
優雅に暮らし立派なオフィスで働く会計士のアンディは一見裕福に見えるが、実は会社のお金を横領しておりドラッグにも手を出していた。そんな時、会社に国税局の調査が入ることになり、同じく経済状態が苦しい弟ハンクに両親が営む宝石店への強盗話を持ちかける。保険金がかけられてることで簡単にいくと思われたが、強盗は店員に撃たれ、強盗は店員を撃ち返すという事態に。強盗は失敗に終わっただけでなく、兄弟は撃たれた店員が母親だと知ることとなる。

<感想>
強盗は楽勝でお金の帳尻は合うとたかをくくっていた兄アンディ、甘やかされて育ったせいか自分1人では何もできない弟ハンク、そして息子2人の愚かな計画によって妻を失った父親チャールズ。思わぬ誤算によってこの家族が崩壊していく様が描かれています。
ホントとことん最悪な事態に発展。というより兄の計画も馬鹿げてるし弟のツメの甘さは人並み以上ときてる。兄はよくこんな弟に強盗を持ちかけたもんだ。

強盗のシーンがあってから、強盗4日前の兄弟の状態が時系列で明らかにしていくのですが、それぞれの生活の背景もわかりそこで自信たっぷりの兄、離婚した妻子への養育費が払えず子どもにさえバカにされてる弟という位置づけからも破壊へ続く道がはっきり見えてきます。
なんだろ、ドツボにハマっていく2人を観てるとどんな最悪な結末が待ってるんだろうとそっちに期待していってしまった(笑)。

弟と違い父親から愛されてないと思ってるアンディに対し父親はある言葉をかけるんですが、それを聞いたアンディは子どもの頃からの感情が一気出てしまったのでしょうか。
感情の持っていく場がなくその後の行動は歯止めがきかなくなってなってる。怖い…。
見返すように父親や弟よりも成功したかに見えた生活も自らの手で壊してしまい、父親はそんな息子対し…。
ここまでの破滅を描いた作品だとは思ってなかったので、安易な犯行が失敗した時、これほどまで愚かな行動をしまうものかと愕然としてしまいました。
次々と起こる問題を解決するにはまた一つ犯罪を重ねていくわけで、行く末は破滅しか残されてないのにも関わらず。
結局はこういう結末でしか苦悩を止めることしかできないのかなと。
で、ハンクはいずこへ…?こちらはさほど重要じゃないか^^;

18:59 | 洋画・・ヒューマン/ドラマ | edit | trackback(0) | comment(0)

2008.11.03 Mon

『画家と庭師とカンパーニュ』  DIALOGUE AVEC MON JARDINIER

画家と庭師とカンパーニュ
 製作年:2007年
 製作国:フランス
 監督:ジャン・ベッケル
 原作:アンリ・クエコ
 出演者:ダニエル・オートゥイユ、
      ジャン=ピエール・ダルッサン
      ファニー・コットンソン
      アレクシア・バルリエ
      ヒアム・アッバス
      エロディ・ナヴァール






<簡単なあらすじ>
家庭がうまく行かず心機一転のため都会を捨て生まれ故郷に戻ってきた画家は、母親が生きていた頃に栽培していた菜園を復活させるために庭師の募集を出す。そこに来たのは偶然にも小学校時代の同級生だった。中学を出て国鉄職員としてずっと働き今は念願の庭仕事をしてる庭師と薬局を経営する裕福なもとに育った画家は、仕事の合間にそれぞれの境遇や家族、日常のことなど様々な会話をしながらかつての友情を取り戻していく。そんな時、庭師が倒れ画家はパリの病院に連れて行くが医師から聞かされたのは絶望的な言葉だった。

<感想>
8月に観た『ぼくの大切なともだち』が思いのほか良かったため、同じくダニエル・オートゥイユが出てるこの映画も観たら…
今年映画館で観たフランス映画が2本とも秀作だなんて嬉しすぎです(TT)。昔はフランス映画はさっぱり理解できなかったのに私もとうとうフランス映画が理解できるようになったのね〜。だてに歳を取ってたワケじゃなくて良かった(笑)。

全編を通して会話がほぼメインの作品なんですが、過ごしてきた環境や価値観、職業が全く違う2人だからこその絶妙でところどころユーモアある会話なのでダラダラ感が全くない。むしろ心地よいかも。画家は自分本位で言動することもあるけど庭師の仕事には信頼を寄せており、庭師も自分の仕事には自信を持ってる。そして仕事以外の余計な事には口をはさまない。それぞれ別の人生観があるんだけれど自分にない何かを補ってるような2人。

2人だけの互いの呼び名、画家=キャンバス、庭師=ジャルダンというのも洒落てる^^ん?この2人の本当の名前って何だろう。映画の中で言ってたっけ??奥さんや娘にはちゃんと名前があったような気がするんだけど…。

庭師は毎年奥さんとニースに旅行に行くのですが、毎朝海岸で過ごし散歩道を繰り返し歩く、そして昼寝、夕食という2週間毎日単調な過ごし方。一体何が楽しいのかと誰もが思うシーン。奥さんを常に無愛想に描いているのがニクい演出。特にニースでの回想シーンでは奥さんとっても不機嫌そうなの^^;
最後のニースに対しての奥さんの一言がなければ私はこの庭師夫婦を誤解したまんまだったよ。他人には退屈そうに見えても、夫婦だからこその幸せな過ごし方ってこういうのを言うのかしらと。

庭師の赤いバイクに乗り換えた時の嬉しそうな振る舞い、いつも追いかけてくる犬を追い払う姿、自分の菜園で横になって世話をする姿、2人で釣りに行った時に自分の残された時間を語る姿、そして庭師の言葉を最後まで心に残している画家。
ジャン=ピエール・ダルッサン(庭師)とダニエル・オートゥイユ(画家)が見事にハマっていて素晴らしい作品でした。

12:49 | 洋画・・ヒューマン/ドラマ | edit | trackback(1) | comment(0)

2008.08.03 Sun

『ぼくの大切なともだち』   MON MEILLEUR AMI

ぼくの大切なともだち
 製作年:2006年
 製作国:フランス
 監督:パトリス・ルコント
 出演者:ダニエル・オートゥイユ、
       ダニー・ブーン、
      ジュリー・ガイエ、
       ジュリー・デュラン、
      ジャック・マトゥー、
       マリー・ピエ

<簡単なあらすじ>
美術商のフランソワはオークションで20万ユーロもする不滅の友情が描かれた壷を落札する。その後、自分の誕生日パーティーで顧客の葬式の話題になりその葬式にはほんの数人しか参列してなかった話をすると、同席してた皆から「君の葬式には誰も来ない、友達が1人もいないだろ」と言われる。ムキになったフランソワは10日以内に親友を紹介しなければ落札した壷を仕事のパートナーに譲る約束をしてしまう。偶然乗ったタクシー運転手ブリュノの誰とでも仲良くなる姿を見て彼から親友作りの方法を学ぼうとするが…。

<感想>
予告編を観て興味があった作品。
先に一言で感想を。予想以上に素晴らしかった!大分前に観た同監督の『髪結いの亭主』の良さがイマイチ理解出来なかった私は、ちょっと不安に思いつつ観たのですが… いや〜、悲しいような嬉しいような何とも言えない<友情>を描いており、自分にも親友と呼べる友人がいるだろうかと真剣に考えずにはいられない深みのある作品。

<感じよさ><笑顔><誠実さ>という親友作りの3つの魔法の言葉通りに実践したりするも失敗を繰り返し、親友だと思っていた人物からは酷な言葉を投げつけられる始末。親友だと思っていた人物にここまで自分のことを言われると普通は立ち直れないよ(><)。

興味の対象は物だけで人には全く関心がない孤独なフランソワ、一見陽気に見えるが実生活ではフランソワ同様に孤独で人を信じることができないブリュノ。
「親友が出来た!」というフランソワの言葉に思わず笑みがこぼれるブリュノ、しかし自分ではないと知ると悲しそうな顔をするシーンや両親との距離感からもブリュノ自身も孤独なんだと。
最初、フランソワはブリュノの陽気な面しか知らず自分の親友探しのことで頭が一杯。
フランソワが友情という名を使いブリュノに対しした行為は非情でその場にいた者みな「やはりフランソワには親友は出来ない」と軽蔑ともとれる眼差し。そりゃそうだ。友情を信じていたブリュノは心の中でどれだけ傷ついかと思うと胸が締めつけられそう。
せっかくつかみかけた友情を自分で壊してしまったフランソワを演じるダニエル・オートゥイユが好演。ブリュノ役のダニー・ブーンも素晴らしく好きになっちゃいそう(笑)。
仕事のパートナーの女性も冷静にフランソワを見ており、なおかつ一番の理解者であったに違いない。

ブリュノは大のクイズ好き!なんですが、そんなクイズ好きの最高の舞台は「クイズ・ミリオネア」。日本でも馴染みがある進行と音楽には顔がニヤけてきちゃう(笑)。
この賑やかな音楽のミリオネアが終了した後、自宅にいるフランソワのシーンがあまりにも静かで何とも言えないんだよなぁ。
その後の2人は一体どうなったのか?映画を観てる観客は皆そう思ったに違いない!そしてラストでは… う〜、なんて素晴らしい映画なんでしょ。友情に証はいらないということを教えてくれる人間性に溢れてる作品でした。

おまけ:タクシーの名刺がカラフルでものすんごく可愛い!一瞬ですが仕事のパートナーの女性が何枚から選ぶシーンがあるので、もしこの映画を観る予定のある方はちょっと意識してみてください♪

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2008.06.01 Sun

『ピクニック』  UNE PARTIE DE CAMPAGNE

ピクニック 製作年:1936年
 製作国:フランス
 監督・脚本:ジャン・ルノワール
 撮影:クロード・ルノワール
 編集:マルグリット・ルノワール
 原作:モーパッサン『野あそび』
 出演者:シルヴィア・バタイユ、アンドレ・ガブリエロ、
      ジャーヌ・マルカン、ガブリエル・ファンタン、
                   ジョルジュ・ダルヌー、ジャック・B・ブリュニウス

<簡単なあらすじ>
田舎にピクニックをしにやってきた都会の家族(両親、娘、祖母、娘の未来の婿養子(使用人かな?)の4人)。無邪気にブランコで遊ぶ娘の姿をレストランの窓から青年たちが見ていた。そして母親と娘を舟遊びに誘うことに。娘と一緒に小舟に乗った青年は森に娘を誘い誘惑する。そして数年後、未来の婿養子と結婚した娘はその森で青年と再会する。

<感想>
京都国立近代美術館に『ルノワール+ルノワール展』を観にいったら、ジャン・ルノワールの映画を上映してたのでこちらも鑑賞してきました。画家のルノワールの息子が映画監督をしてたのを知りびっくり!
ちなみに撮影のクロード・ルノワールはルノワールの長男の息子、編集のマルグリット・ルノワールは元彼女。ジャン・ルノワール自身もチョイ役で登場してます。
そして『ピクニック』は父親の『ぶらんこ』という作品のオマージュとなっており、展覧会でも絵画の横に映画の抜粋が流れてるので見比べることができます。
49分と超短い作品なんですが、これは未完に終わったためなんだそうな。のちに字幕を補い編集し、一応完結したことになるのかな??DVDやジャン・ルノワール関連の書籍からなら詳細がわかるのかも。

入口で簡単なあらすじが書かれた紙を読んだだけで詳細を全く知らなかったのですが、この作品、結構好きかも♪
おばあさんは可愛らしいし母親は色気があって娘同様のはしゃぎっぷり、父親は釣り好きで娘の未来の婿養子は頼りないオトボケさんという個性ある家族の面々、そして楽しいブランコと悲しげな大雨。
超面白いわけでもないし泣けるわけでもない。なのにどこか独特の雰囲気があるんですよね〜。
個性的でユーモアある家族、純情な(意外にそうでもない?)娘の恋、青年とは結ばれず違う男性と結婚する背景…朗らかさと切なさが風景と共にたった49分の作品に上手い具合に対比してるような感じ。
未完なので娘と青年は再び出会うまで何度も会ったりしてたのかは全くわかりませんが、この曖昧さが逆にいい感じ^^

ただちょっと違和感があったのは娘役のシルヴィア・バタイユ、とても可憐だったんだけどちょっと年齢的に無理があったような…。ぶらんこに乗ったり母親との会話から想像すると20歳前後の役じゃないか(いや、もっと若い役?)と勝手に思ってるんですが、シルヴィア・バタイユには少し若すぎかな。この作品に出演してた時、実年齢はいくつだったんだろう。娘というよりもうちょっと落ち着いた女性役の方が似合ってそうです。

モーパッサンの『野あそび』ではどのような結末になってるんだろうと興味が湧いてきちゃいました^^

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2008.02.11 Mon

『Martian Child』   

Martian Child

 製作年:2007年
 製作国:アメリカ
 監督:メノ・メイエス
 出演者:ジョン・キューザック、アマンダ・ピート、
       ボビー・コールマン、ジョーン・キューザック、
       ソフィー・オコネドー、オリヴァー・プラット



<簡単なあらすじ>
妻を亡くしたSF作家のデヴィッド(ジョン・キューザック)は、養子を迎えるために児童養護施設を訪れるが決心がつかないでいた。が、そこで自分は火星人だと信じずっとダンボールの中に入ってる少年デニス(ボビー・コールマン)と出会い、興味を持ったデヴィッドは彼を養子として迎える。親友ハーリーや姉に助けられながら、2人の共同生活が始まる。

<感想>
こちらは復路機内で観た映画。が!残念なことにフライト時間が短すぎて最後まで観ることが出来なかった〜(><)
上映時間107分のところ、おそらく70分ぐらいまでしか観てないような。悲しすぎる・・・。なので<簡単なあらすじ>も観たシーンまでしかわからなし、結末ももちろんわかんない(泣)。あ〜消化不良だ。途中までしか観てないけど、なんだか良さそうな映画だったのにな。
ボーリングのシーンなどは微笑ましくて顔がニヤけてしまったけど、どこか寂しい感じがするハートウォームドラマのよう。

子役のボビー・コールマンは幼い時のマコーレー・カルキンのような雰囲気。ああ、将来が不安(笑)。
自分は火星人だと言い張り、人の物を盗む少年デニスにデヴィッドは親としてでなく、まず友達になろうとするが、これは里親としてありがちな失敗なんだとか。SF作家のデヴィッドは彼に協調しようとするけど、やはり手に余ることもしばしば。で、最後はどうなったんだろう。気になるよ〜。
姉役に実姉のジョーン・キューザックが演じえてるのですが、ホント顔そっくり!目元と眉あたりが同じだ。

原作はSF作家D・ジェロルドの短編小説『The Martian Child』らしく、消化不良なのでこちらを読もうと思ったらどうやら未訳らしい(私の探し方が悪いだけでもしかしたら翻訳されてるのかも?)。日本では今年公開予定らしいんだけどホントかな〜?あまりにもかけ離れてる邦題だったら気付かないかも(笑)。私がこの映画を忘れないうちに公開して〜!

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