「不夜城」
『不夜城』 SLEEPLESS TOWN
製作年:1998年
製作国:日本
監督:リー・チーガイ(李志毅)
出演:金城武、山本未来、椎名桔平、エリック・ツァン(曾志偉)、
ラン・シャン(郎雄)、キャシー・チャウ(周海媚)
<簡単なあらすじ>
上海、北京、台湾などのさまざまな組織が勢力を持った町、―歌舞伎町―。
上海マフィアの幹部を殺して逃亡してる富春が歌舞伎町に戻ってきた。3日以内に富春を探すように言われたかつての相棒である健一。そんな中「富春を売りたい」と富春の女である夏美が健一の前に現れる。何もかも利用して生きている夏美に対し危険と知りながら惹かれていく健一。歌舞伎町の中で2人を待ち受けている結末は・・・
<感想>
家にあるビデオ整理をしていて出てきた映画。当時映画館に見に行ったのち、あまりにも気に入ったためレンタルビデオ屋で中古ビデオとして購入しました。
映画化となったベストセラー小説『不夜城』がマフィア抗争がメインなのに対し、映画ではラブストーリーがメインになってる感じです。なので小説とは多少イメージが違いますが、映画は映画で良く、マフィア抗争の渦中にいる2人の行き場ないラブストーリーに引き込まれてしまうほど。
『月夜の願い』『裏街の聖者』などのリー・チーガイ監督だからラブストーリーに重点を置いたんだろうなきっと。
同じ匂いがする2人は惹かれ合いながらも信じ合うことがない。生き残ることに手段を選ばない夏美、素性が謎で一体どこまでがウソなのか真実なのか全く先が見えないという役に山本未来がまさにハマり役だったのにビックリ。とくにラストでの表情がたまらなくいい~。
マフィアのボスのイメージが定着しているエリック・ツァン、今回はそれほどインパクトなかったのですが主役2人が際立ってて脇の立場を十分わかってるって感じ?
ただ富春役に椎名桔平っていうのは何度見ても少し違和感あるんだなー。もしかして椎名桔平=長髪に違和感があるのかも。
健一(金城武)と夏美(山本未来)の騙し合い、数日間という短い間での深く哀切なラブストーリーとしては見応えのある映画です。