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2010.02.10 Wed

『ババ・ホ・テップ』 現代短篇の名手たち4  BUBBA HO-TEP AND OTHER STORIES

現代短篇の名手たち4 ババ・ホ・テップ (ハヤカワ・ミステリ文庫) 
 著者:ジョー・R・ランズデール (Joe R. Lansdale)
 編集:尾之上浩司
 訳者:尾之上浩司、七搦理美子、佐々田雅子、北野寿美枝、高山真由美、熊井ひろ美
 出版社:早川書房 ハヤカワ・ミステリ文庫



・『親心』
・『デス・バイ・チリ』
・『ヴェイルの訪問』
・『ステッピン・アウト、一九六八年の夏』
・『草刈り機を持つ男』
・『ハーレクィン・ロマンスに挟まっていたヌード・ピンナップ』
・『審判の日』
・『恐竜ボブのディズニーランドめぐり』
・『案山子』スタンダードなホラー
・『ゴジラの十二段階矯正プログラム』
・『ババ・ホ・テップ(プレスリーVSミイラ男)』
・『オリータ、思い出のかけら』
以上、12編からなる短編集

現代短篇の名手たちシリーズが読みたく、前回はウェストレイクを読んだので今度はランズデールを選んでみました。初めてのランズデールでどのような文章を書く作家さんなのか全くわからなかったのですが・・・。以下、初ランズデールの感想。

『親心』
母親が亡くなってから息子は父親を避けるようになった。さらに連続殺人犯の記事をスクラップしたり繁華街に出入りするように。息子と話をしようとする父親だが…。1番手のこの話はスタンダードなミステリ。やはり最初は受け容れやすいのから・・・といったところ?

『デス・バイ・チリ』『ヴェイルの訪問』
この2つはハップ&レナードシリーズの番外編。このシリーズを読んでいないので2人のキャラや登場人物たちがイマイチ理解できず(TT)。これはシリーズを読んでからの方がよさそうな感じ。いや、私がよくわからなかっただけでもしかしたらシリーズを読んでなくても理解できるのかも。

『ステッピン・アウト、一九六八年の夏』
若者3人が女性を買うために1マイル先まで歩いて行くが1人が持っていた密造酒をきっかけに事態はとんでもない方向へ…。若者3人のある夏の経験としてはかなりイタすぎる話。内容的にかなり悪夢のはずなんだけどそれを淡々と軽快(とまではいかないけど)に描いてます。これがランズデールワールド?前2つのシリーズ短編を読んで「ん?」と疑問に思ったもののその次にこれを持ってくるとは…やられた!面白いぞ!

『草刈り機を持つ男』
盲目の草刈に手伝ったばっかりにとんでもない目に遭うという話。盲目の人が利口すぎるのか主人公の運が悪いのか…主人公が一生分の運の悪さを使い切ったのだろう。。主人公に同情しながらも後味悪くなく(いや、多少あったかな^^;)読めたのはやはりランズデールワールド?恐るべし…

『ハーレクィン・ロマンスに挟まっていたヌード・ピンナップ』
父親と娘、そして父親が住んでいるアパート下の古本屋の店主の3人で父親と娘が昔遊んでいた"もしかして"ゲームをすることに。だが今回は殺人事件に関わることだった。娘と店主が意気投合し、父親が仕方がなく乗るという形のミステリ。古本屋の店主がなかなか良い味を出しております。この登場人物たちを主人公にしたシリーズがあったら読む読む!と思える作品です。

『審判の日』
黒人ボクサーの"リル"アーサーと彼を王者から引きおろすために島にやってきたマクブランドの対決を強烈なハリケーンを背景に描いた作品。ラストのマクブライドのセリフはちょっとクサいけど、ハリケーンも実際あった話で"リル"アーサー(ジャック・ジョンソン)も実在の人物。映画にしたら面白いだろうなと思っていたらリドリー・スコットが既に映画化権を持っているそうな。

『恐竜ボブのディズニーランドめぐり』
妻が夫にプレゼントしたのは空気でふくらませるビニールの恐竜ティラノサウルス。その恐竜ティラノサウルス:ボブがディズニーランドに行く話。ビニールの恐竜ティラノサウルが普通に生活している自体びっくりなんですがラストはいたく現実的。表題のその後がリアルでインパクトあった作品。

『案山子』
釣りをしていたハドルドが不気味な案山子と遭遇する。だがそれは怪物だった。ランズデールと2人の子供との合作でいたってスタンダードなホラー。

『ゴジラの十二段階矯正プログラム』
怪獣が矯正プログラム受け更生し人間と共存していくという話。本来の怪獣とはビルを破壊したり人間を車を踏みつけたりするものですが、話の中に登場するゴジラは口から出す炎を金属溶解するといった仕事をしてたりします。だけどやはり血が騒ぐのか何かを破壊したくてたまらない、とにかく怪獣は戦わずにはいられない。それを利用する人間。単なるおバカな話ではない雰囲気もちらほら。。

『ババ・ホ・テップ(プレスリーVSミイラ男)』
亡くなったとされるエルヴィス・プレスリーが老人ホームで生きていた。だが周囲にはかつてプレスリーの物真似をしていた人物だと思われている。そのエルヴィスと自分のことをJFKだと言い張るジャックと2人で魂を吸いにくるミイラ男と対決するという話。誰からも本物のエルヴィスだと信じてもらえずホームで衰えていくだけ。自称JFKと自称プレスリーがミイラ男と決闘するだなんて滑稽にもほどがある内容なんだけど、積極的にどんどん行動を起こしていく老人2人は輝いてる(笑)。

『オリータ、思い出のかけら』
こちらはエッセイ。ランズデールが母親を綴ったもの(だと思うんだけど、もしかしたらエッセイ風物語?)。『ババ・ホ・テップ』から一転、しみじみとしちゃいました。

全体的に短編の順番の並べ方がうまいです。まさか最後の最後で母親のことを綴ったこの短編を持ってくるなんてやられました。ミステリあり、ホラーあり、エッセイあり、ユーモアあり、おバカあり、文学ちっくありとバラエティに富んだ内容の1冊。ハップ&レナードシリーズはよくわかりませんでしたが一度にいろんなランズデールが読めて初めて読むには今作品は良かったかなと^^ 多才な作家さんのようでランズデールワールドを十分に楽しむことができました。

01:08 | [小説]K-O | edit | trackback(0) | comment(0)

2010.02.07 Sun

『一年之初−いちねんのはじめ−』  

一年之初

製作年:2006年
製作国:台湾
監督:チェン・ヨウチェ(鄭有傑)
出演者:モー・ズーイー(莫子儀)、クー・ユールン(柯宇綸)、チャン・ロンロン(張榕容)、クー・ジャーヤン(柯佳[女燕])、ワン・チングァン(王鏡冠)、シュー・アンアン(許安安)、ホワン・チェンワイ(黃健瑋)、カオ・インシュアン(高英軒)、ジニー・チュオ、トゥオ・ツォンファ(庹宗華)

<簡単なあらすじ>
1月1日10:00am。映画制作アシスタントのパンは、憧れの主演女優を目の前に、なかなか一歩を踏み出せないでいた。そこへ男優の代役という願ってもいないチャンスが巡ってくる。「神様、お願いです。1秒でいいから、今この瞬間を止めて」

12月31日 10:30pm。タイからの不法移民のディンアンは、病に伏す父と家族を支えるため、台湾の裏社会で働きながら、故郷へ帰る日を夢見ている。毎晩同時刻に、仕事帰りに通過する高速道路の集金所の女性と会うのがいつしか心の支えとなっていた。 「明日になれば、俺の人生は変わるのか?」

12月31日 11:30pm。バタフライとその親友シャオフイ、シャオフイの恋人ハオズは、クラブのカウントダウンパーティへと向かっていた。朝、目が覚めると、ハオズとシャオフイは、見知らぬさびれた病院にいて、バタフライだけがいなくなっていた。 「このTシャツの血は誰の血だ?」

12月31日 11:59pm。裏社会の組織のボスになったばかりの宗徳は、部下たちの行動を信じられず、何日も眠れない日々を過ごしていた。その晩、映画監督から送られてきたビデオを観ていた。 「金の心配はするな。話は付けてある」

1月1日 0:00am。映画監督のリーシャンは、初の長編映画を制作中だが、結末を決めきれずいた。過去の出来事も彼を苦しめ続けていた。アイデアを求めてやってきたクラブで、バタフライに出会う。「君は誰なの? 俺の声が聞こえる?」
<公式HPより>

<感想>
大晦日から正月にかけての時間を前後に交錯させた5つの物語。バラバラの話がどこかですれ違ってたり出会ったり繋がってたりします。女優に恋するアシスタント、不法移民の暴力、薬でどこまでが幻想なのかよくわからないカップル、いろいろと過去を持っていそうな裏社会のボス、そして映画を撮っている監督。

正直に言って、ラストまで一体なにが言いたいのかチンプンカンプンでした^^;それぞれのストーリーはなんとか少しはわかったつもりでいたのですが、特に映画監督のリーシャンとバタフライの出会いの意味がわかりましぇん…ついでに4人が話す過去や未来の話のくだりも…

ラストを観てやっとそういうことだったんだ、そういう意味で話が繋がっていたんだと納得。なるほどね〜。確かにラストを観て全体像がわかったもものどこか微妙な感じ。
この作品を素晴らしい構成と捉えるか、ややこしいと捉えるかは意見がわかれそうな作品かも。私的には中間かなぁ。最後にそれを持ってくるのはいいけど途中で理解しにくいシーンが多すぎる。無理やりそのラストにもっていったような気が否めないよ〜(><)。

柯佳[女燕]と張榕容って『渺渺』でも共演しており、柯佳[女燕]はこの作品でも日本から来たという設定でした。日本語が話せるのでそういう設定なのかな?でも『一年之初』では日本語は話してなかったような?彼女の顔や雰囲気って日本っぽいのかなぁ〜??張蓉蓉はどちらの作品でも元気印の役。でも『渺渺』の方が可愛らしくて彼女の魅力が出てるような気がする^^

超期待して観に行った分、あれ?と思ってしまったたのは仕方がない^^;このラストは嫌いではないけど、なんせ途中が回りくどい…なんか色んな要素を取り入れすぎたという感じ?素直にラストをむかえていればもっと面白く話題になったかなと思います。決して面白くない訳ではないんだけどちょっぴり微妙感が残る作品でした。

20:39 | アジア映画・・台湾 | edit | trackback(1) | comment(3)

2010.02.05 Fri

『マーダーゲーム 〜殺意の連鎖〜』  THE BLACK WATERS OF ECHO'S POND

THE BLACK WATERS OF ECHO'S POND

製作年:2009年
監督・脚本:ガブリエル・ボローニャ
出演者:ロバート・パトリック、ジェームズ・デュバル、ダニエル・ハリス、アルカディ・ゴルボヴィッチ、ニック・メネル、エリーズ・アヴェラン、エレクトラ・アヴェラン、ロバート・パトリック、ショーン・ローラー

<簡単なあらすじ>
昔…孤島である儀式に使われる道具が出土した。だがその出土に関わった者は島から出ることがなかった。現在…島に遊びにきた9人の男女の1人が地下で古いボードゲームを発見し皆ですることになった。そのボードゲームはカードをめくりそこに書かれていることを正直に話すゲームで、9人の仲間たちが傷ついたり腹を立てたり険悪な雰囲気になっていく。次第に正気ではなくなり何かにとり憑かれたかのように恐ろしいゲームになっていく…

<感想>
9人の関係を恐怖のどん底に落とすボードゲームです。が、コマが進むとある仕掛けがあったりカタコト何かを回す骸骨のような小さな人形があったりと見た目はなかなか面白そうなゲーム。結構細かかったりする。ちょっと欲しい。。。
ゲーム盤の真ん中には池があり、そこに映し出させる映像によって、あるいは話す内容でえらいことになるんです。やっぱりこんな呪われたゲーム欲しくない…。でもね、なぜそのボードゲームがゲームする人にそんな残虐なことをさすのかがわからないんですよね〜。

とにかくゲームで腹を立てると何かがとり憑いたように豹変するんですが真意は?いや、違うな。ゲーム前から腹を立てても悪役にならなかった人物もいるし…。このゲーム内容で腹を立てた人限定?? 頭の中がこんがらがってきた^^;
何かにとり憑かれたようになると目に異変が。これを見ると『Xファイル』や『スーパーナチュラル』を思い出したのは私だけ?といってもこれらのドラマにそんなシーンがあったかどうかは思い出せないけど(笑)。

島の住人にロバート・パトリックが演じており(解体病棟に続きこちらも出演!)9人が着いた時、彼らに島の歴史について語ったりしています。ロバート・パトリックはこのゲーム詳細は知らなそうですが(ってか実際ゲームしたことあったら生きてはいられない?)、どこまでゲームのことを知っていたんだろう。。

この作品はロバート・パトリック以外は若者ばかりで皆が殺されてしまう!なんて思ってましたがこの人は最後まで生きてるだろうって人が殺されてしまい、なぜこの人が?という人が終盤まで残ってたりします。ロバート・パトリック同様『解体病棟』にも登場していた若者の1人アルカディ・ゴルボヴィッチくん、シュっとしているイケメンで今後の活躍に期待!

そしてラスト、意外な人が生き残ってると思っていたらそういうことね。ホラーでそうきたか!という感じ^^;でもホラー的要素がふんだんにあったのでよしとしよう!こういうラストも実は嫌いではなかったり♪

今作品で6本全て鑑賞したのですが、個人的にベスト3を選ぶなら

1.『解体病棟』
2.『地底の呻き』
3.『マーダーゲーム 〜殺意の連鎖〜』

3番目は『VLOG 〜殺人サイト〜』と迷ったんですが『マーダーゲーム』のゲーム版の縦型ルーレットを回すキャラクター(骸骨のようなもの)がインパクトあったのでこちらにしました^^次は3月に開催される「大阪アジアン映画祭」。楽しみ楽しみ☆

22:22 | 洋画・・ホラー/サスペンス | edit | trackback(0) | comment(0)

2010.02.04 Thu

『地底の呻き』  NINE MILES DOWN

Nine Miles Down

製作年:2009年
製作国:アメリカ
監督・脚本:アンソニー・ウォラー
出演者:エイドリアン・ポール、ケイト・ノタ、メレディス・オストロム、アルカディ・ゴルボヴィッチ、アンソニー・ウォラー

<簡単なあらすじ>
北アフリカの採掘所で非公式の地殻調査が行われていた。だが音信普通になったため警備会社のジャックが調査しに行くことに。研究施設ではジャッカルの死体、壁に文字を残し二十数名が忽然と姿を消していた。1人の女性研究員JCだけ残っていたが彼女の名前は研究メンバーに登録されていなかった。早く研究施設から離れたがっており、ジャックを誘うような行動をとったり辻褄が合わないこと言うJCをジャックは訝しく思っていた。さらにジャックはここで風の音が人間の叫び声に聞こえたり亡くなった妻子を思い出すとともに幻覚までみるようになっていく。研究施設の地底には悪魔が潜んでいるのか、あるいはJCが姿を変えた魔物なのか……

<感想>
サスペンス・ホラーですがサスペンス要素が強い内容となっています。研究施設で何が起こり二十数名の研究員が姿を消したのか、なぜ女性研究員1人だけが残っているのか、何かをお払いするような儀式のような跡があるのはなぜなのか…これを知っているのは女性研究員JCだけ。だが真実を言わないJCに対しジャックは疑いは深くなる一方。

研究施設で一体何が起こったの〜〜とジャックと同じく私も気になって仕方がなかったのですが、途中から真相がわかるようになってきます。もしかして真相はアレなのか?いやいや、アレなんじゃ?と観ている最中に色々と想像してたのですが、この真相が1番しっくりきてるような気がします。
真相もわかり一件落着と思われた後、とどめのラストがあり話がきちっと完結したと思われるのでこれも良かった。最後まで観終えると今作品は心理的要素が多いサスペンスかなと。
女性研究員JC役のケイト・ノタがなぜあんなエロちっくな格好をしてるのかは不明ですが^^;

ジャックは元警察官で、妻が子を連れて自殺したのは自分が家庭を大事にしなかったせい、助けることができたのに助けることをしなかったという自責の念に駆られてます。一方JCはスタイルも頭も良く美人、さらに料理も上手で現実的に物事を考えるスーパーウーマン。この2人の違いが研究施設で過ごす重要なポイントなるわけだけど。私がこの研究施設にいたらおそらくジャックと同じ運命を辿ると思います…。

ホラーフェスの中でこの作品は少しだけ趣が違いますが面白かったです^^今映画祭でベスト3に入れたい作品でした。

07:00 | 洋画・・ホラー/サスペンス | edit | trackback(0) | comment(0)

2010.02.03 Wed

『死霊の遺言』  DEAD AND GONE

Dead And Gone

製作年:2008年
製作国:アメリカ
監督:ヨッシ・サスーン
脚本:ハリー・シャノン
出演者:クェンティン・ジョーンズ、ジリアン・シュア、キャサリン・ベイツ、クリス・ブルーノ、カイル・ガス、マリリン・ギリオッティ、ザック・ウォード、フェリッサ・ローズ

<簡単なあらすじ>
山奥の廃屋で夫が妻子を殺害し自らも命を絶つという事件が起こる。それから40年、その廃屋に植物状態の妻フランキーと夫ジャックが越してくる。財産目当てで結婚したのに妻が植物状態になってしまったため夫婦は無一文。40年前に住んでいた家族の霊のしわざか介護疲れからか、ジャックは寝たきりのはずの妻が歩き回り彼を罵るという幻覚を見るようになる。やがて正気ではなくなったジャックは次々と殺人を犯していき、やがて好意を持ってくれている治安官のケイトにまで危害を加えようとしていた。

<感想>
これはヨッシ・サスーンの初監督作品だそうです。そして脚本のハリー・シャノンは最後の方で警察官役でちろっと登場してます。トークショーで映画評論家のミルクマン斉藤さんが誰かが特別出演的な感じで登場するとおっしゃってたとのですが、私は監督が警察官役で登場してるのかと聞き間違いしておりました。男性の警察官は2人登場するのでハリー・シャノンではない若い方の方が監督なんだと(初監督にしたらお年を召してらっしゃるなと…)。見た目俳優さんっぽい人だったので俳優もイケるんじゃ?と思ってたんですがとんだ勘違い^^;

この映画の紹介にB級テイスト満載と書かれてましたがホントB級…、いやそれにも満たないかも…。
空や景色からすでにウソっぽく切られた手もどうみてもリアル感がない。目をそらすどころか目が点になっちゃった。もしかしたらわざとこんな風に作ったの?と思ってしまうほど。40年前の家族の霊も登場するには登場するのですがなんかすっきりしないのはどうして?廃屋自体に霊が憑いているのかな?
動き回る妻はジャックの幻覚のような気がしますが、そのあとの死霊たちはジャックの幻覚なのか本当にいるのか。
その死霊たち、どこか現実離れしてます。 ←死霊だから現実離れしてて当たり前なんだけど^^;最後の方はジャックと愉快な死霊たちという雰囲気でした。
『解体病院』のすぐ後に観たのでこの作品が物足りなく感じたのかなぁ。

20:39 | 洋画・・ホラー/サスペンス | edit | trackback(0) | comment(0)

2010.02.03 Wed

『解体病棟』  AUTOPSY

autopsy

製作年:2008年
製作国:アメリカ
監督・脚本:アダム・ギーラッシュ
出演者:ロバート・パトリック、ジェシカ・ロウンデス、ジャネット・ゴールドスタイン、ロバート・ラサード、マイケル・ボーウェン、アルカディ・ゴルボヴィッチ

<簡単なあらすじ>
深夜、若者5人が乗った車が事故を起こし、どこかの入院患者まで轢いてしまった。その患者が病院に搬送される時に5人も一緒についていくことに。若者のうち1人がお腹にガラスの破片が刺さっており治療してもらうが、その後なかなか会わせてもらえない。不審に思った彼女のエミリーは彼を探すが…。実はこの病院では驚くべき治療がされていた。

<感想>
オープニングは若者が楽しくやってるシーンから始まり、皆でドライブしている途中に事故。そのあと夜の病院、黒い廊下とホラーにもってこいの状況、そして看護師さんは青白く陰湿な感じ…ではなく顔色が良く赤い口紅を塗った女性看護師さん(ジャネット・ゴールドスタイン)でした(笑)。

病院が舞台なんだから怖くないわけがない!治療器具が沢山あるんだからこれらをふんだんに使わないと!といった期待通りなかなか面白かったかも^^やはりアメリカホラー映画に出てくる若い女性は思いっきり目をむいて叫んでくれる(笑)。これぞアメリカホラーの醍醐味?!

元気一杯のオープニングからすぐ病院へと舞台を移す切り替えの良さ、ホラーの中にちょうど良い具合にあるコミカルなシーン、ホラー映画にありがりなラストシーン、わかりやすくてオーソドックスなこのような作品は個人的に大好きです♪
後半はキリがよくここで一段落?というシーンでもまだまだ続きはあるよって感じで最後の最後まで飽きません。

院長役のロバート・パトリックは『ターミネーター2』のT-1000が有名ですが、他にも色々出てる有名なお方。私の中では『Xファイル』のイメージが強いかな。声が良い感じ♪今回の映画祭では映画評論家のミルクマン斉藤さんとシモーヌ深雪さんのトークショーがあったのですがそこでも話題になってました。ホラーから一般映画まで幅広く出演しており仕事を選ばない俳優さんの1人なんだとか(笑)。言われてみればそうかも。

シモーヌ深雪さんがおっしゃってたのですが、登場人物たちが今何階にいるのかをチェックするのもいいかもと。最初のうちは登場人物が移動する時は何階回いるかという数字が画面の中に映ります。ですが後半はそれがなかった。観客に今どこにいるかを混乱させるためなのか、ただ単に映像内にその数字が映り込まなかっただけなのかはわかりませんが^^;といっても観たあとで考えると階数は別に重要じゃなかったかも。。。

最初は自分が運転する車が事故り、病院の入院患者を轢いてしまったことからとってもナーバスになっていた主人エミリー。後半ではとっても逞しくなってる!そりゃあんな目にあったら正気じゃいられないよね…
あと、ただそこまでされてまだ生きてるの?という疑問はあったのものの医学的にはアリなのかもしれないのでまぁアリなのかなと思ったり^^;ラストもありがちなパターンなんだけどホラー的でGOOD。今回の映画祭でベスト3に入れたい作品でした。

20:26 | 洋画・・ホラー/サスペンス | edit | trackback(0) | comment(2)

2010.02.02 Tue

『VLOG 〜殺人サイト〜』  VLOG

vlog

製作年:2008年
製作国:アメリカ
監督・脚本:ジョシュア・バトラー
出演者:ブルック・マークス、トレバー・トラウト、スカイラー・カリブ、ルディ・ペレツ、リーセル・ブールウェア

<簡単なあらすじ>
人気ブロガーのブルック・マークスはwebカメラで自分自身が映り言いたい放題しゃべっていた。また自分の身の回りに起きたことを隠し撮りしそれを流していた。そんな時彼女のwebで登場した人物が次々と惨殺されていく。ある日、怯えるブルック・マークスがwebカメラに映っている時に何者かが部屋に乱入しネット公開殺人が行われる。だがブルック・マークスは忽然と姿を消してしまった。

<感想> ネタバレあり!!下2行
冒頭からはブルック・マークスがwebカメラに向かいどんな内容を話しどんな映像を流しているのかのオンパレード。これがテンポあって面白くホラーっぽく感じません。。といっても誰かに狙われても全くおかしくない内容でもあるわけで。ブルック・マークス演じる女性は本名もブルック・マークスで実際のビデオ・ブロガーだそうです。

途中、「ここからは18歳未満禁止」といったような警告文が出てきます。確かにそこから先は少し前までの映像とはうってかわりブルック・マークスの周囲の人間の惨殺シーンが始まります。ここからがまさしくホラーです!スプラッタです!『血の魔術師』の後で鑑賞したせいか、本作品は内容がわかりやすく深く考えず観れたのが良かった良かった^^

確かにね、ここまでネットで自分の付き合ってる彼氏や知り合いを隠し撮りして流すんだから(しかも本人にとって流されてたくないような内容)、沢山の人に逆恨みされてもおかしくない状態。←と誰かに恨まれて?と思ってしまうのがこの映画のポイントなのかも。。
ネットを観ている人を楽しませたい!という気持ちがここまでくるのはちょっと怖い。でも現実にありそうなのがより怖い。

ブルック・マークスのサイト。どうやらメンバーにならないと詳細は見れないみたいです。
なんだか思ってた以上に露出が多そうだわ^^;

実際ブログをしながらこのようなホラーに出演し身の危険はないのかなと他人事ながら心配になってきます…
ところがどっこい、本作品はシリーズ化が決定し彼女は引き続き主役を演じることが決まってるそうです。まぁ失踪は本当だけど死んではなかったわけで。。やるねー。パート2が出たらおそらく観まっす!

02:42 | 洋画・・ホラー/サスペンス | edit | trackback(0) | comment(0)

2010.02.02 Tue

『血の魔術師』  THE WIZARD OF GORE

THE WIZARD OF GORE

製作年:2008年
製作国:アメリカ
監督:ジェレミー・カステン
出演者:キップ・バルデュー、ビジュー・フィリップス、クリスピン・グローヴァー、ジェフリー・コムズ、ブラッド・ドゥーリフ、ジョシュア・ミラー

<簡単なあらすじ>
ハロウィンの夜、記者のエドは恋人のマギーとパーティーに行き魔術師モンタグの"血の魔術師"という怪しげなマジックショーを見るが、内容はモンタグに選ばれた観客が舞台上で惨殺されるというものだった。あまりにもリアルな様に観客は逃げ出そうとした瞬間、惨殺されたはずの人間が何事もなかった姿で現れる。だがその日のうちにショーに出た者が同じような手口で殺されているのが見つかる。エドはこのショーと事件に興味を持ち調べていくが…

<感想>
これはH・G・ルイス『血の魔術師』のリメイク版だそうです。
オリジナルを観ておらず、あらすじを全く知らず観たので新鮮だったのですが…現実と幻想(?)の区別がよく理解できず、誰がどんな役割をしているのかもさえもよくわからず。よって最後まで頭の中が「???」状態でした^^;

このマジックショーはかなり趣味の悪いものとなってます。人間が箱の中に入りそこに剣をさしていくというショーはよくありますが、今作品ではお腹を切って内臓などを出したり火あぶりにしたり…マジックショーではあり得ない趣味の悪いもの。その後にその人間が無事だとわかっても家に帰ってから夢に出そう〜(><)。

監督はオリジナルの"意味不明"なエンディングを明確にしたそうなんですがそれでも私にはわからず。今作品より意味不明ってことは…なんだかオリジナルも難しそうです^^;映像的に恐怖は少なく、どちらかと言えば私の頭を悩ませる心理的な系統の作品のような感じでしょうか。
クリスピン・グローヴァー演じるモンタグは良かった!胡散臭いマジシャンの役がとっても合ってました。彼がどのような経緯でこのようなことをすることになったかという経緯の説明がもう少し明確にあったらわかりやすかったかな〜。
あとで知ったのですが、クリスピン・グローヴァーは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で父親役を演じた俳優さんなんですね。なんかキャラ変わった?

画面が全体的に白っぽかったような気がするのですが何か意味があったのかな?登場人物たちの役割、現実と幻想の境界線が理解できたらもうちょっと面白く観れたかもしれません。

監督は好きな日本ホラー映画の1つに『鉄男』を挙げてるようです。私も『鉄男』を観たことがありますが『血の魔術師』よりも意味不明だったような…。どうやら私にはジェレミー・カステン監督は難しすぎたようです^^;

02:00 | 洋画・・ホラー/サスペンス | edit | trackback(0) | comment(0)

2010.01.31 Sun

『ブルー・ストーン』  藍石頭  THE BLUE STONE

ブルー・ストーン

 作・絵:ジミー(幾米)
 訳者:岸田登美子
 出版社:小学館




<簡単なあらすじ>
一万年が過ぎ、千年が過ぎ、百年が過ぎ、十年が過ぎ、そして一年が過ぎた。森の奥深くに青く光る石があった。世界が終わる時までここにいるだろうと石は思っていたが、ある日森で火事が起こり全ては無に。いずれ全てが元に戻るだろうと思っていた最中、人間の手により石は2つに割られ半分だけが様々な場所へ運ばれその都度身を削られ小さくなっていく、森へ帰りたいと強く願う石の運命は…

<感想>
つい先日、幾米の本を読み自分がどの本を持っているのか、どの本を読んだのかをチェックしてみました。そしたら日本語版が出版されてるのに読んでない本書に気付き早速図書館で借りてきました^^私の中ですっかり読んだ気になってなのですが読んでなかったよ〜(><)。

森に残された片方の石を思い出し、森に帰りたいという強い想いがつのると自ら身を砕いてしまう。するとまたどこかで何かしらの形に削られる。砕けては削られ砕けては削られ、どんどん小さくなっていきます。小さくなるにつれ帰りたいという想いはますます強いものに。
自分の存在が人間の心を慰められなくなった時、また人々の嘆き・孤独を感じ自分の事を思い出した時、ますます小さくなっていく石。それと同時に森の記憶さえも薄れていってしまう。

これは石の旅物語?

・何万年もの時をかけ森が育つのをみてきた石、今度は人間の様々な情に触れる。
・強い想いがあればいつかは願いが叶う。
・石は弱い人、寂しがりやの人を癒してくれる。が大切にされては捨てられる。逆に言えば人々は最初は大事に大切にするが飽きたりいらくなったらすぐ捨てる。
・行く場所ごとで喜ばれる形に削られ人々の心を慰めたり心を温めたり…。逆に言えば人々は求めるばかり。

いろんな意味に捉えることが出来そうな内容のような気がします。
ところで石が列車の線路にいる時、前ページまではなかったピンク色の靴が落ちているのが気になる…

14:53 | [絵本]全般 | edit | trackback(1) | comment(6)

2010.01.29 Fri

『極北クレイマー』  

極北クレイマー

 著者:海堂尊
 出版社:朝日新聞出版





<あらすじ>
極北大から派遣され、北海道・極北市の市民病院に非常勤として赴任してきた今中だったが、そこでずさんな病院形態、腐敗した自治体を目の当たりにする。唯一病院を支えている産婦人科の三枝は医療ミスで訴えられようとしていた。一方、出産時に妻と子を失った男性のもとに医療ジャーナリスト・西園寺さやかが現れ…。そんな時、病院に皮膚科の医師として姫宮が派遣されてき与えられたミッションを遂行する。姫宮が来て病院が少し改善されたように見えたが、病院が揺るがす一大事が起こる。病院は再生することができるのか――。

<感想>
『イノセント・ゲリラの祝祭』、『ジーン・ワルツ』を読んで<北>で起こっていることが気になって仕方がなかった!そしてやっとその<北>をテーマにした本が図書館からやっと手元に(TT)。『イノセント・ゲリラの祝祭』と同時進行(この中で姫宮は北へ潜入捜査中)、『ジーン・ワルツ』の数ヵ月前ぐらい(この中では三枝医師はおそらく既に逮捕されていたはず)の設定かな?

まず思ったのは病院内も悲惨さ。院長と事務長は犬猿の仲、看護師は仕事中にテレビを観ながら煎餅をぼりぼり(カーラーまで巻いてる始末)、仕事をしてもあり得ないほど低レベル、非常勤といえども医師の外科部長の今中を平気で無視、病院なのにトイレは和式のみ等々…一見それほどでもないように聞こえますがかなり酷い状態です。

さらに平日は稼動しない遊園地、見かけ倒しの豪華ホテル、冬になると雪でリフトが埋まるスキー場(んなアホな〜)、これらを市民病院より優先し市の財政を圧迫。さらにさらに病院運営費を自分達のレクリエーションに使う市役所。読んでいて財政破綻してもおかしくない状況(財政破綻しないほうがおかしい)。こういうことってあるのかなと思ってましたが財政破綻した市がありました…。実際、海堂氏はこの市の印象が大きく取材にも行ったそうな。

そんな中、楽しかったのは姫宮の登場。相変わらず相手に不協和音を醸し出してるのは笑えます^^今中先生によるとアンドロイドのようだと例えられてました。もっと活躍するのかと思いきや急に現れてさっと去る。さすが姫宮!もうちょっと見たかった気もしますがこの位がちょうど良いのかも。。姫宮が来てから病院内が少し変わったことで今中先生も院内改善しようと思うのですが、三枝先生の問題が起こり…。
今中先生は院長から勝手にいろんな肩書きを与えられると同時に厄介ごとまで押し付けられる様はまるで田口先生のよう^^;でも今中先生の方がちょっと不器用かな。

地域医療に重点を置き、どのように行政と医療事故が絡んでいるのか、そして崩壊…
読んでる側は「そんなことはあり得ない」「そんな医療ってあるの?」と思ってしまいますが最後にある人物が(これが意外なの!あの人が?!って感じです)言った言葉で胸が痛くなる…私達総クレイマーだったのね。海堂氏の本を読み、最近よく胸が痛くなります…

あれほど読みたかった<北>、<北>で起こったことはわかりましたが<南>と<北>、そして『無声狂犬』と呼ばれている人物の関わりがイマイチ把握できてません…。『イノセント・ゲリラの祝祭』、『ジーン・ワルツ』、本書を読むのに間が空きすぎて何か大事なことを読み忘れてしまったんだろうか?それともこれらはまた次回に続くとか?

ジャーナリスト西園寺さやかと監察医:南雲忠義との関係(なんとなく関係を匂わせているけど)、三枝先生のその後はまだ明らかになってないのが気になるところ。
また今回初めて登場した「日本医療業務機能評価機構」の武田さんと布崎さん。今後おそらくどこかで登場しそうな予感。。さらに白鳥と対決?なんてこともあったら…楽しいのに♪
今までの著書で関係してる名前や登場人物が会話の中に出てきたり、ちょこっと登場したりするのが楽しい1冊ではありましたが、明らかにされてない部分があるので少しだけ消化不良って感じです。

20:28 | [小説]K-O | edit | trackback(1) | comment(2)

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